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エピローグ それから
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あれから数日。
ユウト、ミャウ、アヴリルは
魔王城に『招待』されていた。
「ううっ……」ユウトは涙ぐんでいる。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
マオが声を優しく声をかける。
「だって、マオが、あんなに立派に……」
ユウトの涙が止まらない。
ミャウとアヴリルは顔を見合わせ、困ったように笑う。
今日は『マオ』こと『ドゥーミトパリオペッパーオ・ギギルグク』の戴冠式。
今しがた儀式は終わり、
父亡きあと、マオは女王として
魔族を率いることになったのだった。
「マオちゃん、頑張ってね」
アヴリルは優しく微笑む。
「うん、マオ、立派な女王になるよ!」
「マオちゃんならいけるにゃ!」
ミャウがぐっと拳を握る。
「ありがと、ミャウちゃん」
「うう……」
涙を流すユウトの前に、突如光がさした。
「え……?」
現れたのは、ユウトを転生させた、あの女神だった。
「おひさー、どう?元気?」
「女神様……」
「女神様ってあの、ユウトさんをここに転生させたっていう」
全員、呆然として事の成り行きを見守る。
「言ったでしょ?収納スキルは世界を変える力があるって」
「まぁ、ええ……」
「ま、それを本当に『世界を変える力』にしたのは貴方だけどね」
女神は微笑む。
「ところでどうしたんです、今日は」
「ああそうそう、あなたに選んでもらいたいの」
「選ぶ?」
「あなたの持つ、時空の宝玉。あれを私が使えば、こんな事ができちゃいます」
コホン。女神は咳払いする。
「一つ、事故前にもどって、日本で生活をする」
「えっ!」
「宝玉の力で時を戻せば、あなたはあの瞬間に戻れます」
「……」
「二つ、この世界に留まって暮らすこと。剣と鎧はちょっと危険なので預からせて貰うけど、収納スキルはサービスであげちゃう」
「帰るか、留まるか……」
日本にいた時の家族や友達の顔が目に浮かんだ。
だがユウトは少し考えて、答えた。
「俺、ここにいます」
「ユウトさん……!」
三人娘の顔がぱあっと明るくなる。
「なんだかここで、まだしなきゃいけないことがある気がするんです」
「そっか。その選択、尊重するよ」
女神は笑った。
「じゃあね、ユウトくん」
女神は光になって、消えた。
「ユウトさん、よかったんですか?」
アヴリルは心配そうな顔で覗き込む。
「私たちのために……」
「未練がない、って言ったら嘘になるかな」
ユウトは力なく笑った。
「でもさ、さっきも言った通り、俺、ここでやらなきゃならないこと、やりたいことがあるんだ」
「ユウトさん……」
アヴリルはにこっと笑った。
「そうですね、あの時の返事、まだ聞かせてもらってませんもの」
「にゃ?何の話にゃ?」
ミャウが耳をピンと立てる。
「ちょっとアヴリルちゃん、何の話それ?」
「さーあ?ふふふ」
アヴリルはユウトと腕を組んだ。
「行きましょう、ユウトさん」
「あーずるーい!ミャウもやるー!」
ミャウが逆の腕にくっつく。
「じゃあライバル、じゃない、女王のマオちゃん、ご公務頑張ってくださいね」
「ま、マオ、またね!」
ユウトは両側で腕を組まれたまま、玉座の間を出ていった。
「……ナイトメア、ナイトメア!!」
「はいはいお嬢、じゃない女王様。いかがいたしました?」
「ちょっと女王様代わってて!ちょっとだけ!」
マオはナイトメアにティアラをぽふんとかぶせると、急いで後を追っていった。
「ちょ、女王様ぁ?」
静寂が彼を迎える。
「よいしょ」
仕方なくナイトメアはティアラを被って玉座に座った。
「……『このお話がお気に召さなかったのならば、どうか一夜の夢と思ってお許しを』、ってね」
ナイトメアは、上を向いてつぶやいた。
「それではみなさん、良い夢を」
ナイトメアはゆっくりと目を閉じた。
ユウト、ミャウ、アヴリルは
魔王城に『招待』されていた。
「ううっ……」ユウトは涙ぐんでいる。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
マオが声を優しく声をかける。
「だって、マオが、あんなに立派に……」
ユウトの涙が止まらない。
ミャウとアヴリルは顔を見合わせ、困ったように笑う。
今日は『マオ』こと『ドゥーミトパリオペッパーオ・ギギルグク』の戴冠式。
今しがた儀式は終わり、
父亡きあと、マオは女王として
魔族を率いることになったのだった。
「マオちゃん、頑張ってね」
アヴリルは優しく微笑む。
「うん、マオ、立派な女王になるよ!」
「マオちゃんならいけるにゃ!」
ミャウがぐっと拳を握る。
「ありがと、ミャウちゃん」
「うう……」
涙を流すユウトの前に、突如光がさした。
「え……?」
現れたのは、ユウトを転生させた、あの女神だった。
「おひさー、どう?元気?」
「女神様……」
「女神様ってあの、ユウトさんをここに転生させたっていう」
全員、呆然として事の成り行きを見守る。
「言ったでしょ?収納スキルは世界を変える力があるって」
「まぁ、ええ……」
「ま、それを本当に『世界を変える力』にしたのは貴方だけどね」
女神は微笑む。
「ところでどうしたんです、今日は」
「ああそうそう、あなたに選んでもらいたいの」
「選ぶ?」
「あなたの持つ、時空の宝玉。あれを私が使えば、こんな事ができちゃいます」
コホン。女神は咳払いする。
「一つ、事故前にもどって、日本で生活をする」
「えっ!」
「宝玉の力で時を戻せば、あなたはあの瞬間に戻れます」
「……」
「二つ、この世界に留まって暮らすこと。剣と鎧はちょっと危険なので預からせて貰うけど、収納スキルはサービスであげちゃう」
「帰るか、留まるか……」
日本にいた時の家族や友達の顔が目に浮かんだ。
だがユウトは少し考えて、答えた。
「俺、ここにいます」
「ユウトさん……!」
三人娘の顔がぱあっと明るくなる。
「なんだかここで、まだしなきゃいけないことがある気がするんです」
「そっか。その選択、尊重するよ」
女神は笑った。
「じゃあね、ユウトくん」
女神は光になって、消えた。
「ユウトさん、よかったんですか?」
アヴリルは心配そうな顔で覗き込む。
「私たちのために……」
「未練がない、って言ったら嘘になるかな」
ユウトは力なく笑った。
「でもさ、さっきも言った通り、俺、ここでやらなきゃならないこと、やりたいことがあるんだ」
「ユウトさん……」
アヴリルはにこっと笑った。
「そうですね、あの時の返事、まだ聞かせてもらってませんもの」
「にゃ?何の話にゃ?」
ミャウが耳をピンと立てる。
「ちょっとアヴリルちゃん、何の話それ?」
「さーあ?ふふふ」
アヴリルはユウトと腕を組んだ。
「行きましょう、ユウトさん」
「あーずるーい!ミャウもやるー!」
ミャウが逆の腕にくっつく。
「じゃあライバル、じゃない、女王のマオちゃん、ご公務頑張ってくださいね」
「ま、マオ、またね!」
ユウトは両側で腕を組まれたまま、玉座の間を出ていった。
「……ナイトメア、ナイトメア!!」
「はいはいお嬢、じゃない女王様。いかがいたしました?」
「ちょっと女王様代わってて!ちょっとだけ!」
マオはナイトメアにティアラをぽふんとかぶせると、急いで後を追っていった。
「ちょ、女王様ぁ?」
静寂が彼を迎える。
「よいしょ」
仕方なくナイトメアはティアラを被って玉座に座った。
「……『このお話がお気に召さなかったのならば、どうか一夜の夢と思ってお許しを』、ってね」
ナイトメアは、上を向いてつぶやいた。
「それではみなさん、良い夢を」
ナイトメアはゆっくりと目を閉じた。
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