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第三章 フベルト?
56 どんな行動が不測の状況を呼び込むかなんて経験してみなければ分からない訳で1/3
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エンジンをかけてPレンジからDレンジへとレバーを動かしサイドブレーキを引いて解除したらそのままブレーキから足をアクセルに移動して踏み込む♪
FF車両特有の車高が沈み込む感覚と共に土と草の上をホイルスピンさせながら車が走り始める。
「おーやっぱり舗装路と土の上では挙動がまったく違うなぁ♪」
俺はTCSシステムの付いてない車のタイヤをアクセル調節して地面に噛み付かせて最大加速が出来るように調節しつつマルセル君に近づいて行くとマルセル君とバイオ・オーロックス双方がいきなり地面を滑りながら急に止まりそのまま後ろを向き走り始めた。
「あれっ?マルセル君までなんで逃げるんだ?おーい!マルセル君!逃げなくても大丈夫だぞ~!さっきまで君が乗っていた車だぞ~!噛み付いたりしないぞ~!」
俺の声は一応マルセル君に聞こえているみたいだが、なぜか俺の後ろを指差しながら何かを言ってる。
とりあえずドアミラーとバックミラーを見るがそこに映るのは俺の目の前に在るサバンナらしさ全開の少し乾いた感じの大地と少し乾いた感じの草とアカシアっぽい樹が数本見える程度で特に彼らが一斉に逃げなければならない様な物は見当たらない。
マルセル君達を追いかけていたらその先の方で草を食み反芻しながら牧歌的な雰囲気を漂わせていたバイオ・オーロックスの群れと一緒にハイエナっぽい色合いの獣が数匹と犬っぽい姿のバイオ・オーロックスと大差ないサイズの生物などが草むらから飛び出して散り散りになって逃げ始めた。
もしかしたらさっきマルセル君が言ってたバイオ・カラルとかバイオ・オカオミってのがハイエナっぽい奴だったり牛サイズの犬っぽい奴だったりするのかもしれないな。後で聞いてみよう。
とりあえず助手席側の窓を開けてマルセル君に並ぶとしきりに後ろを振り返りながら『キヨシ!後ろ!!後ろ!!!』と言ってるのが聞こえてきた。
なんとなく昔アーカイブ映像で見た事のあるドリフターズのコントのお客さんのセリフみたいな事を言われたので、もう一回バックミラーとドアミラーを見るが特にさっきと違いの無い景色が映っているだけで、正直な所、なぜマルセル君がここまで焦って逃げているのか分からない。
そしてふと思い出し、助手席に置いたままにしていたコントローラーに視線を向けると未だマルセル君を追尾している映像がリアルタイムで映っていた。
本来であればGPS機能を使って東西南北の位置関係を維持しつつ追尾する空撮ドローンなのだが、楽園ゲーム内にはそんなGPS機能を使う為の衛星などはまだ存在して無いはずなので、コントローラーからの電波しか位置情報を取得する術の無いドローンはコントローラーと指定対象物の角度だけが維持されるような位置関係で映像が撮られていた。
今スマホの画面に映っている映像は車の上辺りとその奥にマルセル君が併走している姿だけで地面がそこそこ臨場感のある速さで動いている。
前方を見てみると特に障害物なども無いみたいなので、ハンドルを自然体で持ち急旋回などをしない様に意識しつつ、コントローラーのカメラ位置を動かすスイッチをマルセル君の見ている上方向に向けてみたらそこそこ大きな鳥みたいな生物が映った。
「えっ?マルセル君こいつ何?なんかかなりでかいみたいだけどこいつも肉食うの?」
「こいつはゴッドバードだ!ハァハァ活きの良い動物の肉しか食わない!!ハァハァ」
そう言えばマルセル君って30kg以上の重さの鎧を着込んで走ってたね。さすがにそろそろ限界みたいだな。
「とりあえずマルセル君!後ろのドアを開けるからそのまま飛び込め!」
俺はシートの側面下の辺りにあるハッチバックドアを開けるレバーを引いてマルセル君の走る正面に回り込んだ。
「ちょっ?!こんな走ってるのにどうやって乗るんだよぉ~~!!!」
そろそろ泣きそうな声でマルセル君が車のハッチバックの近くでうろちょろしつつもうまく乗り込めない感じだったので少しばかりブレーキをかけてマルセル君を車に追突させて回収した。
そんな事をしていたらビックリするほどの大きな音が聞こえてきた。
『ア~ハハハハハハッ♪』『ア~ハハハハハハッ♪』
このとても機嫌が良さそうな声…少し前にも聞いた事があるな。
「なぁマルセル君?このゴッドバードって奴はアレか?もしかしてこの車を食べるつもりで飛んできてるのか?」
「イテテ…キヨシはまったく…あーあいつはまだ成体じゃないみたいだから…たぶんだが、同属の声を聞いて移動してる最中に俺達を見つけて興味本位で近づいてきてるんじゃないか?あいつの腹の辺りの色が薄い青色だろ?成体ならもっと濃い青色のはずだ。」
バックミラーに視線を向けるとマルセル君が収納された後ろのシートの上に正座状態で座りながら横の窓に顔を押し付けつつ上の方を見ながら指差しているが、彼は自分に見えている景色は俺に見えているとでも思っているのだろうか?
俺は今車の運転をしながら空撮ドローンの映像をチラチラと確認しつつマルセル君の顔も見てるのだが?
こんな状態で色の濃さの違いとか分からんって。
「それは後で映した映像を確認するよ。それで?あいつは俺達を襲う気なの?」
「いや、それはたぶん無いだろう。あいつらは自分より大きな生物を襲ったりしないからこの中に居るなら襲われないはずだ。」
とりあえずマルセル君からは特に焦ってる様子も感じられないので俺はスピードをゆっくりと落として行き、とりあえず車を止めた。
そして車から20m程度離れた辺りを旋回しながらこっちを見てるゴッドバード。
「見た目は鳥っぽいが…ここまでのサイズになるとそこそこ恐竜って感じだな。」
体は全身青っぽい羽毛の様な柔らかい毛で覆われている感じがするが、体のいたる所に金属光沢を放つ鱗みたいなものが見える。
そして羽根の関節がある辺りになんとなく鉤爪っぽい突起が見える気がする。
体長は視認した感じだと…翼長が3mぐらいか?
これで成体じゃないって…大人になったらどんな大きさになるんだ?
そう言えばマルセル君さっき言ってたけど…同属の声を聞いてきたとか言ってたよね?
目の前にはスマホを組み合わせたコントローラーがある。
一応この空撮ドローンはスマホを組み合わせた状態でなければ映像のリアルタイム取得は出来ないが、ドローン本体を直接視認しながら動かす事も出来る。
ちょっと確認してみるか。…っと、その前に。
「なぁマルセル君、あのゴッドバードって仲間の声が聞こえたらどんな行動をするのか分かる?」
「んっ?ゴッドバードが仲間の声を聞いたときの行動?追いかけて…一緒に行動するようになるって確か聞いた事があるが…なぁキヨシ?お前妙な事考えてないよな?」
あれっ?あのスマホの笑い声はマルセル君には聞かせた事って無かったと…思うが…?
「とりあえずもう一個聞いておきたい。あの鳥って仲間の認識は声でしかしないって事はある?」
「…さすがにそれは…俺には判らないが…とりあえず村の爺さん婆さんの昔話の中にゴッドバードに連れ去られた子供の話ってのがあってな、まぁ詳しく話すと長いんで関係ありそうな所だけ言うが、そいつは連れ去られてから毎日これでもかってほどの生肉を食わされて大変な目にあったらしい。そして何ヶ月か経ったらゴッドバードがいきなり自分を放置して居なくなったらしく太って帰ってきたって感じで終わるんだが…」
「それって話の内容的には子供を躾ける為の物語って感じじゃないな。実話と考えても良いって事か?」
「これもどこまで本当かは知らんが、一応うちの村にはその話の子供だって言ってる奴が普通に生活してるからなぁ。たぶんここら辺で自活してる村なら似た様な話があるんじゃないかと思うぞ。」
どうも結構な頻度で連れ去られる奴が居るってマルセル君は言ってるみたいだ。
だとすれば、ゴッドバードの仲間認識には鳴き声が使われていると考えても良さそうだな。
地球の鳥だけなのかどうかは今の所分からないが、鳥には托卵などをする奴らも居るぐらいだから、見た目ってのはそこまで重要でもないのかもしれないな。
という訳で俺はコントローラーからスマホを外しあのコラ動画を再生してみる事にした♪最大音量で♡
『クワッ!クワックワッ!『ア~ハハハハハハッ♪』ギャーギャー『ア~ハハハハハハハッ♡』ホーホー』
…あっ、ゴッドバード(幼)が車の近くに降りてきて車の周りを歩いて移動し始めた。
もう一回♪
『クワッ!クワックワッ!『ア~ハハハハハハッ♪』ギャーギャー『ア~ハハハハハハハッ♡』ホーホー』
…あっ、今度は確実に俺の持ってるスマホの辺りを見て止まった。
「なぁキヨシ、お前ゴッドバードをどうする気だ?こいつらは自分の身に危険が及ぶのを察知したら鳴き声で仲間を呼ぶぞ。そんな事になったら村などあっという間に滅ぶからな?」
どうも成体のゴッドバードってそこそこ危険な奴みたいだな。
「とりあえずこいつを手懐ける事ができる様なら、これから先の主に俺とかニナ達の護衛関係で活躍してくれそうな気がするんだが…駄目かな?」
マルセル君腕を組んで悩み始めた。
「仲間と認識されるのであれば…イヤ、でも…ん~~~…」
『ア~ハハハハハハッ♪』『ア~ハハハハハハッ♪』
マルセル君が悩んでいる姿を見ていたら運転席のすぐ傍まで近づいてきたゴッドバード(幼)が俺の方を見て陽気な笑い声に聞こえる鳴き声をだしてきた。
翼を何度も広げて何か踊ってる感じに動きながら何度も笑い声みたいな鳴き声を連発しだしたが…
「なんとなくだがマルセル君さぁ…こいつ見てると、ちょっと嬉しそうな喜んでるみたいな感じがしない?」
「まぁ、そんな感じだな。」
なんとなくだが求愛のダンスでも踊ってるみたいな姿に見えるが…
とりあえず何度も繰り返してゴッドバード(幼)が鳴くのでもう一回コラ動画を再生したらいきなりゴッドバード(幼)が翼を羽ばたかせて飛んで行ってしまった。
「これは交渉失敗って感じだろうか?」
「どうだろう…俺にはなんとなくだが嬉しさの絶頂って感じに飛んで行った様に見えたが?」
俺とマルセル君がため息を吐いてこれからどうするかを話しつつ、途中マルセル君に指示してバックドアを閉めさせながら話していたらいきなり車の天井の辺りで大きな音がした。
FF車両特有の車高が沈み込む感覚と共に土と草の上をホイルスピンさせながら車が走り始める。
「おーやっぱり舗装路と土の上では挙動がまったく違うなぁ♪」
俺はTCSシステムの付いてない車のタイヤをアクセル調節して地面に噛み付かせて最大加速が出来るように調節しつつマルセル君に近づいて行くとマルセル君とバイオ・オーロックス双方がいきなり地面を滑りながら急に止まりそのまま後ろを向き走り始めた。
「あれっ?マルセル君までなんで逃げるんだ?おーい!マルセル君!逃げなくても大丈夫だぞ~!さっきまで君が乗っていた車だぞ~!噛み付いたりしないぞ~!」
俺の声は一応マルセル君に聞こえているみたいだが、なぜか俺の後ろを指差しながら何かを言ってる。
とりあえずドアミラーとバックミラーを見るがそこに映るのは俺の目の前に在るサバンナらしさ全開の少し乾いた感じの大地と少し乾いた感じの草とアカシアっぽい樹が数本見える程度で特に彼らが一斉に逃げなければならない様な物は見当たらない。
マルセル君達を追いかけていたらその先の方で草を食み反芻しながら牧歌的な雰囲気を漂わせていたバイオ・オーロックスの群れと一緒にハイエナっぽい色合いの獣が数匹と犬っぽい姿のバイオ・オーロックスと大差ないサイズの生物などが草むらから飛び出して散り散りになって逃げ始めた。
もしかしたらさっきマルセル君が言ってたバイオ・カラルとかバイオ・オカオミってのがハイエナっぽい奴だったり牛サイズの犬っぽい奴だったりするのかもしれないな。後で聞いてみよう。
とりあえず助手席側の窓を開けてマルセル君に並ぶとしきりに後ろを振り返りながら『キヨシ!後ろ!!後ろ!!!』と言ってるのが聞こえてきた。
なんとなく昔アーカイブ映像で見た事のあるドリフターズのコントのお客さんのセリフみたいな事を言われたので、もう一回バックミラーとドアミラーを見るが特にさっきと違いの無い景色が映っているだけで、正直な所、なぜマルセル君がここまで焦って逃げているのか分からない。
そしてふと思い出し、助手席に置いたままにしていたコントローラーに視線を向けると未だマルセル君を追尾している映像がリアルタイムで映っていた。
本来であればGPS機能を使って東西南北の位置関係を維持しつつ追尾する空撮ドローンなのだが、楽園ゲーム内にはそんなGPS機能を使う為の衛星などはまだ存在して無いはずなので、コントローラーからの電波しか位置情報を取得する術の無いドローンはコントローラーと指定対象物の角度だけが維持されるような位置関係で映像が撮られていた。
今スマホの画面に映っている映像は車の上辺りとその奥にマルセル君が併走している姿だけで地面がそこそこ臨場感のある速さで動いている。
前方を見てみると特に障害物なども無いみたいなので、ハンドルを自然体で持ち急旋回などをしない様に意識しつつ、コントローラーのカメラ位置を動かすスイッチをマルセル君の見ている上方向に向けてみたらそこそこ大きな鳥みたいな生物が映った。
「えっ?マルセル君こいつ何?なんかかなりでかいみたいだけどこいつも肉食うの?」
「こいつはゴッドバードだ!ハァハァ活きの良い動物の肉しか食わない!!ハァハァ」
そう言えばマルセル君って30kg以上の重さの鎧を着込んで走ってたね。さすがにそろそろ限界みたいだな。
「とりあえずマルセル君!後ろのドアを開けるからそのまま飛び込め!」
俺はシートの側面下の辺りにあるハッチバックドアを開けるレバーを引いてマルセル君の走る正面に回り込んだ。
「ちょっ?!こんな走ってるのにどうやって乗るんだよぉ~~!!!」
そろそろ泣きそうな声でマルセル君が車のハッチバックの近くでうろちょろしつつもうまく乗り込めない感じだったので少しばかりブレーキをかけてマルセル君を車に追突させて回収した。
そんな事をしていたらビックリするほどの大きな音が聞こえてきた。
『ア~ハハハハハハッ♪』『ア~ハハハハハハッ♪』
このとても機嫌が良さそうな声…少し前にも聞いた事があるな。
「なぁマルセル君?このゴッドバードって奴はアレか?もしかしてこの車を食べるつもりで飛んできてるのか?」
「イテテ…キヨシはまったく…あーあいつはまだ成体じゃないみたいだから…たぶんだが、同属の声を聞いて移動してる最中に俺達を見つけて興味本位で近づいてきてるんじゃないか?あいつの腹の辺りの色が薄い青色だろ?成体ならもっと濃い青色のはずだ。」
バックミラーに視線を向けるとマルセル君が収納された後ろのシートの上に正座状態で座りながら横の窓に顔を押し付けつつ上の方を見ながら指差しているが、彼は自分に見えている景色は俺に見えているとでも思っているのだろうか?
俺は今車の運転をしながら空撮ドローンの映像をチラチラと確認しつつマルセル君の顔も見てるのだが?
こんな状態で色の濃さの違いとか分からんって。
「それは後で映した映像を確認するよ。それで?あいつは俺達を襲う気なの?」
「いや、それはたぶん無いだろう。あいつらは自分より大きな生物を襲ったりしないからこの中に居るなら襲われないはずだ。」
とりあえずマルセル君からは特に焦ってる様子も感じられないので俺はスピードをゆっくりと落として行き、とりあえず車を止めた。
そして車から20m程度離れた辺りを旋回しながらこっちを見てるゴッドバード。
「見た目は鳥っぽいが…ここまでのサイズになるとそこそこ恐竜って感じだな。」
体は全身青っぽい羽毛の様な柔らかい毛で覆われている感じがするが、体のいたる所に金属光沢を放つ鱗みたいなものが見える。
そして羽根の関節がある辺りになんとなく鉤爪っぽい突起が見える気がする。
体長は視認した感じだと…翼長が3mぐらいか?
これで成体じゃないって…大人になったらどんな大きさになるんだ?
そう言えばマルセル君さっき言ってたけど…同属の声を聞いてきたとか言ってたよね?
目の前にはスマホを組み合わせたコントローラーがある。
一応この空撮ドローンはスマホを組み合わせた状態でなければ映像のリアルタイム取得は出来ないが、ドローン本体を直接視認しながら動かす事も出来る。
ちょっと確認してみるか。…っと、その前に。
「なぁマルセル君、あのゴッドバードって仲間の声が聞こえたらどんな行動をするのか分かる?」
「んっ?ゴッドバードが仲間の声を聞いたときの行動?追いかけて…一緒に行動するようになるって確か聞いた事があるが…なぁキヨシ?お前妙な事考えてないよな?」
あれっ?あのスマホの笑い声はマルセル君には聞かせた事って無かったと…思うが…?
「とりあえずもう一個聞いておきたい。あの鳥って仲間の認識は声でしかしないって事はある?」
「…さすがにそれは…俺には判らないが…とりあえず村の爺さん婆さんの昔話の中にゴッドバードに連れ去られた子供の話ってのがあってな、まぁ詳しく話すと長いんで関係ありそうな所だけ言うが、そいつは連れ去られてから毎日これでもかってほどの生肉を食わされて大変な目にあったらしい。そして何ヶ月か経ったらゴッドバードがいきなり自分を放置して居なくなったらしく太って帰ってきたって感じで終わるんだが…」
「それって話の内容的には子供を躾ける為の物語って感じじゃないな。実話と考えても良いって事か?」
「これもどこまで本当かは知らんが、一応うちの村にはその話の子供だって言ってる奴が普通に生活してるからなぁ。たぶんここら辺で自活してる村なら似た様な話があるんじゃないかと思うぞ。」
どうも結構な頻度で連れ去られる奴が居るってマルセル君は言ってるみたいだ。
だとすれば、ゴッドバードの仲間認識には鳴き声が使われていると考えても良さそうだな。
地球の鳥だけなのかどうかは今の所分からないが、鳥には托卵などをする奴らも居るぐらいだから、見た目ってのはそこまで重要でもないのかもしれないな。
という訳で俺はコントローラーからスマホを外しあのコラ動画を再生してみる事にした♪最大音量で♡
『クワッ!クワックワッ!『ア~ハハハハハハッ♪』ギャーギャー『ア~ハハハハハハハッ♡』ホーホー』
…あっ、ゴッドバード(幼)が車の近くに降りてきて車の周りを歩いて移動し始めた。
もう一回♪
『クワッ!クワックワッ!『ア~ハハハハハハッ♪』ギャーギャー『ア~ハハハハハハハッ♡』ホーホー』
…あっ、今度は確実に俺の持ってるスマホの辺りを見て止まった。
「なぁキヨシ、お前ゴッドバードをどうする気だ?こいつらは自分の身に危険が及ぶのを察知したら鳴き声で仲間を呼ぶぞ。そんな事になったら村などあっという間に滅ぶからな?」
どうも成体のゴッドバードってそこそこ危険な奴みたいだな。
「とりあえずこいつを手懐ける事ができる様なら、これから先の主に俺とかニナ達の護衛関係で活躍してくれそうな気がするんだが…駄目かな?」
マルセル君腕を組んで悩み始めた。
「仲間と認識されるのであれば…イヤ、でも…ん~~~…」
『ア~ハハハハハハッ♪』『ア~ハハハハハハッ♪』
マルセル君が悩んでいる姿を見ていたら運転席のすぐ傍まで近づいてきたゴッドバード(幼)が俺の方を見て陽気な笑い声に聞こえる鳴き声をだしてきた。
翼を何度も広げて何か踊ってる感じに動きながら何度も笑い声みたいな鳴き声を連発しだしたが…
「なんとなくだがマルセル君さぁ…こいつ見てると、ちょっと嬉しそうな喜んでるみたいな感じがしない?」
「まぁ、そんな感じだな。」
なんとなくだが求愛のダンスでも踊ってるみたいな姿に見えるが…
とりあえず何度も繰り返してゴッドバード(幼)が鳴くのでもう一回コラ動画を再生したらいきなりゴッドバード(幼)が翼を羽ばたかせて飛んで行ってしまった。
「これは交渉失敗って感じだろうか?」
「どうだろう…俺にはなんとなくだが嬉しさの絶頂って感じに飛んで行った様に見えたが?」
俺とマルセル君がため息を吐いてこれからどうするかを話しつつ、途中マルセル君に指示してバックドアを閉めさせながら話していたらいきなり車の天井の辺りで大きな音がした。
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