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八章 決意する少女
ドラゴスへ……
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ミリアさんに拘束されて、数時間後……、ようやく解放された私はラウルの冒険者ギルドへと食事を摂りにやって来ていた。
流石スケ嬢というか何というか、身体中……それこそ胸や大事な所まで隅々と弄りまわされ、かなり気持ちよかった。
最近自分でもしてなかったせいもあるが、ミリアさんの手つきは優しく、ソフトながらも的確な触り方で何度も達してしまった……。
気を付けないとそのうちミリアさんの虜になってしまいそうだ。
その前にザクスを助けないと……。
「どうしたんだい?カナちゃん、むずかしい顔をしているようだが」
空いている席に座って注文した料理を待っていると、グレンさんが料理を持ってやって来た。
「グレンさん?いえ、ザクスのことを考えていて……」
「ザクスのことはジェストから聞いたよ。あいつを救うために旅をしているんだってな。それで、このあとどうするんだい?」
「次はゼービル大陸に行くんです」
「ゼービルか……、ゼービルのどこに行くんだ?」
「ドラゴスです」
「ドラゴスか……。カナちゃんにとっては苦い思い出のある所だな……」
「はい……。ですがザクスを助けるためには避けて通るわけには行かないんです……」
「そうか……。カナちゃん強くなったな」
「いえ……、そんなことはありません……」
グレンさんの言う「強くなったな」とはきっと"精神的にも"と言う意味なんだろうけど、決してそんなことはない。
今でもあの奴隷として戦わされていた日々が、夢に出てきてくる時もある。
そして、ザクスの石化を解く素材の一つにバジリスクスケイルが入っている。
アルアナの話では、闘技場の優勝者にバジリスクスケイルが贈られるのだという。
つまりそれはドラゴスの闘技場の絶対王者、ヴァインに勝利しなければならないことを意味していた。
彼は物凄く強かった……。
噂では魔力で身体強化をされていると言っていたが、あれは恐らく彼自身の力だ。
戦った私には分かる……。
果たして私はヴァインと戦って勝てるのだろうか……?
もしまた負けたら……?
もし負けたらただでは済まないかもしれない。
次は殺させるか、もしくは赤ちゃんを産まされる可能性だってある。
私は最悪の結末が頭をよぎり、思わず両手をぎゅっと握りしめる……。
「カナちゃん、大丈夫だ」
「……え?」
私の肩にグレンさんの手が置かれ、私はハッとした。
「カナちゃんはこれまで幾多の死闘をくぐり抜けてきたんだ。その経験とカナちゃん自身が得た力は自分を裏切らない。まずは余分な力を抜くことだ。でなければ本来の自分の力は出せない」
「グレンさん……。はいっ!分かりましたっ!!」
そうだ、私は闘技場から出てからも色んな経験を積んできた。
地下墓地で会得した明鏡止水もその一つだ。
大丈夫、自分の力を信じて戦えばきっと……。
「いい顔つきになったなカナちゃん……。それより、そんなに食えるのか……?」
グレンさんは私の目の前に並べられている料理を見て苦笑していた。
グレンさんと話をしている間にホールスタッフが次々と料理を運んできており、今私の前にはパンが3つ、鶏肉のガーリックステーキ、ウサギ肉のシチュー、ハーブサラダ、ミートスパゲティ、フランクフルト3本、デザートにグレンさんのフレンチトーストと、多分男性でも食べれるかどうか怪しい量が並べられている。
「大丈夫です!いただきま~すっ!」
私はこれらの量の食事を30分程で完食させ、目が点になっていたグレンさんを横目に、食事を済ませた私はマジックオーブを使いドラゴスへと向かうのだった……。
流石スケ嬢というか何というか、身体中……それこそ胸や大事な所まで隅々と弄りまわされ、かなり気持ちよかった。
最近自分でもしてなかったせいもあるが、ミリアさんの手つきは優しく、ソフトながらも的確な触り方で何度も達してしまった……。
気を付けないとそのうちミリアさんの虜になってしまいそうだ。
その前にザクスを助けないと……。
「どうしたんだい?カナちゃん、むずかしい顔をしているようだが」
空いている席に座って注文した料理を待っていると、グレンさんが料理を持ってやって来た。
「グレンさん?いえ、ザクスのことを考えていて……」
「ザクスのことはジェストから聞いたよ。あいつを救うために旅をしているんだってな。それで、このあとどうするんだい?」
「次はゼービル大陸に行くんです」
「ゼービルか……、ゼービルのどこに行くんだ?」
「ドラゴスです」
「ドラゴスか……。カナちゃんにとっては苦い思い出のある所だな……」
「はい……。ですがザクスを助けるためには避けて通るわけには行かないんです……」
「そうか……。カナちゃん強くなったな」
「いえ……、そんなことはありません……」
グレンさんの言う「強くなったな」とはきっと"精神的にも"と言う意味なんだろうけど、決してそんなことはない。
今でもあの奴隷として戦わされていた日々が、夢に出てきてくる時もある。
そして、ザクスの石化を解く素材の一つにバジリスクスケイルが入っている。
アルアナの話では、闘技場の優勝者にバジリスクスケイルが贈られるのだという。
つまりそれはドラゴスの闘技場の絶対王者、ヴァインに勝利しなければならないことを意味していた。
彼は物凄く強かった……。
噂では魔力で身体強化をされていると言っていたが、あれは恐らく彼自身の力だ。
戦った私には分かる……。
果たして私はヴァインと戦って勝てるのだろうか……?
もしまた負けたら……?
もし負けたらただでは済まないかもしれない。
次は殺させるか、もしくは赤ちゃんを産まされる可能性だってある。
私は最悪の結末が頭をよぎり、思わず両手をぎゅっと握りしめる……。
「カナちゃん、大丈夫だ」
「……え?」
私の肩にグレンさんの手が置かれ、私はハッとした。
「カナちゃんはこれまで幾多の死闘をくぐり抜けてきたんだ。その経験とカナちゃん自身が得た力は自分を裏切らない。まずは余分な力を抜くことだ。でなければ本来の自分の力は出せない」
「グレンさん……。はいっ!分かりましたっ!!」
そうだ、私は闘技場から出てからも色んな経験を積んできた。
地下墓地で会得した明鏡止水もその一つだ。
大丈夫、自分の力を信じて戦えばきっと……。
「いい顔つきになったなカナちゃん……。それより、そんなに食えるのか……?」
グレンさんは私の目の前に並べられている料理を見て苦笑していた。
グレンさんと話をしている間にホールスタッフが次々と料理を運んできており、今私の前にはパンが3つ、鶏肉のガーリックステーキ、ウサギ肉のシチュー、ハーブサラダ、ミートスパゲティ、フランクフルト3本、デザートにグレンさんのフレンチトーストと、多分男性でも食べれるかどうか怪しい量が並べられている。
「大丈夫です!いただきま~すっ!」
私はこれらの量の食事を30分程で完食させ、目が点になっていたグレンさんを横目に、食事を済ませた私はマジックオーブを使いドラゴスへと向かうのだった……。
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