おもちゃ大戦

ノン・タロー

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雷の神、ライオス・1

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 次に俺が立っていた場所はどこかの倉庫の中のような場所だった。

 そして、目の前には台座のようなものに乗せられたガラスのような球体の物体が見える。
 あれが今度の相手なのか……?

「レーニア、あれは何の神様なんだ?」

『あれは雷の神、ライオスです』

『その通り、俺様が雷の神ライオスだ!』

 ライオスが名乗ると同時にガラスの球体の中に幾つものプラズマが発生した。

 そうか、あれはプラズマボールか……!

 それにしても雷の神様か……、手強そうだな……。

「何にしろ先手必勝だ!」

 俺はレーザーライフルでライオスへと攻撃をかける……、しかしライオスの放ったプラズマによってレーザーの軌道が変えられ球体のガラスから反れてしまう。

『そんなもはこの俺様には効かぬわ!レーニア、お前の快進撃もどうやらここまでのようだな!』

『くぅ……!拓海さん!何とかなりませんかっ!?』

「くそ……!レーザーライフルが効かないのであれば……!メイン画面オープン!」

 俺はメイン画面を開くと両腕にガトリング砲が付いた武器腕、キャノン砲付きのバックパック、そして無限軌道の付いたタンクの脚部を取り出すとそれらを楓のパーツを取り外した後に装着させる。

 これらのパーツは楓の姉妹機である「金剛」という機体のパーツ。
 金剛は火力重視型でレーザーが効かないのなら実弾で倒してみせる!

 俺はさらにメイン画面からスキル画面を開くと、腕部ガトリング砲、キャノン砲、クローラーの無限軌道にスキルを割り振る。

「よし!設定完了、くらえっ!」 

 俺はガトリング砲とキャノン砲を使ってライオスへと目掛けて砲撃を行う!
 しかし……。

『無駄無駄無駄ーーっ!』

 しかし、それらは全てライオスの放ったプラズマによって防がれてしまっていた。

 く……流石にここまで来たら相手も手強いか……!

「それなら……っ!」

 ならばと脚部のクローラーを動かしてライオスの周りを旋回しながら砲撃を行うも結果は同じだった……。

『はははは……っ!何度やっても同じ事だっ!』

「くそ……!どうすれば倒せるんだ……っ!?」

 プラズマボールは特殊なガスをガラス出てきた球体に閉じ込めてプラズマを発生させているはず。
 ならあのガラスを割れば勝てるはずなんだが……!

『あの……拓海さん』

「なんだレーニア……っ!?」

 ライオスへと砲撃を続けているとレーニアが話しかけてくる。

 何のようだ……っ!?
 こっちはクソ忙しいって言うのに……っ!

『いえ……、さっきからライオスが一歩も動いていないなと思いまして……』

「なに……?」

 レーニアの言葉に俺は砲撃を止めてライオスから距離をとると、レーニアの言うようにあのプラズマボールはその場から全く動いてはいなかった。

『どうしたレーニアっ!もうおしまいかっ!?なら今度はこちらから行くぞっ!』

 ライオスはそう言うがその場から一歩も動いていない。

「……もしかしてその場から動けないんじゃないのか?」

『ギク……!そ……そんなはずはなかろう……!いいだろう!そこまで言うのなら俺様の方からお前たちへと向かってやろう!いいかっ!?行くぞ!いいんだなっ!?動くぞっ!?後悔しても遅いぞ……っ!?』

 俺の指摘にライオスは明らかな虚勢を張るも全く動いていない……。

 と言うか、さっき「ギク!」って言ってたしな……。

「……動かないじゃないか」

『ぐぬぬぬ……!』

 俺の言葉にライオスは心底悔しそな声を出すと俺はとある事を思い出した。

 そう言えば、プラスチックって絶縁体だったな……。
 と言うことは近付いてあのガラスを叩き割れば倒せるのでは……?

「ふふ……ふふふふふ……」

『拓海さん、どうしたんですか?』

「レーニア、あのライオスを倒す方法を思いついたぞ!」

『え……っ!?本当ですかっ!?それで、どうやるんですか……っ!?』

「こうするんだよ……!」

 俺はライオスへと楓を向けるとそのまままっすぐに突っ込んでゆく!

『た……拓海さん何を……っ!?』

『ふはははは……っ!自ら突っ込んでくるとはバカな奴め!ならばひと思いにトドメをさしてくれる!くらえ「神スキル、プラズマ・ボンバー」っ!』

 ライオスは神スキルを発動させるとプラズマボールを中心として雷撃が荒れ狂う!

 しかし……。

「うおぉぉぉぉーーーー……っ!」
 
 プラスチックである楓の身体は雷撃をものともせずにそのまま無限軌道走らせてライオスへと向かっていく!

『す……すごいです……!ライオスの神スキルが全く効いていません……!』

『ば……バカな……!』

「残念だったな!プラスチックは絶縁体なんだっ!他のおもちゃはどうだったかは知らないが、プラモである楓に電気攻撃は効かないんだっ!」

『な……なんだとーーー……っ!?』

「これで……終わりだぁぁーーー……っ!」

 俺は勢いそのままでプラズマボールのガラス部分へとガトリング砲の付いた武器腕でパンチを放つ!

 しかし……。

『へ……?』

『……あ?』

「あれ……?」

 プラモは重さが軽く、ガラスを割るほどの威力は無かった……。

 俺とレーニア、そしてライオスの間に何とも言えない沈黙が訪れたのだった……。
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