異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その29 オーバルスライム

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No.50 オーバルスライム
不定形魔水類ミズタマモドキ科

体長2~3m
体重250kg前後

能力値(野生下での平均値)
『力』500~600
『魔力』0~400
『機動力』500

討伐依頼受諾可能最低ランク
E

・街の下水道に生息。
・街で噂を聞いた、俺自身はまだ見ていない。

童心に帰り、ふと街の中を流れる下水道がその姿を公衆の面前へと晒している場所に目をやる。

あそこから何か出てこないだろうか、それも人々が震え上がるような怪物が。そんな事を考えながら。

すると突然、そこを通過する大きな大きな魚影が目に入る。

それを見た者は恐怖し、すぐにその場を立ち去る。

しかし、逃げ出した後でその事を知り合いに話しても、彼等はそれを目撃していないので笑われ、本人は虚言癖を疑われてしまう……

上記のような事が街でたまにあるらしいが、それは目撃者が童心に帰り過ぎたせいで現実に溢れ出した子供心が見せた幻などではない。

今回紹介する魔物『オーバルスライム』だ。

オーバルスライムは言わば、※『ポイズンスライム』の進化系のような魔物である。

ぷかぷかと浮いているだけのアイツらが少しずつ吸着して一つになり、動き出したのがコイツなのだ。

この魔物は移動中、体を楕円形にする。恐らくだがそうした方が素早く移動出来るのだろう。

そして、これが巨大魚だと勘違いされてしまう原因でもある。

また、この魔物の餌はポイズンスライムと同じくその場にある汚水そのものであり、それを効率よく摂取するために移動しているようだ。つまり、彼等にとって移動とは食事と同義であるのだ。

そうして移動を止める事をせず、殆どの間水中に潜り続けている彼等は、どうやらラムジュート換水法的なものも採用しているらしく、呼吸すらもそうやって行う。

つまり、マグロと同じくコイツらは移動を止める事が出来ないのだ……

そんな彼等は前述した事からも分かる通り人を襲う暇など無く、そこら辺の魔物なんかよりは遥かに安全な生物……ではあるのだが討伐依頼が無駄に多く出される。

何故ならば……子供や心臓の弱い者がコイツを見てトラウマになってしまい、それに怒った金に余裕のある親御さん、親族等が討伐依頼を出しまくるからだ。



注釈

※ ポイズンスライム 『クボタさんの魔物図鑑 その14』にて紹介
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