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番外編 クボタさんの魔物図鑑
クボタさんの魔物図鑑 その90 エントマイラ
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No.112 エントマイラ
不定形魔虫類パラサイトウェポン科
体長25.5~27cm
体重900g~1.1kg
能力値(野生下での平均値)
『力』280~300
『魔力』5~250
『機動力』300前後
討伐依頼受諾可能最低ランク
G
・ドロップ地方に生息。
・珍しく俺が購入した本でこの魔物の存在を知った。ちなみに購入した理由だが、この本の随所に散りばめられている著者から虫達への『愛のポエム』が気持ち悪いせいでこんなもん読む奴がいないらしく、めちゃくちゃ安かったからだ。
コイツは……ちょっと可哀想な魔虫類の魔物だ。
元の姿は多分、コガネムシとかそっち系の甲虫タイプだったのだろう。〝今の〟コイツを見ればそれくらいは何となく分かる。
ただ、エントマイラは目玉やら腕やら付いた非常に奇怪な見た目をしており、それとは全く別のモノに成り果てているので、この予想はあくまでも推測の域を出ないのだがな。
……そんな事急に言われても皆さんにはどう言うワケなんだか全然分からないと思うので、いい加減説明に入らせてもらおう。
コイツは※『パラサイトウェポン』に寄生され、それと混ざってしまった魔物なのである。
エントマイラは寄生されたせいで『自立型になりかけている』ような見た目をしてはいるが、完全に乗っ取られてはいない。なので『混ざった』という表現が最も適当なのだ。
これは元々のコイツがパラサイトウェポンの乗っ取れる肉体のサイズよりもギリギリ大きかったために起こった事だと推測されている。
恐らくだが、その身を我が物にしようとしたパラサイトウェポンがそれに失敗し、このように中途半端な魔物が誕生してしまったのだろう。
しかし皮肉な事に、それはコイツにとっての〝救い〟となった。
何故ならばオリジナルはとうの昔に死に絶えているにも関わらず、エントマイラとなった奴らは戦闘能力が少し上がったお陰か、今も尚種を残し、生き続けているのだから。
そう、コイツのオリジナルはもういないのだ。
エントマイラのように目や腕を追加してもらわなければ、コイツらのご先祖さまは弱過ぎてこの世界を生き抜く事が出来なかったのだから。
そして、それを尻目にコイツらはいつしか、その子供までもを奇怪な見た目で誕生させられる(?)ようにもなったらしく、その数を瞬く間に増やしていった。
そうして月日が経ち、遂に原種は全滅すると、その後釜に座るような形で種を存続させているコイツはパラサイトウェポンとくっ付いていてまるで『魔虫類のキマイラ』のように見えた事から、オリジナルの名称からエントマイラと言う名前に変更されたらしい。
ちなみにこれは余談だが、俺がエントマイラを知る要因となった本である『我が愛しき虫達』にて記されている所によると。
この著者は餌を求めて、パタパタと飛び回るコイツをどうにか捕獲し、彼から魔虫類魔物にだけ向けられたという、溢れんばかりの愛で包み込もうとしたそうなのだが……
そのエントマイラはすぐに死んでしまい、著者は三日三晩泣き続けたらしい。
……何だコイツ。変なヤツだな。
あっ!
もしかしてコイツが例の昆虫マニアか!?
注釈
※ パラサイトウェポン(自立型) 『クボタさんの魔物図鑑 その59』にて紹介
※ パラサイトウェポンには目玉型、腕型、自立型の3種類があり、このメモではそのうちのどれなのかを明言していないが、今回の魔物を紹介するに当たっては自立型の説明が一番適していると思われたのでコイツを抜粋させてもらった。
不定形魔虫類パラサイトウェポン科
体長25.5~27cm
体重900g~1.1kg
能力値(野生下での平均値)
『力』280~300
『魔力』5~250
『機動力』300前後
討伐依頼受諾可能最低ランク
G
・ドロップ地方に生息。
・珍しく俺が購入した本でこの魔物の存在を知った。ちなみに購入した理由だが、この本の随所に散りばめられている著者から虫達への『愛のポエム』が気持ち悪いせいでこんなもん読む奴がいないらしく、めちゃくちゃ安かったからだ。
コイツは……ちょっと可哀想な魔虫類の魔物だ。
元の姿は多分、コガネムシとかそっち系の甲虫タイプだったのだろう。〝今の〟コイツを見ればそれくらいは何となく分かる。
ただ、エントマイラは目玉やら腕やら付いた非常に奇怪な見た目をしており、それとは全く別のモノに成り果てているので、この予想はあくまでも推測の域を出ないのだがな。
……そんな事急に言われても皆さんにはどう言うワケなんだか全然分からないと思うので、いい加減説明に入らせてもらおう。
コイツは※『パラサイトウェポン』に寄生され、それと混ざってしまった魔物なのである。
エントマイラは寄生されたせいで『自立型になりかけている』ような見た目をしてはいるが、完全に乗っ取られてはいない。なので『混ざった』という表現が最も適当なのだ。
これは元々のコイツがパラサイトウェポンの乗っ取れる肉体のサイズよりもギリギリ大きかったために起こった事だと推測されている。
恐らくだが、その身を我が物にしようとしたパラサイトウェポンがそれに失敗し、このように中途半端な魔物が誕生してしまったのだろう。
しかし皮肉な事に、それはコイツにとっての〝救い〟となった。
何故ならばオリジナルはとうの昔に死に絶えているにも関わらず、エントマイラとなった奴らは戦闘能力が少し上がったお陰か、今も尚種を残し、生き続けているのだから。
そう、コイツのオリジナルはもういないのだ。
エントマイラのように目や腕を追加してもらわなければ、コイツらのご先祖さまは弱過ぎてこの世界を生き抜く事が出来なかったのだから。
そして、それを尻目にコイツらはいつしか、その子供までもを奇怪な見た目で誕生させられる(?)ようにもなったらしく、その数を瞬く間に増やしていった。
そうして月日が経ち、遂に原種は全滅すると、その後釜に座るような形で種を存続させているコイツはパラサイトウェポンとくっ付いていてまるで『魔虫類のキマイラ』のように見えた事から、オリジナルの名称からエントマイラと言う名前に変更されたらしい。
ちなみにこれは余談だが、俺がエントマイラを知る要因となった本である『我が愛しき虫達』にて記されている所によると。
この著者は餌を求めて、パタパタと飛び回るコイツをどうにか捕獲し、彼から魔虫類魔物にだけ向けられたという、溢れんばかりの愛で包み込もうとしたそうなのだが……
そのエントマイラはすぐに死んでしまい、著者は三日三晩泣き続けたらしい。
……何だコイツ。変なヤツだな。
あっ!
もしかしてコイツが例の昆虫マニアか!?
注釈
※ パラサイトウェポン(自立型) 『クボタさんの魔物図鑑 その59』にて紹介
※ パラサイトウェポンには目玉型、腕型、自立型の3種類があり、このメモではそのうちのどれなのかを明言していないが、今回の魔物を紹介するに当たっては自立型の説明が一番適していると思われたのでコイツを抜粋させてもらった。
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