小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!

ひより のどか

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1 崩れ去る日常

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ここは普段は子どもたちが元気に仲良く暮らしている邸。だが、今は⋯⋯

ドカドカドカッ⋯⋯バンッ!

『どうだ?いたか!?』
『いねぇ!どこ行きやがった!?』
『どこにもいねぇぞ!』
『騒ぐな!たかだかガキ三人と犬一匹だ!どこにも逃げられやしねぇ!探せ!』
『『『『へい!』』』』

ドカドカドカッ!ドタンッ!ガシャンっ!
荒くれどもが邸中をひっくり返して子どもたちを探している。

「『⋯⋯』」ぎゅう
『⋯⋯』ふぁさっ

ガシャンッ!ガシャガシャッ!
『この辺にはいなそうだな⋯⋯他をあたるぞ!』
『『『『『へい!』』』』』

どかどかどかどかっ!
ドカドカドカドカッ!
ガシャンッ!バタバタバタ⋯
邸の中を荒らしながら離れていった

「『⋯⋯』」ぎゅう
『⋯⋯』もふっ

しーん⋯⋯

こそこそ
『⋯にぃたま、いっちゃった?』
「ちー⋯⋯らいじょうら。ここは、みちゅからないから」
『わふっ』
いま、ぼくたちは魔法がかけられた小さな部屋に隠れているのだ。悪い奴らがぼくたちのおうちを取り上げにきたのだ。それで、ぼくたちを捕まえてひどいことする気なんだって。でも。大丈夫。ぼくたちをくるっともふっと包んでくれる家族もいるし、それに

『うん。にぃたま。ねぇたま、だいじょぶかにゃ?』
「きっともうしゅぐきてくれるのら」
ねぇたまがきっと来てくれるのだ。ねぇたまは、まだ小さいぼくたちが、この部屋に安全に来られるように囮になってくれたのだ。
『大丈夫!私にはこのマントがあるからね!』
って、走って行っちゃったのだ。おかげでちゃんと、秘密のお部屋に来れたのだ。でも、ぼくだって、ちょっと怖い。それに、ねぇたまも心配。ぼくは妹を安心させたくて、ぎゅっと抱き締めながら、ねぇたまはやくきて!ってお願いしたのだ。そしたら⋯⋯

『お待たせ!』
「『ねぇたま!』」ぎゅうっ
ねぇたま来てくれた!

『心配しなくて大丈夫って言ったでしょ?』ぎゅうっ
「『らって、ねぇたま·····』」ぎゅう~
心配したんだよ。おけがとかしてない?

『よしよし、いいこいいこ。ねぇたまはかすり傷ひとつないよ』なでなで
良かった。痛いのはやだよ。

『わふっ』
『うん。あなたも二人を守ってくれてありがとね。さあ、じゃあ行こう!アイツらには何一つ渡さないんだから!ふっふっふ』
「『ねぇたま?』」
悪いお顔だよ。

『わふっ』つんっ
『おっと、いけないいけない。それじゃ、四人でこの魔石に魔力を注ぐのよ』
「『うんっ』」
『わふっ』
『いい子!それじゃ行くわよ!せーのっ!!』

「『『えいっ』』』」
『わふっ』
ぼくたちは、このお部屋の魔石に魔力を送ったのだ。次の瞬間⋯⋯

カッ!   
強い光がぼくたちのおうちを走り抜けたのだ。


『な、なんだと!?』
『『『『うわぁーあっ!?』』』』

ドッカーン!ドカンドカンッ!!ガラッ

『退避だ!退避しろ!!⋯ぐあっ』
『『『頭っ⋯うぎゃあっ』』』
ドカーンっ!ガラガラガラっ


ヒヒーンっ
『止まれ!くっ、遅かったか⋯』
目の前に迫った邸から閃光が走り、所々で爆発が起こり屋敷が崩れ落ちていく。
『騎士団長!ご指示を!』
『この崩落がおさまり次第、子どもたちを救出!不届き者共を捕らえろ!』
『『『『『はっ!!』』』』』
子どもたちは無事だろうか⋯。すまん、姉上、義兄上。俺はまた守れなかった⋯。

この日、ひとつの邸が崩れ落ち、子どもたちの行方が分からなくなった。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
初めましての方も、いつもありがとうございますの方も、お読み頂きありがとうございます。
ファンタジーカップに参加してみたくて、初めての男の子主人公のお話に挑戦してみました。
お気に入り登録などなど、していただけると嬉しいです。
『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました!もふもふとも家族になります』なども書いてます。
ちょっと、家がごたついてまして、更新遅いですが⋯⋯
どうぞよろしくお願い致します。
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