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なみだのぼうけん
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おかたづけをわすれた ユミちゃんは
ママにおこられて 泣いちゃいそうです。
「さぁいくぞ」
そのとき ユミちゃんの中から
ふしぎな声が きこえてきました。
みんなには きこえない
その小さな声は
ユミちゃんの目から とびだした なみだ。
その名も なみだくん です。
なみだくんに つづいて
おくびょうな妹の なみだちゃんが 出てきました。
なみだくんが「さぁおいで」と えがおで呼びかけると
なみだちゃんは おにいちゃんのむねに あんしんしてとびこみます。
つぎに あかちゃんを だっこした
おとうさん と おかあさんが でてきて
さいごに おじーちゃん が おばーちゃんを ささえながらでてくると
「ほかのかぞくに あいさつしてたら、
すっかり おくれてしまったわい」と わらいました。
さすがは おじーちゃん。
まわりへの気づかいも わすれません。
これでやっと かぞくみんなが そろいました。
なみだくんたちは 目のまえの けしきをみて 大はしゃぎ。
ずっと ユミちゃんのからだの中に すんでいたので
たくさんの色を見たのは はじめてです。
わくわくが いっぱいです。
なみだくんたちいがいの かぞくも ユミちゃんの からだから出てきて
「こんにちは」と あいさつします。
どんどん出てきて ユミちゃんのまわりは なみだで いっぱいになりました。
泣きつかれた ユミちゃんが ねむったころ
なみだくんたちは おへやのそとに でました。
ユミちゃんに おわかれすると
さぁ なみだくんたちの たびだちです。
みんな おうちのすきまを見つけて 外にでていきます。
いくばしょは きまっていません。
どこに行こうか 何に生まれかわろうか
じゆう なのです。
さいしょに おじーちゃんが言いました。
「わしらは このおうちが だいすきだから、
そこのトマトさんで ねかせてもらおうかの。なぁばーさん」
「ええ、ええ。そうですね、おじいさん」
おばーさんも だいさんせいです。
つぎに おとうさんが 言いました。
「じゃあ とうさんたちは
そのよこの きゅうりさんにたのもうか。
どうだい?かあさん」
「そうね あかちゃんもいるし、
みどりいっぱいのところで のんびり くらしたいわ」
あかちゃんも キャッキャッと よろこんで さんせいしています。
さいごに おとうさんは しんけんなかおで
なみだくん と なみだちゃんに 言いました。
「おまえたちは もうおとなだ。
いきたいところは、じぶんたちで かんがえて きめなさい」
たとえ かぞくのそばに いたくても
じぶんで きめることが たいせつなのです。
おとうさんは そのことを ユミちゃんの中で
いつも ふたりに おしえてきました。
すこしかんがえてから なみだちゃんが ゆうきを出して言いました。
「あのね あたしね お花さんのところへ 行ってみたいの。
お花さんを見たユミちゃんは いつもたのしそうに わらうから」
「じゃあ ぼくも いっしょに行くよ」
なみだくんも じぶんで きめました。
もちろんかぞくは みんな だいさんせいです。
なみだくんと なみだちゃんは
いっぱい手を ふりました。
今は さみしくても つぎに あうときは
もっとすてきに せいちょうした すがたで あえるかもしれません。
それがとても たのしみなのです。
すこしあるくと チューリップが さいていました。
ユミちゃんの だいすきな お花です。
「あたし、ここがいいな」
なみだちゃんが 目をかがやかせると
なみだくんも うなづきました。
「チューリップさん おじゃまします」
ふたりは きちんとあいさつして ゆっくりのぼります。
じかんをかけて のぼると
空は あお から くろ に かわっていました。
てっぺんに すわると
きいろい お月さまが とてもきれいに見えます。
ふたりは てをつないで よりそい
すこし おしゃべりしてから
そのまま ねむることにしました。
チューリップのお花は よつゆを あびたいみたいに
キラキラと かがやいています。
つぎの日のあさ
トマトときゅうりの サラダをたべた ユミちゃんは
ふしぎと あたたかいきもちで いっぱいになりました。
そして さんぽに でかけると
だいすきな チューリップのお花が
ほほえみかけてくる きがしたのです。
「チューリップさん、きれいだね」
ユミちゃんが はなしかけると
ふたつの 小さなしずくが いっしょにすべりおち
土の中へと きえていきました。
ふたつのしずくは 土のえいようになって
ユミちゃんを いっぱい えがおにする お花をさかせる
おてつだいを するでしょう。
-おわり-
ママにおこられて 泣いちゃいそうです。
「さぁいくぞ」
そのとき ユミちゃんの中から
ふしぎな声が きこえてきました。
みんなには きこえない
その小さな声は
ユミちゃんの目から とびだした なみだ。
その名も なみだくん です。
なみだくんに つづいて
おくびょうな妹の なみだちゃんが 出てきました。
なみだくんが「さぁおいで」と えがおで呼びかけると
なみだちゃんは おにいちゃんのむねに あんしんしてとびこみます。
つぎに あかちゃんを だっこした
おとうさん と おかあさんが でてきて
さいごに おじーちゃん が おばーちゃんを ささえながらでてくると
「ほかのかぞくに あいさつしてたら、
すっかり おくれてしまったわい」と わらいました。
さすがは おじーちゃん。
まわりへの気づかいも わすれません。
これでやっと かぞくみんなが そろいました。
なみだくんたちは 目のまえの けしきをみて 大はしゃぎ。
ずっと ユミちゃんのからだの中に すんでいたので
たくさんの色を見たのは はじめてです。
わくわくが いっぱいです。
なみだくんたちいがいの かぞくも ユミちゃんの からだから出てきて
「こんにちは」と あいさつします。
どんどん出てきて ユミちゃんのまわりは なみだで いっぱいになりました。
泣きつかれた ユミちゃんが ねむったころ
なみだくんたちは おへやのそとに でました。
ユミちゃんに おわかれすると
さぁ なみだくんたちの たびだちです。
みんな おうちのすきまを見つけて 外にでていきます。
いくばしょは きまっていません。
どこに行こうか 何に生まれかわろうか
じゆう なのです。
さいしょに おじーちゃんが言いました。
「わしらは このおうちが だいすきだから、
そこのトマトさんで ねかせてもらおうかの。なぁばーさん」
「ええ、ええ。そうですね、おじいさん」
おばーさんも だいさんせいです。
つぎに おとうさんが 言いました。
「じゃあ とうさんたちは
そのよこの きゅうりさんにたのもうか。
どうだい?かあさん」
「そうね あかちゃんもいるし、
みどりいっぱいのところで のんびり くらしたいわ」
あかちゃんも キャッキャッと よろこんで さんせいしています。
さいごに おとうさんは しんけんなかおで
なみだくん と なみだちゃんに 言いました。
「おまえたちは もうおとなだ。
いきたいところは、じぶんたちで かんがえて きめなさい」
たとえ かぞくのそばに いたくても
じぶんで きめることが たいせつなのです。
おとうさんは そのことを ユミちゃんの中で
いつも ふたりに おしえてきました。
すこしかんがえてから なみだちゃんが ゆうきを出して言いました。
「あのね あたしね お花さんのところへ 行ってみたいの。
お花さんを見たユミちゃんは いつもたのしそうに わらうから」
「じゃあ ぼくも いっしょに行くよ」
なみだくんも じぶんで きめました。
もちろんかぞくは みんな だいさんせいです。
なみだくんと なみだちゃんは
いっぱい手を ふりました。
今は さみしくても つぎに あうときは
もっとすてきに せいちょうした すがたで あえるかもしれません。
それがとても たのしみなのです。
すこしあるくと チューリップが さいていました。
ユミちゃんの だいすきな お花です。
「あたし、ここがいいな」
なみだちゃんが 目をかがやかせると
なみだくんも うなづきました。
「チューリップさん おじゃまします」
ふたりは きちんとあいさつして ゆっくりのぼります。
じかんをかけて のぼると
空は あお から くろ に かわっていました。
てっぺんに すわると
きいろい お月さまが とてもきれいに見えます。
ふたりは てをつないで よりそい
すこし おしゃべりしてから
そのまま ねむることにしました。
チューリップのお花は よつゆを あびたいみたいに
キラキラと かがやいています。
つぎの日のあさ
トマトときゅうりの サラダをたべた ユミちゃんは
ふしぎと あたたかいきもちで いっぱいになりました。
そして さんぽに でかけると
だいすきな チューリップのお花が
ほほえみかけてくる きがしたのです。
「チューリップさん、きれいだね」
ユミちゃんが はなしかけると
ふたつの 小さなしずくが いっしょにすべりおち
土の中へと きえていきました。
ふたつのしずくは 土のえいようになって
ユミちゃんを いっぱい えがおにする お花をさかせる
おてつだいを するでしょう。
-おわり-
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