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一章 〜雑魚魔物使い〜
7.5話 試合の後……
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「クボタさんお願い!プチ男様を私に頂戴!」
目がハート、という言葉がぴったりな瞳をしているジェリアが会場を出た後もずうっと付いて来る。
「何度も言うけどそれは出来ないよ、プチ男は大事な仲間なんだから」
「それは、分かるけど……
でも、あの見た事も無いような技の数々と美しい身のこなし、そして何よりクボタさん!貴方の言葉をプチ男様は理解していた!
じゃなかったらあんな動きは普通出来ない!
こんな利口で勇敢なプチスライム他にいないわ!
だからお願い!ね?お願いよ!」
だが諦めないジェリアは、俺にすがり付いてそう懇願し始める。
ミドルスライムや彼女に対しては多少申し訳ないと思っているので、他の頼みならば快諾する所なのだが。
まさか、プチ男が欲しいとは……困ったものだ。
そればかりはいくら金を積まれたとしても、首を縦に振るつもりは無いのだから。
「いや、無理なものは無理だよ。
それより、そろそろあの子を休ませてあげたらどうだい?」
俺の指差す先には、ミドルスライムがいた。
未だ少し形状が歪んでいて、先程の戦いによる疲れが溜まっているように見えたのだ。
「嫌よ!あんな弱くて言う事も聞かないような魔物なんていらない!」
だが、ジェリアは俺の提案を拒否し。
そして、それを聞いた俺は……久し振りにキレた。
「お前…………良い加減にしろよ!!
自分の魔物が勝てなかったからって、そうやってすぐに見捨てるのか!?
お前、スライム好きだって言ってたじゃねえか!!それじゃあ『もっと強い魔物が良い』って言ってた他の魔物使いと同じじゃねえのかよ!!
そうじゃないって言うなら『頑張ったな』の一言くらい、掛けてやったらどうだ!?」
「…………だ、だって……だって……」
すると、それを聞いて何か言おうとするジェリアの目にはみるみるうちに雫が溜まっていき、かと思えば次の瞬間には涙が雨のようにその頬を伝い落ちた。
……アレだな。
この子は自分の思い通りにならない事があると周りのせいにするタイプだな。
それと多分、あんまり怒られた事がないのかもしれない。反応を見れば大体は分かる。
「はぁ……怒鳴ってごめんね。
でも、あの子を手放したらきっと後悔するよ?
だって君に、こんな態度を取られてもまだここから離れようとしないんだ、必ずいい相棒になるよ。
……プチ男も、似ているんだ。
コイツは俺が雑魚魔物使いって罵られても、ずっと俺の側にいてくれたからね」
だが、ジェリアはまだ諦めていないらしく。
再びこんな事を言い始めた……
「じゃ、じゃあ!!
ミドルスライムもプチ男様も大事に育てるから!それで良いでしょ!?
だから、ね?クボタさ……あひゃ!?」
その時だった。
突然ジェリアが白目を剥いて倒れたのは。
と、同時に流れ星のようなものが一瞬、彼女の頭上で旋回しているのが見え……いや、あれは……
…………自称神様だ!!
まさか、ジェリアに体当たりでもしたのか?
まあ、どうやったのかは分からないがとにかく、助かった。
「えぇ!?だ、大丈夫ですか!?」
彼女には自称神様の姿が見えてはいなかったのだろう。突然の出来事に驚いたコルリスが、ジェリアの元へと駆け寄る……
だがそれよりも早く彼女を抱き起こしたのは、ミドルスライムだった。
それを見た俺はジェリアの様子を見、ミドルスライムへと伝えるように言った。
目の前のちょいデカ球体が、あまりにも不安そうにしている……ように見えたからだ。
「大丈夫、気絶しているだけだよ……まあ、これで良かったんじゃないかな。
彼女は少し、頭を冷やす必要があったからね」
次に俺は、コルリスに気付かれぬよう自称神様に向けてウィンクする。
すると奴は俺の頭上を旋回した後、空の彼方へと消えて行くのだった……
「それじゃあ、後は任せても良いかな?」
最後に、俺がミドルスライムにそう言うと。
聞こえているのかどうかは分からないが、それはジェリアを体の上に乗せてゆっくりと闘技場の方へと進んで行った。
「……さあ、帰ろうか。
俺もうお腹空いちゃったよ」
「クボタさん。
さっき怒った時、ちょっとスカッとしました。
それにカッコ良かったですよ?」
「そ、そう?照れるなぁ」
……ジェリアとミドルスライムのコンビ。覚えておこう。
彼女が上を目指す事さえ諦めなければ、またきっと出会うはずだ。
良きライバルとして。
目がハート、という言葉がぴったりな瞳をしているジェリアが会場を出た後もずうっと付いて来る。
「何度も言うけどそれは出来ないよ、プチ男は大事な仲間なんだから」
「それは、分かるけど……
でも、あの見た事も無いような技の数々と美しい身のこなし、そして何よりクボタさん!貴方の言葉をプチ男様は理解していた!
じゃなかったらあんな動きは普通出来ない!
こんな利口で勇敢なプチスライム他にいないわ!
だからお願い!ね?お願いよ!」
だが諦めないジェリアは、俺にすがり付いてそう懇願し始める。
ミドルスライムや彼女に対しては多少申し訳ないと思っているので、他の頼みならば快諾する所なのだが。
まさか、プチ男が欲しいとは……困ったものだ。
そればかりはいくら金を積まれたとしても、首を縦に振るつもりは無いのだから。
「いや、無理なものは無理だよ。
それより、そろそろあの子を休ませてあげたらどうだい?」
俺の指差す先には、ミドルスライムがいた。
未だ少し形状が歪んでいて、先程の戦いによる疲れが溜まっているように見えたのだ。
「嫌よ!あんな弱くて言う事も聞かないような魔物なんていらない!」
だが、ジェリアは俺の提案を拒否し。
そして、それを聞いた俺は……久し振りにキレた。
「お前…………良い加減にしろよ!!
自分の魔物が勝てなかったからって、そうやってすぐに見捨てるのか!?
お前、スライム好きだって言ってたじゃねえか!!それじゃあ『もっと強い魔物が良い』って言ってた他の魔物使いと同じじゃねえのかよ!!
そうじゃないって言うなら『頑張ったな』の一言くらい、掛けてやったらどうだ!?」
「…………だ、だって……だって……」
すると、それを聞いて何か言おうとするジェリアの目にはみるみるうちに雫が溜まっていき、かと思えば次の瞬間には涙が雨のようにその頬を伝い落ちた。
……アレだな。
この子は自分の思い通りにならない事があると周りのせいにするタイプだな。
それと多分、あんまり怒られた事がないのかもしれない。反応を見れば大体は分かる。
「はぁ……怒鳴ってごめんね。
でも、あの子を手放したらきっと後悔するよ?
だって君に、こんな態度を取られてもまだここから離れようとしないんだ、必ずいい相棒になるよ。
……プチ男も、似ているんだ。
コイツは俺が雑魚魔物使いって罵られても、ずっと俺の側にいてくれたからね」
だが、ジェリアはまだ諦めていないらしく。
再びこんな事を言い始めた……
「じゃ、じゃあ!!
ミドルスライムもプチ男様も大事に育てるから!それで良いでしょ!?
だから、ね?クボタさ……あひゃ!?」
その時だった。
突然ジェリアが白目を剥いて倒れたのは。
と、同時に流れ星のようなものが一瞬、彼女の頭上で旋回しているのが見え……いや、あれは……
…………自称神様だ!!
まさか、ジェリアに体当たりでもしたのか?
まあ、どうやったのかは分からないがとにかく、助かった。
「えぇ!?だ、大丈夫ですか!?」
彼女には自称神様の姿が見えてはいなかったのだろう。突然の出来事に驚いたコルリスが、ジェリアの元へと駆け寄る……
だがそれよりも早く彼女を抱き起こしたのは、ミドルスライムだった。
それを見た俺はジェリアの様子を見、ミドルスライムへと伝えるように言った。
目の前のちょいデカ球体が、あまりにも不安そうにしている……ように見えたからだ。
「大丈夫、気絶しているだけだよ……まあ、これで良かったんじゃないかな。
彼女は少し、頭を冷やす必要があったからね」
次に俺は、コルリスに気付かれぬよう自称神様に向けてウィンクする。
すると奴は俺の頭上を旋回した後、空の彼方へと消えて行くのだった……
「それじゃあ、後は任せても良いかな?」
最後に、俺がミドルスライムにそう言うと。
聞こえているのかどうかは分からないが、それはジェリアを体の上に乗せてゆっくりと闘技場の方へと進んで行った。
「……さあ、帰ろうか。
俺もうお腹空いちゃったよ」
「クボタさん。
さっき怒った時、ちょっとスカッとしました。
それにカッコ良かったですよ?」
「そ、そう?照れるなぁ」
……ジェリアとミドルスライムのコンビ。覚えておこう。
彼女が上を目指す事さえ諦めなければ、またきっと出会うはずだ。
良きライバルとして。
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