詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku

文字の大きさ
24 / 101
第3章:冒険者、始めました

第24話:最初のキメラ 〜これは、許せない〜

四人でパーティを組み、毎日のように依頼をこなすようになってから、およそ一週間が経とうとしていた。

ザクッ、ギュッ……。

分厚い腐葉土を踏みしめる四人分の靴音が、底冷えのする森の奥深くで重なり合っていた。
先頭を歩くハガンの巨大なブーツが、湿った土を力強く押し潰す重低音。その後ろを歩くサラの、革のすれる微かな音と軽やかな足運び。ドルセンの杖が、時折石を突いてカツンと乾いた音を響かせる。そして、最後尾を歩くガクの規則正しい足音。
バラバラなはずの四つの音は、いつの間にか奇妙な調和を見せ、一つのリズムとなって深い森の静寂に溶け込んでいた。

頭上では、幾星霜を生き抜いた巨大な針葉樹が、天を覆い隠すように枝葉を広げている。
風が通り抜けるたび、はるか上空で葉が擦れ合い、ザワザワと海鳴りのような音を立てていた。足元に群生する巨大なシダ植物が、その風の余波を受けてゆっくりと波打ち、カサカサという乾いた音を立ててすねを撫でていく。
鬱蒼とした樹冠の隙間から、細い糸のような太陽の光が幾筋も差し込んでいた。その光の束は、宙を漂う朝霧と微小な土埃を反射し、まるで森の精霊が降らせた光の柱のように、薄暗い空間を幻想的に切り裂いている。

「ハガン、そこ右よ。湿地帯を避けるルートを取って」
「おう、任せとけ!」
「ドルセン、また怪しい草を拾おうとしてるわね。捨てなさい」
「うるさいわい、これは薬効成分が……」

相変わらずのやり取りだった。
ガクは、前を歩く三人の背中を見つめながら、小さく息を吐いた。冷涼な森の空気が肺を満たし、土と苔の湿った匂いが鼻腔を通り抜けていく。
(悪くない)
思い通りにならないことばかりだ。ハガンは猪突猛進だし、ドルセンは我が道を行くし、サラは常に怒っている。だが、その「思い通りにならなさ」こそが、今では心地よいノイズとしてガクの日常に馴染んでいた。完璧にコントロールされた退屈な日々よりも、よほど生きている実感があった。

しかし、その穏やかな空気は、見えない境界線を越えた瞬間に、唐突に断ち切られた。

ピタッ、と。
森の音が、消えた。
先ほどまでどこからか聞こえていた鳥の囀りも、遠くの獣の気配も、風に揺れる葉の音すらも、巨大な真空の箱に閉じ込められたかのように、一切が消失したのだ。
鼓膜が内側から圧迫されるような、不自然で暴力的な静寂。

「……止まれ」
サラの声が、かつてないほど低く、鋭く響いた。
ハガンが足を止め、無言で背中の巨大な戦斧に手をかける。ドルセンの震えていた手がピタリと止まり、杖の先端に微かな魔力の光が灯った。

ガクの首筋を、一筋の冷たい汗がゆっくりと這い下りた。氷の刃を当てられたような、生々しい悪寒。
風が、生暖かい空気を運んできた。
その風に乗って鼻を突いたのは、むせ返るような獣の臭い。だが、ただの獣ではない。血の錆びた匂いと、何かが焼け焦げたような不快な魔力のオゾン臭が、ドロドロに混ざり合った異臭だった。

「……グル……ゥ、ル……」

前方の木立の奥から、音が漏れた。
それは鳴き声というより、息を吸うことすら苦痛を伴うような、掠れた呼吸音だった。

四人は息を潜め、音を立てずに深い茂みを掻き分けた。
光の柱が降り注ぐ、少し開けた円形の空間。そこに、それはうずくまっていた。

最初は、ただの大きな獣が怪我をして倒れているのかと思った。
だが、木漏れ日に照らし出されたその輪郭を認識した瞬間、ガクは自分の脳が理解を拒絶するのを感じた。

それは、まるで悪夢を現実のキャンバスに無理やり縫い付けたような、冒涜的な存在だった。
胴体は、森の王であるはずの巨大な熊。しかし、その背中からは不釣り合いなほど巨大な鳥の翼が、骨を突き破るように生え出ている。四肢には爬虫類のような緑色の硬質な鱗がびっしりと張り付き、そして、こちらに向けられた頭部は——苦痛に歪み、舌をだらりと垂らした、巨大な犬のものだった。

「な、なんだ、あれは……」
ハガンが、恐怖ではなく純粋な困惑で声を震わせた。
ガクの視力は、そのおぞましい姿の細部までをはっきりと捉えていた。
熊の毛皮と爬虫類の鱗の境界線、翼の付け根、そして犬の首が胴体と繋がっている部分。そこには、太い糸で無理やり縫い合わされたような無残な手術痕があり、その傷跡の隙間から、まるで脈打つ血管のように、赤黒い澱んだ魔力の光が明滅していた。

「……キメラ」
サラが、吐き捨てるように、震える唇からその単語を絞り出した。
彼女の額には脂汗が浮かび、短剣を握る手が白くなるほど強く握りしめられている。
「人工的に、魔法で複数の生き物を合成した怪物……。作ることは、世界中のどの国でも絶対の禁忌とされているはずよ」

「こんな深い森に、誰が……」
ドルセンが、信じられないものを見る目で呟いた。老魔導士の顔には、未知の脅威に対する明らかな戦慄が浮かんでいた。

「ヒュゥ……、ガァ……ル……」
キメラが、痛みに耐えかねるように身をよじった。
その瞬間、犬の目と、ガクの視線が交差した。
濁りきった瞳。そこに知性はなく、敵意すらなかった。あるのはただ、自分がなぜこんな姿にされ、なぜこれほどの苦痛を与えられているのかすら理解できない、純粋な悲哀と苦悶だけだった。意思とは無関係に肉体を作り変えられ、呼吸をするたびに継ぎ目から血と膿を流し、それでもなお、生命の灯火を燃やして「生きよう」ともがいている。

ドクン。
ガクの心臓が、大きく脈打った。

その瞬間、ガクの脳裏に、前世の記憶が鮮烈なフラッシュバックとなって押し寄せた。
真っ白で無機質な病室。消毒液の匂い。自分が何もできず、ただ衰弱していくのを待つしかなかった日々。
そして、彼が前世の知識として見聞きしてきた、数々の記録映像。
「研究のため」「より高度な技術のため」という大義名分のもと、無菌室の中でチューブを繋がれ、命を弄ばれた動物たちの姿。人間の傲慢な知的好奇心を満たすためだけに、生まれ持った形を歪められ、使い捨てられていった命。

あの時、画面の向こう側の出来事に対して感じた、どうしようもない嫌悪感と無力感。
それが今、現実の圧倒的な熱量と悪臭を伴って、目の前に存在している。

(……研究? 魔法の探求?)

ガクの胸の奥底で、何かが静かに、しかし決定的に弾けた。
それは、ハガンが怒りに任せて振り回す斧のような暴力的な感情ではない。
氷のように冷たく、限りなく純度を高めた、絶対零度の怒りだった。

(誰が、こんなことをした?)

命を何だと思っている。
生きたいと願うだけの存在を、これほどの苦痛の檻に閉じ込めて、一体何を得ようというのか。

ガクは、ゆっくりと一歩、前に出た。
枯れ枝を踏む音が、異様に大きく響いた。

「ガク……?」
サラが、ガクの背中を見て息を呑んだ。
普段の、少し呆れたように笑いながら皆の世話を焼く少年の姿は、そこにはなかった。
彼の周囲の空気が、蜃気楼のように歪んでいる。魔力が、感情の昂りに呼応して大気中のマナを異常な密度で凝縮させ始めていたのだ。

「サラさん、三人は下がってください」
声は、自分でも驚くほど低く、静かだった。
震えも、気負いもない。ただ、絶対的な宣告だけがそこにあった。

サラたちは、その背中から発せられる尋常ではない圧力に、無言で後ずさりした。ハガンですら、一切の言葉を発することなく息を潜めた。

ガクは、苦しみにのたうつキメラに向かって、ゆっくりと歩み寄った。
キメラが、近づくガクに気づき、怯えたように巨体を震わせ、翼をばたつかせようとする。しかし、その動きすら激しい痛みを伴うのか、悲鳴のような鳴き声を上げて地面に崩れ落ちた。

「……もう、いいよ」
ガクは、呟いた。
怒りではない。それは、慈悲だった。

ガクは右手をスッと持ち上げ、キメラの頭上にかざした。
魔力を込める詠唱などいらない。彼に必要なのは、ただ一つの明確なイメージだけ。
(苦しみを長引かせない。一瞬で、全てを終わらせる)

空気が悲鳴を上げた。
ガクの頭上に、大気中の電子が極限まで圧縮された、バレーボール大の超高密度の雷球が顕現した。青白いスパークが周囲の空間を切り裂き、木々の葉を瞬時に炭化させる。

「眠ってくれ」

閃光。
音が消え、視界が真っ白に染まった。
雷球は、一筋の光の槍となってキメラの脳天を正確に貫いた。
苦痛を感じる暇すら与えない、脳幹を瞬時に焼き切る絶対的な一撃。
ドォォォォンッ!という落雷の轟音が遅れて森を揺るがしたが、その時にはもう、全てが終わっていた。

焦げた臭いが風に乗り、静寂が戻ってきた。
網膜に焼き付いたオレンジ色の残像が消えると、そこには、完全に動かなくなったキメラの骸があった。
継ぎ目で明滅していた赤黒い魔力の光も、完全に消失している。

ガクは、その骸の前に立ったまま、動かなかった。
靴の裏から伝わる大地の冷たさを感じながら、ただ、じっとその姿を見下ろしていた。拳は白くなるほど強く握りしめられ、微かに震えている。

カサッ。
背後で足音がした。
サラだった。
彼女はガクの隣に並んで立つと、短剣を鞘に収め、ただ無言でキメラの骸を見つめた。
気の利いた慰めの言葉も、賞賛の言葉も口にしなかった。ただ、隣に立つ。それだけで十分だった。ハガンとドルセンも少し離れた場所から、黙ってその背中を見守っていた。

数分後、ガクは小さく息を吐き、振り返った。
「……帰りましょう」

帰り道。
日はすでに傾き、森の木々が長く不気味な影を落としている。西の空を染める太陽は、まるで血のように赤かった。
行きにあれほど騒がしかった四人の間には、重苦しい沈黙が落ちていた。

やがて、ガクが前を向いたまま、ぽつりと口を開いた。

「……これを作ったやつが、どこかにいる」

その声には、先ほどの絶対零度の怒りが、静かに、しかし確実に燻り続けていた。

ドルセンが、重々しく頷いた。
「……そうだな。わしも昔、酒場の噂話で耳にしたことがある。一体や二体じゃないかもしれん」
老魔導士は、杖をつく手に力を込め、前を見据えた。
「各地の森で、キメラの目撃例がここ数年で異常に増えているという話をな」

ガクは、何も答えなかった。
ただ、革靴が石を踏み砕く音が、硬く冷たく響くだけだった。

(意思を無視して命を歪め、弄ぶ悪意。……絶対に、許さない)

ガクの胸の最も深い場所に、消えることのない暗い炎が刻み込まれた。
平凡なモブ冒険者になりたいという願いは、すでに遠い過去のものとなっていた。彼が踏み出したこの道が、やがて世界の根幹を揺るがす巨大な闇へと繋がっていることを、この時のガクはまだ知る由もなかった。

血のように赤い夕暮れの空に、一番星が冷たく瞬いていた。
感想 106

あなたにおすすめの小説

チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました

Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である! 主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない! 旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む! 基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。 王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜

るあか
ファンタジー
 僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。  でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。  どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。  そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。  家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった

仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。