死にたい俺、不老不死を呪った神を殺す旅に出たら、訳アリ美女たちと日本を救う羽目になった件

Gaku

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九州編

第32話『アマビエの予言』

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軍艦島での一夜限りの奇跡の祭りは、俺たちの心に、温かい余韻と、同時にどうしようもない一抹の寂しさを残していった。幸福な終わりを見届けることが、これほどまでに胸を締め付けるものだとは、思いもしなかった。仲間たちの前で、生まれて初めて見せた涙のしょっぱさを、俺はまだ、昨日のことのように思い出せる。

季節は二月の下旬に差し掛かっていた。九州の南に位置する熊本は、厳しい冬の終わりを告げるかのように、空気が日に日にその柔らかさを増していく。道端には、気の早い菜の花が黄色い絨毯を広げ、梅の蕾がほころび始めていた。そんな穏やかな陽光の中を、俺たちの、今や三台となったキャラバンは、次の目的地を求めてのんびりと走っていた。

「ねえ、アキラ姉さん。次のネタはまだ見つからないの?」
後部座席でポテトチップスを貪り食いながら、猛が尋ねる。軍艦島の一件以来、猛はすっかりアキラを「姉さん」と呼んで慕うようになっていた。その忠犬のような懐きっぷりは、大型犬が女王様に傅いているようで、なかなかに面白い光景だった。

アキラは、スマホ片手に、ネイルを気にしながら気だるそうに答えた。
「そう急かすんじゃないわよ、この食いしん坊。こっちだって、色々とリサーチしてるんだから。……ああ、でも、一つ面白い噂があるわね」
「噂?」
「天草の海にね、『人魚様に会うと、未来が見える』っていう、古くからの言い伝えがあるらしいのよ」

人魚。そのファンタジックな響きに、美咲がぱっと顔を輝かせた。
「まあ、素敵ですわ! 本物の人魚に会えるのでしょうか?」
「さあ、どうかしらね。でも、莉奈が調べたところによると、あながちただの与太話でもないみたいよ」

アキラに話を振られ、助手席でノートパソコンを操作していた莉奈が、メガネをくいと押し上げた。
「うん。複数のソースを照合した結果、天草の特定の地域で、周期的に『正体不明の預言者』が出現するという記録が、江戸時代の古文書から、現代のオカルト系ウェブサイトまで、点在しているのを確認した。その預言者が、土地の伝承と結びついて『人魚様』と呼ばれるようになった、と考えるのが、現時点での最も合理的な仮説ね」

「未来が見える、か……」
俺は、ハンドルを握りながら、その言葉を反芻した。
俺に未来などあるのだろうか。あるのは、終わりのない今日と同じ明日だけだ。だが、もし、その預言者とやらが、常世の神に繋がる何かを知っているのだとしたら。

「決まりだな。行ってみるか、天草に」

俺のその一言で、次の目的地は決まった。
天草の海は、俺たちがこれまで見てきたどの海とも違っていた。どこまでも透明なエメラルドグリーンの海水が、複雑に入り組んだリアス式海岸の、白い砂浜に静かに打ち寄せている。空には、ちぎれ雲がゆっくりと流れ、鳶が輪を描いて飛んでいた。本土とは橋で繋がっているというのに、そこには、まるで世界の時間の流れから切り離されたかのような、穏やかで、ゆったりとした空気が流れていた。

しかし、その美しさとは裏腹に、この海には、どこか人を寄せ付けないような、荘厳な気配が満ちていた。海の底に、何か巨大で、計り知れないほどの古い存在が、静かに息を潜めて眠っているかのような、そんな畏怖の念を抱かせる海だった。



言い伝えを頼りに、俺たちは、観光客が決して足を踏み入れないような、入り組んだ海岸線の奥地へと車を進めた。道はやがて舗装を失い、獣道のような細い一本道になる。両側からは、亜熱帯の植物が鬱蒼と茂り、昼間だというのに薄暗い。

「本当に、この先にあるのかしら……」
麗子が、不安そうに呟く。
その時、先導していた莉奈のワゴンが、小さな入り江の前で停まった。

「……あった。地図にも、GPSにも載っていない。でも、確かにここにあるわ。小さな祠が」

車を降りると、そこには、潮風に晒されながらも、掃き清められた小さな祠が、ひっそりと佇んでいた。古いが、決して廃れてはいない。誰かが、毎日手入れをしている証拠だ。
俺たちが祠に近づこうとした、その時だった。
背後から、静かな、しかし、芯の通った声がかけられた。

「お待ちしておりました」

振り返ると、そこに、一人の青年が立っていた。
年の頃は、俺と同じくらいに見える。日に焼けてはいるが、その肌には、どこか陽の光に当たっていないかのような、不思議な透明感があった。簡素な作務衣を身にまとい、その佇まいは、まるで、古くからこの場所に根を張る、一本の若木のように、静かで、揺るぎない。
だが、何よりも印象的だったのは、彼の瞳だった。
黒曜石のように深く、そして、鏡のように澄み渡った瞳。それは、ただ目の前の俺たちを見ているのではない。俺たちの過去も、背負っているものも、そして、これから辿る運命さえも、すべてを見通しているかのような、そんな、人間離れした深淵さを湛えていた。

「あなたが、人魚様……?」
美咲がおずおずと尋ねると、青年は、小さく、そして、どこか寂しそうに微笑んだ。

「人魚、ではありません。私は、この地の理(ことわり)の歪みを観測し、記録する役目を、代々受け継いできた者。……そうですね、あなたたちに分かりやすく言うならば、私の祖先は、かつて『アマビエ』と呼ばれていました」

アマビエ。
江戸時代に、疫病の流行を予言し、自らの姿を描き写して人々に見せよと告げたという、あの妖怪か。

「あなたたちが、ここに来ることは、分かっていました。そして、あなたたちの旅が、何のためのものであるのかも」
青年は、俺たち一人一人の顔を、ゆっくりと見回した。その視線が俺の上で止まる。
「藤原悠人。そして、彼と共に、世界の因果に立ち向かう、九人の勇敢な魂たちよ。ようこそ、おいでくださいました。……さあ、こちらへ。お見せしなければならないものが、あります」

青年は、俺たちを祠の裏手にある、小さな洞窟へと誘った。洞窟の中は、ひんやりとした空気に満ちており、岩肌を伝う水の滴る音だけが、静かに響いていた。
その中央に、満月のように丸い、黒い水盤が置かれていた。

「これが、私の役目です」
青年は、その水盤の前に立つと、静かに目を閉じた。



「今、この世界の理が、僅かに、しかし、確実に歪み始めています」

青年は、静かにそう告げた。
俺たちが眉をひそめていると、彼は、そっと黒い水盤の水面に手をかざした。すると、それまでただの水を湛えていただけの水盤に、信じられない光景が広がり始めた。

水面は、まるで宇宙空間のように、無数の光の点で満たされた。そして、その点と点とが、蜘蛛の巣のように、無数の、細く、輝く光の線で結ばれている。
「これは……?」
莉奈が、息を呑む。

「この世界に存在する、あらゆる事象の繋がり。あなたたちが『因果律』と呼ぶものです」
青年は答えた。「人も、物も、言葉も、想いも、すべては、この巨大な網の目の一部。一つが動けば、必ず、他の何かに影響を及ぼす。そうやって、この世界は、絶妙なバランスの上で成り立っているのです」

その光景は、美しく、そして、恐ろしいほどに精緻だった。
だが、よく見ると、その光の網の一部が、僅かに、しかし、不気味に、乱れていた。本来ならば結ばれるはずのない点が繋がり、あるべき線が千切れ、まるで、美しい旋律に混じった不協和音のように、歪なパターンを生み出している。

青年は、その歪みの中心点を、指差した。
そこには、一つだけ、ひときわ強く、しかし、不安定に明滅を繰り返す光の点があった。

「原因は、あなた方が追う『常世の神』にあります」

青年の声が、洞窟に響く。
「あの御方は、善悪を超えた、宇宙の法則そのものに近い存在。始まりもなければ、終わりもない。ただ、そこにあるだけの、巨大なシステム。しかし、その神が、ほんの気まぐれで、『遊び』をなさった」

青年は、まっすぐに俺の目を見た。
「『不老不死の人間』という、この世界のプログラム上、決してありえない『例外(バグ)』を、一体、創り出してしまわれた。たった一つの、イレギュラーな存在。そのたった一つのバグが、この精緻なシステム全体に、予測不能なエラーを、引き起こし始めているのです」

その言葉に、俺は、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
仲間たちも、息を詰めて、青年の言葉に聞き入っている。

俺の存在が、バグ?
俺の、この終わらない苦しみが、世界の歪みの原因?

「そんな……バカな……」
俺は、かろうじて、それだけを口にした。
冗談じゃない。俺は、ただの被害者のはずだ。神の気まぐれで、理不尽な永遠を押し付けられた、哀れな人間に過ぎない。それが、どうして。

青年は、俺の混乱を見透かすように、静かに続けた。
「あなたも、複雑系の話は、お聞き及びでしょう。ブラジルの蝶の羽ばたきが、テキサスで竜巻を起こすこともある。あなたの存在は、まさに、その最初の『蝶の羽ばたき』なのです」

彼は、再び水盤を指差した。俺の存在を示す、不吉な光の点。そこから、まるで水面に落ちたインクのように、じわり、じわりと、歪みが周囲の光の線に伝播していくのが、はっきりと見えた。

「そのもつれは、まだ、小さい。ほとんどの人間は、まだ、その変化に気づいていない。しかし、放置すれば、やがてその歪みは、システムの隅々にまで伝播し、自己修復機能の限界を超え、いつか、取り返しのつかない『崩壊』を招くでしょう」

彼の言葉と共に、俺たちの脳裏に、恐ろしいビジョンが流れ込んできた。
原因不明の疫病が、世界中に蔓延する光景。
大地が裂け、巨大な津波が都市を飲み込む、未曾有の天変地異。
そして、何よりも恐ろしい、すべての人々の心から、思いやりや、優しさや、愛といった感情が失われ、誰もが他人を憎み、疑い、傷つけ合う、灰色の世界。

「それが、疫病として現れるか、天災として現れるか、あるいは、人の心の荒廃として現れるか。それは、誰にも予測できません。ただ、このままでは、世界は、ゆっくりと、しかし、確実に、その終わりへと向かうでしょう」

洞窟の中が、絶対的な沈黙に包まれる。
俺は、自分の存在が、そんな途方もない災厄の引き金だという事実に、ただ、立ち尽くすことしかできなかった。



絶望に打ちひしがれる俺に、アマビエの子孫である青年は、向き直った。
その深い瞳は、憐憫でも、同情でもなく、ただ、静かな、そして、厳粛な光を湛えていた。

「藤原悠人。あなたは、呪われた者ではないのかもしれない」

その、思いもよらない言葉に、俺は顔を上げた。

「あなたは、ただ理不尽に、永遠という罰を受けただけの、哀れな被害者ではないのかもしれない」
青年は、ゆっくりと、言葉を紡いでいく。
「考えてもみてください。なぜ、あなただったのか。なぜ、あなたに、これほどの仲間が集ったのか。なぜ、あなたたちの旅は、行く先々で、この世界の歪みを、まるで縫い合わせるかのように、一つ、また一つと、癒してきたのか」

彼の言葉は、俺の頭の中で、これまでの旅の記憶をフラッシュバックさせた。
栞との出会い。猛との、莉奈との、仲間たちとの出会い。
犬鳴の悲しみ、軍艦島の思い出。
俺たちは、ただ、目の前の苦しむ魂を救ってきただけだ。それが、世界の歪みを癒すことだったなど、考えたこともなかった。

「貴方という存在そのものが、世界の歪みを、その身をもって観測し、元の場所へと引き戻すために、この世界に打ち込まれた、ただ一つの『楔(くさび)』なのだとしたら?」

楔。
俺が、楔……?

「あなたの旅は、最初から、個人的な呪いを解くためのものではなかった。それは、この世界の歪みを正すための、必然の旅路だったのです。あなたが不老不死になったことも、あなたが、こうして仲間たちと出会ったことも、すべては、崩壊へと向かうこの世界を、元の軌道へと戻すための、巨大な因果の網の、一部なのです」

頭が、真っ白になった。
何百年も、俺は何を求めて旅をしてきた?
死ぬことだ。ただ、人として、当たり前に死ぬこと。その一点だけを、求めてきた。
この呪われた永遠の生を、憎んできた。
その存在そのものが、世界の崩壊を食い止めるための「楔」だと?
冗談じゃない。ふざけるな。

俺は、そんな大層なものじゃない。
ただ、死にたいだけの一人の男だ。
世界がどうなろうと、知ったことか。
なのに、どうして。
どうして、俺なんだ。

これまでの人生(と呼ぶのもおこがましい、ただの時間の浪費)のすべてが、根底から覆されるような、途方もない衝撃。
俺の存在が、呪いではなく、意味のあるものだった?
だとしたら、俺がこれまで抱えてきた、この苦しみは、この絶望は、一体、何だったというんだ。

「……っ!」

俺は、こみ上げてくる吐き気と、激しい眩暈に、その場に崩れ落ちそうになった。
「悠人さん!」
栞が、慌てて俺の体を支える。仲間たちが、心配そうに俺を取り囲む。
だが、彼らの声も、もう、俺の耳には届いていなかった。

俺は、一体、誰なんだ?
俺の旅は、一体、何だったんだ?

アマビエの子孫の言葉が、脳内で何度も、何度も、こだまする。
『あなたは、楔なのです』
その一言が、俺という存在の、拠り所となるすべてを、粉々に打ち砕いていった。
俺は、これまでに感じたことのないほどの、深い、深い、混乱の闇へと、落ちていった。
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