5 / 15
5.おっさん、空へと飛ばされる
しおりを挟む
時を遡ること1週間前、ゼクス率いる銀狼の牙のメンバーは、フードの男が指定した北門までやってきていた。ゼクスはうろうろと忙しなく歩き回っていて、魔法使いエスティと僧侶フローマは、どこか不安げな表情で所在げなくしている。少し離れたところにいる剣士ハルトは無表情で無言。その顔から、考えは読み取れない。
そこにフードの男がやってきた。
「揃っているみたいだね」
「遅かったな!さぁ、依頼の場所に案内しろ!」
と、ゼクスは男に詰め寄った。
「ふふ、まぁそう慌てなさんな」
言うやいなや、男は手から電撃を放ち、ゼクスを昏倒させた。
「ぐっ」
「ゼクス!」
「あの遺跡の位置を知られるわけには行かないのでね、少し眠ってもらうよ」
フードの男は、青ざめる残りのメンバーに近づき、ゆっくりと手をかざした。
銀狼の牙が目を覚ますと、彼らは岩山に囲まれた、古びた遺跡の入り口前にいた。既に日は高く、入り口からは地下へ続く階段が伸びている。フードの男はゼクス達に告げた。
「ここの地下にある武器を取ってくる。これが今回の依頼だよ」
「な、なんだよここ……どこなんだよ……」
「質問は許可していない」
フードの男が掌をゆっくりと四人にかざし、ゼクス達はたじろいだ。
「わ、分かったよ……」
四人は恐る恐る遺跡に入っていく。階段を下りるとすぐに巨大な部屋があり、奥の壁に大剣、剣、杖、そして僧侶の武器である本が飾ってあった。
「な、なんだよ、どんな複雑なダンジョンかと思ったぜ。チョロい依頼じゃねぇか」
銀狼の牙は安堵すると、喜び勇んで駆け寄り、各々の職業の武器を手に取った。その瞬間、武器から黒い霧のようなものが湧き出して四人にまとわりつき始めた。
「な、なんだよこの霧……!」
霧は武器から彼らの体へ移動し、彼らの体を飲み込んでいく。四人は武器を手放そうとするが、体が言うことを聞かず、握った手を開くことも出来ない。
「手が……手が開けないわ!」
「何このアイテム、変よ!」
「ウ……」
あっという間に銀狼の牙のメンバー達は、全身を霧に包みこまれてしまった。
黒い霧が完全に銀狼の牙のメンバーに移ると、武器が手を離れ、カランと音を立てて地面に落ちる。フードの男が入ってきて、無言で落ちている武器を回収した。
「て……めぇ……騙しやがったな……」ゼクスはフードの男を睨みつけた。男の口元が歪んだ。
「それは罠じゃない」
「な……?」
「君たちの新しい力だよ」
そう言い残し、男は去っていった。と、彼らを覆っていた霧が、その体に浸透していく。
「これは……」
男の言った通り、苦しみはいつの間にか消え、今度は力がみなぎってきた。
「体が軽い!」
「力がみなぎってくる!」
「……!!」
四人は、自分に流れ込んでくる力の奔流に、邪悪な歓喜の声をあげる。ゼクスは拳を握り、高笑いした。「これだ! これで銀狼の牙は復活する! 誰にも止められねえ!」
ガルド、ミナ、リリスは、風の都ヴェンティアに到着した。青々とした丘陵に風車がゆっくりと回っている。心地よい風が草を揺らし、色とりどりの花が咲き乱れる。街は白い石造りの建物が連なり、深緑の屋根が陽を受けてキラキラと輝いている。背中に翼を生やした有翼人たちが空を舞い、市場では果物や特産品の織物を売り込む活気ある声が響いている。風の流れが街全体を包み、まるで生きているかのように軽やかな調和を生み出していた。
リリスは深呼吸をした。
「んー!上り坂はちょっときつかったけど、来て良かったー!って感じ!空気おいしー!」
「おいおい、観光に来てるんじゃねぇんだぞ」
ガルドは言いながら街を見渡した。
「確かに、にぎやかな街だな。だが……おかしい」
「うん、包帯巻いてる人や杖ついた人が目立つね。ここで戦争なんて起こってないはずだけど」
ミナが頷く。
「その通りなのであります!」背後から声が響き、三人が振り返ると、背中にライトブラウンの翼を生やした女性が立っていた。金髪を腰まで伸ばし、麻の服をまとった彼女は、有翼人特有の凛とした雰囲気を漂わせている。「自分はキャノ、ヴェンティア自警団のメンバーであります!」
彼女が姿勢を正した瞬間、大きな胸がぷるんと揺れる。思わず目がいったガルドは、ミナとリリスにジトッと睨まれ、あわてて目をそらした。
「自分は風の大精霊ファルス様のガーディアン、であります。風の噂で、氷壁洞での活躍は知っているであります。だが、今は賊の件で手が離せないのです。試練は事件が落ち着くまで待ってほしい、であります」
「賊?」
「はい、ここ最近、この町にごろつきどもが現れ、夜に紛れて民家に押し入ったり夜道で強盗を働いたり……とにかく手を焼いてるのであります」
「ひどい……」
「もちろん我らヴェンティア自警団も全力で対応にあたっているのでありますが、なかなか手ごわく……力不足なので、あります」キャノは申し訳なさそうに視線を落とした。
ガルドは剣の柄に手を置き、言った。「なら、俺たちが賊を片付けてやるよ。大精霊様に会うためにも、街の平和は必要だろ」
「そうだよ! キャノさんたちを助けなきゃ!そんな奴ら、許せないよ!」
ミナはぷんぷんと怒っている。
「安心して。賊なんて私の炎で焼き払ってやるわ」リリスは杖を握りしめ、キャノにウインクした。
キャノは目を輝かせ、「助力、感謝するであります!」と再び姿勢を正した。
「では、夜を待つであります」
キャノが言い、三人は頷いた。
真夜中のヴェンティアは、風の音だけが響く静寂に包まれていた。と、月光の下、闇に紛れた数人の人影が路地を進んでくる。突然、一人が細いワイヤーに足を引っかけた。結びつけられた瓶が地面に落ち、ガシャンと砕けると、青い煙が広がり、賊の足元がカチカチに凍りついていく。「な、なんだ!?」賊たちが叫ぶ中、路地の両端で松明が一斉に灯る。そこにはヴェンティア自警団の有翼人たちと、ガルド一行がいた。
ミナが凍結瓶を手に現れた。「私の『凍結瓶』、バッチリ引っかかったね!」彼女の背後には、召喚ボールから呼び出されたナスタが、氷の拳を構えて立っている。「ふん、街を荒らすゴミども、俺が許さねえ!」
ガルドが松明の光で賊の顔を見て、目を見開いた。「……お前ら、銀狼の牙!?」そこにはゼクス、エスティ、フローマ、ハルトがいた。かつてのパーティ仲間が、包帯や汚れたローブをまとい、まるで盗賊のような姿で立っている。
ゼクスは凍った足を叩き割り、ガルドを睨んだ。
「ガルド、てめえか! てめぇがパーティを抜けたせいで、俺たちはズタボロだ!」
「いや、あなたたちが追い出したんでしょ?」ミナが言う。
「いーや、ガルド、お前が悪い!なんで追放するとき『自分が抜けるとこれこれこうなりますよ』って言わなかったんだ!」
「なんて……身勝手なの……」
リリスは呆れた口調で呟いた。
「とにかく!俺たちは今パーティを立て直すための金を集めてる。能無しな奴らから分捕って、有能な俺たちのために使って何が悪い!」彼の目は血走り、ガルドたちを睨みつける。
「お前、落ちるところまで落ちたのか!」ガルドは怒りを抑えきれず、剣を抜いた。エスティが小さな火の玉を地面に落とし、凍結を溶かす。四人は路地を駆け出し、有翼人たちを突き飛ばして逃げ出した。
「逃がすか!」ガルドが追いかけ、ミナ、リリス、ナスタ、キャノが続く。ヴェンティアの広場にたどり着いたゼクスは、苛立ちを爆発させた。「しつこい奴らだ!【無限武器錬成】!」彼の手から黒い瘴気が溢れ、剣の形に凝固した。
「くらえっ!」
ゼクスは瘴気の剣でガルドに襲いかかる。ガルドは鉄鎧を鳴らし、それを剣で受け止めたが、ゼクスは瞬時に剣を棒に変化させ、ガルドを突き飛ばした。
「ぐおっ?!」
「ヒャハハ!トドメだ!」
棒は瞬時に弓に変わり、瘴気の矢が放たれる。ガルドは剣で矢を弾き返し、叫んだ。
「なんだ、その力は?」
「ガルドさん!」
ミナが加勢に入り、「凍結瓶」を空に投げた。瓶が空中で砕け、氷の刃がゼクスに降り注ぐ。
「させないよっ!」
エスティがスキル【絶対障壁】を発動し、瘴気の盾を上方に展開した。氷の刃はシールドに弾かれ、地面に散らばった。
リリスは杖を握り、目を丸くする。「間違いない……これは瘴気!魔物が放つオーラよ!」
「道理で、どこかで感じたことがあると思ったぜ……信じたくなかったが、ゼクス……お前、魔物にまで堕ちたのか……」
ゼクスは高笑いした。「これが俺たちの新たなる力だ! どうだ!圧倒的だろ!」
ゼクスの隙を突いて、キャノがスキルを発動させる。「スキあり!【トルネベルデ】であります!」翠の竜巻がゼクスを吹き飛ばす。
「くっ!」
だが、フローマが本を開き、呪文を唱える。
「【ヒール】!」
瘴気が本から溢れ、時間が巻き戻る。
ゼクスは吹き飛ばされる前の位置に戻っていた。
「鳥ごときが、小賢しい!」ゼクスは【瘴気の剣刃】を放ち、キャノを吹き飛ばした。
「ひゃあ?」
「【ヒール】が……時間を修正!?」
リリスが驚く。フローマは冷たく笑った。
「瘴気で進化した私の力よ。無駄な抵抗はやめることね」
「キャノ!」ガルドは吹き飛ばされたキャノの元に駆け寄る。
「平気か、キャノ」
「ガルド殿……うう、面目ない」
「なぁ、キャノ」
ガルドは小声でキャノに囁いた。
「あいつらに声が伝わらないフィールド、作れるか?」
キャノは頷いた。
「はい。できるであります!」
「よし、頼む!」
「了解、【スフェルベント】、であります!」とキャノは風のバリアを展開した。
バリアの中で、全員がガルドの元に集まり、彼が何か指示を出している。その姿を見て、ゼクスの頭に血が上る。
「おっさんのクセに……偉そうに指示なんか出しやがってよぉ!」
彼の手に瘴気が集まっていき、巨大なハンマーが錬成される。
「風のバリアごときでぇ!」とゼクスはバリアを一撃で叩き割った。
バリアが砕けた瞬間、リリスが叫ぶ。
「【獄炎嵐】!」
それにキャノが重ねる。
「【トルネベルデ】であります!」
ミナが腕輪を掲げ、「【調和】!」と叫ぶ。炎と風が融合し、巨大な炎の竜巻が生成された。
「ようし、【鉄壁】!」ガルドは竜巻に飛び込み、上昇流に乗って空高く舞い上がった。
「効かないって、言ってるでしょ!」エスティが【絶対障壁】を上空に展開し、ガルドを防ごうとする。だが同時に、「【レドーニャ・キリーク】!」ナスタが氷の拳をまとい、正面から突進する。
「えっ?えっ?えっ?」
エスティは混乱し、障壁を上に向けたり正面に向けたりを繰り返す。
「ふ、フローマ! 【ヒール】だ!」ゼクスが叫ぶ。
「【ヒール!】」時間が少し巻き戻る。ガルドが上から、そしてナスタが正面から突撃してきている瞬間に。
フローマは焦った。「ダメ、今戻しても、ガルドが上から、氷の女から前から来るだけ!」
「ゼクスうううう!」
「ぎええええ!!」
ガルドの落下で広場に衝撃波が広がり、ナスタの【レドーニャ・キリーク】がゼクスたち三人をまとめて薙ぎ払い、ゼクス、エスティ、フローマは地面に倒れた。
「あ、あ、あ……」
ハルトだけは離れていたため攻撃を逃れたが、ガルド一行と自警団が迫ってくるのを見て、悲鳴を上げて夜の闇に逃げ出した。
翌朝、ヴェンティアの広場は朝日で輝いていた。ゼクス、エスティ、フローマが縄でつながれ、どこかへ連れられてゆく。キャノが自警団を代表し、ガルドたちに深く頭を下げた。
「この度の助力、誠に感謝するであります。おかげで街に平和が戻ったであります」
「当然のことをしただけだよ。一人逃がしちまったがな」
ガルドは頭をかく。
「残りは自警団だけでも大丈夫であります。後はお任せください」
キャノはポヨン、と胸を叩く。
「では、ガルド殿、試練を……」
その時、上空から風の音が響き、有翼の女神が降臨した。緑の髪が風に揺れ、透明な翼が虹色に輝く。
「ファルス様!」キャノが立て膝をつき、かしこまる。
「そなたらの正義と勇気、しかと見た。もはや試練は必要なかろう」彼女はガルド一行を見やり、緑色の「風の珠」をガルドに手渡した。「この珠は、風の力を宿す。八大精霊の試練を進むがよい」
ファルスはキャノに微笑んだ。
「キャノ、そなたも彼らの力となれ」
キャノは「了解、であります!」と直立不動の姿勢を取った。
「それならこれを」とガルドは召喚ボールを見せる。
「おお、これが例の、アレでありますね。」
キャノはボールに触れ、登録された。
ファルスは静かに告げた。「次は、土の町トプラ・トプラへ向かうがよい。土の大精霊が待っている」
「よし、次はトプラ・トプラだ。行くぜ」ガルドは風の珠をしまい、声をあげた。
「よーし、次の冒険が待ってるよ!」とミナが跳ね、リリスが「何が来ようと、私の炎で全部焼き尽くすわ」とニヤリ。三人は風車が回るヴェンティアを後にし、次の町を目指して歩き出した。
そこにフードの男がやってきた。
「揃っているみたいだね」
「遅かったな!さぁ、依頼の場所に案内しろ!」
と、ゼクスは男に詰め寄った。
「ふふ、まぁそう慌てなさんな」
言うやいなや、男は手から電撃を放ち、ゼクスを昏倒させた。
「ぐっ」
「ゼクス!」
「あの遺跡の位置を知られるわけには行かないのでね、少し眠ってもらうよ」
フードの男は、青ざめる残りのメンバーに近づき、ゆっくりと手をかざした。
銀狼の牙が目を覚ますと、彼らは岩山に囲まれた、古びた遺跡の入り口前にいた。既に日は高く、入り口からは地下へ続く階段が伸びている。フードの男はゼクス達に告げた。
「ここの地下にある武器を取ってくる。これが今回の依頼だよ」
「な、なんだよここ……どこなんだよ……」
「質問は許可していない」
フードの男が掌をゆっくりと四人にかざし、ゼクス達はたじろいだ。
「わ、分かったよ……」
四人は恐る恐る遺跡に入っていく。階段を下りるとすぐに巨大な部屋があり、奥の壁に大剣、剣、杖、そして僧侶の武器である本が飾ってあった。
「な、なんだよ、どんな複雑なダンジョンかと思ったぜ。チョロい依頼じゃねぇか」
銀狼の牙は安堵すると、喜び勇んで駆け寄り、各々の職業の武器を手に取った。その瞬間、武器から黒い霧のようなものが湧き出して四人にまとわりつき始めた。
「な、なんだよこの霧……!」
霧は武器から彼らの体へ移動し、彼らの体を飲み込んでいく。四人は武器を手放そうとするが、体が言うことを聞かず、握った手を開くことも出来ない。
「手が……手が開けないわ!」
「何このアイテム、変よ!」
「ウ……」
あっという間に銀狼の牙のメンバー達は、全身を霧に包みこまれてしまった。
黒い霧が完全に銀狼の牙のメンバーに移ると、武器が手を離れ、カランと音を立てて地面に落ちる。フードの男が入ってきて、無言で落ちている武器を回収した。
「て……めぇ……騙しやがったな……」ゼクスはフードの男を睨みつけた。男の口元が歪んだ。
「それは罠じゃない」
「な……?」
「君たちの新しい力だよ」
そう言い残し、男は去っていった。と、彼らを覆っていた霧が、その体に浸透していく。
「これは……」
男の言った通り、苦しみはいつの間にか消え、今度は力がみなぎってきた。
「体が軽い!」
「力がみなぎってくる!」
「……!!」
四人は、自分に流れ込んでくる力の奔流に、邪悪な歓喜の声をあげる。ゼクスは拳を握り、高笑いした。「これだ! これで銀狼の牙は復活する! 誰にも止められねえ!」
ガルド、ミナ、リリスは、風の都ヴェンティアに到着した。青々とした丘陵に風車がゆっくりと回っている。心地よい風が草を揺らし、色とりどりの花が咲き乱れる。街は白い石造りの建物が連なり、深緑の屋根が陽を受けてキラキラと輝いている。背中に翼を生やした有翼人たちが空を舞い、市場では果物や特産品の織物を売り込む活気ある声が響いている。風の流れが街全体を包み、まるで生きているかのように軽やかな調和を生み出していた。
リリスは深呼吸をした。
「んー!上り坂はちょっときつかったけど、来て良かったー!って感じ!空気おいしー!」
「おいおい、観光に来てるんじゃねぇんだぞ」
ガルドは言いながら街を見渡した。
「確かに、にぎやかな街だな。だが……おかしい」
「うん、包帯巻いてる人や杖ついた人が目立つね。ここで戦争なんて起こってないはずだけど」
ミナが頷く。
「その通りなのであります!」背後から声が響き、三人が振り返ると、背中にライトブラウンの翼を生やした女性が立っていた。金髪を腰まで伸ばし、麻の服をまとった彼女は、有翼人特有の凛とした雰囲気を漂わせている。「自分はキャノ、ヴェンティア自警団のメンバーであります!」
彼女が姿勢を正した瞬間、大きな胸がぷるんと揺れる。思わず目がいったガルドは、ミナとリリスにジトッと睨まれ、あわてて目をそらした。
「自分は風の大精霊ファルス様のガーディアン、であります。風の噂で、氷壁洞での活躍は知っているであります。だが、今は賊の件で手が離せないのです。試練は事件が落ち着くまで待ってほしい、であります」
「賊?」
「はい、ここ最近、この町にごろつきどもが現れ、夜に紛れて民家に押し入ったり夜道で強盗を働いたり……とにかく手を焼いてるのであります」
「ひどい……」
「もちろん我らヴェンティア自警団も全力で対応にあたっているのでありますが、なかなか手ごわく……力不足なので、あります」キャノは申し訳なさそうに視線を落とした。
ガルドは剣の柄に手を置き、言った。「なら、俺たちが賊を片付けてやるよ。大精霊様に会うためにも、街の平和は必要だろ」
「そうだよ! キャノさんたちを助けなきゃ!そんな奴ら、許せないよ!」
ミナはぷんぷんと怒っている。
「安心して。賊なんて私の炎で焼き払ってやるわ」リリスは杖を握りしめ、キャノにウインクした。
キャノは目を輝かせ、「助力、感謝するであります!」と再び姿勢を正した。
「では、夜を待つであります」
キャノが言い、三人は頷いた。
真夜中のヴェンティアは、風の音だけが響く静寂に包まれていた。と、月光の下、闇に紛れた数人の人影が路地を進んでくる。突然、一人が細いワイヤーに足を引っかけた。結びつけられた瓶が地面に落ち、ガシャンと砕けると、青い煙が広がり、賊の足元がカチカチに凍りついていく。「な、なんだ!?」賊たちが叫ぶ中、路地の両端で松明が一斉に灯る。そこにはヴェンティア自警団の有翼人たちと、ガルド一行がいた。
ミナが凍結瓶を手に現れた。「私の『凍結瓶』、バッチリ引っかかったね!」彼女の背後には、召喚ボールから呼び出されたナスタが、氷の拳を構えて立っている。「ふん、街を荒らすゴミども、俺が許さねえ!」
ガルドが松明の光で賊の顔を見て、目を見開いた。「……お前ら、銀狼の牙!?」そこにはゼクス、エスティ、フローマ、ハルトがいた。かつてのパーティ仲間が、包帯や汚れたローブをまとい、まるで盗賊のような姿で立っている。
ゼクスは凍った足を叩き割り、ガルドを睨んだ。
「ガルド、てめえか! てめぇがパーティを抜けたせいで、俺たちはズタボロだ!」
「いや、あなたたちが追い出したんでしょ?」ミナが言う。
「いーや、ガルド、お前が悪い!なんで追放するとき『自分が抜けるとこれこれこうなりますよ』って言わなかったんだ!」
「なんて……身勝手なの……」
リリスは呆れた口調で呟いた。
「とにかく!俺たちは今パーティを立て直すための金を集めてる。能無しな奴らから分捕って、有能な俺たちのために使って何が悪い!」彼の目は血走り、ガルドたちを睨みつける。
「お前、落ちるところまで落ちたのか!」ガルドは怒りを抑えきれず、剣を抜いた。エスティが小さな火の玉を地面に落とし、凍結を溶かす。四人は路地を駆け出し、有翼人たちを突き飛ばして逃げ出した。
「逃がすか!」ガルドが追いかけ、ミナ、リリス、ナスタ、キャノが続く。ヴェンティアの広場にたどり着いたゼクスは、苛立ちを爆発させた。「しつこい奴らだ!【無限武器錬成】!」彼の手から黒い瘴気が溢れ、剣の形に凝固した。
「くらえっ!」
ゼクスは瘴気の剣でガルドに襲いかかる。ガルドは鉄鎧を鳴らし、それを剣で受け止めたが、ゼクスは瞬時に剣を棒に変化させ、ガルドを突き飛ばした。
「ぐおっ?!」
「ヒャハハ!トドメだ!」
棒は瞬時に弓に変わり、瘴気の矢が放たれる。ガルドは剣で矢を弾き返し、叫んだ。
「なんだ、その力は?」
「ガルドさん!」
ミナが加勢に入り、「凍結瓶」を空に投げた。瓶が空中で砕け、氷の刃がゼクスに降り注ぐ。
「させないよっ!」
エスティがスキル【絶対障壁】を発動し、瘴気の盾を上方に展開した。氷の刃はシールドに弾かれ、地面に散らばった。
リリスは杖を握り、目を丸くする。「間違いない……これは瘴気!魔物が放つオーラよ!」
「道理で、どこかで感じたことがあると思ったぜ……信じたくなかったが、ゼクス……お前、魔物にまで堕ちたのか……」
ゼクスは高笑いした。「これが俺たちの新たなる力だ! どうだ!圧倒的だろ!」
ゼクスの隙を突いて、キャノがスキルを発動させる。「スキあり!【トルネベルデ】であります!」翠の竜巻がゼクスを吹き飛ばす。
「くっ!」
だが、フローマが本を開き、呪文を唱える。
「【ヒール】!」
瘴気が本から溢れ、時間が巻き戻る。
ゼクスは吹き飛ばされる前の位置に戻っていた。
「鳥ごときが、小賢しい!」ゼクスは【瘴気の剣刃】を放ち、キャノを吹き飛ばした。
「ひゃあ?」
「【ヒール】が……時間を修正!?」
リリスが驚く。フローマは冷たく笑った。
「瘴気で進化した私の力よ。無駄な抵抗はやめることね」
「キャノ!」ガルドは吹き飛ばされたキャノの元に駆け寄る。
「平気か、キャノ」
「ガルド殿……うう、面目ない」
「なぁ、キャノ」
ガルドは小声でキャノに囁いた。
「あいつらに声が伝わらないフィールド、作れるか?」
キャノは頷いた。
「はい。できるであります!」
「よし、頼む!」
「了解、【スフェルベント】、であります!」とキャノは風のバリアを展開した。
バリアの中で、全員がガルドの元に集まり、彼が何か指示を出している。その姿を見て、ゼクスの頭に血が上る。
「おっさんのクセに……偉そうに指示なんか出しやがってよぉ!」
彼の手に瘴気が集まっていき、巨大なハンマーが錬成される。
「風のバリアごときでぇ!」とゼクスはバリアを一撃で叩き割った。
バリアが砕けた瞬間、リリスが叫ぶ。
「【獄炎嵐】!」
それにキャノが重ねる。
「【トルネベルデ】であります!」
ミナが腕輪を掲げ、「【調和】!」と叫ぶ。炎と風が融合し、巨大な炎の竜巻が生成された。
「ようし、【鉄壁】!」ガルドは竜巻に飛び込み、上昇流に乗って空高く舞い上がった。
「効かないって、言ってるでしょ!」エスティが【絶対障壁】を上空に展開し、ガルドを防ごうとする。だが同時に、「【レドーニャ・キリーク】!」ナスタが氷の拳をまとい、正面から突進する。
「えっ?えっ?えっ?」
エスティは混乱し、障壁を上に向けたり正面に向けたりを繰り返す。
「ふ、フローマ! 【ヒール】だ!」ゼクスが叫ぶ。
「【ヒール!】」時間が少し巻き戻る。ガルドが上から、そしてナスタが正面から突撃してきている瞬間に。
フローマは焦った。「ダメ、今戻しても、ガルドが上から、氷の女から前から来るだけ!」
「ゼクスうううう!」
「ぎええええ!!」
ガルドの落下で広場に衝撃波が広がり、ナスタの【レドーニャ・キリーク】がゼクスたち三人をまとめて薙ぎ払い、ゼクス、エスティ、フローマは地面に倒れた。
「あ、あ、あ……」
ハルトだけは離れていたため攻撃を逃れたが、ガルド一行と自警団が迫ってくるのを見て、悲鳴を上げて夜の闇に逃げ出した。
翌朝、ヴェンティアの広場は朝日で輝いていた。ゼクス、エスティ、フローマが縄でつながれ、どこかへ連れられてゆく。キャノが自警団を代表し、ガルドたちに深く頭を下げた。
「この度の助力、誠に感謝するであります。おかげで街に平和が戻ったであります」
「当然のことをしただけだよ。一人逃がしちまったがな」
ガルドは頭をかく。
「残りは自警団だけでも大丈夫であります。後はお任せください」
キャノはポヨン、と胸を叩く。
「では、ガルド殿、試練を……」
その時、上空から風の音が響き、有翼の女神が降臨した。緑の髪が風に揺れ、透明な翼が虹色に輝く。
「ファルス様!」キャノが立て膝をつき、かしこまる。
「そなたらの正義と勇気、しかと見た。もはや試練は必要なかろう」彼女はガルド一行を見やり、緑色の「風の珠」をガルドに手渡した。「この珠は、風の力を宿す。八大精霊の試練を進むがよい」
ファルスはキャノに微笑んだ。
「キャノ、そなたも彼らの力となれ」
キャノは「了解、であります!」と直立不動の姿勢を取った。
「それならこれを」とガルドは召喚ボールを見せる。
「おお、これが例の、アレでありますね。」
キャノはボールに触れ、登録された。
ファルスは静かに告げた。「次は、土の町トプラ・トプラへ向かうがよい。土の大精霊が待っている」
「よし、次はトプラ・トプラだ。行くぜ」ガルドは風の珠をしまい、声をあげた。
「よーし、次の冒険が待ってるよ!」とミナが跳ね、リリスが「何が来ようと、私の炎で全部焼き尽くすわ」とニヤリ。三人は風車が回るヴェンティアを後にし、次の町を目指して歩き出した。
49
あなたにおすすめの小説
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
転生辺境の雑用兵、知らぬ間に世界最強になっていた件 〜追放されたけど美女たちに囲まれて安寧生活〜
eringi
ファンタジー
辺境軍の雑用兵として転生した青年・レオン。異世界に転生したのに、剣も魔法も地味でパッとしない日々。ところが彼の“地味な努力”が、実は世界の理をゆるがすほどの能力だと気づく者が次々と現れる。貴族令嬢、魔族の姫、神官少女──気づけばハーレム状態に。追放された元仲間が破滅していく流れの中、本人だけは「俺、そんな強いかな?」と首をかしげる。無自覚最強×ざまぁ×追放後スローライフ×英雄伝説が交錯する、異世界逆転ストーリー。
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~
仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。 そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。
しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。
ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。
武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」 登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。
これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる