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序章
第8話 貴族君の憂鬱
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アリフィカさんが言った通りに数日を激痛の中で過ごした僕は、用心のため冒険者ギルドへと向かっていた。午前の段々と温かくなる陽気に照らされながら、僕はあることを思い出す。そういえば、お尋ねモンスターを討伐したっていうことは報酬とか貰えるのだろうか?でも戦利品って取ってないから無理かな‥‥あっ、ヘリオさんなら何か持っているのじゃないのか?よし‥‥気になっていることもあるし、行ってみるか‥‥
ヘリオさんの店は午後から開店することが多い。だから、この時間帯では空いていることは少ない。現に今日も店は閉まっている‥‥まぁ、店自体に用事はないから関係は無いが、いるかどうかも分からないしなぁ‥‥とりあえず呼んでみるか。
「ヘリオさん、いますか?」
「‥‥留守かな?」
そう思い、僕が諦めて冒険者ギルドに行こうとすると
「なんだ、どうしたんだ?」
「ヘリオさん、ちょっと聞きたいことがあって‥‥」
「ああ、大体分かっているぞ。例の集落の案件についてだろう?」
「それもありますが‥‥まぁいいです、とりあえずその話からで」
「知ってたさ」
「え?」
「だから、再三忠告しただろ?」
「うっ‥‥でも!」
「どうせステータス更新もろくにせずに向かったんだろ?」
「‥‥はい」
「まぁ‥‥今回は少し訳ありだったからあまり俺も動けなかった、そこに関しては悪かった」
「いいですよ‥‥助けてくれたんですよね?」
「‥‥まぁな」
「それでもう1つ聞きたいことが‥‥」
「お尋ねモンスターの戦利品か?悪いがお前を担ぐだけで精一杯だったからな、今手元にないぜ?」
「なるほど、店の中にはあると?」
「ほう、なぜそう思う?」
「ただで魔法の防具なんてものを商人のあなたが見過ごす訳がない、しかも数日も」
「はは、ご名答だ、旦那‥‥中々、いい勘だぜ」
「では、渡してくれますね?」
「ああ、もちろんだ。俺は商人だ、人のモノを盗み取る盗賊じゃないからな。少し待ってろ」
彼はそう言うと、古ぼけた店の扉を開けて、中に入っていった。ふぅ、結構あっさり貰えるものなんだな‥‥ごねられて代金を取られるかと思った。とりあえずは安心だな‥‥
「ほら、お目当ての鎧だ」
「ありがとうございます、あと確認ですが‥‥」
「行商人の案件か?あれは別の奴に任せるから安心しな」
「いや‥‥その話はどこまで本当なんですか?」
「どこまでも何も‥‥全部本物さ、ただお尋ねモンスターがいるってことを伝えてなかっただけだよ」
「お尋ねモンスターってあのゴブリン以外にもいるんですか?」
「いや‥‥まさか受けるのか?」
「正当なクエストを受けたいですし‥‥まぁ、ボスだけ倒して丸投げっていうのも横取りされたみたいで嫌ですからね」
「ははは、そうか。了解したぜ、依頼は出さないように行商人に言っておくよ」
彼は笑いながら返答すると、どこかへ足早に向かっていった。さて、僕もさっさと更新して、あの集落攻略に向かいますか!
「はい、冒険者ギルド受付で‥‥あら?その鎧は‥‥」
「ええ、お尋ねモンスターを討伐して‥‥」
「凄いですね!お尋ねモンスター討伐ボーナスとして金貨10枚を差し上げます!」
「ありがとうございます、後ステータスを更新したいです」
「分かりました、少々お待ちください‥‥わぁ、魂術師レベルが7になりましたよ。スキルリスト持ってきますね!」
一気にレベルが上がったな、やっぱりお尋ねモンスターって経験値が高いのかもな‥‥というよりなんか‥‥視線をめちゃくちゃ感じるなぁ‥‥もしかして、この鎧のせいか?それともお尋ねモンスター討伐って、そんなに珍しいのか?そんなことを考えていると周囲の冒険者が話しかけてきた。
「なぁ‥‥あんた、もしかしてお尋ねモンスターのゴブリン倒したのか?」
「ええ、まぁ‥‥」
「本当か?!ここ数日あいつの被害がないと思ったら‥‥とにかく、あいつには迷惑ばっかりかけられてたんだよ!ありがとうな!」
「あっ、はい‥‥どうも?」
うん、どうやら厄介者を倒せたようだな?経験値とかよりも評判の方が高くなりそうだ。そうか、これで指名の依頼とかも増えたりするのかもな‥‥それなら嬉しいなぁ‥‥そんなことを考えていると、聞きなれた声が呼び掛けているのが聞こえてきた。
「おっ?そこの魂術師!」
「あっ、アレクシエルさん」
「ふっふっふ‥‥ついにライバルの貴様を追い越したぜ!見ろ!」
「レベル4ですね‥‥えっと、すごいじゃないですか‥‥」
「はっはっは!すごいだろ、それで貴様はどうなんだ?見せてみろよ!」
「あっ、ちょっと!」
「どれどれ‥‥レベル‥‥7‥‥だと?」
「えっと、これは‥‥」
「ふ、ふーん?まぁ、それでこそ張り合いがあるってものじゃないか?」
「あれ?その声は‥‥貴族のアレクシエルさんじゃないっすか」
「うっ‥‥」
(どうしたんだろう‥‥彼の顔が歪んでいく)
「その方とライバル名乗るにはちょっとアレクシエルさんでは‥‥ねぇ?」
「だ、だけど、俺もこの前ゴブリンの集落を壊滅させたんだぜ?」
「アレクシエルさん、もしかして平原西のやつ‥‥ですか?」
「おっ、貴様は知ってるか!」
「ええ‥‥まぁ、知っているって言うか今から潰そうとしようとしてたというか‥‥」
「え?」
「依頼があったんで‥‥」
「それって横取りじゃないっすか?これは、ダメでしょ?」
「まぁ、集落が潰れたら万々歳ですから‥‥ね?」
「いや、ダメっしょ?こいつ貴族様だからって、上から目線だし、名家なのに弱いし、口ばかりですよ?やっちゃいましょうよ?」
「ぐっ‥‥すまん!またな!」
「あっ、おい!待てよ!!ちっ‥‥逃げやがった」
「あの‥‥彼ってそんなに嫌われてるんですか?」
「ええ、そうですよ。噂だと落ちこぼれで、家にあった優待券を拝借してこっちに来たはいいもののシステムに引っかかってこっちでも落ちこぼれだ。いい笑い者っすよ、はっはっは!」
「‥‥なるほど」
確かに彼の態度は少し鼻に着くが‥‥そんなに言われるような事してはいないんじゃないか?まぁ‥‥それを口に出す程、正義感は強くないが‥‥
ヘリオさんの店は午後から開店することが多い。だから、この時間帯では空いていることは少ない。現に今日も店は閉まっている‥‥まぁ、店自体に用事はないから関係は無いが、いるかどうかも分からないしなぁ‥‥とりあえず呼んでみるか。
「ヘリオさん、いますか?」
「‥‥留守かな?」
そう思い、僕が諦めて冒険者ギルドに行こうとすると
「なんだ、どうしたんだ?」
「ヘリオさん、ちょっと聞きたいことがあって‥‥」
「ああ、大体分かっているぞ。例の集落の案件についてだろう?」
「それもありますが‥‥まぁいいです、とりあえずその話からで」
「知ってたさ」
「え?」
「だから、再三忠告しただろ?」
「うっ‥‥でも!」
「どうせステータス更新もろくにせずに向かったんだろ?」
「‥‥はい」
「まぁ‥‥今回は少し訳ありだったからあまり俺も動けなかった、そこに関しては悪かった」
「いいですよ‥‥助けてくれたんですよね?」
「‥‥まぁな」
「それでもう1つ聞きたいことが‥‥」
「お尋ねモンスターの戦利品か?悪いがお前を担ぐだけで精一杯だったからな、今手元にないぜ?」
「なるほど、店の中にはあると?」
「ほう、なぜそう思う?」
「ただで魔法の防具なんてものを商人のあなたが見過ごす訳がない、しかも数日も」
「はは、ご名答だ、旦那‥‥中々、いい勘だぜ」
「では、渡してくれますね?」
「ああ、もちろんだ。俺は商人だ、人のモノを盗み取る盗賊じゃないからな。少し待ってろ」
彼はそう言うと、古ぼけた店の扉を開けて、中に入っていった。ふぅ、結構あっさり貰えるものなんだな‥‥ごねられて代金を取られるかと思った。とりあえずは安心だな‥‥
「ほら、お目当ての鎧だ」
「ありがとうございます、あと確認ですが‥‥」
「行商人の案件か?あれは別の奴に任せるから安心しな」
「いや‥‥その話はどこまで本当なんですか?」
「どこまでも何も‥‥全部本物さ、ただお尋ねモンスターがいるってことを伝えてなかっただけだよ」
「お尋ねモンスターってあのゴブリン以外にもいるんですか?」
「いや‥‥まさか受けるのか?」
「正当なクエストを受けたいですし‥‥まぁ、ボスだけ倒して丸投げっていうのも横取りされたみたいで嫌ですからね」
「ははは、そうか。了解したぜ、依頼は出さないように行商人に言っておくよ」
彼は笑いながら返答すると、どこかへ足早に向かっていった。さて、僕もさっさと更新して、あの集落攻略に向かいますか!
「はい、冒険者ギルド受付で‥‥あら?その鎧は‥‥」
「ええ、お尋ねモンスターを討伐して‥‥」
「凄いですね!お尋ねモンスター討伐ボーナスとして金貨10枚を差し上げます!」
「ありがとうございます、後ステータスを更新したいです」
「分かりました、少々お待ちください‥‥わぁ、魂術師レベルが7になりましたよ。スキルリスト持ってきますね!」
一気にレベルが上がったな、やっぱりお尋ねモンスターって経験値が高いのかもな‥‥というよりなんか‥‥視線をめちゃくちゃ感じるなぁ‥‥もしかして、この鎧のせいか?それともお尋ねモンスター討伐って、そんなに珍しいのか?そんなことを考えていると周囲の冒険者が話しかけてきた。
「なぁ‥‥あんた、もしかしてお尋ねモンスターのゴブリン倒したのか?」
「ええ、まぁ‥‥」
「本当か?!ここ数日あいつの被害がないと思ったら‥‥とにかく、あいつには迷惑ばっかりかけられてたんだよ!ありがとうな!」
「あっ、はい‥‥どうも?」
うん、どうやら厄介者を倒せたようだな?経験値とかよりも評判の方が高くなりそうだ。そうか、これで指名の依頼とかも増えたりするのかもな‥‥それなら嬉しいなぁ‥‥そんなことを考えていると、聞きなれた声が呼び掛けているのが聞こえてきた。
「おっ?そこの魂術師!」
「あっ、アレクシエルさん」
「ふっふっふ‥‥ついにライバルの貴様を追い越したぜ!見ろ!」
「レベル4ですね‥‥えっと、すごいじゃないですか‥‥」
「はっはっは!すごいだろ、それで貴様はどうなんだ?見せてみろよ!」
「あっ、ちょっと!」
「どれどれ‥‥レベル‥‥7‥‥だと?」
「えっと、これは‥‥」
「ふ、ふーん?まぁ、それでこそ張り合いがあるってものじゃないか?」
「あれ?その声は‥‥貴族のアレクシエルさんじゃないっすか」
「うっ‥‥」
(どうしたんだろう‥‥彼の顔が歪んでいく)
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「だ、だけど、俺もこの前ゴブリンの集落を壊滅させたんだぜ?」
「アレクシエルさん、もしかして平原西のやつ‥‥ですか?」
「おっ、貴様は知ってるか!」
「ええ‥‥まぁ、知っているって言うか今から潰そうとしようとしてたというか‥‥」
「え?」
「依頼があったんで‥‥」
「それって横取りじゃないっすか?これは、ダメでしょ?」
「まぁ、集落が潰れたら万々歳ですから‥‥ね?」
「いや、ダメっしょ?こいつ貴族様だからって、上から目線だし、名家なのに弱いし、口ばかりですよ?やっちゃいましょうよ?」
「ぐっ‥‥すまん!またな!」
「あっ、おい!待てよ!!ちっ‥‥逃げやがった」
「あの‥‥彼ってそんなに嫌われてるんですか?」
「ええ、そうですよ。噂だと落ちこぼれで、家にあった優待券を拝借してこっちに来たはいいもののシステムに引っかかってこっちでも落ちこぼれだ。いい笑い者っすよ、はっはっは!」
「‥‥なるほど」
確かに彼の態度は少し鼻に着くが‥‥そんなに言われるような事してはいないんじゃないか?まぁ‥‥それを口に出す程、正義感は強くないが‥‥
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