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第2章 岡山県1

08 勢力の拡大

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「そろそろ戻ってもいい頃とは思うが…」
陽菜達ならチェリーさんも十分に楽しめるはず。
もしチェリーさんがそっちの経験があまり無いならいい感じに搾り取られて十分に満足してくれている頃だと思うが…

桐生が痛む足をかばいながら拠点に置いていた誰かの原チャリを使い近くのコンビニのバックヤードで雑誌を読んで時間を潰し、廃棄扱いにさせた弁当や飲み物をそこそこ大量に持ち帰ってきた。

旧拠点、博之の所有物になった建物の前に原チャリを停め持ち帰った品を片手にドアを開けたら陽菜と美咲の二人が全裸のままドアの前に立っていた。
「なんだお前らそんな姿でそこで何してる?」
「…はい。今、博之様が凜と話をしているので出ている様にと命令を受けました」
「…呼ばれるのをお待ちしています」
「そうなのか?…もしかして凜がまたアレをやっちまったんじゃねぇだろうな?」
「…30分ほど前にリストカットを1回しました」
「…一応処置はしましたが…博之様を驚かせてしまいました」
「マジか…あいつまた…クソ…やっぱ呼ばない方が良かったか…あいつはもう切った方が良さそうだな。お前らも一応覚悟しておけよ。ケジメはつけさせっからな」
大人の男でも怯みそうな顔で恫喝する桐生だったが陽菜と美咲の反応がなんとなくおかしい気がする。


今までの様に怯える顔を、しない…媚びる顔を、しない…まったく気にして…ない…?


「お前ら…どうした?まさか本当にイカレちまった訳じゃねぇだろうな?」
「…博之様にこの体を使っていただきましたので他の男に自由にさせる事は許されません。桐生さんでもそれはダメです」
「もし勝手な事をするつもりならば…」
陽菜と美咲の二人の目にあからさまな殺意が灯った。

「…お前ら本気で言ってるのか?こんな体でもお前らを躾けるぐらい容易い事は今まで何度もその体に教えてやってきたから理解できてると思ったが…まだ足りなかったようだな」

桐生が懐から女を躾ける時によく使っているブラックジャックを取り出した。
先端部分が15cmほどの長さで太さが直径3cmほどの革製の筒で中に砂が詰まっていて、握りと先端を繋ぐ部分はしなる素材が使われ長さが30cm程度。

陽菜も美咲もこれで何度も殴り倒され穴を血だらけになるまでかき回されてきたので一瞬怯んだ。

「さすがにこいつの痛みはまだ体が覚えていたみたいだな。また這いつくばらせて両方の穴を閉まらなくなるまでかき回してやるから覚悟しろ」
ブラックジャックを何度も振り回し風切り音をさせながらニヤついた笑みを顔に浮かべる桐生。

「…そんな物でかき回されてもどうって事無いわ。博之様の本気に比べたら可愛いものよ」
「…そうね。あれに比べたら桐生さんのアレとかもう…ふふっ♡」
「お前ら死なない程度までいたぶってやっから覚悟しろよ」


自分が嘲笑われた事に気付いた桐生が表情を消し、陽菜と美咲にブラックジャックで殴り掛かり頬と顎の辺りを打ち据え二人が倒れた。
「一応もう一回だけ聞いてやる。お前らここで動けなくなるまでいたぶられるのと命乞いをして金を持ってくるのどっちがイイか選べ。好きな方で許してやる」
頬を両手で押さえて痙攣していた陽菜がいきなり桐生の腰に飛びついた。
「んあぁ?!てめぇ!!」
怪我をしてない状態の桐生であれば陽菜程度の体重の女に飛び掛かられても微動だにしなかっただろうが、今は博之に足と腕を潰されていた。

「桐生さん、さっきも言ったと思うけど、私達の体はもう博之様の物なの。だから傷付けた人には当然の報いを受けてもらうわ。美咲、大丈夫?」
「顎が少し折れてそう。博之様に治してもらわないといけないわ」
美咲が口の端から血を滴らせながら立ちあがり陽菜に押し倒され身動きが取れない桐生に近付いてきた。

「お前ら俺をこれ以上怒らせるなよ!おい聞いてるのか?!クソなんで…」
なぜか陽菜を押しのけられない桐生。特に何か武術を習ったこともない陽菜が体格差のある桐生に抱き着き離れない。たとえ自分が骨折している状態だとしても、この程度の体重の女ぐらい跳ね除けられないはずがないのに、なぜか地面と自分が張り付いているみたいにまったく陽菜をどかす事が出来ない。

4回ほど無事な方の肘で陽菜の背中を打ち据えた所で美咲が桐生の腕を持ち、上がり框の段差を使って肘の辺りを折った。
「いでぇ~!!!!クソ美咲てめぇ?!殺してやるからな?!」
「あんたなんかに殺されるとかイヤ。博之様なら…んふっ…ヤバイ博之様のアレを思い出しただけで体から色々漏れそう♡」
「そうだ美咲~こいつの体を博之様にいつでも使ってもらえる様に広げておこうよぉ~私もちょっと背中の所を何カ所か折られちゃったみたいだからさぁ~手伝って~」片足と両腕を骨折した桐生は玄関の段差を滑り落ち壁に背中を預けてなんとか体を起こしたが、痛みで体が震え始めた。これ以上体は動かしたくない…とりあえずなんとか二人を懐柔してもう一回態勢を整えて…絶対に殺す。…そんな事を考えていた。

「ちょっと待てお前ら、今なら許してやるからこれ以上は…それにほら!その袋!お前らが腹空かせてるかと思って持ってきたんだ。だから…やめろ!近づくな!!」

口の端から垂れていた血を手の甲で拭い近づいてくる美咲と顔が段々腫れてきている陽菜に恐怖心を抑えられない桐生はみじめに這いつくばって少し前まで自分の城だった廃墟から出ようともがいていたが…

「どうせいつものコンビニで脅して持ってきただけでしょ。何が私達の為よ、いつも私達の体を使って代金払ってたくせに」
「もうあんな事はしないからね。それと…博之様の本気のアレ…そんなオモチャみたいなサイズじゃないから覚悟しなよぉ~私と陽菜の腕を全部ぶち込んで準備してやるからね~♡」

今から自分がされる事を想像して涙目になりながら這い出そうとしていた桐生が2人の女に引っ張られて廃墟の中に消えて行った。

そして少しの間、男の絶叫が響き渡っていたが、この辺りはそんな声がよく聞こえていたので、誰もその事に意識を向けない様に…耳を閉ざし…完全に無視された。





「あ゛ぁ゛ーもう死に疲れたぁ~~♡もう大満足~♡もういまから賢者凛ちゃんが誕生だよぉ~~♡」
「何が賢者凜ちゃんだ、中身はドエロサキュバスじゃねぇか」
長時間の運動で上半身の筋肉が悲鳴を上げ始めた博之はキングサイズベッドの上で倒れていた。

「残念でしたぁ~私はニュクスとヘカーテとヤクシニーの素養は持ってるけどサッキュンの能力はまったく持ってませ~ん♡あーマジえがったぁ~…ってそろそろお腹減ってるんだけどヒロリンお金は?」
「外に陽菜と美咲が居るから聞いてみろ。たぶん桐生って奴が何か用意してる頃だろ」
「あら?桐生さんってヒロリンの部下になったの?もう突っ込んだの?」
「俺は男にはまったく興味ない事お前知ってんだろ?」
「言ってみただけ~陽菜さ~ん美咲さ~んどこ~?」
ベッドから裸のまま飛び降りドアを開けて外に歩いて出て行くさっきまで凛だったセシリア。

「あいつなんであんなに性欲強くなってんだろうなぁ…俺負けそうじゃん…はぁ…さてと、そろそろ」
「ちょっとヒロリン来て~」
脱がされていた服を着る為にパンツとランニングシャツを探していたら凜の声が聞こえた。
「ん?どうしたぁ?」
「いいから来てー桐生さん死にそうよ~」
「はぁ?なんであいつが死にそうになってんだ?まったく、疲れたご主人様をこき使うとかあいつもうちょい〆る必要があるみたいだな」
さっきまで凜の体に中に入りっぱなしになっていた20cm×φ3.5cmほどの性器をぶらぶらさせながら博之がドアの所に行くと…

「うーわ…桐生の尻…やべぇ事になってるし…えーっと、これって…もしかしなくても陽菜と美咲がやったのか?」
尻の穴を血まみれにして動かなくなってる桐生とその近くに座ってる両腕を肘の辺りまで血に染めてる2人を見れば誰が何をやったかは一目瞭然ではあったが…
「はい。私の体と美咲の体をこの男が破壊したのでその報いを少し…申し訳ありません」
「ごめんなさい。もしよければ私達の穴も似た様な状態に躾けてください…んっふん♡」
「私も一緒に調教を受けさせていただきます…ハァハァ♡」

こいつらは反省する為に調教を望んでいる訳では無い。
自分の体の欲するモノを求めているだけだ…ハァ…

「お前ら桐生にやられたのか。どこだ?ちょっと見せろ」
陽菜が頬の辺りを最初に見せて背中を見せ、最後に少し血が付着している自分のお尻を見せた。
「やられたのは3ヶ所か?」
「はい♡特にお尻と性器をその棒で執拗に嬲られてしまいまして…ンッフゥ…もう痛くて我慢が出来ないの…早クゥ~♡」
陽菜が見る視線の先には桐生の体があり、その横に全体が血まみれで…ちょっとだけ隙間に汚物が入り込んだ感じのブラックジャックが落ちていた。
「こんなので嬲られたのか…美咲、お前は?」
「はい。私は顎の辺りを最初に殴られて…陽菜とまったく同じく、股間の穴という穴をまんべんなく♡あの棒で…私も両方の穴の奥の方がジクジクと痛んで…できればすぐに…ハァハァ♡」
「私達抵抗したのですが…汚されてしまいましたぁ…博之様ぁ…シクシク…ハァハァ♡」
美咲も陽菜同様後ろを向き自分の尻を見せながら手で開いて少しばかり血が付着した股間を見せてきた。

興奮した感じが何気に胡散臭い二人の言い分ではあったが、一応陽菜の頬は赤黒く腫れているし美咲の口の辺りには血を拭った痕が見えた。
ここでわざわざ2人の穴を開いて確認などすれば2人がどんな反応をするかなんとなく分かる気がした博之は二人の体の傷付いた部分を自身の能力で治す事にした。
「二人ともこっちに来い治してやる。それと凛はその桐生の尻をとりあえず何とかしてろ。お前ならそれぐらいの処置は出来るだろ?」
「えー2人が今からたの…アーハイハイ分かりましたぁーなんとかしておきますぅ~二人ともちょっと…」
博之の後ろで陽菜と美咲が顔の前で手を合わせしきりにウインクしていた。
それを見て、セシリアがため息一つ吐いて陽菜と美咲を部屋の隅の辺りに呼び、少しの間話していたが、すぐに話は終わった。
「じゃぁここにある薬品だけでなんとかしてみるわぁ~後でねぇ~」
凛は救急箱の様なモノを持って部屋から出て行った。



凜がセシリアだった頃の記憶を元に今手元にある薬品を確認して桐生の尻の穴の応急処置を始めた頃、陽菜の嬌声が部屋から漏れてきた。そして新たに折れた桐生の腕をそこらで拾った棒切れと布で固定していたら今度は美咲の獣の様な喘ぎ声?が聞こえてきた。

「なるほどなぁ…ああやって本当の部分を見せてから嘘を盛り込めばあんな感じにヒロリンが全部の穴を犯してくれるのかぁ…勉強になるなぁ」
博之が陽菜と美咲に嬌声を上げさせ続けている間、桐生が持ってきたレジ袋から取り出したおにぎりとお茶を口に運びつつ日本の女性の強かさを理解していく凛だった。

ちなみに凛が最初にこの場に来た時、陽菜の手が桐生の尻の穴に入っていた。セシリアに気付いた陽菜と美咲が人差し指を口に当てウインクをしてから陽菜が桐生の尻の穴から手を引き抜くと一緒にブラックジャックが出てきた。
そして手早く桐生の血と体液で自分達の股間をササっと偽装してから凛にGOサインを出したといった事が行われていたらしい。
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