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二章 〜下級魔物使い〜
二十三話 師匠の義務
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簡単なあらすじ『コルリスちゃんの初となる仲間の魔物探しをしましょう』
翌朝、皆がまだ寝静まっている頃。
俺はそれっぽい理由を書いたメモを残し、プチ男だけ連れて家を出た。
コルリスはやっぱり少々悲しそうだったし、夕飯は予想通りスライム肉を出されたが。
俺とジェリアのする沢山の話を聞き、チビちゃんを見た事で少しは元気になってくれたようだった。
(ジェリアも罪悪感を覚えていたらしく、元気付ける役を頼んでもないのに引き受けてくれたのだ)
そんな彼女のためにも、一刻も早く仲間となる魔物を見つけてやらねばならない……とは言え、彼女はどんな魔物が好みなのだろう?
そんな事を考えながらプチ男を頭に乗せ、俺は歩を進め……ようかとしていた、まさにその時。
何者かの声を聞いた。
「クボタさん、今日は休んでた方が良いんじゃないの?」
「え?……うわぁ!」
気付けば背後には、ジェリアがいた。
しかもよく見れば彼女のそのまた後ろには、チビちゃん&ミドルスライムまでもがいる。
「……どうしているの?」
「どうしても何も、昨日あんな事になった人が翌朝普通に出掛けて行くのよ?そんなの誰だって驚いて目が覚めるわよ。
……だから、もう一度聞くけど。
クボタさん、貴方休んでなくて平気なの?」
ジェリアは心底、俺を心配しているような口調でそう言った。
……ああ、そうか。
確か、普通の魔物使いは投石器の石代わりにはならないから、それで無事な方がおかしい……と、そう言うワケか。
「あぁ……う、うん。
まあ、打ち所が良かったって言うのかな?全然大丈夫なんだよ。だから心配しないで」
「……不思議ね。
ま、良いわ。なら私もついて行く」
すると彼女は呆れたような顔をしながら、俺の横に並んだ。
「いや、だから心配は」
「それはもうしてないわ。
そうじゃなくて、手伝うって言ってるのよ。
どうせ昨日言ってた魔物探し、始めるんでしょ?」
「え……な、なんでそれを……」
脳内の考えを読まれたかのようなその言葉に、俺は驚きのあまり動きを止めるも。
ジェリアはその顔を「さ、早くしなさい」とでも言いたげなものへと変え、俺を目で促し。
それでも尚動かない……いや、動けない俺を前に。
彼女は溜め息を一つ吐き出した後、俺の手を引きそのまま歩き始めた。
「で、何でここに来たのよ?」
ジェリアはまた、呆れたような顔をして俺を見つめている。
そんなに魔物探しの旅が『サンディさんの牧場』から始まるのが不満なのだろうか?
まあ、正確に言えばそうではないのだがな……
「だって……書き置きに〝野菜買って来ます〟って書いちゃったんだもん。
それ以外に言い訳……じゃなくて。
他に朝早くから出掛ける理由が見つからなくてさ」
……まあ、と言うワケなのだ。
と言うか、調べた所俺が歩いて行けるような場所で尚且つ、こんな朝早くから商売をしているのはここしか無く、最もな理由をつけるにはこうするしかなかったのだ。
「ハァ、じゃあさっさと買いに行くわよ……ねえ、荷物になるんだからせめて、最後にした方が良かったんじゃないかしら?」
「あ……確かに」
「…………ハァ」
何度もため息を吐き、首をふりふりしているジェリア。
だが、俺はそんな彼女を何とか宥め賺し、ひとまずと牧場へと続く緩やかな坂道を進んだ。
数分後、牧場の入り口近くで、採れたての野菜を見栄え良く棚に陳列している数人の背中が見えて来た。
あれは……サイロ君と先遣隊ゴブリンであろう。
『朝早くからお疲れ様です』と、声を掛けてやりたいような気分になる。
すると俺達の足音に気付き、サイロ君がこちらを振り返った。
しかし、何故だか彼は、一瞬『おっ!』みたいな顔をした直後に。
これまた何故か、口をあんぐりと開けてそのまま動かなくなってしまった。
その意味は全然分からないが……とにかく。
俺達は彼の元へと足を動かす。
そうして牧場の入り口へと俺達は辿り着いた。
すると今度は、先遣隊ゴブリンの一匹がプチ男に気付き、微笑むような表情を見せる。
そして俺の頭の上にいるぷるぷるは軽く跳ね、『よっ!』とでも言うようにぷるっとする事で、それを彼への返事とした。
……これが『萌え』と言うヤツなのだろうか?
悔しながらその動きは少々、カワイイと思えるものだった。
などと思っていたその時、突然にもジェリアが俺の頭上からプチ男を強奪し、抱き締めた。
恐らくではあるが、この行動は先遣隊ゴブリンとプチ男の仲に嫉妬した事によるものであろう。
まあ、もう、好きにすればいいと思う。
彼女の愛は誰にも止められないのだから。
……とか色々やっているのだが、サイロ君はまだ石像と化している。
いい加減、それを見飽きた俺は彼へと声を掛けた。ツッコむのも面倒だったので、なるべく自然な風を装い。
「やあ。おはようサイロ君」
「えっ。あ、あぁ、おはようございます。
お久し振りっすねクボタさん……
……じゃなくて!!
ちょ、ちょっと来て下さい!!」
そう言うと彼はいきなり俺の腕を掴み、母家の裏へと引っ張り込んだ。
「え、何!?何!?どうしたの!?」
「…………クボタさん。俺そーゆうの嫌いです。良くないと思いますよ?」
「は?」
「はっきり言わせてもらいますけど……
…………不倫はダメっすよ!!
奥さんが悲しみますよ!?それでも良いんですか!?」
……ああ。
そう言えばコイツ、そんな勘違いしてたな。
翌朝、皆がまだ寝静まっている頃。
俺はそれっぽい理由を書いたメモを残し、プチ男だけ連れて家を出た。
コルリスはやっぱり少々悲しそうだったし、夕飯は予想通りスライム肉を出されたが。
俺とジェリアのする沢山の話を聞き、チビちゃんを見た事で少しは元気になってくれたようだった。
(ジェリアも罪悪感を覚えていたらしく、元気付ける役を頼んでもないのに引き受けてくれたのだ)
そんな彼女のためにも、一刻も早く仲間となる魔物を見つけてやらねばならない……とは言え、彼女はどんな魔物が好みなのだろう?
そんな事を考えながらプチ男を頭に乗せ、俺は歩を進め……ようかとしていた、まさにその時。
何者かの声を聞いた。
「クボタさん、今日は休んでた方が良いんじゃないの?」
「え?……うわぁ!」
気付けば背後には、ジェリアがいた。
しかもよく見れば彼女のそのまた後ろには、チビちゃん&ミドルスライムまでもがいる。
「……どうしているの?」
「どうしても何も、昨日あんな事になった人が翌朝普通に出掛けて行くのよ?そんなの誰だって驚いて目が覚めるわよ。
……だから、もう一度聞くけど。
クボタさん、貴方休んでなくて平気なの?」
ジェリアは心底、俺を心配しているような口調でそう言った。
……ああ、そうか。
確か、普通の魔物使いは投石器の石代わりにはならないから、それで無事な方がおかしい……と、そう言うワケか。
「あぁ……う、うん。
まあ、打ち所が良かったって言うのかな?全然大丈夫なんだよ。だから心配しないで」
「……不思議ね。
ま、良いわ。なら私もついて行く」
すると彼女は呆れたような顔をしながら、俺の横に並んだ。
「いや、だから心配は」
「それはもうしてないわ。
そうじゃなくて、手伝うって言ってるのよ。
どうせ昨日言ってた魔物探し、始めるんでしょ?」
「え……な、なんでそれを……」
脳内の考えを読まれたかのようなその言葉に、俺は驚きのあまり動きを止めるも。
ジェリアはその顔を「さ、早くしなさい」とでも言いたげなものへと変え、俺を目で促し。
それでも尚動かない……いや、動けない俺を前に。
彼女は溜め息を一つ吐き出した後、俺の手を引きそのまま歩き始めた。
「で、何でここに来たのよ?」
ジェリアはまた、呆れたような顔をして俺を見つめている。
そんなに魔物探しの旅が『サンディさんの牧場』から始まるのが不満なのだろうか?
まあ、正確に言えばそうではないのだがな……
「だって……書き置きに〝野菜買って来ます〟って書いちゃったんだもん。
それ以外に言い訳……じゃなくて。
他に朝早くから出掛ける理由が見つからなくてさ」
……まあ、と言うワケなのだ。
と言うか、調べた所俺が歩いて行けるような場所で尚且つ、こんな朝早くから商売をしているのはここしか無く、最もな理由をつけるにはこうするしかなかったのだ。
「ハァ、じゃあさっさと買いに行くわよ……ねえ、荷物になるんだからせめて、最後にした方が良かったんじゃないかしら?」
「あ……確かに」
「…………ハァ」
何度もため息を吐き、首をふりふりしているジェリア。
だが、俺はそんな彼女を何とか宥め賺し、ひとまずと牧場へと続く緩やかな坂道を進んだ。
数分後、牧場の入り口近くで、採れたての野菜を見栄え良く棚に陳列している数人の背中が見えて来た。
あれは……サイロ君と先遣隊ゴブリンであろう。
『朝早くからお疲れ様です』と、声を掛けてやりたいような気分になる。
すると俺達の足音に気付き、サイロ君がこちらを振り返った。
しかし、何故だか彼は、一瞬『おっ!』みたいな顔をした直後に。
これまた何故か、口をあんぐりと開けてそのまま動かなくなってしまった。
その意味は全然分からないが……とにかく。
俺達は彼の元へと足を動かす。
そうして牧場の入り口へと俺達は辿り着いた。
すると今度は、先遣隊ゴブリンの一匹がプチ男に気付き、微笑むような表情を見せる。
そして俺の頭の上にいるぷるぷるは軽く跳ね、『よっ!』とでも言うようにぷるっとする事で、それを彼への返事とした。
……これが『萌え』と言うヤツなのだろうか?
悔しながらその動きは少々、カワイイと思えるものだった。
などと思っていたその時、突然にもジェリアが俺の頭上からプチ男を強奪し、抱き締めた。
恐らくではあるが、この行動は先遣隊ゴブリンとプチ男の仲に嫉妬した事によるものであろう。
まあ、もう、好きにすればいいと思う。
彼女の愛は誰にも止められないのだから。
……とか色々やっているのだが、サイロ君はまだ石像と化している。
いい加減、それを見飽きた俺は彼へと声を掛けた。ツッコむのも面倒だったので、なるべく自然な風を装い。
「やあ。おはようサイロ君」
「えっ。あ、あぁ、おはようございます。
お久し振りっすねクボタさん……
……じゃなくて!!
ちょ、ちょっと来て下さい!!」
そう言うと彼はいきなり俺の腕を掴み、母家の裏へと引っ張り込んだ。
「え、何!?何!?どうしたの!?」
「…………クボタさん。俺そーゆうの嫌いです。良くないと思いますよ?」
「は?」
「はっきり言わせてもらいますけど……
…………不倫はダメっすよ!!
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……ああ。
そう言えばコイツ、そんな勘違いしてたな。
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