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♡あっ、あへっ、た、玉を突いてく、ださぁい↗︎♡
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西新宿のビル群の一棟の24階に、玉突きが出来る店がある。
幼馴染みの目黒と目白は、お気に入りの短パンを履いてそこに出掛けた。
薄暗い路地を抜けて、ビルを見つける。古い。周りが新しいだけに余計に古く感じる。これまた薄暗く狭いエレベーターに乗って24階を目指す。
いざ勇気を出して店に入ると、薄暗い店内の奥からアヒルが出迎えてくれた。
「ボクたち、初めて?」
2人は顔を見合わせた。
「い、いや、べ、別にいぃ?」
脇汗がすごい。異臭がする。
「…じゃあ、前金2000円ね、好きなテーブルで玉突かれてよ」
アヒルはそう言って2人からお金を受け取ると、店の奥へ引っ込んだ。
僕たちはもじもじと店内を歩く。チラホラと客が居て、玉を突かれている音がする。
「コンッ」
「おっふ」
突かれるポーズも様々だ。直立不動のポーズだったり、四つん這いだったり。
「ゴクリ」
目白の喉がなった。もう我慢が出来ないみたいだ。
「お、オレ、この台にするから」
「お、おう」
目黒はそう答えた。そして他の台を探すふりをして、目白の台の様子を窺った。
「コンッ」
「おっふ!」
僕は結局玉を突かれなかった。恍惚とした表情の目白を横目に、情けなさが夜風と混じって僕を突いた。
幼馴染みの目黒と目白は、お気に入りの短パンを履いてそこに出掛けた。
薄暗い路地を抜けて、ビルを見つける。古い。周りが新しいだけに余計に古く感じる。これまた薄暗く狭いエレベーターに乗って24階を目指す。
いざ勇気を出して店に入ると、薄暗い店内の奥からアヒルが出迎えてくれた。
「ボクたち、初めて?」
2人は顔を見合わせた。
「い、いや、べ、別にいぃ?」
脇汗がすごい。異臭がする。
「…じゃあ、前金2000円ね、好きなテーブルで玉突かれてよ」
アヒルはそう言って2人からお金を受け取ると、店の奥へ引っ込んだ。
僕たちはもじもじと店内を歩く。チラホラと客が居て、玉を突かれている音がする。
「コンッ」
「おっふ」
突かれるポーズも様々だ。直立不動のポーズだったり、四つん這いだったり。
「ゴクリ」
目白の喉がなった。もう我慢が出来ないみたいだ。
「お、オレ、この台にするから」
「お、おう」
目黒はそう答えた。そして他の台を探すふりをして、目白の台の様子を窺った。
「コンッ」
「おっふ!」
僕は結局玉を突かれなかった。恍惚とした表情の目白を横目に、情けなさが夜風と混じって僕を突いた。
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