異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その161 フログヘルト

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No.184 フログヘルト
魔獣類フロッゲル科

体長 1m前後
体重 50~68kg

能力値(野生下での平均値)
『力』900~1050
『魔力』0
『機動力』700~800(水中1000~1250)

討伐依頼受諾可能最低ランク
E

・主な生息地はロシバ地方
・街でとある話(俺には昔話?御伽話?そのどちらかだったように聞こえた)を広場の子供達にしている爺さんがおり、彼のしている話を片耳で聞いた事によりこの魔物の存在を知った。ちなみに、この世界では彼のように懐で温めておいた話を大衆に披露する者は多くいるらしい。紙芝居みたいなものなんだろうか。

俺が街で買い物をしていた時に、偶然聞いた御伽話。

それは、カエルの英雄が一族を救うお話だった。

と、いうワケで今回はたまたまそのようにして知った魔物、フログヘルトをご紹介しよう。

その前に、コイツの生息地、餌等の情報は説明を省略させてもらう事を事前にお伝えしておこう。

何故ならばコイツは、※1『フロッゲル』の突然変異体であるため、その辺りはアイツとほぼ同じだからだ。

しかし、見た目は大分違う。

コイツは顔が蛇や鰐のように前方にやや突き出していて、口には鋭い牙が生え揃っている。

また、フログヘルトは尾が退化せず、それを残したまま成体となる。

そしてその尾もまた、フロッゲルの幼体が持っているようなものとは違っていて、太く強靭であり、しかも結構長い。

そう、コイツは何故かクンピラ科のような姿をしているのだ。

しかし残念ながら、その理由はまだ判明してはいないので……生態、特徴等の話に移るとしよう。

コイツは突然変異体なので個体数こそ少ないが〝ある時〟にだけ誕生する確率が跳ね上がるらしい。

それは、『フロッゲルが外敵に襲われる事でその数を大きく減らした』時だ。

恐らく、一族の滅亡という危機を感じ取ったフロッゲル達の体内では。

何か異常なホルモン分泌や遺伝子増幅等が発生し、それによってフログヘルトの誕生確率が上がっているのだと思われる。

(とは言ったものの、諸説あるみたいだ)

そして待望のフログヘルトが誕生すると……
この時点でカエル軍団は勝利したも同然となる。

フログヘルトは成長が早いので、一月半もしないうちに即戦力となるからだ。

(というかまあ、フロッゲル達が弱過ぎるので、生後少し経っただけで既にカエル達の中では最強クラスにはなっているのだがな……)

しかも能力値を見れば分かる通り、成体となったコイツは※2『タテゼオイ』や※3『オヨギクンピラ』等、フロッゲルを捕食する魔物達を返り討ちに出来るくらい強く。

例えそういった者達が複数体で来ようと簡単に撃退してしまう程の実力を持っているのだ。

更にコイツは、仲間以外の魔物に対しての警戒心、攻撃性が非常に高い。

なので他の奴らが襲われた時ですらもフログヘルトはそこへと駆けつけ、襲撃して来た魔物へと果敢に攻撃を行う。

そうして遂にフログヘルトが捕食者共を全て追い返し、晴れて群れに安息が訪れる頃……コイツの役目は終わる。

それはどういう事なのかと言うと……成体となったフログヘルトはその後暫くすると、その殆どが病気になったり、脳が萎縮して餌を取る事すらも出来ずに死んでしまうのだ。

これはオリジナルよりも骨格、肉体が肥大している事や、幼体から成体になるまでの戦闘回数があまりにも多い事等が原因とされている。

(後者に少し付け加えると、〝そのせいでホルモン等が過剰に分泌する〟かららしいぞ。それ以外にも単純に、その時の怪我とかのせいで死んでしまう事もあるみたいだ)

やはり、あの弱かったフロッゲル達が鷹ならぬフログヘルトを生むのには、それ相応のデメリットがあったというワケだな。

しかし、流石に可哀想だ。
皆を守り切ったというのに、その力が仇となってすぐに死んでしまうとは……

しかもそれは、単なる暴力性の高い強さなどではなく、〝守るための強さ〟だったんだからな……



注釈

※1 フロッゲル 『クボタさんの魔物図鑑 その58』にて紹介

※2 タテゼオイ 『クボタさんの魔物図鑑 その54』にて紹介

※3 オヨギクンピラ 『クボタさんの魔物図鑑 その67』にて紹介
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