異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その183 プロジオン

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No.206 プロジオン
魔草類アスタープラント科

高さ 不明(これの持つ〝ある特性〟により、測定が困難なため)
重さ 不明(上と似たような理由だ)

能力値(野生下での平均値)
『力』900~1200
『魔力』300~400
『機動力』650~900

討伐依頼受諾可能最低ランク
E

・俺のまだ行った事のない地方に自生、もしくは存在している。
・先日、街に〝流れ着いた〟コレが、下水道を塞いでしまったという事があったようだ。それを俺よりも早起きしてサイロ君の持ってくる新聞的なものを読んでいたコルリスから聞いた事により、この魔物の存在を知った。

今回は魔草類の中では珍しく結構アクティブに動く魔物、プロジオンをご紹介しよう。

この魔物は俺のまだ行った事のない地方に自生、もしくは存在しているらしい。

しかし、最近では結構数が増えてきたようで、ザキ、カムラ地方なんかでは本来見られなかったはずのプロジオンが自生していた。なんて事もたまにあるみたいだ。

まあ、コレは〝自生しているもの〟だけなら人間に危害は加えないので、別に本来いないはずの場所に自生していたとしても、我々には特に問題はないのだがな。

……プロジオンには2種類あるのだ。
『動く奴』と『動かない奴』の2種類が。

動かない奴は〝ある事に〟失敗し、そこでそのまま成長しているタイプのプロジオンだ。

こうなるとただの植物も同じなので、全く気にする必要はない。

むしろ蔓ばかりの全身(?)から咲く花は小さくて可愛らしく、そういった部分では気になってしまう……というだけの、やっぱりただの植物に過ぎないのだ。

しかし、動く方は厄介だ。
水場を求めて彷徨い、それを邪魔する者には容赦無く攻撃を加える、危険な魔物となるんだからな。

ではまず、『何故そうなってしまうのか?』についてお話ししよう。

コレはある程度成長すると、種子を撒き散らす事によって種の繁栄を図るのだが……

その際、種子が〝ある条件を満たした〟魔石類等の魔物……『プロジオンの種子をその身から振り払おうとしない、もしくは出来ない』魔物に付着すると。

プロジオンはそれに寄生して肉体の主導権を奪い、その後移動が可能となるまでに成長すると、奪い取った肉体、魔力を使い、動き始めるのだ。

ちなみに、種子はまるで『小さなドリル』のような形をしており、それを使って宿主の体内に入り込むんだそうだ。

(その形のお陰で宿主に突き刺さるので、後は自重や、雨水と共に……等してゆっくり、ゆっくりと宿主の中に入り込むらしい)

そしてもう一つちなみに言うと、寄生した後に成長し、移動可能となったコレの姿は『宿主から大量の蔓が飛び出している』ようなものとなるので、それがプロジオンであるかどうかはすぐに分かるようだ。

また、移動はその蔓を足のように使って行われるらしいぞ。

それと、その多くは水場を求めて移動しているとの事だ。

(プロジオンが動くために寄生するようになったのも、こうしてより多くの水分を求めて進化したのだと考えられている)

で……それを邪魔した場合にのみ、プロジオンは襲い掛かって来る。

……だけならまあ、『そうしなければ良い』で終わる話なのだが……

偶然、コレの動線を塞いでしまった場合にもプロジオンは襲いかかって来るため、近くに移動可能なプロジオンを発見した際には充分注意してくれ。

(恐らく知能が低い……というか、あるのかな?みたいな感じの生物であるがために、邪魔しているのかどうかの区別がつかないんだろうな)

移動可能なプロジオンの宿主……その多くが魔石類魔物であるため、必然的に大半のプロジオンも重量級の魔物となる。

つまり、重さ、そしてパワーがあるのだ。
そんな体で体当たりでもされたら非戦闘職の者ではひとたまりもない。

だから、そういった者達は本当に気を付けてくれ。命の危険があるぞ。

最後に、『……人間は大丈夫だよね?寄生されないよね?』と不安な方もいると思うので、それをお伝えしてプロジオンの紹介は終了とさせてもらおう。

結論から言うと、『毎日風呂に入っていて、かつ余程痛みに鈍感な者』でさえなければ、例えプロジオンが種子を撒き散らした時にその場に居合わせてしまっても全然大丈夫だ。

何せ、コイツの種子はドリルのような形をしてるんだからな。当たればチクっとするので、それに気付いて身体から取り除かない者などまずいないはずだ。

それに、もしそうしなくとも当日に風呂にでも入れば全部取れてしまうだろう。

というか、魔力を持ってない者の体内ではコレは成長出来ないし……だから余程の事がなければ、コレに寄生されるという事はないのだ。
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