【R-18】異世界で開拓?

甘い肉

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二章:領土拡張編

12話:探し人(♯)

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  メリウスと深く繋がった次の日の朝、メリウスに起こされ意識を覚醒させた

 いつもとは違う可愛らしい笑顔をこちらに向けるメリウスとキスを交わす、柔らかい唇が朝から幸せな気分を与えてくれた


「おはようございます、カイ様♡」
「おはよう、メリウス」


 ずっとこのまま二人きりの時を過ごしたいとも思ったが、カイにはやらなければならない事があった。

 以前よりずっと広くなったリビングホールに、女達を全員集めてこれまでの経緯を説明する。
 誰よりも動揺し、混乱していたのはエリスだった。

 銀色のツインテールを震わせ、メリウスを抱きしめ泣いていた


「お母様……わたしが、わたしが必ず果たして見せますわ」
「ありがとうエリス、でも私は悲しんではいないのです」


 自分を抱きしめるエリスを優しく抱きしめ返し慰めながらメリウスは


「カイ様を信じています、勿論エリスも、そして他の皆さんも」


 昨日より、一段と強く輝くように微笑むメリウスの様子に、エリスは母として、女として嫉妬を覚えるほどだった、それは恐らく他の誰もが同じ感情をを抱いたかもしれない。

 全員と話し終え、
 メリウス、エリス、アリア、マイア、ヤヨイ、サキ、ミキそして俺の8人のフロンティアメンバーを連れて十一階層の扉の前に居た。

 扉の前に立つヤヨイが読み上げる


「ピンヒールの森林を開発し、領土とした時、閉ざされた扉は開かれる」

「「やっぱり壁の外に行けって事よね」」


 エリスとミキとサキが話していると、アリアが確認するように声をかける


「他に書いてる事はありませんか?」

「ええ、他には何もありません」

「壁の外周はかなり広い、 外には多数の魔物…これは中々です」


 マイアも難しい顔をして呟くが、メリウスだけはニコニコしていた。


「お母様?何か良い案でも?」

「いえ、ただきっと大丈夫、そう本当に思えるだけなんです」

「まぁ、ここで出来る事はもう無いし一旦戻ろう、俺は街に出るから、クルスに壁の外の情報を得る方法が無いか確認しておいてくれ」






 数日後
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 俺は1人の男を探し街を歩いている

 以前は草原だけだった壁の中は、建物が並びそれぞれの文化の商品が並んでいた


「もうすっかり街だなあ」


 召喚された異世界住民の中には日本人もおり、彼らが営む【食事処】というお店に入り中の様子を見ると満席の状態だった。


「カイさん!いらっしゃい!」


 元気に声をかけて来たのは、服装こそこちらの世界の衣服だが、顔立ちは日本人で黒い髪をショートカットにしたハルミという女の子だった。


「やぁ…ハルミちゃんだったね、凄い盛況だね」

「お兄ちゃんと作った唐揚げが人気になったんですよう!」


 溢れるような笑顔が眩しい


「それで、今日は食べて行かれますよね?ちょっと待ってて下さいね!」

「あ、嫌違うんだ、タカシという名前の冒険者、ここに来ていないか?」

「タカシさんですか?今日は見てないですね?」

「そうか?此処にはよく来るのか?」

「割と良く来てくれてますよ!」

「何か悪さでもしたら直ぐに言ってこいよ?」

「あははは!なんかヤサグレてますけど、そんな度胸あるように見えませんでしたよ!」

「そうか、ありがとう、また寄らせてもらった時には、ちゃんとご馳走になるよ」


 そう言って、食事処を後にする、俺が街を歩き探しているのは以前の弥生のパーティのリーダーをしていた、「タカシ」だった。



 冒険者地区
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 冒険者地区へ進み、新たに建てられた冒険者ギルドに向かうと、街のあちこちで声を掛けられる


「近寄っちゃだめよ、マミちゃん!子供が生まれる!」
「信じてたのに」
「責任取って」
「お金貸して」
「抱いて「俺の女に近づくなぁ!」」


 うん、領民に愛されている、

 俺は殺気と好意と欲情に溢れた視線に笑顔で応え、ギルドに入る

 以前と同じような作りで半分が酒場、半分がギルドになっていた。
 ギルドの受付カウンターに進み話しかけてみた。


「人を探しているんだけど…良ければ詳しい話しをする為に、奥の部屋で話しをしないか?」

「うふ、ルシーダさんの言った通り、本当に息を吐くように口説くんですね」

「ルシーダの事を?」

「私はルシーダと一緒に働いていたので、大体全部聞いてますよ、所で人探しというのは?」



 タカシの事を話すが今日はここに来ていないらしい、
 面倒くさい奴だ

 だが最近商人地区で直接依頼を受けて仕事をしている事を聞いた俺は

 商人地区を纏める代表の元へと向かった





承認ギルド 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「ようこそおいで下さいました、私は商会を取り仕切る、ミライと申します今後ともご贔屓に」

「あっうん、よろしく頼むよ」


 何故か商会の受付を頼むと奥の部屋に通された、決して手をつなぎ、腕を挟む胸に逆らえなかった分けではない。

 ソファで待っていると後からやってきたのが今、目の前にいる赤い髪を綺麗に纏め、デキル女という印象の、ミライと名乗る女性だった。


「それで、タカシさんをお探ししているとか?」


 あれ?タカシの事を言ったか?


「商人にとって、情報は命ですから」
 にこっと笑うミライは私は敵ではありませんと顔で物語っている。


「その通りだ、タカシを探しているんだが、知っているか?」

「えぇ、存じ上げていますが、どのようなご用件でしょうか?、良ければ教えて欲しいのですが」

「うん?それはどういう理由で?」

「今、タカシさんには商会で依頼を受けて貰って、ですから火急の用事であればこちらの伝手から連絡をさせて頂きたいと思います。」


 タカシに会うのは結構急ぎだ、ここで既に依頼を受けているのであれば、優先権はミライ
 にある、それを伝手を使って連絡が取れるのであれば、そちらの方が助かるな。


「あいつに会う理由はこの世界の為に必要な事だ、タカシには【冒険者ギルドのマスター】になって貰う」

「冒険者ギルドのマスターですか?タカシさんを?何故なんですか?」

「流石にそこまで伝える事はできないな」

「………そんな事いって、また酷い目に合わせるつもりじゃないんですか?」

「は?」

「…タカシさんから聞きました、貴方がタカシさんにした事、目の前で無理やり大事な人を手籠めにして、無理やり孕ませて、タカシさんから奪ったと!」

 ん~真実と嘘がごちゃまぜで誤解を解くのは無理だな。
 どうしようか?


「まぁ、話しを聞いてくれ」


 俺は、今後のこの世界についての展望と予定している流れを説明する





 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「という分けでミライ、君にとってもこれは重要な案件になる筈だ、協力してくれないか?」

「………………信じられません、貴方は酷い人です、この街で私がタカシさんを見つけた時、それは酷い状態でした、それを今更必要だなんて、また酷い目にあったら、今度こそ彼は立ち直れません。」


 これは、、、タカシに何か特別な感情を持っているという事か?
 冷静な判断であれば、俺の言っている事の重要性を分かるだろう
 嫌、分かっていてこの女は拒んでいるのか、自分の安心を得る為に?


 ……ふざけるなよ?俺はメリウスやその他の女の為に命を掛けている、そこに嘘を挟んだことは一度も無い、


 自分の立場を都合よく利用する、この女に俺は腹がたった
 こいつの立場は多くの人々に影響する、それを自覚しない、その責任感の無さにも腹がたった。


「どうやらこの話しはここまでですね…」

「そうですね、どうぞお引き取りを」

「あぁ…それから、新しい商業地区の代表者についてですが、明日改めて連れてきますんで、そのつもりでお願いします」

「は?」

「聞こえませんでした?貴女には辞めて貰います」

「そんな事っ馬鹿な事!許される訳ないじゃない!!」

「いえ、許されるますよ?」

「この商会は私が一から作り上げたんです!他の人が来て、誰が言う事聞くもんですか!!」

「そうですか、…じゃあ全員クビですね」

「なっなっなっなにを馬鹿な!!」

「ミライ、貴女は誰から物を仕入れて居る?」

「…………っ!」


 塔や街の進化はもの凄い速度だが、殆どの物資、金銭は塔から得た物だ、勿論俺たちが命をかけてだ、
 それはこの壁で安全に住む全ての住民が熟知している


「そっそんなの横暴が過ぎるわ!」

「ミライ……お前は商会の責任者としてやっては行けない事をしたんだ」

「何を馬鹿な…私はしっかりやっているつもりです!」


「塔の外に進出すれば新たな交易が出来るかもしれない。
 塔の外に進出すれば新たな資源を得られるかもしれない。
 塔の外に進出すれば俺たちの先の世代は危険な塔を封印し、安全に生きられるかもしれない。
 そんな可能性をお前は自分の都合で無駄にしようとしたんだぞ?」

「……そんなつもりは」

「更にお前は、仲間は俺の言うことを聞かないと言った。これは明らかな脅しだ」

「あ…あ…」

「お前の仲間がお前を守ると言うのなら仕方ない、この街の為に排除するだけだ、俺はこの街に住む全ての人間と、今後生まれる全ての子を考えて動いている…何か反論はあるか?」

「わ、わたしは…ち違う…違う……」

 もうこれ以上ここで話す事はない

「それでは失礼する」

「まって…待って下さい!」

「かっ考えを改めます!改めますから!」

「改める?」

「たかしさんに酷い事をしないと…約束して下さい」

「…たかしについては誓えるし約束もしよう、だけどお前は別だ、理由はさっき説明した通りだ」

「そんな…」

「…俺は今のお前を信用できん、だが…これからの態度次第では考えない事もない」

「わたしの態度…次第」


 部屋を出ようとする俺に縋り付くミライを俺は立ち上がらせ、腰に手を回す


「っや…やめて」

「良いのか?お前のミスで全員路頭を迷うぞ?」

「っ!そんな!」

「俺の女になれとは言わん、だがこのまま信用できんお前を使うつもりは無い」


 そう言って、スラックス越しにお尻に手を回しきゅっと握る


「んっやっ」


 パンツ越しに尻から股の間に手を回し、縦筋の部分を擦り上げる


「やっら!っやんっ」


 俺は抵抗されるのも面倒くさいので【スキル】を使っていた。

 ブルブルと震える両足を差し込み、ベルトを外してパンツを少しずり下げる。


「やめ…こんな…許されない!」

「許されないな、だが俺はこうやって必要な事をやって来た」
 プチプチとシャツのボタンを外し、目の前にぶるんとオッパイが揺れる

 目の前に現れた形の良い胸を持ち上げ、乳輪吸い上げると、プックリとした乳首が立ち上がる


「さいていです…こんな……これで…クビにしませんか?」

「あぁ、俺は自分の女は守る」

「ああなたの女ではっありません!」

「あぁ、そうだったな」


 膝を股間に擦り上げ、ツンと張った乳首を指でくねり擦りながら首筋にキスをすると、
 ミライの身体は、ピクンとピクンと反応する。

 唇に顔を近づけると、ふいっと横を向け拒否を示すので、そのまま耳タブを舐める
 ズボン越しの膝にじゅわっと蜜が濡れてる感触が伝わる

(くぅ、なんで身体がこんなに反応するの?)

 ミライのオッパイは特に柔らかく、指を添えるだけで沈み込み、形が変わる胸をひたすらもみあげる、どんどん屹立する乳首が硬くなり吸って欲しいと主張するのでそれに応える


「やっや…」
(オッパイばかり…じんじんするからやめて…ひゃあ乳首だめ!)

 ミライの腰は無意識に俺の膝をなぞるように擦ってくる、もう終わらせよう

 俺は、ミライを後ろ向きにして下着を下ろし、ブツを蜜口に当てる


「やっやめて!」


 ズブズブと埋まっていく膣肉はミライの態度とは違い、柔らかく、暖かく包み込んでゆく

(あっあっあっふかいっだめよっ!かんじちゃっだめ)

 パンパンと腰を使い、深い所に挿したままミライの腰を回す


「っやっやっんんっはあんっやめっおわってっやぁ!」
(あぁっいってる!おくだめなの!いってるから!こえがまんできなくなっちゃう!だめだめ!)

「やあ!とめて!だめ!やっぱりとめて!もう、抜いて」


 バァンバァンバァンと腰を叩きつける

(だめぇ、なんで余計に強くなるの?この変態!ああ!またいく、いく、いぐいぐ!)

 限界を迎えた俺はブツを抜き、振り返らせたミライにパンパンに膨らんだ鬼頭を頬張らせ、止まらない精液をミライの口に流して入れる。

 吐き出そうとする口を押さえる、色々な意味で彼女を孕ませる事は出来ないが
 せめてミライの身体に残してやりたいと思った

 服を直してゆくミライを見てソファに座り待つ

 服を整えたミライはこっちを真っ赤な顔で睨みつける


「これで……許していただけましたか?」

「あぁ、明日からもよろしく頼む……それでタカシは何処にいる?」

「あと…三十分後にギルド酒場で待ち合わせをしていました」

「わかった、ありがとう」

 部屋を出ようと立ち上がる


「あの……約束…約束は守って下さい」

「俺は女との約束は破らないよ」




 ギルドの酒場
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

「…遅いなあミライさん」

 塔を追い出された俺は、最初は何もする気が起きず、ただただぼーっとギルドの酒場で飲んだり、
 1日中宿屋で寝て過ごすを続けていた、

 酒場で飲んでいたら、タチの悪い男に絡まれている女性が、前の塔の時に一番最初に召喚した異世界住人で見覚えがあった事から、なんとなく助けた、それだけだった。

 それから、彼女に愚痴を話した、ただただ黙って俺の話を聞いてくれて、最後に彼女は俺を抱きしめてくれた。

 何もかも無くしてしてしまった俺の手の中にミライさんが入って来てくれた気がして、
 それから俺は商会の仕事をやるようになり、すこしずつだけど生活がマシになり、今ではミキ達の事もほとんど思い出さないし辛くも無くなっていた。

 ミライさんの事を考えながら、軽く酒を煽っていると、思い出したくない声が耳に届く

「タカシ、久しぶりだな」


 振り返ると、俺から全てを奪った男が立って居た


「お前、、、俺はお前なんかの顔も見たくないね」


 席を立とうとするが、肩を抑えられると、いとも簡単に抑え込まれ、力の差を本能的に理解する
 まるで子供と大人?いやそれ以上だ、赤子の手をひねるようなもんか?
 卑屈では無くそう確信する程の力の差だと思い込まされ、背中の冷や汗が止まらない


「お前が今なにをやっているか、街を歩いて聞いた、ちゃんと冒険者をやっているんだってな?」

「それがどうした?てめえになんの関係がある」
 
 震える膝を握りしめて俺は目一杯の虚勢を張った

「あぁ、お前が本当にただ落ちていくだけのクズなら、関係はないがそうではないなら話は別だ」

「まさか、俺に塔に登れって言うんじゃないだろうな?」
(なんだ?なにしに来たんだこいつは?)

「言わないさ、そもそもお前の職業というかスキルは………後から知った事だが、塔に向いていないんだろ?」

「だからなんなんだ?俺にいったい何をしろって言うんだ?まぁなに言われたって俺はお前の頼みなんか聞かないけどな」
(はやく帰れよ、おれはミライさんに会いたいだけなんだよ)

「タカシ…お前は【冒険者ギルドのマスター】になり、ギルドは今後全て、お前が仕切れ」

「は?……はぁ?」
(俺がギルドマスター?何言ってんだこいつは?)

「俺は塔の十階層を攻略した、その報酬によって得られた物の中に、壁の外を自由に行き来できる権限を得た、お前には今後、お前の目で見て信頼できると認識した仲間を壁の外を行き来できるように権限を付与してやろう、これはフロンティアメンバーであるお前にしか頼めない事だ」

「いや…え?だからって、なんで俺なんだよ?」

「お前が一番適任だからだ…まるでそう仕組まれたみたい思えるほどに」

「俺が……冒険者ギルドマスターに……」

「あぁ~ギルドマスターだからってギルドで踏ん反り返るのは駄目だ、荒くれ者の冒険者をまとめるにはお前ぐらいの強さが必要だ、俺たちの街の冒険者は全員が違う世界の冒険者だろ?、今までは誰でもできる依頼しかなかったし、外に出れない壁の中じゃ、悪さもできんから大人しく従っている、ただそれだけだ……それはお前もわかるだろ?」

「まぁ、それは分かるけどよ」

「だがフロンティアメンバーであるお前なら実力で信頼を勝ち取れるだろう?」

「俺に…壁の外で何をやらせたいんだ?」

「それは開拓だよ」

「開拓?」

「そうだ、壁の向こうには何があると思う?」

「壁の向こう?…………そんなの分かるわけねえだろ」

「何もわからないよな、だからお前が皆を先導し開拓しろ、もちろん初めは少しずつで良い、
 お前も勿論だが、冒険者も貴重な人材だ、だから無理はしなくていい、
 この世界はどうなっているのか?先住民は残っているのか?ドラゴンはいるのか?
 ……気にならないか?、見たこともない景色が壁の外にはあるかも知れない!」

(なんでこいつはこんなに楽しそうに話すんだ?こいつは俺の女を目の前で奪った奴なのに……なんで俺はこいつの話を真剣に聞いているんだ?)


「お前が俺と同じ時代から飛ばされたかどうかわからんがな、俺の時代じゃぁこういう異世界物のラノベやアニメが流行っていてな、憧れるんだよ遠い遠い誰も見たことのない地平線に、お前には、そういう仲間を作って、そうやってこの世界のあらゆる場所を踏破してほしい。
 そして、同じように塔を見つける事ができたら、同じようにギルドのネットワークを作って欲しい」

「……俺にはそんな先の事まで考えられねーよ」
(ちくしょう、俺の時代にだって沢山あったさ、ワクワクするじゃないか!)

「そうか、まぁ、最後は俺の願望って奴だ、やってくれるか?」

「…わかったよ、ただどんな依頼もしっかり吟味するし、無理だと判断したら絶対断るからな」

「わかっているさ、俺だって壁の外に出る、だがお前らはお前らで動いて欲しい、
 それと守って欲しい事がある、それは。
 ・仲間を裏切るな
 ・情報はどんなに小さくても共有する事
 ・無理はするな、させるな
 この三つだ、」

「わかった、約束すりゃーいいんだろ」

「それじゃ、ギルドには俺から言っておく、明日から頼むな」

「おいおい、俺だって遂行中の依頼があるんだよ」


「お話は伺いました、タカシさん、こちらの依頼はこちらで処理します、ギルドマスター就任おめでとうございます」
 突然後ろから声を掛けられた、恐らく心配して見にきたのだろう

「ミライさん、、、もう来て居たのか」

「あぁ、約束があったんだったか?」

「いえ、もう大丈夫です、そうですよね、タカシギルドマスター」


 ミライはニコニコと微笑みたかしに問う


「……あぁ、そうだなやる事が沢山できたみたいだ、悪いがしばらく忙しくなりそうだ」
 そう言ってタカシは酒場を出て行った。

「タカシさんの事、ありがとうございました、私は…本当に間違っていたんですね」

「いいんだ、それだけ心配していたって事だ、根っこが悪意からって分けじゃないんだから、もう俺も気にしていない、これからは商会もますます忙しくなるだろう、そっちは頼んだぞ?」

「はい、喜んで」

 初めて会った時の顔に笑顔を貼り付けました、という印象はすっかり無くなっていた。

「それで、その……よかったらまた相手してくれないか?」

「……………避妊はしてくださいね」



 俺とミライは夜の街に消えて行った






















第十二話 完
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