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♡今日もぬるぬるブレンド♡

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 アイスコーヒーかホットコーヒーかで迷っていた。

 ウェイトレスが提案した。

「その2つをブレンドしたらいかがでしょうか?」

 私はその提案に乗ることにした。

「アイスコーヒーもホットコーヒーもブレンドですので、ブレンドとブレンドのブレンドになります」

 待っている間、窓の外の往来を見て時間を潰す。

 繁華街にあるカフェなので、人通りが多い。

 だからみんな乳首が勃っているし、チャックから如意棒を出して道ゆく人とブレンドしている。

 パチンコ店の前を掃除する釜谷さんは、いつもその如意棒でスナック『芙美子』のママとブレンドしているし、『芙美子』の常連の柿谷さんは、雀荘のマスターとツモりながらポンしているし、独立リーグのピッチャーは女房役のキャッチャーに向かって玉を舐めているし、そんなこんなを中継しているのが私だ。

 そんなこんなで注文が届いた。この街の様にぬるかった。

「右と左どちらが良い?」

「ブレンドしてください」

 私はまず右乳房にブレンドとブレンドのブレンドをかけ、次に左乳房にブレンドとブレンドのブレンドをかけ、空いたコップを股に挟み、両手でウェイトレスの茶色に染まった胸をブレンドした。当然その時の歌は“春よ来い“だ。

「ぬるぬるする?ぬるぬるする?」

「はい、ぬるぬるです」

「そうか」

「あなたと私でブレンドしますか?」

「今日はやめておくよ」

 窓の外を見た。相変わらずのぬるま湯だった。
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