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お金の大切さ
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「でも、時計の中だとうるさくて、眠れなかったりしないんですか? ほら、針がカチカチ鳴るでしょう? それに、鐘だってほら、ボーンボーンって」
ダッグ特製の豆と挽肉のミートスープに、柔らかい白パンを浸しながら、スピーは尋ねる。
「全然気にならないよ! むしろマローは、その音を子守唄代わりにしてるんだよ! 眠っちゃえば、朝起きるまではグッスリだよ!!」
専用の小さなお皿に盛った、豆数粒と挽肉の塊を手でちぎって食べながら、マローが答える。
「ははは! マローは本当に鈍感だよねっ!!」
全くデリカシーのないヒロトの言葉に、マローは少しばかり顔をしかめた。
ダッグが朝食を完成させるのを見計らったかのように、それぞれの部屋からヒロト、コルト、マローが二階へと集まってきた。
コルトは三階の自室から、スッピンで髪の毛はボサボサの寝間着姿で現れた。
ヒロトは意外にも、昨日と同じような黒尽くめの服をキチッと着て、地下にあるらしい自室から上がってきた。
そしてマローはというと、何故か店内に続く吹き抜けから、台所へと飛び込んできたのだ。
そういえば、三階に部屋は四つあるけれど、手前の右側がコルトさんで、左側がダッグさんで……、僕の部屋の向かい側は空き部屋だから、マローさんはいったい何処で眠ったんだろう? と、スピーは疑問に思った。
気になって話を聞いたところ、マローには自室がなく、好き好んで店内の巨大な柱時計の中を寝床としているらしい。
姿形も自分とは全然違うけれど、趣向も全然違うんだなと、スピーは思うのであった。
「ほいほい、無駄話してねぇでサッサと食え! 約束の時間に間に合わなくなるぞっ!?」
既に食べ終えたらしいダッグは席を立ち、皿を水桶まで運んでいく。
「ところでマスター。お金はどれほど手元にありますの? 昨日、銀行から下ろしてきたのですよね?」
食後のハーブティーをお上品に口へと運びながら、コルトが尋ねる。
「あぁ、うん。一応、五百万下ろしておいた」
ニッコリと笑うヒロトに対し、コルトはブッ! とハーブティーを吹き出し、ダッグは危うく皿を落としかけ、マローは挽肉を喉に詰まらせた。
「はぁっ!? てめぇ~、ヒロト!? いったい何考えてんだよっ!? 駆け出しの無名ギルド相手に五百万て……。期待し過ぎだ馬鹿野郎っ!!」
ダッグが怒鳴る。
「ヒロト様、まじ勘弁してよ~。この間も似たような事して損したばっかりだよ!?」
うんざりするマロー。
「……マスターヒロト。私はその半額でも多過ぎるのではと思いますわ」
笑顔が逆に怖いコルト。
完全に否定的な三人に対し、ヒロトはチッチッチッと人差し指を立ててこう言った。
「みんな、彼らを甘く見ちゃいけないよ……。言い忘れていたけど、宝石モグラ団のギルドマスターは、かの有名なワリオサ・バーデントールなのさ!」
キラーン☆ という効果音でも付きそうなキメ顔でそう言ったヒロトに対し、三人は揃って固まる。
その様子に、どうやら三人は驚いて言葉も出ないらしいね、と思ったヒロトは、満足気な笑みを浮かべる。
「……ほらね? 五百万は必要だろう?」
ふふふん♪ といった様子で、得意気になるヒロト。
だがしかし……
「馬鹿野郎っ! ワリオサっつたら、あの山潰し事件で有名な、クレイジー採掘師じゃねぇかっ!? 最近名前を聞かなくなったと思ったらあいつ、自分でギルド設立しやがったのかっ!? なんて奴だ!!」
「ワリオサと言えば……。確か以前は、国内最大の鉱業ギルド《金剛石の守護団》に属し、副団長の座まで上り詰めた男のはず……。それが、数年前に南のハーフウェイ鉱山での山潰しが原因で、退団に追い込まれたというのが専らの噂ですわ。それを……、そのような方が設立したギルドと関わりを持とうなんて……。マスターヒロト、正気ですか?」
「あ~あ~。ヒロト様、またやらかしちゃった感じだよね~。どうするの? 本当に行くの?」
三者三様の反対意見に、ヒロトは冷や汗を流す。
「えっと……。まさかその、そういう感じの有名人だとは思ってなくて……。彼自身が、わしは有名じゃ~って言っていたから、ただ単に凄い人なのかな~って……」
ヒロトの言葉に、ダッグ、コルト、マローの三人はそれぞれ、とてつもなく重い溜息をついた。
「う~ん……。まぁでも……。考えようによっちゃ、ワリオサが相手なら良い物があるに違いねぇ。あいつの実力は確かだろうからな」
「けれど、これで理由がハッキリしましたわね。彼がそのギルドのマスターであるから、他の鑑定士ギルドや素材屋は、宝石モグラ団からの鑑定依頼を断ったのでしょう。誰しも面倒事には関わりたくありませんものね」
「そだね~。まぁマロー達なら大丈夫なんじゃない? 何処のギルドにも入ってないフリーランスの素材鑑定士なんて、この国じゃヒロト様くらいだしね。誰も文句は言わないと思うよ」
難しい顔をしながらも、三人はお互いの言葉に頷き合う。
「……まぁ、成るように成るっ! 頑張ろうっ!!」
ヘラヘラと笑うヒロトに対し、三人はあからさまに嫌~な顔をして、再度大きく溜息をつくのだった。
「ダッグさん、山潰しって、何ですか?」
食後、コルトとマローは身支度の為に洗面所へ向かい、ヒロトは反省の為に自室に戻った。
二階の台所で、食器洗いの手伝いをしながら、スピーはダッグにそう尋ねる。
先程のみんなの会話の半分……、いや、ほとんどの内容が、スピーには全く理解出来ず……
その為にスピーは、キョロキョロとみんなの顔を見比べるだけで、一言も発する事が出来なかったのだ。
それでも、みんなの言葉を聞いて、その表情を見て、なんだかややこしそうだな~、と思ってはいた。
「あぁ、ワリオサの話か? 山潰しってのは、採掘師の間で使われる俗語でな。洞窟を埋めちまう行為の事を言うんだが……。山潰しは大体、その洞窟の鉱石を取り尽くしてから行うもんなんだ。もうここに鉱石は無いぞって、他の採掘師に知らせる為に、穴を塞いじまうのさ。だけどワリオサの場合、まだ採掘を始めて間もない洞窟を、ギルドマスターの許可も無しに勝手に埋めちまったのさ。一度潰した山はそうそう元には戻らねぇし、掘っていくとしても危険が伴う。結局ワリオサのせいで、ハーフウェイ鉱山で一儲けしようとしていた金剛石の守護団の思惑は潰れたってわけだ。金剛石の守護団のギルドマスターは相当なやり手でな。当時も既に、数十人の鑑定士を前金で雇っていたらしい。損失はでかかったろうな~」
ダッグの言葉に、なるほど~、とスピーは納得する。
ピグモル族は、貨幣を扱う習慣がない。
スピーの故郷の村へ行けば、硬貨も紙幣も何の価値もない物なのだ。
それ故に、なかなかにこの貨幣価値というものを、スピーは理解出来ずにいたが……
「お金って、大切なものなんですね」
みんなの昨晩のやりとりと、今朝のやりとりと、今のダッグの話を聞いた事で、この国で如何にお金が大事なものなのか……、つまるところ、お金の大切さというものを、この時スピーは初めて理解したのだった。
「ん? だっはっはっ! 面白い事言うなお前は~」
ダッグには笑われてしまったが、スピーはとても良い勉強になったと、一人で満足するのだった。
ダッグ特製の豆と挽肉のミートスープに、柔らかい白パンを浸しながら、スピーは尋ねる。
「全然気にならないよ! むしろマローは、その音を子守唄代わりにしてるんだよ! 眠っちゃえば、朝起きるまではグッスリだよ!!」
専用の小さなお皿に盛った、豆数粒と挽肉の塊を手でちぎって食べながら、マローが答える。
「ははは! マローは本当に鈍感だよねっ!!」
全くデリカシーのないヒロトの言葉に、マローは少しばかり顔をしかめた。
ダッグが朝食を完成させるのを見計らったかのように、それぞれの部屋からヒロト、コルト、マローが二階へと集まってきた。
コルトは三階の自室から、スッピンで髪の毛はボサボサの寝間着姿で現れた。
ヒロトは意外にも、昨日と同じような黒尽くめの服をキチッと着て、地下にあるらしい自室から上がってきた。
そしてマローはというと、何故か店内に続く吹き抜けから、台所へと飛び込んできたのだ。
そういえば、三階に部屋は四つあるけれど、手前の右側がコルトさんで、左側がダッグさんで……、僕の部屋の向かい側は空き部屋だから、マローさんはいったい何処で眠ったんだろう? と、スピーは疑問に思った。
気になって話を聞いたところ、マローには自室がなく、好き好んで店内の巨大な柱時計の中を寝床としているらしい。
姿形も自分とは全然違うけれど、趣向も全然違うんだなと、スピーは思うのであった。
「ほいほい、無駄話してねぇでサッサと食え! 約束の時間に間に合わなくなるぞっ!?」
既に食べ終えたらしいダッグは席を立ち、皿を水桶まで運んでいく。
「ところでマスター。お金はどれほど手元にありますの? 昨日、銀行から下ろしてきたのですよね?」
食後のハーブティーをお上品に口へと運びながら、コルトが尋ねる。
「あぁ、うん。一応、五百万下ろしておいた」
ニッコリと笑うヒロトに対し、コルトはブッ! とハーブティーを吹き出し、ダッグは危うく皿を落としかけ、マローは挽肉を喉に詰まらせた。
「はぁっ!? てめぇ~、ヒロト!? いったい何考えてんだよっ!? 駆け出しの無名ギルド相手に五百万て……。期待し過ぎだ馬鹿野郎っ!!」
ダッグが怒鳴る。
「ヒロト様、まじ勘弁してよ~。この間も似たような事して損したばっかりだよ!?」
うんざりするマロー。
「……マスターヒロト。私はその半額でも多過ぎるのではと思いますわ」
笑顔が逆に怖いコルト。
完全に否定的な三人に対し、ヒロトはチッチッチッと人差し指を立ててこう言った。
「みんな、彼らを甘く見ちゃいけないよ……。言い忘れていたけど、宝石モグラ団のギルドマスターは、かの有名なワリオサ・バーデントールなのさ!」
キラーン☆ という効果音でも付きそうなキメ顔でそう言ったヒロトに対し、三人は揃って固まる。
その様子に、どうやら三人は驚いて言葉も出ないらしいね、と思ったヒロトは、満足気な笑みを浮かべる。
「……ほらね? 五百万は必要だろう?」
ふふふん♪ といった様子で、得意気になるヒロト。
だがしかし……
「馬鹿野郎っ! ワリオサっつたら、あの山潰し事件で有名な、クレイジー採掘師じゃねぇかっ!? 最近名前を聞かなくなったと思ったらあいつ、自分でギルド設立しやがったのかっ!? なんて奴だ!!」
「ワリオサと言えば……。確か以前は、国内最大の鉱業ギルド《金剛石の守護団》に属し、副団長の座まで上り詰めた男のはず……。それが、数年前に南のハーフウェイ鉱山での山潰しが原因で、退団に追い込まれたというのが専らの噂ですわ。それを……、そのような方が設立したギルドと関わりを持とうなんて……。マスターヒロト、正気ですか?」
「あ~あ~。ヒロト様、またやらかしちゃった感じだよね~。どうするの? 本当に行くの?」
三者三様の反対意見に、ヒロトは冷や汗を流す。
「えっと……。まさかその、そういう感じの有名人だとは思ってなくて……。彼自身が、わしは有名じゃ~って言っていたから、ただ単に凄い人なのかな~って……」
ヒロトの言葉に、ダッグ、コルト、マローの三人はそれぞれ、とてつもなく重い溜息をついた。
「う~ん……。まぁでも……。考えようによっちゃ、ワリオサが相手なら良い物があるに違いねぇ。あいつの実力は確かだろうからな」
「けれど、これで理由がハッキリしましたわね。彼がそのギルドのマスターであるから、他の鑑定士ギルドや素材屋は、宝石モグラ団からの鑑定依頼を断ったのでしょう。誰しも面倒事には関わりたくありませんものね」
「そだね~。まぁマロー達なら大丈夫なんじゃない? 何処のギルドにも入ってないフリーランスの素材鑑定士なんて、この国じゃヒロト様くらいだしね。誰も文句は言わないと思うよ」
難しい顔をしながらも、三人はお互いの言葉に頷き合う。
「……まぁ、成るように成るっ! 頑張ろうっ!!」
ヘラヘラと笑うヒロトに対し、三人はあからさまに嫌~な顔をして、再度大きく溜息をつくのだった。
「ダッグさん、山潰しって、何ですか?」
食後、コルトとマローは身支度の為に洗面所へ向かい、ヒロトは反省の為に自室に戻った。
二階の台所で、食器洗いの手伝いをしながら、スピーはダッグにそう尋ねる。
先程のみんなの会話の半分……、いや、ほとんどの内容が、スピーには全く理解出来ず……
その為にスピーは、キョロキョロとみんなの顔を見比べるだけで、一言も発する事が出来なかったのだ。
それでも、みんなの言葉を聞いて、その表情を見て、なんだかややこしそうだな~、と思ってはいた。
「あぁ、ワリオサの話か? 山潰しってのは、採掘師の間で使われる俗語でな。洞窟を埋めちまう行為の事を言うんだが……。山潰しは大体、その洞窟の鉱石を取り尽くしてから行うもんなんだ。もうここに鉱石は無いぞって、他の採掘師に知らせる為に、穴を塞いじまうのさ。だけどワリオサの場合、まだ採掘を始めて間もない洞窟を、ギルドマスターの許可も無しに勝手に埋めちまったのさ。一度潰した山はそうそう元には戻らねぇし、掘っていくとしても危険が伴う。結局ワリオサのせいで、ハーフウェイ鉱山で一儲けしようとしていた金剛石の守護団の思惑は潰れたってわけだ。金剛石の守護団のギルドマスターは相当なやり手でな。当時も既に、数十人の鑑定士を前金で雇っていたらしい。損失はでかかったろうな~」
ダッグの言葉に、なるほど~、とスピーは納得する。
ピグモル族は、貨幣を扱う習慣がない。
スピーの故郷の村へ行けば、硬貨も紙幣も何の価値もない物なのだ。
それ故に、なかなかにこの貨幣価値というものを、スピーは理解出来ずにいたが……
「お金って、大切なものなんですね」
みんなの昨晩のやりとりと、今朝のやりとりと、今のダッグの話を聞いた事で、この国で如何にお金が大事なものなのか……、つまるところ、お金の大切さというものを、この時スピーは初めて理解したのだった。
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