331 / 339
スピンオフ「デュインズ」
隣に立つもの1
しおりを挟む
魔王城内――
アリス一行は、魔王のいる場所も特定できず、ウロウロと彷徨っていた。彼女達の後ろには死体が転がっており、愚かにもアリスへの戦いを挑んだ者達だったものだ。
魔王にも、アリスの侵入に関しては伝わっているはず。だが想像よりも動きが緩やかだ。死んでいった者達は、侵入した不審者に対応しているだけ。魔王の首を狙おうとしている者を、必死で阻もうと意気込む様子もない。
軍を総動員して攻撃を仕掛けてくる様子もない。主としての余裕なのか、それともアリスの実力を見極められない愚か者なのか。
「やっぱり一筋縄じゃ行かないね。迷子になっちゃった」
「そんなこと仰って……。この人間に聞けばいいでしょう」
「そ、そうです、お教えします!」
「教えてくれてもいいけどさぁ。つまんないじゃん」
「やはり遊んでおられますね、アリス様?」
「えへ」
魔力で拡張されているアリスの魔王城とは違い、この城はたいした大きさはない。もちろん、人間の城などに比べれば遥かに巨大だ。
アリスも〝酔う〟ことなどなく、索敵を済ますことが出来る。
だがそうしてしまえば、即座に終わってしまう。大いに盛り上げた映画のラストシーンが、たったの一分で終わってみろ。
感動の再会だったとしても、恐怖の虐殺だったとしても、ヒーローの大逆転だったとしても。たった数秒、数分程度のシーンを華やかと言えるだろうか。
遊んでいるアリスに対して、連れてきていた部下の一人が手を挙げる。
「はいはーい!」と元気に挙手をしたのは、リーレイだ。ベルがいない中で、もっとも機動力があるのはアリスを除いてリーレイとなる。
だから彼は索敵のための、立候補をしたのだ。
「僕が見てきましょうかぁ?」
「大丈夫だよ。そばにいて守ってくれるかな?」
「えへっ、はぁーい♡」
などと、談笑していたときだった。アリス達のいる廊下に、冷風が流れる。涼やかで心地のいい風だったはずなのだが、廊下の気温は急激に下がった。室内だと言うのに極寒の雪山にいるかのようだ。
人間では凍える寒さだったが、人ならざるものであるアリスらには関係ない。ペールも瞬時に魔術で体を保護した。
この周囲の気温を変化させられるなど、先程アリス達に挑んできた魔族では出来なかったこと。城へやってきて初めて手応えの有りそうな敵に、アリスは興奮を隠しきれない。
「なになに?」
「なにか来ます、お下がりください」
エンプティはアリスの前に立つと、あたりを警戒し始めた。
どこかから女の声が反響する。声の場所は分からず、まるで幽霊に遊ばれているかのようだ。くすくすとからかうような、囁くような声が廊下中に響き渡っていた。
周囲の気温低下も相まって、おどろおどろしい空気に満ちる。この雰囲気だけでも、帰ってしまいたいと思わせる。
幽霊相手には〝通常の〟物理攻撃も通用しないため、パーティーによってはこれだけで引き返す理由にもなり得る。
アリス達が引き返すわけもなく。かえって、すぐ姿を見せない相手に苛立っていた。
「腹の立つ笑い声ですな」
「パラケルススおじさまぁ、僕こわーいぃ♡ハグしてくれればなおるかもぉ♡」
「ルーシー、対処しなさい」
「モチ! わかってっし! 〈絶対固有空間・常常〉」
スキルを唱えると、一瞬だけあたりが暗闇に支配される。すぐに闇が消え去れば、特に中断されることなくスキルが成功したことを意味していた。
スキル成功と同時に、パンッと薄いガラスが割れるような音がした。なにかの魔術が取り消されたのだ。スキルの副効果である魔術解除が適応されていた。
一行の目の前に現れたのは、文字通り薄い女。体が透けていて、ゆらゆらと揺らめくその姿は、紛うことなきレイスであった。
女――マージュは魔術がキャンセルされたことで、少々不快そうにアリス達を睨んでいた。
レベル199ともなるレイスのマージュは、今までそういった経験はなかったのだろう。
強者に出会うという経験が。
「……ふん」
「レイスか、納得だねー」
「アリス様! ここはあーしにやらせてくださーい!」
「ん、じゃあ任せようかな」
「やりぃ!」
ルーシーにとって、こうして前線に出るのは殆ど初めてだ。今までの仕事は周りの幹部のサポートばかりだったため、アリスのために戦うことなどなかった。
別段、ルーシーが戦闘をしたいというわけではない。
作戦を考えるのは得意ではないし、そういうのが得意な幹部は他に多くいる。どちらかといえば、ルーシーは誰かの先導をするよりも、周りをよく見て気を配るタイプだ。
気さくな性格と、フレンドリーな愛らしさ。
主戦力としての実力を持っているものの、ルーシーは後方に配置されてバックアップを得意とする幹部だった。
だがそれは、アリスのために戦いたくない――アリスに良いところを見せたくないという理由にはならない。
戦える能力があるのであれば、そんな舞台が用意されたのであれば。ルーシーも他の幹部同様に、自分はあなたの自慢の子供ですと張り切りたいのである。
一方で、マージュは更に苛立ちを覚えていた。
彼女を見た者は誰一人として、こんな余裕綽々と会話をしている様子はなかった。怯えるか、得意の魔術で突っ込んでくるか、逃げ出すか。そういう人間ばかりだ。
だがそんな人ばかりだったからこそ、彼女は馬鹿にされているという自覚はあまりなかった。
ただただどうしてだか、腹が立つ。それだけだった。ここで馬鹿にされている事実に気付けていれば、彼女の未来も少しは明るかったのかもしれない。
「貴女達、何者? 瘴気にも耐えているようだし、私の魔術を掻き消すなんて……」
「アリス様は魔王ヘイカで、あーしらはその直属の部下だし!」
「はあ? 私のヴァルナル以外の魔王がいるわけないじゃない。愛しい愛しい彼こそ、この世界の至高なる魔王なのよ」
マージュがそう言うと、ルーシーの後方でスライムの青筋が立つ。明らかな殺気が発せられているのに、誰もが気付いていた。
「ルーシーに任せたけれど、なぜだか私が殺してやりたくなったわ……」
こぼした言葉にアリスは、この殺気の意味を理解した。マージュとエンプティ。同族嫌悪である。
エンプティはそのことに気付いていないようだが、アリスを含めこの場にいた幹部もわかっていた。
マージュもエンプティも、互いに主人を愛しているという事実が同じ。そしてそれは、自身の主人がこの世で最も素晴らしいという感情も同じ。
だからこそそれが気に食わない。両者とも自分の主人のほうが上だと思っているからだ。
「れ、レイスとスライムじゃ、相性が悪いんじゃないかなあ?」
「そうでしょうか? 私も魔術は一通り扱えますよ?」
「あー、んー、えーっと……エンプティにはそばにいて欲しいな?」
「ルーシーに任せましょうか♡」
アリスはなんとかエンプティを宥めて、ルーシーの戦いを安心して見られる環境を作る。
当然だがエンプティは、パラケルススのように戦闘が不得意な幹部ではないため、レイスと戦っても勝利は出来るだろう。
問題は結果ではなく、過程だ。同じような気質の二人が戦ったとき、地獄のような空間が生まれることだろう。
出来ればそれは避けたい。
「エンプティの分まで、あーしが――わからせてあげるし!」
ルーシーは杖を取り出すと、意識を集中させた。地鳴りとともに召喚されたのは、光属性を纏った精霊が三体。
ルーシーほどの魔術師ともなれば、召喚する精霊の練度も高くなる。一瞬にして廊下は、神聖な気で包まれた。
人間程度の召喚士による精霊とは違い、幹部仲間から召喚された光の精霊は強力で、その場にいたソンビのパラケルススと悪魔のシスター・ユータリスが怯む。
あからさまに顔をしかめて、気分が悪そうにしていた。
アリスはそれに気付いてすぐ、周囲に瘴気を纏った。人であれば耐えられないと考慮して、ペールにはそれを弾く魔術の付与も忘れない。
それらをさり気なく行ったことで、ペールも含めて、幹部たちはアリスに敬意の念を送っていた。
アリス一行は、魔王のいる場所も特定できず、ウロウロと彷徨っていた。彼女達の後ろには死体が転がっており、愚かにもアリスへの戦いを挑んだ者達だったものだ。
魔王にも、アリスの侵入に関しては伝わっているはず。だが想像よりも動きが緩やかだ。死んでいった者達は、侵入した不審者に対応しているだけ。魔王の首を狙おうとしている者を、必死で阻もうと意気込む様子もない。
軍を総動員して攻撃を仕掛けてくる様子もない。主としての余裕なのか、それともアリスの実力を見極められない愚か者なのか。
「やっぱり一筋縄じゃ行かないね。迷子になっちゃった」
「そんなこと仰って……。この人間に聞けばいいでしょう」
「そ、そうです、お教えします!」
「教えてくれてもいいけどさぁ。つまんないじゃん」
「やはり遊んでおられますね、アリス様?」
「えへ」
魔力で拡張されているアリスの魔王城とは違い、この城はたいした大きさはない。もちろん、人間の城などに比べれば遥かに巨大だ。
アリスも〝酔う〟ことなどなく、索敵を済ますことが出来る。
だがそうしてしまえば、即座に終わってしまう。大いに盛り上げた映画のラストシーンが、たったの一分で終わってみろ。
感動の再会だったとしても、恐怖の虐殺だったとしても、ヒーローの大逆転だったとしても。たった数秒、数分程度のシーンを華やかと言えるだろうか。
遊んでいるアリスに対して、連れてきていた部下の一人が手を挙げる。
「はいはーい!」と元気に挙手をしたのは、リーレイだ。ベルがいない中で、もっとも機動力があるのはアリスを除いてリーレイとなる。
だから彼は索敵のための、立候補をしたのだ。
「僕が見てきましょうかぁ?」
「大丈夫だよ。そばにいて守ってくれるかな?」
「えへっ、はぁーい♡」
などと、談笑していたときだった。アリス達のいる廊下に、冷風が流れる。涼やかで心地のいい風だったはずなのだが、廊下の気温は急激に下がった。室内だと言うのに極寒の雪山にいるかのようだ。
人間では凍える寒さだったが、人ならざるものであるアリスらには関係ない。ペールも瞬時に魔術で体を保護した。
この周囲の気温を変化させられるなど、先程アリス達に挑んできた魔族では出来なかったこと。城へやってきて初めて手応えの有りそうな敵に、アリスは興奮を隠しきれない。
「なになに?」
「なにか来ます、お下がりください」
エンプティはアリスの前に立つと、あたりを警戒し始めた。
どこかから女の声が反響する。声の場所は分からず、まるで幽霊に遊ばれているかのようだ。くすくすとからかうような、囁くような声が廊下中に響き渡っていた。
周囲の気温低下も相まって、おどろおどろしい空気に満ちる。この雰囲気だけでも、帰ってしまいたいと思わせる。
幽霊相手には〝通常の〟物理攻撃も通用しないため、パーティーによってはこれだけで引き返す理由にもなり得る。
アリス達が引き返すわけもなく。かえって、すぐ姿を見せない相手に苛立っていた。
「腹の立つ笑い声ですな」
「パラケルススおじさまぁ、僕こわーいぃ♡ハグしてくれればなおるかもぉ♡」
「ルーシー、対処しなさい」
「モチ! わかってっし! 〈絶対固有空間・常常〉」
スキルを唱えると、一瞬だけあたりが暗闇に支配される。すぐに闇が消え去れば、特に中断されることなくスキルが成功したことを意味していた。
スキル成功と同時に、パンッと薄いガラスが割れるような音がした。なにかの魔術が取り消されたのだ。スキルの副効果である魔術解除が適応されていた。
一行の目の前に現れたのは、文字通り薄い女。体が透けていて、ゆらゆらと揺らめくその姿は、紛うことなきレイスであった。
女――マージュは魔術がキャンセルされたことで、少々不快そうにアリス達を睨んでいた。
レベル199ともなるレイスのマージュは、今までそういった経験はなかったのだろう。
強者に出会うという経験が。
「……ふん」
「レイスか、納得だねー」
「アリス様! ここはあーしにやらせてくださーい!」
「ん、じゃあ任せようかな」
「やりぃ!」
ルーシーにとって、こうして前線に出るのは殆ど初めてだ。今までの仕事は周りの幹部のサポートばかりだったため、アリスのために戦うことなどなかった。
別段、ルーシーが戦闘をしたいというわけではない。
作戦を考えるのは得意ではないし、そういうのが得意な幹部は他に多くいる。どちらかといえば、ルーシーは誰かの先導をするよりも、周りをよく見て気を配るタイプだ。
気さくな性格と、フレンドリーな愛らしさ。
主戦力としての実力を持っているものの、ルーシーは後方に配置されてバックアップを得意とする幹部だった。
だがそれは、アリスのために戦いたくない――アリスに良いところを見せたくないという理由にはならない。
戦える能力があるのであれば、そんな舞台が用意されたのであれば。ルーシーも他の幹部同様に、自分はあなたの自慢の子供ですと張り切りたいのである。
一方で、マージュは更に苛立ちを覚えていた。
彼女を見た者は誰一人として、こんな余裕綽々と会話をしている様子はなかった。怯えるか、得意の魔術で突っ込んでくるか、逃げ出すか。そういう人間ばかりだ。
だがそんな人ばかりだったからこそ、彼女は馬鹿にされているという自覚はあまりなかった。
ただただどうしてだか、腹が立つ。それだけだった。ここで馬鹿にされている事実に気付けていれば、彼女の未来も少しは明るかったのかもしれない。
「貴女達、何者? 瘴気にも耐えているようだし、私の魔術を掻き消すなんて……」
「アリス様は魔王ヘイカで、あーしらはその直属の部下だし!」
「はあ? 私のヴァルナル以外の魔王がいるわけないじゃない。愛しい愛しい彼こそ、この世界の至高なる魔王なのよ」
マージュがそう言うと、ルーシーの後方でスライムの青筋が立つ。明らかな殺気が発せられているのに、誰もが気付いていた。
「ルーシーに任せたけれど、なぜだか私が殺してやりたくなったわ……」
こぼした言葉にアリスは、この殺気の意味を理解した。マージュとエンプティ。同族嫌悪である。
エンプティはそのことに気付いていないようだが、アリスを含めこの場にいた幹部もわかっていた。
マージュもエンプティも、互いに主人を愛しているという事実が同じ。そしてそれは、自身の主人がこの世で最も素晴らしいという感情も同じ。
だからこそそれが気に食わない。両者とも自分の主人のほうが上だと思っているからだ。
「れ、レイスとスライムじゃ、相性が悪いんじゃないかなあ?」
「そうでしょうか? 私も魔術は一通り扱えますよ?」
「あー、んー、えーっと……エンプティにはそばにいて欲しいな?」
「ルーシーに任せましょうか♡」
アリスはなんとかエンプティを宥めて、ルーシーの戦いを安心して見られる環境を作る。
当然だがエンプティは、パラケルススのように戦闘が不得意な幹部ではないため、レイスと戦っても勝利は出来るだろう。
問題は結果ではなく、過程だ。同じような気質の二人が戦ったとき、地獄のような空間が生まれることだろう。
出来ればそれは避けたい。
「エンプティの分まで、あーしが――わからせてあげるし!」
ルーシーは杖を取り出すと、意識を集中させた。地鳴りとともに召喚されたのは、光属性を纏った精霊が三体。
ルーシーほどの魔術師ともなれば、召喚する精霊の練度も高くなる。一瞬にして廊下は、神聖な気で包まれた。
人間程度の召喚士による精霊とは違い、幹部仲間から召喚された光の精霊は強力で、その場にいたソンビのパラケルススと悪魔のシスター・ユータリスが怯む。
あからさまに顔をしかめて、気分が悪そうにしていた。
アリスはそれに気付いてすぐ、周囲に瘴気を纏った。人であれば耐えられないと考慮して、ペールにはそれを弾く魔術の付与も忘れない。
それらをさり気なく行ったことで、ペールも含めて、幹部たちはアリスに敬意の念を送っていた。
0
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる