初戀

槙野 シオ

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第四十九話 悪獣もなおその類を思う

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「おはよ…藤城ふじしろ、どうだった?」

玄関で一ノ瀬いちのせに声を掛けられ、うーん、と曖昧な返事をしながら下駄箱の扉を開けると、室内用サンダルの上に見知らぬ物が鎮座していた。手紙…? 果たし状か? このご時世に……

あとで読もうと鞄の中に入れ、なんとも言えない複雑な顔をしてる一ノ瀬の肩を軽く叩いた。

「……告られたよ」
「あ、うん…やっぱり…」
「一ノ瀬、知ってたの?」
「…うん、ごめん」
「謝ることじゃないけどさ、心の準備ができてなくて慌てたよ」

笑いながら言うと、一ノ瀬は「それで…」と話を続けた。

「いや、断ったけど…」
「だよな、さすがに男だもんな」
「えっ……」

そっか、うん、ごめんなー、とひとり言のような調子でつぶやいて、一ノ瀬は階段を駆け上がって行った。あれ? 男だもんな、ってどういう意味だ?

教室の席に座り、鞄から手紙を取り出してくるりと封筒の表裏を確認したけど、名前は書いてなかった。封筒を開けると便箋が二枚、一枚目には連絡先を無理矢理聞き出したような形になって申し訳ない、という謝罪の言葉と、一周回って手紙ってむしろ新しいよね、と手紙を出した理由が書いてあった。

一枚目をめくり二枚目の便箋に視線を落として、僕は慌ててそれを畳んだ。


── 好きです


ただひと言、たった五文字だけが並んでいる便箋に、なぜか後ろめたさに似たような感覚を覚えた。

「モテますなあ」

背後から声が聞こえ、僕は心臓が口から飛び出すかもしれない危機をなんとか耐えた。

「…久御山くみやま
「古式床しい手段ってのも、そそるね」
「おまえがそそられてどうするんだよ」
「昨日から立て続けじゃない? 湊」
「いや、うん、まあ…」

古式床しい手紙の相手は、昨日屋上で見た嵩澤たかざわだよ、久御山……っていうか無理矢理聞き出したLINEで連絡するのははばかられるからって、手紙にするのもどうかなって気がする…まったく意に介さない顔をしてても、久御山は結構繊細だからな…


──


「あ、シャーペンの芯切れた…」
「オレも手持ちで余分がないな」
「んー、ちょっと買って来る」
「おう、いってらー」

東棟にも一応購買があってよかったな…南棟まで遠征するの、面倒だし…どうせならパンとかおにぎりも東棟の購買に入れてくれればいいのに。シャーペンの芯を買うついでに付箋も買って、財布をポケットにしまおうとしてる時にトントンと肩を叩かれた。

「…嵩澤? どうしたんだ、こんなところで」
「ちょっと一ノ瀬先輩に用があって」
「ああ、そうなんだ」

じゃあな、と教室へ戻ろうとした僕の腕を引っ張った嵩澤は、慌てて腕を放して「すみません!」と謝った。

「…何?」
「あ、いえ…一緒にいたい衝動に…駆られて…」
「休み時間終わるよ?」
「わああ! すみません、また!」

そんな衝動に駆られても困る。一緒にいたいって……僕と? なんで? いや、そもそも嵩澤は僕なんかのどこを好きになったんだろう。頭の天辺から爪先に至るまで、何もかもが十人並の平凡を絵に描いたような人間だけど……何かで目立った記憶もないしな…


***


昼休みの購買は戦場だよな……東棟から参戦する三年オレらって距離の分ハンデもらってもいいんじゃねえのか……むしろ東棟の購買にパン置いてくれ…毎日学食で食えるほどリッチじゃねんだ、こっちは。

「久御山さん」

聞き覚えのある声に振り返ると、無邪気に嵩澤が笑っていた。

「おう、どうした」
「久御山さんてほんとモテるんですね」
「んあ? なんで?」
「いえ、いまも購買のところで女子に囲まれてたんで」
「ああ、そうだねえ」
「久御山さんの彼女さん、しあわせ者ですね! 彼氏がこんなに格好良くて」
「ふ、彼女さんねえ」
「一年の頃から付き合ってる彼女さんがいる、って一ノ瀬先輩から聞きました」
「……うん」
「羨ましいです、好きなひとと両想いになれるの」

嵩澤は少し頬を赤くして切なそうに眉を寄せた。が、一ノ瀬……後輩に何吹き込んでくれちゃってんだよ……残念ながらもう二度とあの彼女と逢うことはないからな……イケメンに育っちまったし…

教室に戻ろうとした嵩澤は、何かを思い出したように振り返りオレのそばまで走り寄って笑った。

「俺、同性愛者なんです。それだけ、伝えておこうと思って」

なんだかスッキリした顔で、嵩澤はパタパタと走り去った。ほーう? なんだ、わざわざ宣戦布告か? それとも女子に囲まれてたノンケはお呼びじゃない、とでも言いたいのか? あ?


──


「どうした久御山……二、三人は殺してるような顔して」

屋上の塔屋の上を覗くと、オレに気付いた湊が少し心配そうな顔をした。いや、殺してねえし。

「…膝枕して」
「は? いいけど、おまえ昼ごはんは?」
「あとで食べる」

どうしたんだよ、と言いながら湊は膝の上の弁当を避け、オレのために脚を空けてくれる。胡坐あぐらの間に頭を埋めて湊の太腿を抱えると、湊がオレの頭をなでた。

「久御山の髪、柔らかいね…気持ちいい」
「…下の毛も柔らかいけど、触る?」
「知ってる、あとで触らせてもらうよ」

知ってる、と言われて胸の奥がキュッと音を立てた気がした。

「湊の手も気持ちいい……寝そう…」
「あとで起こしてやるよ」
「うん」

いつの間にかこんなにデカくなった手のひら……ずっと一緒にいたのに、湊はどこでこんなに格好良くなったんだろう……細いけど筋肉質な太腿だって、前はこんなに硬くなかったのにな……軽々と抱き上げてたカラダも、いまはしっかりしちゃってさ……もう、集団の中で息をひそめる被食獣のような湊はいない ──


──


意識してるからそう思うのか、それとも単純に頻度が増えたのか、屋上の一件以来身の回りでたびたび嵩澤を見掛けるようになった。移動教室、購買前、屋上、学食、玄関。特に何かあるわけでもなく、挨拶がてら湊にちょっと話し掛ける程度だが…去り際の笑顔が気に入らない…

仏頂面ならいいかっつーとそういう話でもないんだが。

「藤城さん…と、久御山さん、いまから体育ですか?」
「うん」
「ジャージ姿も格好いいですね」
「湊のジャージ姿、貴重だもんなあ」
「なんでだよ」
「週一でしか見れないから」
「それはおまえも同じだろ…」
「惚れ直しちゃいそうです、じゃあ体育頑張ってください」



惚れ直しちゃいそうです、と言われた当の湊は、まるで他人事のようにそれを聞き流し、その件に触れることもなかった。わざとなのか、鈍いのか、それとも気を遣ってるのか。相変わらず感情が読めない顔で、オレたちは体育館に整列した。

今週からしばらくバスケの授業が続くことを知って、湊は溜息を吐いた。ああ、球技、お嫌いでしたよね……決して運動神経が鈍いわけではないのに、内気な性格だからか、湊は絶対ボールに触れようとしない。自分の目の前にボールが現れると挙動不審になってテンパる。

「チーム、分かれちゃったねえ……とりあえず、ボール持って走らないようにな」
「トライすればいいんだっけ?」

しかし、一応受験生なんだから、体育の授業なんてもうなくてもよくね? こんな素人バスケ、やったところで技術の向上にも体力の強化にもつながらないだろ。そして考えることはみんな同じで、本気でアツくなるヤツもいない。ダンクできる? とか言いながらテキトーに遊んでるのが実情だ。

しばらくすると、隣のコートがわっと騒がしくなり、瞬く間にひとだかりができた。

「どうし…湊!?」
「パスカットしたボールが藤城の顔面直撃したみたいで」
「あらら……湊、立てる?」
「ん…大丈夫」
「冷やしたほういいかな…保健室行こ」

うずくまっていた湊を起こし、あとよろしくーと保健室に向かった。顔の左半分を押さえながらフラフラと歩く湊の腰を支えながら、腫れたりしなきゃいいけどなあと思った。

「涼子さーん、ちょっと診てー」
「はいはい、どうしたの……って藤城くん、大丈夫?」
「ボール、顔面でキャッチし損ねたみたいで」
「誰だって顔面じゃあキャッチし損なうでしょ…こっち座って」

涼子さんは湊の顔を診て、しばらく冷やしたほうがよさそうね、と冷却パックをタオルに包んで持って来た。

「ちょっと休ませるから、あとで迎えに来てくれる?」
「了解、じゃあ湊あとでな」
「うん、ありがと久御山」

授業の残り時間が結構あったので、オレは体育館に戻ることにした。しかし顔面でボール受けるとか、そんな漫画みたいなことするか?


***


……顔が熱い…気がする…痛いっていうか…なんか頭の奥が痺れてふわふわしてるな…保健室のベッドの上でウトウトしながら、だから球技は嫌いなんだ、とあらためて思った。その時、口唇くちびるに柔らかい何かが触れ、眠い目を薄っすら開けながら腕を伸ば…

「くみ……嵩澤!?」

う、腕伸ばさなくてよかった…!!

「顔にボールぶつかったって、小田切先生から聞いて…大丈夫ですか?」
「あ、うん、大丈夫…だけど…」
「よかった…あ、でも赤くなってますね」

嵩澤は僕の頬を手のひらで覆い、心配そうな顔をした。僕はその手を避けるためにそっと体勢を変える振りをして、もう一度大丈夫だよ、と言った。

「…もどかしいです、心配もろくにさせてもらえなくて」
「させてもらえないって…」
「頬に触れることもダメですか?」
「駄目っていうか、触れる理由がないっていうか」
「好きなひとを心配するのって、当たり前じゃないですか!?」
「それは」
「久御山さん以外には触れられたくないですか?」
「そういうことを言ってるわけじゃなくて」
「…彼女のいるノンケの久御山さんより、俺のほうが藤城さんをわかってあげられると思います」
「……彼女?」
「藤城さん、知らないんですか?」
「え、いや…」
「…同性愛者同士のほうが、安心じゃないですか?」
「そうだね、それはそうかもしれないけど」
「もっと…俺のことも知ってください…」

悔しささえ滲ませた顔で、嵩澤は保健室から出て行った。っていうか、彼女? 久御山に? いや、いてもおかしくないといえばおかしくないけど、そんな話まったく聞いてない……って、僕には言い難いんだろうけど……あえて隠してるんだとしたら、訊かないほうがいいのかな……

また変に気を回し過ぎて、誤解に気付かないまま久御山に嫌な思いさせたくないけど……なんか、ほぼ他人に近い嵩澤から彼女の話を聞かされるなんて、思ってもみなかったから……余計な感情が生まれて、素直に訊けなくなって行く。


「みーなと、具合どう?」

嵩澤と入れ違いで久御山が保健室に来て、僕の顔を確かめた。あーあ、イケメンが台無しだよ、と苦笑いしながら、久御山は僕の頬を手の甲でなでた。

「まだヒリヒリするけど、頭とか首の痛みはなくなったかな」
「ん、それはよかった」

起き上がった僕をそっと押し倒し、久御山が口唇を噛む。歯で口唇を挟み柔らかな舌先を往復させると、その舌先を尖らせて僕の口唇をこじ開け舌を絡ませた。

「…っ、ん…ふっ……」
「湊の舌、すべすべでぬるぬるでやらしーね」
「…やめろ、バカっ……!」

保健室でなんつーことするんだよ! ああ、もう着替えに行こうと思ってたのに動けなくなったじゃないか!

「…更衣室、行かないの?」
「行くよ」
「まだ痛かったりする?」
「いや、大丈夫だけど」
「……どうし…ああ」

久御山はニヤっと笑い、布団の中に手を入れ腰の辺りをまさぐった。どうして動こうとしなかったのか、理由がわかったならそっとしておいてくれ! ジャージの上からギュッと握られ、声が出そうになった。

「ちゅーで興奮しちゃった?」
「…わかってるなら煽るなよ」
「だって、嬉しいんだもん」
「おい、小田切先生が」
「涼子さん、いま留守にしてるから」

ギシっと久御山はベッドに腰掛け、あろうことか保健室で僕のジャージをさげた。久御山の頭を掴んで引き剥がそうとした時、ぬるっとあたたかい舌の感触に腰が震えた。

「ん…久御山、やめろって…」
「うん…ちょっとだけ」
「ふ…あ…誰か来たらどうするんだよ…」
「どうもしない」

どこがイイか掌握されてるってのに、どうやって抗えって言うんだよ! あ、久御山…ちょ…待て、くみや…


久御山に意識を持って行かれそうになった時、ベッドのカーテンが勢いよく開けられ、嵩澤が黙って立っていた。
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