星誓のフォーマルハウト ~追放した神官が超優秀だと気付いたけど絶対戻ってこいとは言わない~

noyuki

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第一章

もう後はないと思ってください(4/7)

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「んじゃ! 新生〈フォーマルハウト〉、そのリーダーたる俺のもっとすごい所も見せちゃおっかな! かっこよすぎて惚れるなよ?」
「いいからさっさとやれ」
「はい」

 フォルがその異様な黒い刀身を持つ両手剣を一体の人猟犬に突き付ける。背中を浅く斬りつけたあの人猟犬だ。

「我が星に乞う! 星剣ファム・アル・フートの力を顕現させよッ!!」

 その言葉と共に、黒い刀身に夜に輝く星のような光点が浮かび上がる。そして――

 ブシュゥッ!

 突如、人猟犬の背中から血が噴き出した。まるで傷口が突然深くなったかのように。

 人猟犬が自身の血で真っ赤に染まりつつも崩れ落ちた。ただの軽傷が一瞬にして命にかかわる重傷へと変化したことでその三眼からも動揺が見て取れる。

「いつも思ってるけど地味。なんかもっとこう、光線出したりとかできないの?」
「おま……これだって十分すごいだろ!?」
「すごいけど……物によっては国すら揺るがすと言われる〈星辰物〉を使って、せいぜい傷口を広げるだけって……」
「生命力を奪い取ってんの! 今までだってこれのおかげで何度も助かってるだろ!? それに、どんなに再生力の高い魔獣だろうが、ファム・アル・フートでつけた傷は癒えねぇんだから!」

 空から飛来した物質、つまり隕石によって作られた神秘の道具。それを〈星辰物〉と呼ぶ。その多くは遥か太古の時代に作られた物であり、神々の人間へと贈り物とされている。

 〈星辰物〉には強力無比かつ特異な能力が宿っており、それを所持することはこの国では五ツ星の称号に並んで羨望の対象なのだ。

「この星剣の適合者は俺だけだぞ? オンリーワンだぞ?」

 強大な力を持つ〈星辰物〉だが、その力は誰もが扱えるものではない。〈星辰物〉ごとに適性があり、それに適合した者でなければその力を発揮させることはできないのだ。自身に適合する〈星辰物〉とフォルが出会えたのはまさしく神の導きと言えるだろう。

「はいはい、すごいすごい。じゃあそのすごい剣でさっさと依頼完了しちゃいましょ。早く帰って祝杯をあげたいわ」
「おう! 俺たちは三人でも十分やれる! 今夜こそ新生フォーマルハウトに乾杯だ!」
「飲み過ぎは厳禁だぞ」

 結束を固くした三人が各々の得物を持つ手に力を込める。向き合った人猟犬がその気配に威圧されて一歩下がった。

 一時はどうなることかと思ったが、エリクなしでも自分たちは十分やれる。一同はその手応えを確かに感じた。

「苦しませちまって悪いな。今すぐ楽にしてやるからよッ!」

 まるで悪役のような台詞と共にフォルが突撃した。ファム・アル・フートで付けた傷は癒えない。いずれあの人猟犬は息絶える。それならばなるべく早く仕留めたほうが苦しみも少なくなる。

「悪く思うなよッ!」

 フォルの振るう星剣が一体に届こうとした、その刹那――

 キィンッ

 甲高い金属音。人猟犬とフォルの間に何者かが割り込み、頭上で交差させた腕で星剣を受け止めたのだ。

「ああ!?」

 意表を突かれたフォルが見せた油断を逃さず、その何者かは一瞬腰を引いた。開いた空間に脚を捻じ込みフォルの下っ腹を蹴っ飛ばす。威力こそ大したことはなかったが、衝撃に数歩後ずさったフォルの目に突然現れた乱入者の姿が映った。

 全身を覆うフード付きのローブ。両腕には鉤爪のついた手甲。どうやらそれで星剣を受け止めたようだ。両手剣の一撃を正面から受け止めたことからかなりの膂力があることが分かるが、その体格はフォルよりも小さく、ミアより少し大きい程度。

「――行け」

 高く澄んだ声色。乱入者がそう呟くとピクリと人猟犬の耳が動いた。そして本当に言葉を理解しているように、傷ついた一匹を両脇から支えながら森の奥へと逃げていく。

「ちょ!待ちなさいよ!」

 呆気に取られていたミアだが、ここで逃がしては依頼達成できない。慌てて短剣から短弓に持ち直し逃げ去る背中に矢を射るが、

「フッ!」

 矢の軌跡を見切った鉤爪の一閃によって簡単に叩き落とされてしまう。フォルの攻撃に割り込んだ速度といい、矢を見切った動体視力といい並みの身体能力ではない。

「あんたいったい何者よ!? どうしてあたしたちの邪魔すんのよ!」
「……………」

 乱入者は答えない。ただ、スッと腰を落としいつでも動ける体勢へと移行したことから話合いで和解できそうもないことは確かだ。

「ミア」

 激昂するミアを抑えるようにシャラが一歩前に出る。

「魔獣をかばう者など、某には一つしか答えが浮かばぬ」

 魔獣とはすなわち人の敵。だからこそ、魔。ならばそれに味方する存在は……。

「こんなところにまで魔族が入り込んでるとはな……油断した」

 フォルが忌々しいその名を口にした途端、一気に場の空気が張りつめた。

 魔族。人に似て、人に非ざる者。魔獣以上に人の存在を脅かす仇敵。人間史とはすなわち人と魔族の争いの歴史である。

「ミア、シャラ。残念だが依頼は諦める。その代わりこいつを仕留めるぞ。人猟犬以上に放っておけねぇ」
「仕方ないわね……」
「当然だな」

 フォルの決断に誰も異論は挟まない。魔族の討伐に勝る要件などそうそうありはしないのだ。

「油断して一発貰っちまったが……もう油断はねぇぞ。相手が悪かったな」

 魔族と思しき者は何も言わない。言葉は通じるはずだが。
 フードの下の黄色い眼光がフォルたち三人を冷静に観察していた。そこには確かに知性の光がある。

「ミア!」

 フォルの合図で矢が放たれた。それを鉤爪が叩き落とした隙にフォルが接敵、星剣で斬りかかる。
 立て続けに二閃。だがその全てが空を切る。

〝速いッ――!〟

 単純な動きの速度もそうだが、攻撃の軌跡を読む目が特にいい。大振りになりがちな両手剣の攻撃は簡単に見切られてしまう。

「――チィッ!」

 舌打ちが聴こえたのはフードの下。回避はできる。が、それまで。フォルの連撃に切り返す余裕は相手にはないようだった。どうやらフォルたちに勝てると思って出てきたというよりは、人猟犬の窮地に思わず飛び出してきたのであろうことが窺える。

 人猟犬は時として魔族に飼育、教育され戦力として動員されることもある魔獣だ。何か思い入れでもあるのかもしれない。

「シャラァッ!」

 連撃後、フォルと入れ替わるようにシャラが前に出る。これもハウラに教わった戦術。人である以上、動いていれば体力を消費する。息が切れれば攻撃の手は止まるし、攻撃を回避するのも難しくなる。だからスタミナが切れる前に前線を交代し相手に途切れることのない連撃を与えると共に、一人が息を整える時間を稼ぐ。

「ぬんっ!」

 フォルの放つ斬撃よりリーチは劣るが、シャラの放つ手甲の打撃は鉤爪で受け止めることはできない。そんなことをすれば鉤爪程度腕ごと簡単にひしゃげてしまうだろう。

 シャラの大振りの一撃を身を屈めて回避した瞬間、ようやく乱入者が攻撃の隙を見つけた。がら空き、かつ何の鎧も覆っていない剥き出しのシャラの腹部めがけて鉤爪を突き込む。
 それが罠とも知らずに。

「フゥッ――」

 太い呼吸音。

 バキィンッ!

「!?」

 あまりの出来事に流石の乱入者も動揺を隠せなかった。突き込んだ鉤爪がシャラの皮膚に弾かれて砕けたのである。鍛え上げられたシャラの筋肉に練命行が加われば、全身に甲冑をまとっているのと何ら変わりない強度となるのだ。

「とったァッ!!」

 シャラの側面から抉りこむように突きこまれる黒い刀身。

「ツゥ――!!」

 乱入者が咄嗟に背後に跳ぶが動揺が反応を遅らせた。刀身の切っ先が乱入者の右腕を薄く裂く。

「!?」

 気配、否、直感。動物的な生存本能が乱入者の身体をしゃがませた。

 ヒュンッ

 先ほどまで乱入者の頭があった場所を横薙ぎの短剣が通り抜けた。いつの間に回り込んだのか、ミアが背後へと移動していたのだ。
 ゴロゴロと転がってなんとか距離を離した乱入者、そのフードがすっかりずり落ちて全貌が明らかとなった。

「なるほど……速いわけだ。狼牙族ウルフェンとはな」

 フォルが口にしたその名は数ある魔族の中でも速さに特化した種族であった。

 基本的な身体構造は人間と変わりない。だが、その身体は黒い体毛が覆い、顔は鼻先から口にかけてが前にせり出しまさしく狼の様相。その脚の速さを生かした魔族の斥候として知られている。

 魔族の容姿はすべからく何らかの獣に酷似しているが、それは彼らの成り立ちに由来があった。

 獣が神々から星を賜り、人間へと至る過程で、その恩恵を自ら捨て去った獣たちがいた。その獣は獣本来の凶暴性からくる力が星によって失われるのを拒絶し、獣の力強さを保持し続けることを選んだのだ。それによってその獣たちはある程度の知性を持ちつつ、獣の力をも持つことになった。高い知性や理性を獲得した代わりに肉体的には脆弱になった人間は彼らに為す術もなく蹂躙された。

 そのことに激怒した神々は裏切った獣たちから完全に星の力を断ち切り、獣たちに負けないように人間に神々の力を直接借り受ける術を教えた。
 以降、星を裏切った獣たちと人間の争いは今も続いている。その星を裏切った獣たちこそ魔族であり、神々の力を直接借りる術が信仰術なのだ。

「おいおい、こりゃおやっさんの言ってた魔族が攻めてくるってのがほんとになっちまうんじゃねぇか?」

 斥候せっこうがいるということは後に続く部隊がいるということである。それにしてもこんな何もない森の中にいるのは妙であるが。

「いや……あいつの耳を見てみろ」

 シャラに言われて二人が目線を向けると、その狼牙族の頭部にある体毛に覆われた耳が左側だけ切り取られていた。

「魔族は何かしら罪を犯した者の身体の一部を切り取って追放するという。こいつもそうなのだろう」

 忌々し気に狼牙族は噛みしめた顎から牙を覗かせた。その様子からシャラの推測が当たっていることが窺える。

「なるほど。それで人間の土地まで逃げてきたってわけね。でもおあいにく様。ここにあんたの居場所なんてないんだから」

 魔族の事情など人間であるフォルたちにはなんら関係はない。
 言葉を理解できようとも、絶対に分かりあうことなどできないのだ。例え個人が心を許しても憎悪の歴史と神々、何より本能がそれを許さない。生まれた時から争うことが宿命づけられた存在。それが人間と魔族なのだから。

「よし、仕切り直した。次こそ仕留めるぞ!」

 今一度、一同が武器を構え直した刹那。

 狼牙族が無事な左手で腰のポーチから鉤爪が引っ掛からないように器用に白い球体を取り出した。それを勢いよく大地に叩きつけると一瞬にして白煙が一帯を包み込む。

「クソッ! 目眩ましか! エリク! 術で探査を――」

 咄嗟にフォルはそう口にして、その信仰術の使い手がこの場にいないことに気付く。今いる三人では視界難の状態で狼牙族の位置を特定する術はない。

 白煙は数分で風に流れて消えたが、視界が元に戻った時にはすでに狼牙族の姿はなかった。人猟犬を逃がすだけの時間は稼げたということだろう。

「逃げたか……」
「逃げたか……じゃないわよ!! どうすんのよ! 人猟犬も逃がしちゃって、私たちまた依頼失敗じゃない!」

 がっくしとフォルが肩を落とした。

 人猟犬に逃げられ依頼失敗、魔族を仕留めて身体の一部でも持ち帰れたなら国から討伐報酬を得られたかもしれないがそれもない。

「せめてもの救いは、あの狼牙族はもう助からないということだな」
「まぁな……魔族とはいえ、長時間苦しめちまうのは忍びねぇが」

 通常、あの程度の傷であれば魔族の治癒力をもってすれば雑な治療でも数日で完治するだろう。だがそれが星剣ファム・アル・フートでつけられたものだとすれば話は別だ。傷が癒えることはなく縫い合わせても血は滴り続ける。浅い傷でも血が流れ続ければ衰弱するし、閉じぬ傷口は病を呼び込む。あの狼牙族ももって十日ほどだろう。

「そう考えると、あんたのファム・アル・フートってかなりエグい能力してるわよね……」

 癒えぬ傷は受ける側からすれば呪い以外の何物でもあるまい。取り逃がせば長期間傷の痛みに苦しむことになるのも残酷と言える。

「地味だけど……」
「地味って言うな」

 それから一同は、倒した人猟犬の死体の処理を済ませてとぼとぼと帰路についたのであった。

 五ツ星冒険者パーティー〈フォーマルハウト〉。まさかの二連続依頼失敗である。
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