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怠惰の章
第3話 夢の続き
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草が揺れる陰で目が覚めた。あぁ、昼寝でもしてしまったのかな?しかし、昨日は何をしていたか…僕はまだ閉じようとしている瞼をこすりながら身体を持ち上げる。異変に気が付いたのはほどなくしてだった。ぼやけていた風景にピントが合っていき、見覚えのある巨大な壁が少し先にある。もしかしてあの夢の続きか?だとするなら不味い…僕は壁の内側の何かに見つかって捕まりそうになった。つまり、ここらは警戒されているということだ。しかし、どうしたものだろうか。周りは一面の植物で使えそうなものはないし、ここで魔法が使えるのか怪しい。使えたとしても現実世界のサミエムたちが心配になる。当たったらろくなことにならないからね。
「いたぞ!!捕まえろ!!」
「不味い、見つかったか!」
まさか夢の中でも走り続けるとは思わなかった。これ起きたとしても大森林の中を歩き回る、もしくは走り回らなきゃならないのか…嫌だな。しかし、どこまで逃げようか?後ろを振り返りながら考える。追いかけてきているのは、人間っぽいな。だが、足がとんでもなく遅い。というか僕が早いのかもしれない。夢の中くらい楽に駆け回ってもいいだろう。すぐに追っ手を撒いてしまった僕は周りを良く調べる。
「もしかして飛べるんじゃ?」
思い立ったら行動したくなるものだ。だって、ここは夢の中。何でも好きにやれる場所だ。踏ん張りを効かせて勢いよく飛び上がる。飛べた…本当に飛んでしまった……全人類が夢見た鳥人間になった気がした。僕は、壁を悠々と超えて内側へ着地する。古い様式の家がずらっと並んでいる。初めて見る光景なのに懐かしさを感じてしまうのは何故なのだろうか?
「何者だ!」
「不味い!にげな…」
その時だった。床と頭がぶつかる鈍い音が脳みその中に反響させながら目を覚ましたのは。ベッドから落ちて目が覚めるというのは、想像よりもかなり嫌な気分になる。痛みもそうだが、まだ寝足りないような気もするからだ。
「どうした?凄い音がしたが…あぁ、そういうことか」
「…」
「膨れてないでさっさと飯食えよ」
「……はい」
今日は異常だ!とんでもない数のウォーウッドにパラサイトリーフまで出てきている。まだ数時間と経っていないのに討伐数は数十体という大台に入った。
「サミエム、ここは引きましょう!」
「えぇ?!なんだって?」
「一旦引きましょう!!」
「そうか?これくらいなら……」
「この数は異常だ!!今は大丈夫でも体力は無限じゃない、帰れるうちに帰った方がいい!」
「……それもそうか、分かった!出発したキャンプに戻ろう!」
僕たちは走った。木の根っこがどこにあるかも分からない密林の中を走り続けた。一瞬だが夢のように速く走れたら楽なのにとか思う余地はあったが、それもすぐに搔き消えた。敵の数が異常なのだ。昨日とは比較にならないほど多い。
「はぁ…はぁ…やっと着いた」
「…なぁ灰崎、昨日の話覚えてるか?」
「昨日?あぁ、ジョンの話か…」
「そうそれだ、もしかしたら本当かもしれない」
「えぇ…っていうほど聞けてないんだよね、どんな話だったの?」
「ここに住む妖精の話だよ、樹齢が恐ろしく長い樹には精霊が付くっていう話で実際に暴食帝領開拓の時には他の地域に比べて行方不明者が数倍くらい多いらしいぜ」
「へぇ…でも、僕らが戦っているのは妖精じゃないだろ?」
「力の強い妖精は眷属を作り出すらしいぜ、丁度俺たちの戦っているような奴らだ」
「なるほど、開拓を免れて力をつけた妖精の仕業ってこと?」
「そうだ、俺たちを開拓者と思って攻撃してきたという理にかなった説だ……ジョンの口から出たものとは思えないが」
「はは、言えてるがその説を僕は信じるよ」
こうして怠惰帝探しから妖精狩りにミッションが変わるのであった。
「いたぞ!!捕まえろ!!」
「不味い、見つかったか!」
まさか夢の中でも走り続けるとは思わなかった。これ起きたとしても大森林の中を歩き回る、もしくは走り回らなきゃならないのか…嫌だな。しかし、どこまで逃げようか?後ろを振り返りながら考える。追いかけてきているのは、人間っぽいな。だが、足がとんでもなく遅い。というか僕が早いのかもしれない。夢の中くらい楽に駆け回ってもいいだろう。すぐに追っ手を撒いてしまった僕は周りを良く調べる。
「もしかして飛べるんじゃ?」
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「何者だ!」
「不味い!にげな…」
その時だった。床と頭がぶつかる鈍い音が脳みその中に反響させながら目を覚ましたのは。ベッドから落ちて目が覚めるというのは、想像よりもかなり嫌な気分になる。痛みもそうだが、まだ寝足りないような気もするからだ。
「どうした?凄い音がしたが…あぁ、そういうことか」
「…」
「膨れてないでさっさと飯食えよ」
「……はい」
今日は異常だ!とんでもない数のウォーウッドにパラサイトリーフまで出てきている。まだ数時間と経っていないのに討伐数は数十体という大台に入った。
「サミエム、ここは引きましょう!」
「えぇ?!なんだって?」
「一旦引きましょう!!」
「そうか?これくらいなら……」
「この数は異常だ!!今は大丈夫でも体力は無限じゃない、帰れるうちに帰った方がいい!」
「……それもそうか、分かった!出発したキャンプに戻ろう!」
僕たちは走った。木の根っこがどこにあるかも分からない密林の中を走り続けた。一瞬だが夢のように速く走れたら楽なのにとか思う余地はあったが、それもすぐに搔き消えた。敵の数が異常なのだ。昨日とは比較にならないほど多い。
「はぁ…はぁ…やっと着いた」
「…なぁ灰崎、昨日の話覚えてるか?」
「昨日?あぁ、ジョンの話か…」
「そうそれだ、もしかしたら本当かもしれない」
「えぇ…っていうほど聞けてないんだよね、どんな話だったの?」
「ここに住む妖精の話だよ、樹齢が恐ろしく長い樹には精霊が付くっていう話で実際に暴食帝領開拓の時には他の地域に比べて行方不明者が数倍くらい多いらしいぜ」
「へぇ…でも、僕らが戦っているのは妖精じゃないだろ?」
「力の強い妖精は眷属を作り出すらしいぜ、丁度俺たちの戦っているような奴らだ」
「なるほど、開拓を免れて力をつけた妖精の仕業ってこと?」
「そうだ、俺たちを開拓者と思って攻撃してきたという理にかなった説だ……ジョンの口から出たものとは思えないが」
「はは、言えてるがその説を僕は信じるよ」
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