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終章 愛する人と生きる少女
エピローグ 〜私は好きな人と生きて行きます〜
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ーカナー
披露宴が終わったあと、私とザクスは手を繋いで家路へと向かっていた。
家と言っても借家として借りている家だけど……。
最初は自分が散らかしたものもあるし、私も片付けようとしたのだが、ファナさんや冒険者ギルドのホールスタッフ、それに他の女性陣にやんわりと断られてしまった……。
私が主役というのもあるし、変に茶化しすぎた責任もあるからと言っていたけど、悪い事したなぁ~……。
「カナ、そんなに気にするな」
「で……でも、私がテーブルを持ち上げたせいで……」
「ま、みんなもカナをからかい過ぎたからという意味もあるからだろ。それよりカナ」
「何、ザクス?」
「その……子供、作らないか?」
「……へ?」
突然のことで私の目が点になる。
今ザクスはなんて言った……?
え……?子供……赤ちゃん……っ!?
「な……なななな……何を急に……っ!?」
「いや、皆に言われたからって訳ではないんだが、俺はカナとの子供が欲しい……」
「ザクス……。うん……、いいよ。たぶん今日辺り出来やすい日だと思うから……。私……ちゃんとザクスの赤ちゃん作れるように頑張るね……」
私はそっと自分のお腹に手を当てる。
生理周期を考えると、確か今日あたりが排卵日。
赤ちゃんが一番出来やすい日……。
今夜ここにザクスの赤ちゃんを宿すことになるんだ……。
そしてその日の夜、私とザクスは赤ちゃんを作るために何度も愛し合ったのだった……。
◆◆◆
それから約10カ月近く経った頃……。
私は冒険者をやめ、グレンさんにお願いして今はラウルの冒険者ギルドのホールスタッフとして働いている。
本当はもう少し冒険者を続けて、ザクスと一緒に旅をしたかったけど、お腹に赤ちゃんが出来た事もあり、冒険者みたいな危険なことは止めて欲しいと言うザクスの立っての願いで再びここで働くことにした。
妊娠が分かってから働き出しているため、老若男女種族問わず知り合いもかなり増え、皆からは良くしてもらっている。
「二番テーブル、エール5本お待たせしましたっ!」
「カナちゃんありがとな!それにしても、だいぶお腹が大きくなったな」
「そうなんですよ、もうすぐ産まれるんです」
私は大きくなったお腹を擦りながらホールの仕事をこなしていた。
「カナちゃん!こっちも注文取りに来てくれ!」
「カナちゃん!料理上がったよっ!」
「は~い!ただいま~っ!」
私は明鏡止水を発動させ、照明魔法をいれたランタンに灯された店内で、夜の営業時間帯をこなして行く。
「ああぁぁーーーー……っ!!カナちゃん、お腹が大きいんだから休憩してろって言ったのにもう仕事してるっ!!」
仕事をしていると、ファナさんが怒った様子でやって来た。
うるさいのに見つかってしまった……。
「いいじゃない、ファナさん。だってお腹の赤ちゃんが働けって蹴るんだもん」
「働きすぎだから少しは安めって言ってるんだよっ!!いいカナちゃんっ!ちゃんと休んでおくんだよっ!?」
ファナさんはそれだけ言うと、キッチンの方へと消えた。
「そうは言うけど、じっとしてるのって苦手なんだもん……」
私は口を尖らせながらファナさんが去っていった方向を見る。
「こんばんはっと、カナ体調はどうだ?」
「いらっしゃいませ……あ、ザクスおかえり……て、ああっ!また怪我してるっ!もう、あれほど怪我には気を付けてって言ってるのに……!『ヒール』!」
「おい、このくらい大したこと無いって……!」
「ダーメ!少しの怪我から大変なことになったりするんだから!それより、お弁当箱出して、後で洗うから」
「え……いや……その……」
私がお弁当箱を受け取るため手を出すと、なぜかザクスは言い淀んでいた。
まさか……。
「いいから出してっ!」
「わ……分かった」
私が強めな口調で言うと、ザクスは渋々お弁当箱を差し出してきた。
そして蓋を開けると案の定野菜、しかも人参だけが残っている。
「ザクス……、人参も食べてって言ったよね?」
「いや……それはだな……。食べようと思ったら魔物が出てだな……。いや~、本当は食べたかったんだけどなぁ~、残念だなぁ~。はは……!あははは……っ!」
……嘘ばっかり!
ザクスは笑って誤魔化そうとしていたが、そんな見え透いた嘘で私をごまかせると思ったら大間違いだっ!!
「そう、なら今日は私が特別にザクスのために愛情たっぷりの人参のフルコースを作って上げるよ♡」
「うぇ……っ!?いや……それはちょっと……!」
「人参、食べたかったんでしょ……?」
「うぐぐ……、人参残してすみませんでした……」
観念したのか、素直に人参を残したことを謝ってきた。
素直にきちんと謝ればいいのに……。
「でも、人参は残したんだから、人参コロッケは食べてもらうよ!」
「うぇ……っ!?」
ザクスと結婚して分かったことがある。
彼は人参が大キライなのだっ!
だから、私は旦那の人参嫌いを克服させるべく日夜奮闘しているっ!
「相変わらずザクスの奴はカナちゃんの尻に敷かれてるな」
「でも、ああ見えてこっちが恥ずかしくなるくらい仲がいいからな」
「そして、最後は今日もキスするんだろ?」
私とザクスのいつものやり取りに、周囲からは冷やかしにも似た声が聞こえて来る。
と、その時キッチンに行っていたファナさんがホールの方へとも戻って来ると、ザクスへと視線を向けた。
「ザクスちょうどいい所にっ!カナちゃんに言ってよっ!お腹が大きいんだからあまり無理をするなってっ!!」
「だから私は大丈夫だよ。お腹の赤ちゃんも頑張れって言ってお腹蹴ってくれてるしね」
「ほら!私の言うことなんか全然聞いてくれないんだよっ!」
「すまん、それは俺にも無理だ。カナは一度言い出したら聞かないからな……」
流石は私の旦那様。
私のことをよく分かっている。
「だが、あまり無理をして欲しくないの事実だな。カナが少しの怪我でも俺を心配するように、俺もカナのことが心配なんだよ」
私の頬を触りながら囁くザクスの言葉に私の胸はキュンと高鳴る。
そ……そっか……、ザクスも私を心配してくれてるんだ……。
そう思うと何だか嬉しいな……、えへへ……。
「そうだよカナちゃん!私もザクスと同じ気持ちなんだからねっ!」
ファナさん……。
「分かった……。じゃあ、キス!ザクスがキスしてくれたら言うことを聞いて大人しく休憩する!」
「な……っ!?こ……ここでか……っ!?後じゃダメか……?」
「ダメっ!ほら、キス、早くキスしてよ~……!」
私は目を閉じて顔を少し上へと向けるとザクスのキスを待つ。
「わ……わかったよ……」
ザクスがそっと顔を近づけてくると、私の唇にザクスの唇が触れた感覚が伝わる。
えへへ~、今日もキスしてもらっちゃった!
「じゃあ、休憩入りま~す!」
私はルンルン気分でスタッフルームへと向かうことにした。
「ザクスも大変だね」
「いや、そうでもないさ。惚れた弱みって奴だ」
「何?惚気?」
「ま……まあ、そうなる……のか?」
「あ、そうだ。ザクス一緒に休憩室行こ?」
私はザクスの腕を掴んでスタッフルームへと引っ張って行く。
えへへ~、このあとい~っぱい甘えちゃうんだ。
「え……?いや、俺はスタッフじゃないし……!それにメシも……!」
「いいから、いいから!ご飯なら後で私が人参コロッケ作ってあげるから」
「それはやめてくれ……」
「だ~め!」
お父さん、お母さん、紗奈……。突然居なくなって本当にごめんなさい……。
でも、私はこの世界で大好きな人と、そして大切な仲間達と共に過ごしていきます!
チート無しっ!?黒髪少女の異世界冒険記 完
披露宴が終わったあと、私とザクスは手を繋いで家路へと向かっていた。
家と言っても借家として借りている家だけど……。
最初は自分が散らかしたものもあるし、私も片付けようとしたのだが、ファナさんや冒険者ギルドのホールスタッフ、それに他の女性陣にやんわりと断られてしまった……。
私が主役というのもあるし、変に茶化しすぎた責任もあるからと言っていたけど、悪い事したなぁ~……。
「カナ、そんなに気にするな」
「で……でも、私がテーブルを持ち上げたせいで……」
「ま、みんなもカナをからかい過ぎたからという意味もあるからだろ。それよりカナ」
「何、ザクス?」
「その……子供、作らないか?」
「……へ?」
突然のことで私の目が点になる。
今ザクスはなんて言った……?
え……?子供……赤ちゃん……っ!?
「な……なななな……何を急に……っ!?」
「いや、皆に言われたからって訳ではないんだが、俺はカナとの子供が欲しい……」
「ザクス……。うん……、いいよ。たぶん今日辺り出来やすい日だと思うから……。私……ちゃんとザクスの赤ちゃん作れるように頑張るね……」
私はそっと自分のお腹に手を当てる。
生理周期を考えると、確か今日あたりが排卵日。
赤ちゃんが一番出来やすい日……。
今夜ここにザクスの赤ちゃんを宿すことになるんだ……。
そしてその日の夜、私とザクスは赤ちゃんを作るために何度も愛し合ったのだった……。
◆◆◆
それから約10カ月近く経った頃……。
私は冒険者をやめ、グレンさんにお願いして今はラウルの冒険者ギルドのホールスタッフとして働いている。
本当はもう少し冒険者を続けて、ザクスと一緒に旅をしたかったけど、お腹に赤ちゃんが出来た事もあり、冒険者みたいな危険なことは止めて欲しいと言うザクスの立っての願いで再びここで働くことにした。
妊娠が分かってから働き出しているため、老若男女種族問わず知り合いもかなり増え、皆からは良くしてもらっている。
「二番テーブル、エール5本お待たせしましたっ!」
「カナちゃんありがとな!それにしても、だいぶお腹が大きくなったな」
「そうなんですよ、もうすぐ産まれるんです」
私は大きくなったお腹を擦りながらホールの仕事をこなしていた。
「カナちゃん!こっちも注文取りに来てくれ!」
「カナちゃん!料理上がったよっ!」
「は~い!ただいま~っ!」
私は明鏡止水を発動させ、照明魔法をいれたランタンに灯された店内で、夜の営業時間帯をこなして行く。
「ああぁぁーーーー……っ!!カナちゃん、お腹が大きいんだから休憩してろって言ったのにもう仕事してるっ!!」
仕事をしていると、ファナさんが怒った様子でやって来た。
うるさいのに見つかってしまった……。
「いいじゃない、ファナさん。だってお腹の赤ちゃんが働けって蹴るんだもん」
「働きすぎだから少しは安めって言ってるんだよっ!!いいカナちゃんっ!ちゃんと休んでおくんだよっ!?」
ファナさんはそれだけ言うと、キッチンの方へと消えた。
「そうは言うけど、じっとしてるのって苦手なんだもん……」
私は口を尖らせながらファナさんが去っていった方向を見る。
「こんばんはっと、カナ体調はどうだ?」
「いらっしゃいませ……あ、ザクスおかえり……て、ああっ!また怪我してるっ!もう、あれほど怪我には気を付けてって言ってるのに……!『ヒール』!」
「おい、このくらい大したこと無いって……!」
「ダーメ!少しの怪我から大変なことになったりするんだから!それより、お弁当箱出して、後で洗うから」
「え……いや……その……」
私がお弁当箱を受け取るため手を出すと、なぜかザクスは言い淀んでいた。
まさか……。
「いいから出してっ!」
「わ……分かった」
私が強めな口調で言うと、ザクスは渋々お弁当箱を差し出してきた。
そして蓋を開けると案の定野菜、しかも人参だけが残っている。
「ザクス……、人参も食べてって言ったよね?」
「いや……それはだな……。食べようと思ったら魔物が出てだな……。いや~、本当は食べたかったんだけどなぁ~、残念だなぁ~。はは……!あははは……っ!」
……嘘ばっかり!
ザクスは笑って誤魔化そうとしていたが、そんな見え透いた嘘で私をごまかせると思ったら大間違いだっ!!
「そう、なら今日は私が特別にザクスのために愛情たっぷりの人参のフルコースを作って上げるよ♡」
「うぇ……っ!?いや……それはちょっと……!」
「人参、食べたかったんでしょ……?」
「うぐぐ……、人参残してすみませんでした……」
観念したのか、素直に人参を残したことを謝ってきた。
素直にきちんと謝ればいいのに……。
「でも、人参は残したんだから、人参コロッケは食べてもらうよ!」
「うぇ……っ!?」
ザクスと結婚して分かったことがある。
彼は人参が大キライなのだっ!
だから、私は旦那の人参嫌いを克服させるべく日夜奮闘しているっ!
「相変わらずザクスの奴はカナちゃんの尻に敷かれてるな」
「でも、ああ見えてこっちが恥ずかしくなるくらい仲がいいからな」
「そして、最後は今日もキスするんだろ?」
私とザクスのいつものやり取りに、周囲からは冷やかしにも似た声が聞こえて来る。
と、その時キッチンに行っていたファナさんがホールの方へとも戻って来ると、ザクスへと視線を向けた。
「ザクスちょうどいい所にっ!カナちゃんに言ってよっ!お腹が大きいんだからあまり無理をするなってっ!!」
「だから私は大丈夫だよ。お腹の赤ちゃんも頑張れって言ってお腹蹴ってくれてるしね」
「ほら!私の言うことなんか全然聞いてくれないんだよっ!」
「すまん、それは俺にも無理だ。カナは一度言い出したら聞かないからな……」
流石は私の旦那様。
私のことをよく分かっている。
「だが、あまり無理をして欲しくないの事実だな。カナが少しの怪我でも俺を心配するように、俺もカナのことが心配なんだよ」
私の頬を触りながら囁くザクスの言葉に私の胸はキュンと高鳴る。
そ……そっか……、ザクスも私を心配してくれてるんだ……。
そう思うと何だか嬉しいな……、えへへ……。
「そうだよカナちゃん!私もザクスと同じ気持ちなんだからねっ!」
ファナさん……。
「分かった……。じゃあ、キス!ザクスがキスしてくれたら言うことを聞いて大人しく休憩する!」
「な……っ!?こ……ここでか……っ!?後じゃダメか……?」
「ダメっ!ほら、キス、早くキスしてよ~……!」
私は目を閉じて顔を少し上へと向けるとザクスのキスを待つ。
「わ……わかったよ……」
ザクスがそっと顔を近づけてくると、私の唇にザクスの唇が触れた感覚が伝わる。
えへへ~、今日もキスしてもらっちゃった!
「じゃあ、休憩入りま~す!」
私はルンルン気分でスタッフルームへと向かうことにした。
「ザクスも大変だね」
「いや、そうでもないさ。惚れた弱みって奴だ」
「何?惚気?」
「ま……まあ、そうなる……のか?」
「あ、そうだ。ザクス一緒に休憩室行こ?」
私はザクスの腕を掴んでスタッフルームへと引っ張って行く。
えへへ~、このあとい~っぱい甘えちゃうんだ。
「え……?いや、俺はスタッフじゃないし……!それにメシも……!」
「いいから、いいから!ご飯なら後で私が人参コロッケ作ってあげるから」
「それはやめてくれ……」
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