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番外編 クボタさんの魔物図鑑
クボタさんの魔物図鑑 その195 ゲルム
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※No.がズレていますがこれは『第二章五十六話 ドラゴンだったもの』にてNo.218 ドラゴンゾンビが登場したためです!間違いではありません!
No.219 ゲルム
不定形魔水類ミズタマモドキ科
体長 30cm~
体重 5kg~
能力値(野生下での平均値)
『力』80~
『魔力』1~
『機動力』80~
討伐依頼受諾可能最低ランク
G
・他のスライム系魔物達と同じく、色々な場所に生息しているようだ。ただし、それらよりも数は少ないらしい。
・サンディさんの牧場に行く途中で発見。ルーにコイツがくっ付いていたのだ。ちなみに俺が世話している魔物達にしょっちゅう他の魔物がくっ付いているのは、移動中にもコイツらが野を駆け回って遊んでいる事が原因であろう。間違いなく。
今回は以前紹介した、※1『プチスライム』が分裂の際に失敗して出来たものの、※2『ミュラースライム』の方ではなく……
〝ドロドロと溶けてしまう〟事によって出来た魔物である、ゲルムをご紹介しよう。
ゲルムの誕生する経緯は上記した通りだ。
つまりコイツも一応プチスライムであり、人々がそう呼ぶ事によってその名が定着した魔物なのである。
生息地は勿論、他のスライムと大体同じだ。
そして、特徴等も〝ある程度〟は類似している。
ただしそれらとは違い、コイツは他のスライム系魔物を前にしたとしても、そこまで攻撃的な態度をする事はないようである。
その理由までは分からなかったが……
どうやら、『ゲルムは自身の形状が通常のものとは違い過ぎるせいか、他のスライムを同族なのだと理解する事が出来ない』可能性が高いみたいだ。
そしてコイツと他のスライム系魔物のもう一つ違う点は、『餌とするものを直接吸収する事が出来ない』という事だ。
このゲルムという魔物は肉体がドロドロとしており、所謂アメーバ状となっているのだが。
そのせいでコイツは、自分が食べようとしている物をそのまま体内にて吸収する事が不可能なのだ。
(最近学者達の行った研究によると、どうやら物を体内に取り込む事自体は可能であるらしい。
だがゲルムの肉体が不安定な状態、形状をしているためか、ちょっと動いただけでそれがポロリと体外に出てしまい、消化、吸収が難しいんだそうだ)
なのでコイツが食事(?)をする時は、食べたい物の上に自分が覆い被さった後、一度魔力を使って自身のようにドロドロに溶かしてから、そこで初めて吸収するのだと言う。
それは大変……いや。
よくよく考えてみれば、他の生物も胃で食べた物を消化するんだし、その過程がちょっと変わっていると言うだけだし……
だからコイツは、もしかするとそれを苦労とすら思っていないのかもしれないな。
最後にはなるが……
実はコイツ、上記したような物の食べ方をしているせいで、運と本人(本スライム)がそうしようとさえすれば、めちゃめちゃデカく成長するのだと言う。
この魔物は先程も言った通り、物を一度ドロドロに溶かしてから吸収するのだが……
何と〝そうされた物〟はそのまま体の一部となり、そうした物の分だけコイツは大きくなるのだ。
(直接くっ付けているようなものなので飽和状態にはならないらしいぞ。よって『成長の限界=進化』もないのだ)
だからコイツは他の魔物に襲われる等して死亡さえしなければ、どれだけでも大きくなれるというワケだな。
しかし、通常の奴等は※3『スライム』程のサイズになるのですら苦労の連続だと言うのに、どうして『失敗した方』であるコイツだけが、このような魔物となったのだろう……?
とは言え、ちょっとの外的要因(主に他者からの攻撃だな)等ですぐ分裂してしまうようなので。
デカくなれる確率自体は、アレよりも低いみたいだけどな……
話は変わるが、どうやらこの世界の何処かには。
とんでもないサイズのゲルムがいる……と言う、噂があるらしい。
まあ、先程の事もあるしな……充分にあり得る話であろう……
だが安心して欲しい。
少なくとも〝我が国にはそんなサイズのゲルムはいない〟からな。
注釈
※1 プチスライム 『第一章外伝 クボタのスライムメモ』にて紹介
※2 ミュラースライム 『クボタさんの魔物図鑑 その194』にて紹介
※3 スライム 『第二章十九話 私を離さないで』にて紹介
No.219 ゲルム
不定形魔水類ミズタマモドキ科
体長 30cm~
体重 5kg~
能力値(野生下での平均値)
『力』80~
『魔力』1~
『機動力』80~
討伐依頼受諾可能最低ランク
G
・他のスライム系魔物達と同じく、色々な場所に生息しているようだ。ただし、それらよりも数は少ないらしい。
・サンディさんの牧場に行く途中で発見。ルーにコイツがくっ付いていたのだ。ちなみに俺が世話している魔物達にしょっちゅう他の魔物がくっ付いているのは、移動中にもコイツらが野を駆け回って遊んでいる事が原因であろう。間違いなく。
今回は以前紹介した、※1『プチスライム』が分裂の際に失敗して出来たものの、※2『ミュラースライム』の方ではなく……
〝ドロドロと溶けてしまう〟事によって出来た魔物である、ゲルムをご紹介しよう。
ゲルムの誕生する経緯は上記した通りだ。
つまりコイツも一応プチスライムであり、人々がそう呼ぶ事によってその名が定着した魔物なのである。
生息地は勿論、他のスライムと大体同じだ。
そして、特徴等も〝ある程度〟は類似している。
ただしそれらとは違い、コイツは他のスライム系魔物を前にしたとしても、そこまで攻撃的な態度をする事はないようである。
その理由までは分からなかったが……
どうやら、『ゲルムは自身の形状が通常のものとは違い過ぎるせいか、他のスライムを同族なのだと理解する事が出来ない』可能性が高いみたいだ。
そしてコイツと他のスライム系魔物のもう一つ違う点は、『餌とするものを直接吸収する事が出来ない』という事だ。
このゲルムという魔物は肉体がドロドロとしており、所謂アメーバ状となっているのだが。
そのせいでコイツは、自分が食べようとしている物をそのまま体内にて吸収する事が不可能なのだ。
(最近学者達の行った研究によると、どうやら物を体内に取り込む事自体は可能であるらしい。
だがゲルムの肉体が不安定な状態、形状をしているためか、ちょっと動いただけでそれがポロリと体外に出てしまい、消化、吸収が難しいんだそうだ)
なのでコイツが食事(?)をする時は、食べたい物の上に自分が覆い被さった後、一度魔力を使って自身のようにドロドロに溶かしてから、そこで初めて吸収するのだと言う。
それは大変……いや。
よくよく考えてみれば、他の生物も胃で食べた物を消化するんだし、その過程がちょっと変わっていると言うだけだし……
だからコイツは、もしかするとそれを苦労とすら思っていないのかもしれないな。
最後にはなるが……
実はコイツ、上記したような物の食べ方をしているせいで、運と本人(本スライム)がそうしようとさえすれば、めちゃめちゃデカく成長するのだと言う。
この魔物は先程も言った通り、物を一度ドロドロに溶かしてから吸収するのだが……
何と〝そうされた物〟はそのまま体の一部となり、そうした物の分だけコイツは大きくなるのだ。
(直接くっ付けているようなものなので飽和状態にはならないらしいぞ。よって『成長の限界=進化』もないのだ)
だからコイツは他の魔物に襲われる等して死亡さえしなければ、どれだけでも大きくなれるというワケだな。
しかし、通常の奴等は※3『スライム』程のサイズになるのですら苦労の連続だと言うのに、どうして『失敗した方』であるコイツだけが、このような魔物となったのだろう……?
とは言え、ちょっとの外的要因(主に他者からの攻撃だな)等ですぐ分裂してしまうようなので。
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まあ、先程の事もあるしな……充分にあり得る話であろう……
だが安心して欲しい。
少なくとも〝我が国にはそんなサイズのゲルムはいない〟からな。
注釈
※1 プチスライム 『第一章外伝 クボタのスライムメモ』にて紹介
※2 ミュラースライム 『クボタさんの魔物図鑑 その194』にて紹介
※3 スライム 『第二章十九話 私を離さないで』にて紹介
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