異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その193 プリブー

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No.216 プリブー
魔鳥類ヌメリドリ科

体長 20~25cm
体重 300~390g

能力値(野生下での平均値)
『力』40~60
『魔力』250~450
『機動力』80~100

討伐依頼受諾可能最低ランク
G

・今の所これといった生息地はなし。地方とかではない〝ある場所〟を除いては……
・※『ダイオオナメクヂラ』をメモるための調査中にこの魔物の事も知った……まるで芋蔓式だな。

今日はこのプリブーという魔物をご紹介しよう。

コイツは魔鳥類ヌメリドリ科の魔物だ。
『なんじゃソリャ……』と思った方もいると思うが、それは後で説明させてもらう。

見た目は首が短く、やや先端が鋭い嘴を持つ鴨やガチョウのようなものをしているぞ。

それと、体色は全ての個体が紫か、それに近い色であるらしい。

生息地はなし……と言うか。
ある事にはあるが、ないようなものなのである。

主に餌とするものは小型の魔虫類魔物だ。

また、その際は名前の通り……とか何か珍しい特徴を用いてではなく、ただただ普通にそれを食しているようだ。

(つまりコイツは、何の苦労もせずに餌にあり付けるような環境で暮らしているのだ)

それと、戦闘能力は大した事ないので、もし出会したとしてもそこまで心配する必要はない。

まあ、コイツと出会う事などそうそう無いと思うが……

何故ならこのプリブーという魔物はどう言うワケか、ダイオオナメクヂラの〝背〟だけに生息している魔物なのだから。

そう、だからコイツには生息地というものが無いのだ。ダイオオナメクヂラの背なんてものは、地方でも何でもないんだからな。

で、コイツはそこでアレの背にくっ付いてしまった哀れな魔虫類魔物を食し、生活しているらしい。

そうなってしまった魔虫類魔物は全く身動きが取れなくなる……だからプリブーは体力が消耗してしまうような動作を何一つせずとも餌にあり付けていた、というワケだな。

「ん……?なら、プリブーも動けなくなるのでは?」と思うかもしれないが、それは違う。

このプリヴーという魔物も自らが生成、排出(?)する分泌物で全身がヌメヌメとしているためか、ダイオオナメクヂラのヌメりの上でも自由に動き回る事が出来るのだ。

また、その際は腹這いになって移動するようだ……というか基本的にずっと、コイツは腹這いになっているらしい。

ちなみに、これはこのプリブーという魔物の祖先がたまたまダイオオナメクヂラの背に止まった事がきっかけだとされている。

そこでコイツの先祖はどうにか命を繋ぐために、そのような進化を遂げたのだ。

どうやってここまでの〝ヌメり〟を手に入れたのかは、依然として不明のままだが……

いや……もしかすると、コイツの先祖がダイオオナメクヂラの背を生活の場とし、かつそのような進化を選んだのは偶然ではなく、必然だったのかもしれないな。

大きく、強い魔物の背。

そこは見方を変えれば、『非常に安全な棲家』となるのだから。

最後に一つ言っておくと、結局の所コイツはただヌルヌルしているだけの魔鳥類魔物であったようだ。

事実、結構調べてみたが特徴がそれくらいしか見つけられなかったからな。

あとはまあ、他者の背中に勝手に棲みつく程度には図々しい。という事くらいだろうか。

それともう一つ言っておくと……コイツ一応飛ぶ事は出来るようだ。

ただしそれは産卵する時だけで、尚且つ付近に別のダイオオナメクヂラがいる時であるらしい。

それを見つけて初めてプルブーは飛び立つと、新たな地……ではなく背へと新しい命を託し、力尽きるまでその卵を見守り続けるのだと言う。

で、孵った雛達の最初の食事は…………
それを食する事で雛達は、分泌物の生成の仕方を学びつつ……

いや、もう止めておこう。

これ以上言うと、先程の『新しい命を託し……』とかの、ちょっとステキな話が台無しになる……気がするからな。



注釈

※ ダイオオナメクヂラ 『クボタさんの魔物図鑑 その192』にて紹介
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