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第1章 王家と公爵家
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しおりを挟む「汝、マリア・ベルナール、貴女はこの男性と結婚をし、夫婦となろうとしております。貴女は健康な時もそうでない時もこの人を愛し敬い、この人を慰め、助け、その命の限りかたく節操を守る事を誓いますか」
「はい‥誓います」
「では、指輪の交換を」
神父の言葉と同時に隣にいる
夫となる男性の方に体を向けた
薄く半透明で綺麗なレースをあしらったベールの
中からでもその男性は外からの光りでとても輝いている
(やっぱり‥とても綺麗な人‥)
長いまつ毛から開かれたスカイブルーの瞳と
ベール越しで目が合う。
「マリア、左手を‥」
目の前の男性が自分の手のひらを前に出し小さく
そう言われ左手をゆっくりとその手に重ね
小さなダイヤが周りを光らせる中に一粒だけ周りとは
異なる大きさのダイヤが二重のリングの間にある
デザインの指輪が薬指に通っていく
そして男性も左手を私の前に差し出し
その手を私も優しい触れ、一粒の小さなダイヤが光る
シンプルなデザインの指輪を通した。
指輪の交換を終え、男性がベールに手をかけ
その動作に少し腰を下ろして応えた
持ち上げられたベールは優しく背中の方へと流れて
また腰を上げ、男性に向き直った
神父と家族、親族などの前で誓いのキスをした‥
触れるだけのキスをし、参列者の方を2人で振り向いた
静寂に包まれていた会場からはわぁと歓声が上がった
「お2人が神のもと、夫婦になりました事を
ここにて宣言致します」
そう神父が言葉を発すると2人はお辞儀をし
盛大な拍手を浴びた
チャペルでの式を終え、入場してきた扉とは違う
大きな扉が開かれると同時に外から大きな歓声と共に
色んな人の声が聞こえてきた
「マリア、皆の前へ」
手を引かれ、バルコニーへ近づいた
バルコニーの外を覗くと歓声がさらに大きくなり
国旗がたくさん振られ
「おめでとうございまーす!!」
「マリア様ー!!」
祝福の声と自分の名を呼ぶ声‥‥そして
「レオン殿下ー!!ご結婚おめでとうございます!」
レオン殿下‥
私の隣で国民に手を振る男性はこの国の第一王子で
次期国王になる選ばれし者
レオン・D・フィシャール王太子。
王族と1番近しいベルナール公爵家の長女である
マリア・ベルナールは生まれた時から
レオン・D・フィシャール王太子の許嫁とし
妃になる教育、全てのマナーを教え込まれ
18で学業を卒業したその年に結婚をした。
心に隠れる不安と共に‥。。
(レオン様‥‥本当に私でよかったのですか‥。)
(貴方の隣にいるのがローズ様でなく私なんかで‥)
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