167 / 402
56話、感情が荒ぶる女天狗
しおりを挟む
駅の構内を行き交う人々の数が、だんだんと疎らになってきた夜九時頃。
泣いて目が赤くなっている花梨、つばの広い白い帽子がうっすらと湿っているゴーニャ、共に行動していた河童の流蔵は駅事務室の扉の鍵を閉めた後。
秋国に帰る為に、自分達以外誰も乗っていない電車内で体を揺らしていた。
心が温かな感情で満たされた花梨は、河童の姿に戻った流蔵と談笑をしている時にも、太ももの上に座っているゴーニャを片時も離さず、優しく抱きしめていた。
その幸せに包まれているゴーニャは、二人の会話に相槌を打ち、時折甘えるように花梨の体に頬ずりをし、顔を埋めたまま眠りに就いていく。
そして、しばらくすると電車が秋国に到着したのか、音を立てずに扉が開き、それに気がついた二人は談笑を止めて扉へと向かう。
夜になって気温が下がっているせいか、やや肌寒く感じる薄暗いホームに降り立つと、ちょうど目の前にあったコンクリート製の階段を上がっていく。
足元が暗い階段を上り切ると、提灯の淡い灯火に包まれている温泉街の景色が広がり、懐かしささえ覚える場所に戻って来た花梨は、安堵のこもった息を漏らした。
「なんだか、久々に帰って来たような気分だなぁ」
「一日がエライ長かったからなあ。そう思うのも仕方あらへん」
「ですねぇ。でも、なんでだろう? 温泉街に帰って来ると、あっちにいる時よりも落ち着くんだよなぁ」
「せやか。ならいっそ、ここに住んでまえばええのに」
サラッと口にした流蔵の言葉が、ここに一年間しか居られない花梨の心を揺れ動かし、甘い誘惑に釣られていく。
「ここに住む、かぁ。いいですね、出来ればそうしたいです」
「おお、そうしろそうしろ。ワシは大歓迎やで」
「ふふっ、ありがとうございます。その内、ぬらりひょん様に直談判でもしてみようかなぁ」
「せえせえ。その時になったら、ワシも一緒になって説得したるわ」
今まで住んでいた人間達しかいない場所よりも、妖怪達が蔓延る温泉街の方が好きになっていた花梨は、無理だと思いながらも小さな期待を寄せていく。
住宅街で出会ったぬらりひょんに誘われて、一年契約を交わしてここの仕事の手伝いに来た花梨には、最早この温泉街が我が家になりつつあった。
夢があるも、決して叶うハズのない願いで会話に花を咲かせていると、いつの間にか永秋の前にある丁字路まで来ており、流蔵が右側にある道を少し進んでから振り返る。
「んじゃ、今日はお疲れさん」
「はいっ、お疲れ様でした!」
「また相撲しようや。いつでも待っとるで」
「ふっふっふっ、その内リベンジしに行きますからねぇ~。顔を洗って待っててくださいよぉ?」
相撲と聞いた花梨が、小悪党な表情をしつつ再戦の意を示すと、流蔵が「はっ!」と嬉々とした声を上げ、口元をニッと緩ませた。
「おお、顔がテカるほど洗っとくわ! んじゃあな」
冗談を飛ばした流蔵が後ろに振り向くと、手を大きく振りながら秋国山がある方面に歩き出し、姿を小さくしていった。
その後ろ姿を手を振り返しつつ見送っていた花梨は、流蔵の姿が見えなくなると、客で賑わっている永秋に入り、四階にある支配人室へと足を運んでいく。
やや気疲れを含んだ顔で支配人室に入ると、夜飯を食べ終えたばかりのぬらりひょんに、今日起こった波乱万丈な出来事を報告し始める。
全ての始まりとも言える駅事務室で見張りをした事。誤って駅事務室に入ってきた迷子の少女を、母親の元へ送り届けた事。
腹痛で苦しんでいた乗務員に電車の運転を任され、四苦八苦しながらも終着駅まで電車を運転した事など。
帰りの電車内で味わった身を引き裂かれそうな孤独感と、黒く染まった電車の窓に、己の存在を否定された事は省いて報告を終えると、静かに耳を傾けていたぬらりひょんが、詰めタバコを入れたキセルに火をつけた。
「まさか、電車を運転する羽目になるとはな。大変だっただろう?」
「ええ……。私が免許証を持っていない事がバレたら、もっと大変な目に遭っていたかと思います。正直、とても疲れました……」
「だろうな。仕方ない、今日の給料は多めにやろう。ほら、受け取れ」
花梨の報告を聞いて同情したぬらりひょんは、袖から黒い長財布を取り出すと、そこから一万円札を七枚取り出して花梨に差し出した。
範疇を超える額を見て、目を丸くした花梨は一度は受け取るも、手に取った札とぬらりひょんの顔を交互に見返し、眉間にシワを寄せる。
「こ、こんなにいいんですか?」
「本当はもっとあげたいんだがな。あまり多い金額にしてしまうと、お前さん受け取らんだろう?」
「まあ……、はい。基本断りますね」
「だろう? いいから黙って受け取れ」
無理矢理言い包められた花梨は、納得していないものの「分かりました、ありがとうございます!」とお礼を述べ、貰ったお札を半分に折り、ポケットの中にしまい込んだ。
食後の一服として、キセルの白い煙を豪快にふかしたぬらりひょんが、満足気な顔をしつつ話を続ける。
「それじゃあ、三日間の休暇をやろう。ゆっくりと休むがよい」
「おっ、三日間も休みかぁ。明日はずっと寝ていよ―――」
「ぬらりひょん様ぁぁああーーーッッ!!」
仕事から解放された花梨が、明日を寝曜日にしようと決めた直後。背後から凄まじく乱暴な扉の開く音と共に、聞き覚えはあるものの、とても珍しい叫び声が耳に飛び込んできた。
花梨とぬらりひょん、寝ていたゴーニャが同時に体を大きく波立たせ、花梨が慌てて後ろを振り返ってみると、そこには険しい表情をした女天狗のクロが立っていた。
三人の中で一番度肝を抜かれたぬらりひょんが、呆気に取られつつも口を開く。
「く、クロ!? もっと静かに扉を開け、んか……」
ぬらりひょんの喝をまったく聞く耳を持っていないクロは、悪鬼を彷彿とさせる形相でぬらりひょんの元に歩み寄っていく。
肩で息をしながら書斎机の前まで来ると、呼吸を整える間も無く挙げた両手を、食器類が並んでいる書斎机に思いっきり叩きつけた。
けたたましい音が鳴り響き、その衝撃で倒れた空の湯呑みを慌てて抱えたぬらりひょんは、突然の出来事に驚愕しながらも、丸くしている目をクロに向ける。
「な、なっ、なんだ、いったい……?」
「明後日と明々後日! 二日間有休を、取っても、いいですかぁ!?」
「ゆ、有休……?」
ぬらりひょんが微かな声で、オウム返しで聞き返すと、クロは大きく頷いてから鼻を鳴らす。
「べ、別にいいぞ有休ぐらい……。いくらでも使うがいい」
「いいんですか? いいんですね!? っしゃあ!!」
唐突に現れ、二日間の有休をもぎ取ったクロは、凛としている顔を激しく崩し、元気溢れるわんぱく小僧のような表情で、力強いガッツポーズを決める。
そして今度は「むふっ」と、ニヤけながら声を漏らし、背後で棒立ちしていた花梨達の元へとゆっくり歩んでいき、ガッツポーズを決めたばかりの両手を、花梨の肩にそっと置いた。
今まで見た事が無いクロの姿に、花梨とゴーニャも呆気に取られている中。七福神の布袋を思わせる笑みを浮かべているクロが、猫なで声で喋り始める。
「か~りんっ、ゴーニャっ。明後日、私と一緒に良い所に行かないかぁ~?」
クロの、何もかも初めての声や表情を垣間見た花梨は、体の隅々まで戦き、体をブルッと身震いさせる。
「い、良い所、ですか? えと、どこに行くんですかね?」
「それは、今からじ~っくりと考える。だが、決して後悔はさせんぞ。絶対に満足させてやる!」
「そ、そうですか。私はいいですけど、ゴーニャは大丈夫?」
「うんっ、全然大丈夫よ」
「おお~っ、そうかそうか! じゃあ、明後日の朝九時にお前達の部屋に行くから、それまでに起きててくれな!」
そう半ば強引に約束を交わしたクロは、軽やかな鼻歌を歌いつつ、スキップをしながら支配人室にする。
台風が過ぎ去ったような静寂が支配人室内に訪れると、目をパチクリとさせている花梨が、台風の目であるクロが去っていった扉に目をやった。
「あんなクロさん、初めて見たや……」
「私もっ……」
「ワシもだ……」
感情が暴走しているクロの姿を見た三人は、しばらくの間、口をだらしなく開けたまま扉を見据え続けていた。
泣いて目が赤くなっている花梨、つばの広い白い帽子がうっすらと湿っているゴーニャ、共に行動していた河童の流蔵は駅事務室の扉の鍵を閉めた後。
秋国に帰る為に、自分達以外誰も乗っていない電車内で体を揺らしていた。
心が温かな感情で満たされた花梨は、河童の姿に戻った流蔵と談笑をしている時にも、太ももの上に座っているゴーニャを片時も離さず、優しく抱きしめていた。
その幸せに包まれているゴーニャは、二人の会話に相槌を打ち、時折甘えるように花梨の体に頬ずりをし、顔を埋めたまま眠りに就いていく。
そして、しばらくすると電車が秋国に到着したのか、音を立てずに扉が開き、それに気がついた二人は談笑を止めて扉へと向かう。
夜になって気温が下がっているせいか、やや肌寒く感じる薄暗いホームに降り立つと、ちょうど目の前にあったコンクリート製の階段を上がっていく。
足元が暗い階段を上り切ると、提灯の淡い灯火に包まれている温泉街の景色が広がり、懐かしささえ覚える場所に戻って来た花梨は、安堵のこもった息を漏らした。
「なんだか、久々に帰って来たような気分だなぁ」
「一日がエライ長かったからなあ。そう思うのも仕方あらへん」
「ですねぇ。でも、なんでだろう? 温泉街に帰って来ると、あっちにいる時よりも落ち着くんだよなぁ」
「せやか。ならいっそ、ここに住んでまえばええのに」
サラッと口にした流蔵の言葉が、ここに一年間しか居られない花梨の心を揺れ動かし、甘い誘惑に釣られていく。
「ここに住む、かぁ。いいですね、出来ればそうしたいです」
「おお、そうしろそうしろ。ワシは大歓迎やで」
「ふふっ、ありがとうございます。その内、ぬらりひょん様に直談判でもしてみようかなぁ」
「せえせえ。その時になったら、ワシも一緒になって説得したるわ」
今まで住んでいた人間達しかいない場所よりも、妖怪達が蔓延る温泉街の方が好きになっていた花梨は、無理だと思いながらも小さな期待を寄せていく。
住宅街で出会ったぬらりひょんに誘われて、一年契約を交わしてここの仕事の手伝いに来た花梨には、最早この温泉街が我が家になりつつあった。
夢があるも、決して叶うハズのない願いで会話に花を咲かせていると、いつの間にか永秋の前にある丁字路まで来ており、流蔵が右側にある道を少し進んでから振り返る。
「んじゃ、今日はお疲れさん」
「はいっ、お疲れ様でした!」
「また相撲しようや。いつでも待っとるで」
「ふっふっふっ、その内リベンジしに行きますからねぇ~。顔を洗って待っててくださいよぉ?」
相撲と聞いた花梨が、小悪党な表情をしつつ再戦の意を示すと、流蔵が「はっ!」と嬉々とした声を上げ、口元をニッと緩ませた。
「おお、顔がテカるほど洗っとくわ! んじゃあな」
冗談を飛ばした流蔵が後ろに振り向くと、手を大きく振りながら秋国山がある方面に歩き出し、姿を小さくしていった。
その後ろ姿を手を振り返しつつ見送っていた花梨は、流蔵の姿が見えなくなると、客で賑わっている永秋に入り、四階にある支配人室へと足を運んでいく。
やや気疲れを含んだ顔で支配人室に入ると、夜飯を食べ終えたばかりのぬらりひょんに、今日起こった波乱万丈な出来事を報告し始める。
全ての始まりとも言える駅事務室で見張りをした事。誤って駅事務室に入ってきた迷子の少女を、母親の元へ送り届けた事。
腹痛で苦しんでいた乗務員に電車の運転を任され、四苦八苦しながらも終着駅まで電車を運転した事など。
帰りの電車内で味わった身を引き裂かれそうな孤独感と、黒く染まった電車の窓に、己の存在を否定された事は省いて報告を終えると、静かに耳を傾けていたぬらりひょんが、詰めタバコを入れたキセルに火をつけた。
「まさか、電車を運転する羽目になるとはな。大変だっただろう?」
「ええ……。私が免許証を持っていない事がバレたら、もっと大変な目に遭っていたかと思います。正直、とても疲れました……」
「だろうな。仕方ない、今日の給料は多めにやろう。ほら、受け取れ」
花梨の報告を聞いて同情したぬらりひょんは、袖から黒い長財布を取り出すと、そこから一万円札を七枚取り出して花梨に差し出した。
範疇を超える額を見て、目を丸くした花梨は一度は受け取るも、手に取った札とぬらりひょんの顔を交互に見返し、眉間にシワを寄せる。
「こ、こんなにいいんですか?」
「本当はもっとあげたいんだがな。あまり多い金額にしてしまうと、お前さん受け取らんだろう?」
「まあ……、はい。基本断りますね」
「だろう? いいから黙って受け取れ」
無理矢理言い包められた花梨は、納得していないものの「分かりました、ありがとうございます!」とお礼を述べ、貰ったお札を半分に折り、ポケットの中にしまい込んだ。
食後の一服として、キセルの白い煙を豪快にふかしたぬらりひょんが、満足気な顔をしつつ話を続ける。
「それじゃあ、三日間の休暇をやろう。ゆっくりと休むがよい」
「おっ、三日間も休みかぁ。明日はずっと寝ていよ―――」
「ぬらりひょん様ぁぁああーーーッッ!!」
仕事から解放された花梨が、明日を寝曜日にしようと決めた直後。背後から凄まじく乱暴な扉の開く音と共に、聞き覚えはあるものの、とても珍しい叫び声が耳に飛び込んできた。
花梨とぬらりひょん、寝ていたゴーニャが同時に体を大きく波立たせ、花梨が慌てて後ろを振り返ってみると、そこには険しい表情をした女天狗のクロが立っていた。
三人の中で一番度肝を抜かれたぬらりひょんが、呆気に取られつつも口を開く。
「く、クロ!? もっと静かに扉を開け、んか……」
ぬらりひょんの喝をまったく聞く耳を持っていないクロは、悪鬼を彷彿とさせる形相でぬらりひょんの元に歩み寄っていく。
肩で息をしながら書斎机の前まで来ると、呼吸を整える間も無く挙げた両手を、食器類が並んでいる書斎机に思いっきり叩きつけた。
けたたましい音が鳴り響き、その衝撃で倒れた空の湯呑みを慌てて抱えたぬらりひょんは、突然の出来事に驚愕しながらも、丸くしている目をクロに向ける。
「な、なっ、なんだ、いったい……?」
「明後日と明々後日! 二日間有休を、取っても、いいですかぁ!?」
「ゆ、有休……?」
ぬらりひょんが微かな声で、オウム返しで聞き返すと、クロは大きく頷いてから鼻を鳴らす。
「べ、別にいいぞ有休ぐらい……。いくらでも使うがいい」
「いいんですか? いいんですね!? っしゃあ!!」
唐突に現れ、二日間の有休をもぎ取ったクロは、凛としている顔を激しく崩し、元気溢れるわんぱく小僧のような表情で、力強いガッツポーズを決める。
そして今度は「むふっ」と、ニヤけながら声を漏らし、背後で棒立ちしていた花梨達の元へとゆっくり歩んでいき、ガッツポーズを決めたばかりの両手を、花梨の肩にそっと置いた。
今まで見た事が無いクロの姿に、花梨とゴーニャも呆気に取られている中。七福神の布袋を思わせる笑みを浮かべているクロが、猫なで声で喋り始める。
「か~りんっ、ゴーニャっ。明後日、私と一緒に良い所に行かないかぁ~?」
クロの、何もかも初めての声や表情を垣間見た花梨は、体の隅々まで戦き、体をブルッと身震いさせる。
「い、良い所、ですか? えと、どこに行くんですかね?」
「それは、今からじ~っくりと考える。だが、決して後悔はさせんぞ。絶対に満足させてやる!」
「そ、そうですか。私はいいですけど、ゴーニャは大丈夫?」
「うんっ、全然大丈夫よ」
「おお~っ、そうかそうか! じゃあ、明後日の朝九時にお前達の部屋に行くから、それまでに起きててくれな!」
そう半ば強引に約束を交わしたクロは、軽やかな鼻歌を歌いつつ、スキップをしながら支配人室にする。
台風が過ぎ去ったような静寂が支配人室内に訪れると、目をパチクリとさせている花梨が、台風の目であるクロが去っていった扉に目をやった。
「あんなクロさん、初めて見たや……」
「私もっ……」
「ワシもだ……」
感情が暴走しているクロの姿を見た三人は、しばらくの間、口をだらしなく開けたまま扉を見据え続けていた。
1
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
幼女のようじょ
えあのの
ファンタジー
小さい時に両親が他界してしまい、孤児院で暮らしていた三好珠代(みよしみよ)は、突然やってきたお金持ちの幼女の養女になることに?!これから私どうなるの⁇ 幼女と少女のはちゃめちゃ日常コメディ(?)
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる