女として生きた人生

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始まりなのかもしれない。

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私は、おばの言葉が忘れられない。

あなたは、私に似ているから私の様な人生はおくらないで。。。

それはとても深い意味をもつ。。

おばは、亡くなる前1ヶ月に色々な話しをしてくれた。

おばは、とても綺麗な人だった。女として生きてきた人だった。
兄弟姉妹が9人もいて、自営業を営む両親の元に生まれた。決して裕福な家ではなく、私のおじいちゃんは、昔で言う遊郭で遊ぶようなおじいちゃんだと、、見かけも良くかっこいいおじいちゃんは、よく芸妓や遊郭で遊び回る様な人で、お金をすぐに使う人だったと。。
自営業の経営は、ほぼ、おばあちゃんがしていた。

ある日、おばあちゃんは、9番目に産まれた娘とその家族と旅行中に、トラックと衝突事故にあい、9番目の娘はボンネットに頭が刺さり即死した。その子供も1人は亡くなり、おばあちゃんは、半年間意識不明の重体となった。

おばあちゃんが意識不明の間、自営業は上手くいかなくなり、お爺ちゃんは、経営をやめ、私の父が突然継ぐ事になったが、私の父は、音楽が好きで昔で言うキャバレーで演奏をする仕事をしていた為、突然任された経営が上手くいかなくなり、ギャンブルをする様になった。一攫千金を狙い借金を返済する為だったと。。

そんな事で、返済はできるわけもなく借金が膨らみ、お店は倒産した。

母は、看護婦の仕事をしていた。
借金は三千万円まで膨らみ、どうしようもなくなった私の母は、父に離婚を申し出たが、おばあちゃんが泣きながら母を止めた。

おばあちゃんと母は仲が良く。いつもおばあちゃんは母に感謝しながら生きていた。

母は、離婚をせず、病院の院長に頭を下げ、土下座をし、お金を借りた。そして、院長に寮を借りた。その寮はとても大きな寮だった為、私の家族は、皆んなで住む事にした。

私のおばあちゃんは、私には沢山の愛情をくれた。とても、とても大きな愛情で。

多分、自分の子供には愛情をあたえたくても、子供が多すぎて、生活ができないくらいで。

貧乏で育った私の父は、感情が不完全な人でとても可哀想だと私は、思っている。


父には、兄がいたが、兄は山で自殺をして亡くなった。姉は、2人いる1人が、女として生きた叔母で、私の題名の始まりである叔母の話しになる。

9人いる兄弟姉妹の中で、男は2人、女は7人だ。

何故貧乏で育ったかと言うと、おじいちゃんがお店の売り上げを遊郭でお金を使ってしまった事は大きな話しで、子供を育てるのが難しくなったお爺ちゃんとお婆ちゃんは、、娘を芸妓と遊郭に売ったのだ。

綺麗な顔で産まれた子、女2人は芸妓に、あとの売れる子供は遊郭にだ。他の叔母は売られるのが嫌で必死に勉強し看護婦になった叔母もいる。

そのうちの芸妓になった叔母は、とても綺麗だった。

歌も上手く、綺麗だった叔母は人気の芸妓となり、その後身請けになった。
嫁ぎ先の両親は良くして、子供も1人産まれた。しかし、ある時、好きな男ができた。

その男と逃げたのだ。子供を置いて。

そして、新しい生活を始め、その人との間に子供を1人産んだ。何年かは仲良く暮らしていたそうだが、上手くいかなくなり、子供は相手が引きとると言われ叔母は1人地元にもどってきたのだ。

私の両親は、借金返済の為、朝から夜と寝ずに必死に働いていた為、おばあちゃんとおじいちゃんが、私を沢山面倒見てくれた。おじいちゃんは、私が小学生の頃に亡くなった。
おじいちゃんも、私にはとても優しかった。

私の父は、おじいちゃんはとても厳しい人で、暴力もふられていた為、大嫌いだと言っていた。たまに父は、夜うなされている。
多分、おじいちゃんが夢にでてきているのか、それとも自殺した兄を恨んでいるのか、、父の闇も深く。可哀想な人だ。

しかし、私には優しいおじいちゃんの記憶しかない。

おばあちゃんは、ほぼ私をみてくれた。
必死に働いている母を申し訳なく思い、私を面倒みてくれた。

叔母も私を可愛がってくれた。

地元に戻ってきた叔母は、居酒屋で働きだした。昔から芸妓として生きてきて、華やかな世界を見てきた叔母は、いつも綺麗な着物を着て顔も綺麗にしていた。

綺麗だった叔母は、男にもてていたが、お金使いが粗かった為、高い着物を買い私の母が保証人となり着物を買っていた。

最初は払えていたが、ある時から払えなくなり、私の母が保証人となっていた為借金を返す事になった。

今私は思う。昔は可愛そうだと思っていたが、今は思わない。保証人になってしまった、母が悪いと。

私も、心に詰まった闇があると思う。

貧乏は、大きらいだ。

普通の幸せが良いと思いながらも、本当はお金が好きで欲のかたまりだと思う。

そんな自分が、そんな生き方がどちらが幸せなのか今でもわからずにいる。
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