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うっすらと目を開けると、目が痛くなりそうなほど青い空と、飛行機雲が視界に広がった。
「...ん?」
瀬川雪はゆっくり上体を起こす。どうやら眠ってしまっていたようだ。
横にはスクールバッグが放置されている。それを見て、雪は再度目を閉じた。
都会でもなく田舎でもなく、県庁所在地から電車で約15分。夢見が丘市は、そんな街だ。
雪は、そんな夢見が丘市の中心部からほんの少し外れた所にある私立校星稜学園中等部2年生である。
成績は鯖を読んで上の下、運動はどちらかというと得意な方で、音楽美術が少し苦手。
まあ、要するにあまり学業の面では目立たない生徒である。
しかし、制服の上から羽織っている紺色のパーカー、そして肩に掛けている空色のヘッドフォンが、彼女をかなり目立たせているトレードマークだ。
そして、彼女にはある秘密がある。
「あら、ここにいたの?」
ふと、屋上のドアが開き、1人の女の子が入ってきた。
「...」
天敵の登場に、雪はほんの少し顔をしかめ、閉じかけていた目を開ける。
「先生、心配してたわよ。」
「...そっか」
この女の子の名前は、星野琉奈。肩甲骨辺りまで届く緩くウェーブのかかった黒髪、そしてモデル並みのスタイルが特徴のはっきり言って美少女だ。
そして、国内でも有名な大企業、星野グループの総帥の孫という、超絶お嬢様でもある。星稜学園四天王と言われる謎のグループのうちの1人だ。
雪は小さく欠伸をして立ち上がる。そんな雪に、琉奈は1枚の紙を差し出した。
「はい、これ。今夜は頼んだわよ」
「...了解」
雪はちらりとその紙に目を落とし、パーカーのポケットに突っ込んだ。
「...ん?」
瀬川雪はゆっくり上体を起こす。どうやら眠ってしまっていたようだ。
横にはスクールバッグが放置されている。それを見て、雪は再度目を閉じた。
都会でもなく田舎でもなく、県庁所在地から電車で約15分。夢見が丘市は、そんな街だ。
雪は、そんな夢見が丘市の中心部からほんの少し外れた所にある私立校星稜学園中等部2年生である。
成績は鯖を読んで上の下、運動はどちらかというと得意な方で、音楽美術が少し苦手。
まあ、要するにあまり学業の面では目立たない生徒である。
しかし、制服の上から羽織っている紺色のパーカー、そして肩に掛けている空色のヘッドフォンが、彼女をかなり目立たせているトレードマークだ。
そして、彼女にはある秘密がある。
「あら、ここにいたの?」
ふと、屋上のドアが開き、1人の女の子が入ってきた。
「...」
天敵の登場に、雪はほんの少し顔をしかめ、閉じかけていた目を開ける。
「先生、心配してたわよ。」
「...そっか」
この女の子の名前は、星野琉奈。肩甲骨辺りまで届く緩くウェーブのかかった黒髪、そしてモデル並みのスタイルが特徴のはっきり言って美少女だ。
そして、国内でも有名な大企業、星野グループの総帥の孫という、超絶お嬢様でもある。星稜学園四天王と言われる謎のグループのうちの1人だ。
雪は小さく欠伸をして立ち上がる。そんな雪に、琉奈は1枚の紙を差し出した。
「はい、これ。今夜は頼んだわよ」
「...了解」
雪はちらりとその紙に目を落とし、パーカーのポケットに突っ込んだ。
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