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♡ ケツを剥いて、差し出した♡

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 高校2年生の貴子は教室で膨れ上がったペンケースの中身を机の上に並べた。

「9割方いらない!」
 
「どうしたの?」

 親友の美智代が聞いた。

「いらないものばっかりなの!」

「なんで?かわいいのいっぱいあるじゃん」

「使わない!」

「まぁ、文房具って使うために買うわけじゃないから」

「なんじゃそりゃ!?」

「私もよくわからない」

「処分しようと思うの」

「うん、貴ちゃんがそうしたいなら、それが良いと思う」

「おい、ブタ!」

 貴子は教室で飼っているブタを読んだ。

「は、はい!」

 ブタの正男が返事した。

「ブタがしゃべるんじゃねぇ!」

「は、ブ、ブー!!」

「ケツ剥けー!!」

「ブ、ブー!」

 正男はケツを剥いて、貴子に差し出した。

「相変わらずきったねーなー、毛ぐらい剃れよ」

 そう言っていらない文房具を正男の菊門に差し込んだ。

「ブ、ブヒーーーーー!!!」

「あはははは」

 美智代は笑った。彼女の飼うブタの上で。

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