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一章 〜雑魚魔物使い〜
28.5話 また、忘れてた……
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俺、ルー、プチ男、ケロ太の4名はトレーニングに勤しみ、気付けば約3時間もの時が経過していた。
皆、技術の向上がはっきりと見て取れる。
ついでに言うと、俺も7割程の力を出したルーの攻撃を喰らっても1.5mくらいしか吹っ飛ばされない程度には成長した。
だが、それはやはり……
俺も『魔物(仮)』だからなのだろうか?
「クボタさ~ん!ご飯にしましょ~!」
「お!……すぐ行くよ、コルリスちゃん!
良し!じゃあ皆、今日はここまでにしよう!」
そんな時に、ご飯だと言うコルリスの声を聞いた俺は、皆に向けて練習の終わりを告げる。
さて……これで、最終調整は終わりだ。
後は明日の決勝戦に向けて身体を休めるとしよう。
…………あ!
練習に夢中でジェリアの事を完全に忘れていた。
また気絶でもしてたら、どうしよう……メシの前に様子を見に行くとしようか。
という事で、練習を終えた俺はまず真っ先にコルリスの部屋へと向かった。
「遅かったじゃない、待ち草臥れたわよ」
すると、コルリスの寝床に我が物顔で寝そべっているジェリアは……
意外にも、穏やかな雰囲気をその身に纏っていた。
「あ、あぁ、お待たせ。
さっきはその……悪かったね。
その代わりってワケじゃないけど、食事が終わったらプチ男とケロ太にはここに暫くいてもらうからさ。
でも明日は早いから、あんまり弄り回したりしちゃダメだよ?」
「ええ、分かったわ。
それと……晩御飯、私も食べて良い?」
「勿論、コルリスも喜ぶと思うよ。
あ、そうだジェリアちゃん!
明日の試合、良かったら見に来てくれないかな?
詳しくは言えないけど……でも。
とりあえず、君に見て欲しいんだ」
「フフ、分かり易いわね……いいえ、何でも無いわ。
私はどの道、観戦させてもらう予定だったから勿論行くわよ、頑張りなさいね」
……あれ?
何だか、今のジェリアちゃん凄い優しいと言うか、穏やかと言うか……とにかく、さっきとは大違いだ、何故なんだろう?
そう思った俺がふと、先程からひっきり無しに動かされている彼女の手元を覗き込んでみると……
そこには何と、子ガエルがいた。
「え!?ジェリアちゃん!?大丈夫なの!?」
「クボタさん、貴方の言っていた事が漸く分かったわ」
ジェリアが、あのジェリアが。
今、子ガエルの顔のお肉をぷにぷにと摘んでいる。
しかも、坊やはされるがまま……これはまた、放置していた間に随分と仲良くなったものだ。
「確かに、コレはなかなか……イイわね」
「…………でしょ!?最高だよね!!」
こうして、ジェリアと俺は。
コルリスがなかなか戻って来ない、我ら二人を呼びにやって来るまでの間、子ガエルの顔肉を堪能したのであった。
食事の時も。
コルリスと部屋で談笑している時も。
プチ男とケロ太を連れて来た俺が、会話に加わった時も。
あまつさえケロ太がカエルモードになった時ですらも、彼女と子ガエルは共にいた。
何かの合間にぷにぷにと肉を摘む彼女のその横顔は、少なくとも当分の間は再び曇るような事は無いだろう。
そう、確信出来る横顔だった。
そして、これは余談ではあるが。
俺はこの時、自分が最適解を選択したのだと知った。
ジェリアが心に平穏を取り戻し、過度に興奮する事も無く、カエルモードのケロ太やプチ男と触れ合えているのは、子ガエルの存在が大きいと言うのは明白なのだからな。
あともう一つ、言いたい事があるとすれば、今日は平和過ぎたなぁ……とか、それくらいだ。
まあ決勝前日、もとい『嵐の前の静けさ』と言う、胃の痛みを気にしながら過ごすはずのものを謳歌出来たのだから、文句は無いが。
皆、技術の向上がはっきりと見て取れる。
ついでに言うと、俺も7割程の力を出したルーの攻撃を喰らっても1.5mくらいしか吹っ飛ばされない程度には成長した。
だが、それはやはり……
俺も『魔物(仮)』だからなのだろうか?
「クボタさ~ん!ご飯にしましょ~!」
「お!……すぐ行くよ、コルリスちゃん!
良し!じゃあ皆、今日はここまでにしよう!」
そんな時に、ご飯だと言うコルリスの声を聞いた俺は、皆に向けて練習の終わりを告げる。
さて……これで、最終調整は終わりだ。
後は明日の決勝戦に向けて身体を休めるとしよう。
…………あ!
練習に夢中でジェリアの事を完全に忘れていた。
また気絶でもしてたら、どうしよう……メシの前に様子を見に行くとしようか。
という事で、練習を終えた俺はまず真っ先にコルリスの部屋へと向かった。
「遅かったじゃない、待ち草臥れたわよ」
すると、コルリスの寝床に我が物顔で寝そべっているジェリアは……
意外にも、穏やかな雰囲気をその身に纏っていた。
「あ、あぁ、お待たせ。
さっきはその……悪かったね。
その代わりってワケじゃないけど、食事が終わったらプチ男とケロ太にはここに暫くいてもらうからさ。
でも明日は早いから、あんまり弄り回したりしちゃダメだよ?」
「ええ、分かったわ。
それと……晩御飯、私も食べて良い?」
「勿論、コルリスも喜ぶと思うよ。
あ、そうだジェリアちゃん!
明日の試合、良かったら見に来てくれないかな?
詳しくは言えないけど……でも。
とりあえず、君に見て欲しいんだ」
「フフ、分かり易いわね……いいえ、何でも無いわ。
私はどの道、観戦させてもらう予定だったから勿論行くわよ、頑張りなさいね」
……あれ?
何だか、今のジェリアちゃん凄い優しいと言うか、穏やかと言うか……とにかく、さっきとは大違いだ、何故なんだろう?
そう思った俺がふと、先程からひっきり無しに動かされている彼女の手元を覗き込んでみると……
そこには何と、子ガエルがいた。
「え!?ジェリアちゃん!?大丈夫なの!?」
「クボタさん、貴方の言っていた事が漸く分かったわ」
ジェリアが、あのジェリアが。
今、子ガエルの顔のお肉をぷにぷにと摘んでいる。
しかも、坊やはされるがまま……これはまた、放置していた間に随分と仲良くなったものだ。
「確かに、コレはなかなか……イイわね」
「…………でしょ!?最高だよね!!」
こうして、ジェリアと俺は。
コルリスがなかなか戻って来ない、我ら二人を呼びにやって来るまでの間、子ガエルの顔肉を堪能したのであった。
食事の時も。
コルリスと部屋で談笑している時も。
プチ男とケロ太を連れて来た俺が、会話に加わった時も。
あまつさえケロ太がカエルモードになった時ですらも、彼女と子ガエルは共にいた。
何かの合間にぷにぷにと肉を摘む彼女のその横顔は、少なくとも当分の間は再び曇るような事は無いだろう。
そう、確信出来る横顔だった。
そして、これは余談ではあるが。
俺はこの時、自分が最適解を選択したのだと知った。
ジェリアが心に平穏を取り戻し、過度に興奮する事も無く、カエルモードのケロ太やプチ男と触れ合えているのは、子ガエルの存在が大きいと言うのは明白なのだからな。
あともう一つ、言いたい事があるとすれば、今日は平和過ぎたなぁ……とか、それくらいだ。
まあ決勝前日、もとい『嵐の前の静けさ』と言う、胃の痛みを気にしながら過ごすはずのものを謳歌出来たのだから、文句は無いが。
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