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第三章 フベルト?
54 対策を考える3/4
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「今から狩るのはバイオ・オーロックスという名の動物でこの地域に住み着いて少しばかり凶暴になった奴だ。」
「ちなみに俺の知ってる生き物だとどんな奴に近いの?」
「そうだなぁ…あーあれだ、バイソンって分かるか?」
バイソンって…確かアメリカ辺りに生息してる牛っぽい奴だったか?
なんとなく飲料メーカーの赤い牛が思い出されたが…あれって違ったかな?
「角があるんだよね?」
「そうだな、頭が異常に硬く角は補助的な攻撃手段ではあるが当たれば鎧に穴が開く事もある。かなり体が大きいからその突進力だけでも十分に脅威だがフベルト様は膂力だけでその突進を止める事ができるな。俺にはムリだ。」
ハハッ…もうその動物見なくても大丈夫な気がする。
俺とマルセル君が歩いている道は、俺が3人ぐらい余裕を持って並んで歩けそうな幅があり、そこそこ深く轍の跡が付いていて、道の真ん中辺りは短い草が生えてる。
30分ほどそんな道を歩いて移動すると木に囲まれていた景色が草原に変わった。
「ここらにはさっき言ったバイオ・オーロックス以外にもそれらを捕食するバイオ・カラルだとかバイオ・オカオミなどがいるので気をつけなければならない。それ以外にもシャムルス達にも気をつけなければならないがそいつらが襲ってくるのは夜だけなので今は気にしなくても良いがな。」
話を聞く限りではバイオ・ほにゃららって感じの名前の動物とそれ以外の名前の動物が居るみたいだな。
なんとなくだが…どちらかがテラスちゃんによって後から追加された生物でどちらかが楽園ゲームに初期から生息していた動物じゃないかって気がするが、それに関しては今は気にしなくても良さそうだな。
俺とマルセル君は草原と森林の境目から5分ほど歩いて移動してから草原に入って行った。
マルセル君が言っていたとおり、生えている草の丈は高いものでも40cm程度しかなくそんな草が生い茂っている景色にポツポツと木が生えていて、その木は幹がまっすぐ立っていてそこそこ高い…地上5mぐらいか?それ位の位置に枝葉が広がっている感じだった。
なんだっけ?アカシアの木って言ったかな?枝の上にライオンとか寝てたら様になってそうな感じ。
見晴らしはそこそこ良いので周囲1km程度の範囲は見えていそうな草原だが、少し進むと小高い丘があり、そこまで行くとパノラマな景色が広がっていた。
「おぉ~♪なんかこんな景色見たことあるわぁ~♪」
「キヨシの住んでいた所はこんな景色の所だったのか?キヨシが着ていた服からもっと小奇麗な場所に住んでいたんだと思っていたが…へーそうなのか。」
…こっちではテレビって言っても理解してもらえない…事も無いか。一応テラスちゃんの俺情報フィードバックで伝わってるから問題ないかな?
「一応俺の住んでいた場所はきれいに整地された場所で雑草が自然に生えてる場所とかほとんど無いような所だからな?そもそもここまで歩いてきた道みたいに轍があるから道に見えてるって感じの場所とはまったく違うから勘違いしないでくれな。」
なんとなく見下された感じがちょっと面白くなかったので説明してみたがマルセル君そこまで驚いてくれない。
「そうなんだな。まぁそれは今は関係ない。あれ見えるか?」
チッ…テレビとかネットの事を今から説明して俺は生前家に居ながら世界中の映像を手に入れられる様なすごい場所に住んでいたって自慢する気だったってのに…んっ?あれって…どれ?
「なぁマルセル君?あれってどれの事を言ってるの?まさかあの遥か彼方にあるゴマシオみたいな点々の事を言ってるのかな?」
少し高台から見下ろしているのでたぶん10kmぐらい先まで見えていると思うのだが、その見える範囲に手を伸ばした状態で親指と人差し指で丸を作った範囲に小さな点が…どれぐらいだ?100以上見えてるのかな?
とりあえず視線をそこに向けながら聞いてみた。
「とりあえず…80匹ほどバイオ・オーロックスが居るみたいだ。それとその周辺にはバイオ・オカッピやセーブルなども居るみたいだ。あれほどの集団であれば周囲にさっき言ったバイオ・カラルだとかバイオ・オカオミも居るはずだから気をつけろ。」
マルセル君説明しながら歩きだしたので俺もそのまま付いて移動してるんだけど…えっ?マジで今からあの集団の居る所まで歩く気か?
…これ、今日中に帰ってこれるよな?
「なぁマルセル君、今日の帰宅予定は何時ぐらいで考えてる?」
ちなみに昼からフベルトさんと話を始めてその後離れまで戻って色々していたおかげで今の時間はPM2:43
村からここに歩いて移動するだけで40分程度はかかってるはずなんだが…
「夜中には戻ってこれると思うぞ。とりあえず俺が1匹運ぶからキヨシもできれば1匹運んでくれな。」
ハイ、ムリデス♪
さすがにマルセル君と俺の考えている事に大きな差をかんじてしまったので時間短縮の方法として車を使って移動してみる気になった俺だった。
実は服とかそれ以外の持ち物に関しては壊れてない状態を確認していたが車はまだ出した事がなかったので気になっていたってのもあったんだけどね。
「マルセル君ちょっと待って。ここでも移動ぐらいは出来るかもしれないから車出してみるよ。」
「はぁ?こんな草原で車って…なんじゃこれ?」
とりあえずマルセル君を消し飛ばすとまずいと思い反対側に手を伸ばして車を出したら驚かれた。
「俺の…あー…言ってみればフベルトさんの鎧みたいな物だな。」
車の周囲を一回ぐるりと回って見たがあの崖下で見た破壊跡はまったく無かった♪
「ほら、マルセル君、そんな所に突っ立ってないで助手席に乗りなさい。」
俺は運転席に乗り込みながらマルセル君に手で助手席を教えつつイグニッションキーシリンダーに鍵が刺さったままだったのでそのままエンジンをかけると小気味良い振動を感じさせつつエンジンが掛かった。
油温表示も平常状態を指し、ガソリンは満タン状態を示している。
ちなみにタコメーターが存在しないタイプのインパネなので回転数は分からないが、始動時のアイドリング時よりも少し回転数が低い気がする。
エンジンを掛けた時ちょうどドアの近くで手を伸ばそうとしていたマルセル君は音に驚き2mぐらい下がって腰の山刀に手を掛けてこっちを見ていた。
「ほら、噛み付いたりしないからドアを開けて入って来い。」
パワーウィンドウを開いて話しかけるともう少し距離をとられた。
…ふっ♡こんな反応が見たかったんだ♡マルセル君って…逸材だなぁ~♪
とりあえず助手席を内側から開いてやってマルセル君を乗せ、一応シートベルトを留めさせてからドライブモードで車を動かす。
一応雪が降ってもチェーンを付けやすい車と思って買った軽自動車だったがさすがに整地されてない草原を走ることを想定して作られてなかったらしく、かなり揺れた。
「ちょほっとぉ~!!!キヨシぃ~~~!!!!とめてぇ~~~!!漏れる~~~~~!!!」
さすがに車を止めた。
「なんで漏らすって話になるんだよ!まだ20kmぐらいしか出してなかっただろ?俺はもし叶うなら今日中に村に戻ってニナと愛し合う気で居るんだ。それを邪魔する気ならマルセル君はここから走ってもいいんだぞ?」
「いや、そんな無茶な…ってかキヨシ…もうこれでフベルト様と戦えば良いんじゃないか?あの速さで突っ込めばいくらフベルト様と言えど…」
なぁマルセル君?それ、事故って言うんだぞ?
たぶんマルセル君はこの軽自動車でフベルトさんをひき殺せって言ってるんだと思うが、さすがにそれはしたくない。
これはかなり前の話になるのだが、大学に行っていた頃に友人の運転する車でスキーに行こうと夜中に林道を走っていた時目の前にイノシシが急に飛び出してきて時速…あの時確かまだ雪が積もってなかったから…60kmかもう少し出して走っていたんだが、跳ね飛ばした時…すんごい音と衝撃だったんだ。
一応イノシシは一瞬しか視界に映らなかったのでどれぐらいの重量だったのかは想像するしかないのだが、たぶんだけど…100kg有るか無いか位じゃないかと思うんだ。そいつは車と衝突した時そのまま弾き飛ばされて林道の横の谷に落ちていったので…たぶん、ご臨終になったのではないかと思うが、その衝撃で車のバンパー周りとラジエターが大破してしまったらしく大量のお漏らし状態になった車の中で男3人震えて朝を迎えたって出来事があったんだが…あの時の衝撃は未だ忘れられない。
ちなみその不幸な事故があった場所はかなりの山奥だったので3人の持っていた電話は全て圏外だった為に男同士少しだけこう…仲良くなったってほほえましい逸話も残っているのだが、朝日を見ながら感じたジョリジョリとした触感は出来れば忘れたい記憶なんだよなぁ…
「とりあえずマルセル君。この車で生物をひき殺すって行為は俺のトラウマを引っ張り出してくれる可能性がかなり高いので却下だ。こいつは人を運んだり荷物を運ぶためになら使えるので…どれぐらいだろ…一応500kgぐらいまでなら載せられるのかな?」
確か最大乗車定員が4人だったはずなので、もしかしたら最大積載量で言うなら200kg程度かもしれないが…
何にしても道交法とかこの世界には無いんだから、積載量に関しては限界を超えてのせても大丈夫だろう。
一回戻せば車軸が曲がっていたとしても元通りだし♪
とりあえず今日中に戻る為に再度車を発車させた俺だったが、現地に着いた時に少しだけ後悔した。
…まぁ…召喚しなおせば元通りなんだけどさぁ。
ちなみにマルセル君の漏らした…たぶんオシッコだと思う水分はまったくにおいがしなかった。
俺の人生において、まったく必要の無い情報を入手してしまった。
…ハァ
「ちなみに俺の知ってる生き物だとどんな奴に近いの?」
「そうだなぁ…あーあれだ、バイソンって分かるか?」
バイソンって…確かアメリカ辺りに生息してる牛っぽい奴だったか?
なんとなく飲料メーカーの赤い牛が思い出されたが…あれって違ったかな?
「角があるんだよね?」
「そうだな、頭が異常に硬く角は補助的な攻撃手段ではあるが当たれば鎧に穴が開く事もある。かなり体が大きいからその突進力だけでも十分に脅威だがフベルト様は膂力だけでその突進を止める事ができるな。俺にはムリだ。」
ハハッ…もうその動物見なくても大丈夫な気がする。
俺とマルセル君が歩いている道は、俺が3人ぐらい余裕を持って並んで歩けそうな幅があり、そこそこ深く轍の跡が付いていて、道の真ん中辺りは短い草が生えてる。
30分ほどそんな道を歩いて移動すると木に囲まれていた景色が草原に変わった。
「ここらにはさっき言ったバイオ・オーロックス以外にもそれらを捕食するバイオ・カラルだとかバイオ・オカオミなどがいるので気をつけなければならない。それ以外にもシャムルス達にも気をつけなければならないがそいつらが襲ってくるのは夜だけなので今は気にしなくても良いがな。」
話を聞く限りではバイオ・ほにゃららって感じの名前の動物とそれ以外の名前の動物が居るみたいだな。
なんとなくだが…どちらかがテラスちゃんによって後から追加された生物でどちらかが楽園ゲームに初期から生息していた動物じゃないかって気がするが、それに関しては今は気にしなくても良さそうだな。
俺とマルセル君は草原と森林の境目から5分ほど歩いて移動してから草原に入って行った。
マルセル君が言っていたとおり、生えている草の丈は高いものでも40cm程度しかなくそんな草が生い茂っている景色にポツポツと木が生えていて、その木は幹がまっすぐ立っていてそこそこ高い…地上5mぐらいか?それ位の位置に枝葉が広がっている感じだった。
なんだっけ?アカシアの木って言ったかな?枝の上にライオンとか寝てたら様になってそうな感じ。
見晴らしはそこそこ良いので周囲1km程度の範囲は見えていそうな草原だが、少し進むと小高い丘があり、そこまで行くとパノラマな景色が広がっていた。
「おぉ~♪なんかこんな景色見たことあるわぁ~♪」
「キヨシの住んでいた所はこんな景色の所だったのか?キヨシが着ていた服からもっと小奇麗な場所に住んでいたんだと思っていたが…へーそうなのか。」
…こっちではテレビって言っても理解してもらえない…事も無いか。一応テラスちゃんの俺情報フィードバックで伝わってるから問題ないかな?
「一応俺の住んでいた場所はきれいに整地された場所で雑草が自然に生えてる場所とかほとんど無いような所だからな?そもそもここまで歩いてきた道みたいに轍があるから道に見えてるって感じの場所とはまったく違うから勘違いしないでくれな。」
なんとなく見下された感じがちょっと面白くなかったので説明してみたがマルセル君そこまで驚いてくれない。
「そうなんだな。まぁそれは今は関係ない。あれ見えるか?」
チッ…テレビとかネットの事を今から説明して俺は生前家に居ながら世界中の映像を手に入れられる様なすごい場所に住んでいたって自慢する気だったってのに…んっ?あれって…どれ?
「なぁマルセル君?あれってどれの事を言ってるの?まさかあの遥か彼方にあるゴマシオみたいな点々の事を言ってるのかな?」
少し高台から見下ろしているのでたぶん10kmぐらい先まで見えていると思うのだが、その見える範囲に手を伸ばした状態で親指と人差し指で丸を作った範囲に小さな点が…どれぐらいだ?100以上見えてるのかな?
とりあえず視線をそこに向けながら聞いてみた。
「とりあえず…80匹ほどバイオ・オーロックスが居るみたいだ。それとその周辺にはバイオ・オカッピやセーブルなども居るみたいだ。あれほどの集団であれば周囲にさっき言ったバイオ・カラルだとかバイオ・オカオミも居るはずだから気をつけろ。」
マルセル君説明しながら歩きだしたので俺もそのまま付いて移動してるんだけど…えっ?マジで今からあの集団の居る所まで歩く気か?
…これ、今日中に帰ってこれるよな?
「なぁマルセル君、今日の帰宅予定は何時ぐらいで考えてる?」
ちなみに昼からフベルトさんと話を始めてその後離れまで戻って色々していたおかげで今の時間はPM2:43
村からここに歩いて移動するだけで40分程度はかかってるはずなんだが…
「夜中には戻ってこれると思うぞ。とりあえず俺が1匹運ぶからキヨシもできれば1匹運んでくれな。」
ハイ、ムリデス♪
さすがにマルセル君と俺の考えている事に大きな差をかんじてしまったので時間短縮の方法として車を使って移動してみる気になった俺だった。
実は服とかそれ以外の持ち物に関しては壊れてない状態を確認していたが車はまだ出した事がなかったので気になっていたってのもあったんだけどね。
「マルセル君ちょっと待って。ここでも移動ぐらいは出来るかもしれないから車出してみるよ。」
「はぁ?こんな草原で車って…なんじゃこれ?」
とりあえずマルセル君を消し飛ばすとまずいと思い反対側に手を伸ばして車を出したら驚かれた。
「俺の…あー…言ってみればフベルトさんの鎧みたいな物だな。」
車の周囲を一回ぐるりと回って見たがあの崖下で見た破壊跡はまったく無かった♪
「ほら、マルセル君、そんな所に突っ立ってないで助手席に乗りなさい。」
俺は運転席に乗り込みながらマルセル君に手で助手席を教えつつイグニッションキーシリンダーに鍵が刺さったままだったのでそのままエンジンをかけると小気味良い振動を感じさせつつエンジンが掛かった。
油温表示も平常状態を指し、ガソリンは満タン状態を示している。
ちなみにタコメーターが存在しないタイプのインパネなので回転数は分からないが、始動時のアイドリング時よりも少し回転数が低い気がする。
エンジンを掛けた時ちょうどドアの近くで手を伸ばそうとしていたマルセル君は音に驚き2mぐらい下がって腰の山刀に手を掛けてこっちを見ていた。
「ほら、噛み付いたりしないからドアを開けて入って来い。」
パワーウィンドウを開いて話しかけるともう少し距離をとられた。
…ふっ♡こんな反応が見たかったんだ♡マルセル君って…逸材だなぁ~♪
とりあえず助手席を内側から開いてやってマルセル君を乗せ、一応シートベルトを留めさせてからドライブモードで車を動かす。
一応雪が降ってもチェーンを付けやすい車と思って買った軽自動車だったがさすがに整地されてない草原を走ることを想定して作られてなかったらしく、かなり揺れた。
「ちょほっとぉ~!!!キヨシぃ~~~!!!!とめてぇ~~~!!漏れる~~~~~!!!」
さすがに車を止めた。
「なんで漏らすって話になるんだよ!まだ20kmぐらいしか出してなかっただろ?俺はもし叶うなら今日中に村に戻ってニナと愛し合う気で居るんだ。それを邪魔する気ならマルセル君はここから走ってもいいんだぞ?」
「いや、そんな無茶な…ってかキヨシ…もうこれでフベルト様と戦えば良いんじゃないか?あの速さで突っ込めばいくらフベルト様と言えど…」
なぁマルセル君?それ、事故って言うんだぞ?
たぶんマルセル君はこの軽自動車でフベルトさんをひき殺せって言ってるんだと思うが、さすがにそれはしたくない。
これはかなり前の話になるのだが、大学に行っていた頃に友人の運転する車でスキーに行こうと夜中に林道を走っていた時目の前にイノシシが急に飛び出してきて時速…あの時確かまだ雪が積もってなかったから…60kmかもう少し出して走っていたんだが、跳ね飛ばした時…すんごい音と衝撃だったんだ。
一応イノシシは一瞬しか視界に映らなかったのでどれぐらいの重量だったのかは想像するしかないのだが、たぶんだけど…100kg有るか無いか位じゃないかと思うんだ。そいつは車と衝突した時そのまま弾き飛ばされて林道の横の谷に落ちていったので…たぶん、ご臨終になったのではないかと思うが、その衝撃で車のバンパー周りとラジエターが大破してしまったらしく大量のお漏らし状態になった車の中で男3人震えて朝を迎えたって出来事があったんだが…あの時の衝撃は未だ忘れられない。
ちなみその不幸な事故があった場所はかなりの山奥だったので3人の持っていた電話は全て圏外だった為に男同士少しだけこう…仲良くなったってほほえましい逸話も残っているのだが、朝日を見ながら感じたジョリジョリとした触感は出来れば忘れたい記憶なんだよなぁ…
「とりあえずマルセル君。この車で生物をひき殺すって行為は俺のトラウマを引っ張り出してくれる可能性がかなり高いので却下だ。こいつは人を運んだり荷物を運ぶためになら使えるので…どれぐらいだろ…一応500kgぐらいまでなら載せられるのかな?」
確か最大乗車定員が4人だったはずなので、もしかしたら最大積載量で言うなら200kg程度かもしれないが…
何にしても道交法とかこの世界には無いんだから、積載量に関しては限界を超えてのせても大丈夫だろう。
一回戻せば車軸が曲がっていたとしても元通りだし♪
とりあえず今日中に戻る為に再度車を発車させた俺だったが、現地に着いた時に少しだけ後悔した。
…まぁ…召喚しなおせば元通りなんだけどさぁ。
ちなみにマルセル君の漏らした…たぶんオシッコだと思う水分はまったくにおいがしなかった。
俺の人生において、まったく必要の無い情報を入手してしまった。
…ハァ
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