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1話 違和感
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1話 違和感
「ヒンジ!いつまで寝坊けるつもりだ!」
耳元で鳴る轟音に僕の意識はすぐさま覚醒する。僕はすぐさまベットから飛び上がると一言声を上げる。
「ワンッ!!!」
あ、またやっちまった。
しかし彼が気づいた頃にはもう遅い。彼の目の前には怒りの感情で顔を真っ赤に染めた口髭のあるヒョロガリの男性が立っていた。
「ヒンジ、覚悟はできてるだろうな。」
「や、やさしくで」
「歯を食いしばれ舌噛むぞ。」
口髭の男は拳に純白の光彩を纏うと桃色の髪の少年に振るった。
あ、どうも皆さんヒンジです。
前世は犬でしたがどうやら今世は人間に生まれたようです。しかしこの世界はどこか妙なんです。僕はコレまでに三度生まれ変わりを経験して来ましたがこの世界は今までに経験したことのない不思議なことでいっぱいなんです。
あ、すいません。
丁度今から殴られます。一応言っておくけども目の前にある拳がスローモーションなわけではありません。これはおそらく走馬灯です。
みんなは知らないんだろうけども、こんなヒョロガリの見てくれでおじさんはすっごく怖いんです。ポッキーみたいな腕も一度拳を振るえば大岩だって一瞬で砕け散る。
あ、ほらそんなことを言っている間にもう拳が僕の
目の前にある。
右が左にでもなんとか避けてみようかな?
避けなきゃ死んじゃうもんね。
でも避けても死んじゃうもんね。
これはどうしようもないね。
あ、でも!怖いと言ってもこのおじさんも悪いところばかりじゃないんだよ。この口元にある髭は先をクルンとしていてとってもチャーミングな髭なんだ。
この人を見るたび思い出すよ。前前前世のご主人をね。あの人をすっごく優しかったんだ。命令を聞くフリをするだけでいつもチョコレートをくれてね。
それはもうチョロかッ
バキン!!!
ヒョロガリ男の拳が彼の顎を突き上げる。
綺麗なアッパーフルスイングが顎に命中した少年はあまりの威力に白目を剥きながら地面へと転がる。
「こんな事を言わせるのはお前が初めてだ。」
「目上の人に返す返事はワンじゃなくてハイだ。この愚息が、、、」
ヒョロガリの男は眉間に皺を寄せると懐から綺麗なシルクのハンカチ取り出すと拳を拭う。男のその表情は自身の子供をみて呆れた面持ちでいる。
「旦那様有難うございます。毎朝毎朝旦那様のご子息を無理やり起こすには気が引けてしまっていて、、、」
ヒョロガリの男、いや父の隣に立つのはミントさん。
彼女は髪色は僕のと違って普通の茶色の髪色をしている。絶世の美女とかには言い難いが整った顔立ちの可愛い方だろう。
まぁ前前世の飼い主のバーバラちゃんには到底及ばないがバーバラちゃんと同様優しく面倒見のいい女性だ。
僕がまだ犬だったら飼い主にしてもなんら問題のないほどね。
その彼女は昔から我らが屋敷の使用人さんで僕が生まれてからは僕専属の使用人となっている。
一体彼女は何歳なんだろうね。
「ミントさんすまないな、この馬鹿が今ので懲りればいいが、毎度毎度愚息のせいで世話をかける。」
「そんなッ旦那様滅相もございません。私はこのフォーレス家に務めることに大変光栄に思っております。お気になさらないでください。」
どうやら今回裏で手を引いていたのはミントだったようだ。前々から僕を起こすことを気だるそうにしていたがそこが祟ったか、
だがゆるせん!この裏切り者めが!
よし、明日のアイツの仕事を多くしてやろう。明日の朝見てみろ、ベッドシーツに黄色いシミでも残してやる。
だがどうだろう...このまま起き上がるべきなのだろうか、なんだかこのまま気絶したふりを続けておけば丸く収まりそうだし、黙って床に転がっておくとしよう。
「ところで愚息よ。今日が何の日が分かっているのか?」
「どうした?聞こえてないのか?」
「、、、今日は母上が亡くなった日です。」
「そうだが、今日はお前の誕生日でもある。きちんとしろ。出ないとお前の母親に示しがつかない。」
そう言う父の顔はさっきとは違い寂しげな顔をしている。
「すいません父上。」
父の言う通り今日は僕が生まれた日で僕の母が亡くなった日だ。母は元々体が弱くて僕を産んだ時に力尽きて亡くなってしまった。僕も思うところがあるが屋敷では母を慕う屋敷の使用人からは邪険にされても無理と考えている。ミントは別だけどね。
「ところでお前、気絶したふりはもういいのか?」
「で、でも本当に痛いですよ。父上、、」
赤くなった顎をさする息子を目に父はさも当然のことのように毅然とした態度でものを言う。
「だろうな痛くなるように殴ったからな。キャップに口の中でも縫ってもらえ、式はその後だ。早く済ませろ。」
キャップ、彼は屋敷にいる居候の偽医者だ。昔父を助けたかなんとかでずっと屋敷に居座ってる。
正直言うがあんま好きじゃない、臭いし、
そういうと厳格な父は部屋を後にした。
ジンジンと痛む顎をさするヒンジは父のさった部屋で目の色を変える。
父はいなくたった。
つまり今から始まるのは甘えタイムだ。
僕は目に大粒の涙を浮かべるとミントを見つめる。それはもう子犬が足元に縋り付く様に甘くキュルキュルな目でミントを見つめる。
「ミント~キャップの所まで運んでおくれよ~ほら口の中が血だらけで痛いんだよ~」
「うぐッ分かりました。ヒンジ様その顔はおやめください。」
勿論、比喩表現だが今ミントは口から血を吐いている。
無論、ミントの足にしがみつく僕を見てミントはたじろう感情を抑えきれずヒンジに手を差し伸べた。
至極当たり前のことだけどね。
「まったくお運びいたしますよ。お運びすればいいんでしょう!?」
「本当に誰に似たんでしょうねヒンジ様は、」
これは前世の犬時代からよく使ったものだ。
犬人生格言その一
「人間に甘えたら大抵の事はなんとかなる。」
画策されたヒンジの策とは梅雨知らず、ミントは涙ぐんだ彼を抱き上げようとする。
しかし次の瞬間、扉が開いた。
そこにいたのは扉の隙間から覗き込む父の姿、父はチャーミングな口髭を覗かせ、一言言い残す。
「ミント肩を貸してやるなよ一人で行かせろ。甘やかすな。」
そう言い残すと父は扉を閉めた。
「どうしたのミント?抱っこしてよ、、」
ミントは目の前の甘えモード全開の可愛らしいヒンジを目の前に唾を飲み込む。しかし彼女の頭に一番に浮かぶのは何よりも優先すべき旦那様の一言。
「ダメです。」
「へ?」
「ヒンジ様はご自分で立ってはいかがですか?ヒンジ様はもう6つなのですから甘えるのは昨日で最後です。」
ミントのヒンジを突き放すような一言にヒンジは頭を抱える。
「あれ?」
なッ!やっぱりおかしい!おかしいぞ!!
犬人生格言その一が効かないだと...コレまでの人生で一度たりとも失敗したこともないのに!
あ、犬の時は一度も失敗しなかった。
やはり、この世界はどこかおかしい!!!
「ヒンジ!いつまで寝坊けるつもりだ!」
耳元で鳴る轟音に僕の意識はすぐさま覚醒する。僕はすぐさまベットから飛び上がると一言声を上げる。
「ワンッ!!!」
あ、またやっちまった。
しかし彼が気づいた頃にはもう遅い。彼の目の前には怒りの感情で顔を真っ赤に染めた口髭のあるヒョロガリの男性が立っていた。
「ヒンジ、覚悟はできてるだろうな。」
「や、やさしくで」
「歯を食いしばれ舌噛むぞ。」
口髭の男は拳に純白の光彩を纏うと桃色の髪の少年に振るった。
あ、どうも皆さんヒンジです。
前世は犬でしたがどうやら今世は人間に生まれたようです。しかしこの世界はどこか妙なんです。僕はコレまでに三度生まれ変わりを経験して来ましたがこの世界は今までに経験したことのない不思議なことでいっぱいなんです。
あ、すいません。
丁度今から殴られます。一応言っておくけども目の前にある拳がスローモーションなわけではありません。これはおそらく走馬灯です。
みんなは知らないんだろうけども、こんなヒョロガリの見てくれでおじさんはすっごく怖いんです。ポッキーみたいな腕も一度拳を振るえば大岩だって一瞬で砕け散る。
あ、ほらそんなことを言っている間にもう拳が僕の
目の前にある。
右が左にでもなんとか避けてみようかな?
避けなきゃ死んじゃうもんね。
でも避けても死んじゃうもんね。
これはどうしようもないね。
あ、でも!怖いと言ってもこのおじさんも悪いところばかりじゃないんだよ。この口元にある髭は先をクルンとしていてとってもチャーミングな髭なんだ。
この人を見るたび思い出すよ。前前前世のご主人をね。あの人をすっごく優しかったんだ。命令を聞くフリをするだけでいつもチョコレートをくれてね。
それはもうチョロかッ
バキン!!!
ヒョロガリ男の拳が彼の顎を突き上げる。
綺麗なアッパーフルスイングが顎に命中した少年はあまりの威力に白目を剥きながら地面へと転がる。
「こんな事を言わせるのはお前が初めてだ。」
「目上の人に返す返事はワンじゃなくてハイだ。この愚息が、、、」
ヒョロガリの男は眉間に皺を寄せると懐から綺麗なシルクのハンカチ取り出すと拳を拭う。男のその表情は自身の子供をみて呆れた面持ちでいる。
「旦那様有難うございます。毎朝毎朝旦那様のご子息を無理やり起こすには気が引けてしまっていて、、、」
ヒョロガリの男、いや父の隣に立つのはミントさん。
彼女は髪色は僕のと違って普通の茶色の髪色をしている。絶世の美女とかには言い難いが整った顔立ちの可愛い方だろう。
まぁ前前世の飼い主のバーバラちゃんには到底及ばないがバーバラちゃんと同様優しく面倒見のいい女性だ。
僕がまだ犬だったら飼い主にしてもなんら問題のないほどね。
その彼女は昔から我らが屋敷の使用人さんで僕が生まれてからは僕専属の使用人となっている。
一体彼女は何歳なんだろうね。
「ミントさんすまないな、この馬鹿が今ので懲りればいいが、毎度毎度愚息のせいで世話をかける。」
「そんなッ旦那様滅相もございません。私はこのフォーレス家に務めることに大変光栄に思っております。お気になさらないでください。」
どうやら今回裏で手を引いていたのはミントだったようだ。前々から僕を起こすことを気だるそうにしていたがそこが祟ったか、
だがゆるせん!この裏切り者めが!
よし、明日のアイツの仕事を多くしてやろう。明日の朝見てみろ、ベッドシーツに黄色いシミでも残してやる。
だがどうだろう...このまま起き上がるべきなのだろうか、なんだかこのまま気絶したふりを続けておけば丸く収まりそうだし、黙って床に転がっておくとしよう。
「ところで愚息よ。今日が何の日が分かっているのか?」
「どうした?聞こえてないのか?」
「、、、今日は母上が亡くなった日です。」
「そうだが、今日はお前の誕生日でもある。きちんとしろ。出ないとお前の母親に示しがつかない。」
そう言う父の顔はさっきとは違い寂しげな顔をしている。
「すいません父上。」
父の言う通り今日は僕が生まれた日で僕の母が亡くなった日だ。母は元々体が弱くて僕を産んだ時に力尽きて亡くなってしまった。僕も思うところがあるが屋敷では母を慕う屋敷の使用人からは邪険にされても無理と考えている。ミントは別だけどね。
「ところでお前、気絶したふりはもういいのか?」
「で、でも本当に痛いですよ。父上、、」
赤くなった顎をさする息子を目に父はさも当然のことのように毅然とした態度でものを言う。
「だろうな痛くなるように殴ったからな。キャップに口の中でも縫ってもらえ、式はその後だ。早く済ませろ。」
キャップ、彼は屋敷にいる居候の偽医者だ。昔父を助けたかなんとかでずっと屋敷に居座ってる。
正直言うがあんま好きじゃない、臭いし、
そういうと厳格な父は部屋を後にした。
ジンジンと痛む顎をさするヒンジは父のさった部屋で目の色を変える。
父はいなくたった。
つまり今から始まるのは甘えタイムだ。
僕は目に大粒の涙を浮かべるとミントを見つめる。それはもう子犬が足元に縋り付く様に甘くキュルキュルな目でミントを見つめる。
「ミント~キャップの所まで運んでおくれよ~ほら口の中が血だらけで痛いんだよ~」
「うぐッ分かりました。ヒンジ様その顔はおやめください。」
勿論、比喩表現だが今ミントは口から血を吐いている。
無論、ミントの足にしがみつく僕を見てミントはたじろう感情を抑えきれずヒンジに手を差し伸べた。
至極当たり前のことだけどね。
「まったくお運びいたしますよ。お運びすればいいんでしょう!?」
「本当に誰に似たんでしょうねヒンジ様は、」
これは前世の犬時代からよく使ったものだ。
犬人生格言その一
「人間に甘えたら大抵の事はなんとかなる。」
画策されたヒンジの策とは梅雨知らず、ミントは涙ぐんだ彼を抱き上げようとする。
しかし次の瞬間、扉が開いた。
そこにいたのは扉の隙間から覗き込む父の姿、父はチャーミングな口髭を覗かせ、一言言い残す。
「ミント肩を貸してやるなよ一人で行かせろ。甘やかすな。」
そう言い残すと父は扉を閉めた。
「どうしたのミント?抱っこしてよ、、」
ミントは目の前の甘えモード全開の可愛らしいヒンジを目の前に唾を飲み込む。しかし彼女の頭に一番に浮かぶのは何よりも優先すべき旦那様の一言。
「ダメです。」
「へ?」
「ヒンジ様はご自分で立ってはいかがですか?ヒンジ様はもう6つなのですから甘えるのは昨日で最後です。」
ミントのヒンジを突き放すような一言にヒンジは頭を抱える。
「あれ?」
なッ!やっぱりおかしい!おかしいぞ!!
犬人生格言その一が効かないだと...コレまでの人生で一度たりとも失敗したこともないのに!
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