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第一章 RLS-始まりの街-
04 本当に最初にする事
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朝目が覚めて、エルフさんが自分の体の上に両足を乗せて、
「あんっ♡そんなにいっぱいたべられないよぉ~♡」
だとか、
「あっ…そこはまだしんにゅうきんしのばしょなのよぉ~♡でもきもちいいんだけどぉ~♡」
とか、何かとても幸せな夢でも見ている感じにブツブツ呟いていた声を聞いた。
ちなみにアリエルと俺の寝姿は4時55分前後って感じ。
中心は俺の股間辺り。
昨日借りて寝た部屋はダブルルームの初心者御用達という感じの部屋。
部屋は4畳半程度の広さで真ん中にベッドがあり、その左右に50cm位と足元に1m程度の空間がコの字に有るだけ。
ちなみに出入り口に近い辺りにバストイレ収納が有るのだが、建物の大きさと比べるとなんとなくムリがあるサイズ。どこかが不明空間内に入り込んでる気がする。
そんな詰め込み部屋の一ヶ所を借りてアリエルと一緒に寝て、朝スッキリした顔のアリエルと一緒に二人で部屋から出てきた。
「やっぱりこっちのSEXってすごく良いわね♪終わってそのまま寝ても朝ベトベトになたりしないし良いわ♡」
アリエルは宿に併設されている食堂でハムエッグ&ブレッド+フレッシュジュースを口に運びながらこんな事を言いだした。
「そう言えばアリエルってRLSをやるのが3回目って言ってたよね?」
「そうね。でも2回目はあまり参考にならないと思うわよ。」
「あぁ、8年間の刑務所暮らしだったか。…そう言えば刑務所って普通なら何か悪い事をしたら入れられる場所だけどここでもそうなの?」
黄色いちょっとトロリ♡としたジュースを飲みながら答えてくれた。
「…そう言えばそうね。私前回のゲームの後で辛かったって感じしか思い出せなかったからあまりそこは詳しく調べなかったんだけど…情報素子を開いたらそこらは書いて無い?」
そう言えば最初の部分しか読んでなかったな。
インベントリから昨日もらっておいた情報素子を引っ張り出して読んでみた。
設備の概要の部分の最後の方に書いてあった事から判ったのは、
刑務所:犯罪者を収容する設備。
詳しくは中央庁舎内にある情報素子の禁止事項の項目を参照下さい。
と有った。
「なんか良く判らないな。庁舎に置いてある禁止事項を見ろって。」
「あぁ、それならあれだ、たぶんだけど見つかったらダメって事だね。」
ん?鬼ごっこ的なニュアンスか?
「それって警察機構みたいなのに捕まったらダメって事?」
「最初の街だと警邏隊が巡回してるからそいつらの目の前で公序良俗に反する事をするなって事じゃないかな?」
「なるほど…リアル世界と一緒って考えてたら良いって事か。」
「…ちょっと違うかな?食事を伴わない殺傷を街中では禁止なのと公共設備を壊すなぐらいじゃなかったかな?」
「なんか…リアルな世界の未開地の路地裏事情みたいな決まり事だな。」
なんとなく路地裏を散歩してたら下半身を露出させた少女とかが事後で放置されてそうな気がする。
「それにしても食事を伴わない殺傷って言い方…なぁ、食うなら殺しても良いって事か?」
「だって、ここにはモンスターを選んで遊んでるプレイヤーも居るんだよ?爬虫類系のモンスターになった奴とかだとピグミー辺りなんか丸呑みしたり出来るし他にも小さいサイズならムシャムシャ行けちゃうからね。」
そう言えばモンスターっぽい奴を昨日何匹?か、見た気がする。
「それで食事を伴わない殺傷の禁止ね。」
モンスターなら見つかっても食べさえすれば殺人はOKかぁ…恐い世界だなぁ…
「まぁでもそんな感じに緩い場所ってここぐらいよ。他の街はほとんど種族専用の場所になるからもっと厳しいわ。」
「なるほどね。さてと、そろそろ食べ終わるけど今日どうする?とりあえずwiki情報を読んでた感じだとギルド経由の日銭を稼ぐ必要が有るって話だったけど?」
「そうね、装備も少しづつでも揃えて行かないといけないしパーティーを作る必要も有るからね。」
とりあえず俺とアリエルは食事を終えてそのまま宿を出ると街の中心を東西南北に通る大通りの交点に有る建物に向かった。
ここは中央庁舎。
大十字路の北東部分に有り、この最初の街が所属する国の色々に関する施設が揃っている。
建物は10階建の木造漆喰作り…に見える外観で、そして冒険者ギルドやその他諸々のギルドもここに有る。
職業別に部屋が存在していて、その中でリオンを支払えば色々とスキルを取得できたりそのギルド特有のクエストなども受ける事が出来るらしい。
そして俺とアリエルは冒険者ギルドの入ってる階層までエレベーターみたいな転送装置を使って移動してきた。
「魔法便利だなぁ…こんな設備が有ったら仕事場で移動する度に汗かかなくても済むのになぁ…」
「あぁ、元の世界に戻ったら1ヶ月位の間エレベーターに乗って気分が悪くなる人が居るみたいよ。他にも階段に向かって行ってそのまま躓いたり落ちて行ったりする人も。」
RLSアルアルだな。
内部時間の10年間を1週間の間に経験するから戻った奴はこっちで普通だった事をよくするらしく、SNSなどでたまに見かけた報告が呟かれたりする。
階段アルアル以外にも服を脱ぐのにステータスビューを開こうとしたり、薬を飲む時に錠剤を見て固まったりするそうだ。
ちなみにRLS内にも薬は存在するが、基本水薬の形だったりする。
物流がインベントリと言うナゾ空間を使える事からセット包装だとか物流の事を考えた基本寸法包装などを使う必要が無い為。
他にもお店なんかも賞品陳列の棚などが基本的に無い。
店の中での試着と販売に関しては交渉ビューを使い、気になる装備なんかを試着したり値段交渉したりするそうだ。
だからお店の中に入ると人は基本そこらの空いてる空間に移動して情報確認した後に会計専門の人の所に行って値段交渉だとかをするって流れみたいだ。
そしてここ冒険者ギルドではもう少し違う感じで処理が進む。
基本はパーティー単位で部屋に通されてそこで交渉が進むらしい。
ギルドの階層に移動するとそこは8畳ぐらいか?部屋が1つ有るだけでその部屋の中には壁の一番奥の辺り中央にカウンターが有り、1人の女性がその裏側に座ってる。
見た目は…
「ハー○イオニー(一年生)みたいだ。」
「ん?冬物語の?あなたそっちの趣味を持ってるの?意外ね?」
アリエルが何を言ってるか判らないが、俺の目の前に座って微笑みを浮かべてこっちをみてる少女は、ちょっと変な受け答えをしたら、『よくお気付きですこと!』とか言ってくれそうな気がする♪
「こちらへどうぞ。」
仮称ハーマ○オニーさんが期待通りのロリボイスでそう言って自分の前を手で示してくれた。
「声が祐実ちゃんだぁ~♡」
「その祐美ちゃんが何してる人か知らないけど行きましょう。」
俺の感動をまったく理解して無いアリエルがさっさとカウンターに向かって歩いて行った。
「今日はどの様な用件でしょうか?」
祐実ちゃんボイス(12~13歳辺り♡)で聞いてくれた♪
「何しに来たんだっけ?」
あっ…アリエルが俺を見下した感じがした。
昨日はさんざん『もうらめぇ~♡アリエルいっちゃうのぉ~♡』とか言ってたくせに。
「パーティー登録と受けられるクエストの確認をお願い。」
「はい、了解しました。」
俺のアリエルへの心の声が完全に無視されて話が進んで行く。
「パーティー名はどうしますか?リーダー名をそのまま使うか何かお好きな名前を指定いただければそれを使える様になりますが。」
「そうねぇ…アリエルと変なご「チョット待ってくれ!」」
こいつ変な名前を勝手に付けようとしやがった。
「何よ?文句でもあるの?」
「あるに決まってるだろ?そもそもアリエルは俺に従属してるんだから俺がリーダーになるんだよな?」
「だからちゃんと『変なご主人様」って言おうとしたじゃない。」
何か問題でも?みたいな事を考えてそうなマリラ・カスバートみたいな顔で俺を見てきた。
ちなみにアニメの方のね♪
「ご主人様…なんかまぁ…そこまで悪くない感じかなぁ…♡」
「では、そのお名前でパーティー名を登録します。次回以降冒険者ギルドへお越しの際には100,000リオンの手数料にて名前の変更が出来ますのでお気軽に申し付け下さい。それと受注可能クエ…」
10万リオンで名前の変更が出来る?
10週間程度のフリーターの賃金が掛かると言う事をさらりと告げられた事でちょっと動揺してしまった。
俺とアリエルの所属するパーティー名が交渉ビューに表示される。
『パーティー名:アリエルと変なご主人様』
これどう考えてもアリエルがメインで変なご主人様はサブだよね?
チョット思ってたのと違うなぁ…
その後俺とアリエルは結成したばかりのパーティーランクで受注可能なクエストを受けてギルドを後にした。
ちなみに部屋を出る前にギルド章だって言いながらドッグタグみたいな物を渡された。
「大通りの反対側に店が有るって聞いたけど装備とかこのままで大丈夫?」
「最初のクエストで行く場所は昨日私とミューが居た辺りだから特に問題無いと思うわ。」
俺とアリエルはそのまま昨日通って街に入った門に向かって移動する。
そう言えば昨日、町に入る時に少し手間が掛かったのだが、それはギルド章を持って無かった為だったのだが…
「そう言えばさぁ、ミューって…すごく犬に嫌われていたわね。」
そう、俺はなぜかとっても動物に嫌われているみたいだった。
街に入る門の所に顔の恐さと大きさだけで十分に抑止力になりそうなドーベルマンとジャーマンシェパードの合いの子の様な犬に親の仇レベルで吼えられた。
ちなみにその犬、アリエルには腹を見せて寝転び撫でられつつ気持ち良さげにチョットだけピンクのアレを半覚醒させていた。
気持ち良かったんだろうなぁ…全身撫でられたのが…
昨日…街をやっと見つけて壁沿いに門に近づいて行ったら誰何されたんだ。
そして慣れていたアリエルが交渉してくれて一応そのまま町に入れたんだけど、次の日(今日)ギルド章を見せるって約束していた。そして門を通り過ぎた所に首輪で繋がれていて寝そべってこっちを見ていた犬を見つけてアリエルが近づいて行ってナデナデしていたので、俺もそのモフリに参加しようと思い近づいて行ったらまぁ…吼えられまくり漏らしそうな思いをしたって訳で…
「お前はなんでここまでジョンに嫌われてるんだ?何か悪い事をしてるのか?ちょっと奥まで…」
今日も俺が半径3m位に近づくと牙を剥き出しにして威嚇をしてくるジョン君。
さすがに身に覚えの無い事で尋問とかされたくなかったのでさっさとギルド章を見せたら納得された。
「お前…ミューはんはタラシテイマーだったのか。それならしょうがないな。気をつけて行けよ。」
そう言ってギルド章をそのまま返してくれた。
アリエルはもう1人居る門番にギルド章を見せながら足元に擦り寄ってきているドーベルシェパードのジョン君の頭をナデナデして満足したのか笑顔で戻ってきた。
俺とアリエル2人、馬車でも定期的に走ってそうな中央に草が生えてるモヒカン路を歩きながら、さっき言われて気になった事を聞いてみた。
「なぁアリエル、さっき俺の事をタラシテイマーってあの門番言ってたけど…どゆこと?」
「あぁ、テイマー(人)の俗称ね。そもそもその職業ってね、ビーストテイマー、死霊使い、インセクターをカンストしたらなれる職業みたいなのね。その場合色んな生物に好かれるからタラシテイマーって認識みたいよ。」
「でも俺すごくジョン君に嫌われていたみたいだけど…」
「…私も全ての情報を詰め込んで来た訳じゃないから想像になるんだけど…本当ならビーストテイマーだとか死霊使いとかってその対象になる生物?って言って良いか判らないけどそんな連中に好かれ易いでしょ?」
「まぁそんな感じだな。」
「で、改変後にチョットだけ修正が入ってたみたいなんだけど、対象の生物以外から嫌われ易い体質になってるみたいでね、それでも順にカンストして行けばそこまで問題にならないみたいなんだけど…」
「そう言えばカンストしたビーストテイマーって他の職業になってもその動物に好かれ易いって話が有ったな。パッシブ系の何かスキルが手に入るって言ってたか?」
「そうね、ビーストテイマーならパッシブスキルのビーストハートが手に入るし死霊使いならアンデットハートをもらえるみたいね。」
あぁ~…なんとなくオチが読めた…
「…俺そんなすごいパッシブスキルとか持ってないな。」
「…まぁ、最初からタラシテイマーだからね?でも人からは好かれ易いって事だから気にしなくても良いんじゃない?」
そうなのかなぁ…なんとなくどこかに見えてない落とし穴がありそうな気がするんだが…
とりあえず俺とアリエルは2人で近場の森に入って行った。
「あんっ♡そんなにいっぱいたべられないよぉ~♡」
だとか、
「あっ…そこはまだしんにゅうきんしのばしょなのよぉ~♡でもきもちいいんだけどぉ~♡」
とか、何かとても幸せな夢でも見ている感じにブツブツ呟いていた声を聞いた。
ちなみにアリエルと俺の寝姿は4時55分前後って感じ。
中心は俺の股間辺り。
昨日借りて寝た部屋はダブルルームの初心者御用達という感じの部屋。
部屋は4畳半程度の広さで真ん中にベッドがあり、その左右に50cm位と足元に1m程度の空間がコの字に有るだけ。
ちなみに出入り口に近い辺りにバストイレ収納が有るのだが、建物の大きさと比べるとなんとなくムリがあるサイズ。どこかが不明空間内に入り込んでる気がする。
そんな詰め込み部屋の一ヶ所を借りてアリエルと一緒に寝て、朝スッキリした顔のアリエルと一緒に二人で部屋から出てきた。
「やっぱりこっちのSEXってすごく良いわね♪終わってそのまま寝ても朝ベトベトになたりしないし良いわ♡」
アリエルは宿に併設されている食堂でハムエッグ&ブレッド+フレッシュジュースを口に運びながらこんな事を言いだした。
「そう言えばアリエルってRLSをやるのが3回目って言ってたよね?」
「そうね。でも2回目はあまり参考にならないと思うわよ。」
「あぁ、8年間の刑務所暮らしだったか。…そう言えば刑務所って普通なら何か悪い事をしたら入れられる場所だけどここでもそうなの?」
黄色いちょっとトロリ♡としたジュースを飲みながら答えてくれた。
「…そう言えばそうね。私前回のゲームの後で辛かったって感じしか思い出せなかったからあまりそこは詳しく調べなかったんだけど…情報素子を開いたらそこらは書いて無い?」
そう言えば最初の部分しか読んでなかったな。
インベントリから昨日もらっておいた情報素子を引っ張り出して読んでみた。
設備の概要の部分の最後の方に書いてあった事から判ったのは、
刑務所:犯罪者を収容する設備。
詳しくは中央庁舎内にある情報素子の禁止事項の項目を参照下さい。
と有った。
「なんか良く判らないな。庁舎に置いてある禁止事項を見ろって。」
「あぁ、それならあれだ、たぶんだけど見つかったらダメって事だね。」
ん?鬼ごっこ的なニュアンスか?
「それって警察機構みたいなのに捕まったらダメって事?」
「最初の街だと警邏隊が巡回してるからそいつらの目の前で公序良俗に反する事をするなって事じゃないかな?」
「なるほど…リアル世界と一緒って考えてたら良いって事か。」
「…ちょっと違うかな?食事を伴わない殺傷を街中では禁止なのと公共設備を壊すなぐらいじゃなかったかな?」
「なんか…リアルな世界の未開地の路地裏事情みたいな決まり事だな。」
なんとなく路地裏を散歩してたら下半身を露出させた少女とかが事後で放置されてそうな気がする。
「それにしても食事を伴わない殺傷って言い方…なぁ、食うなら殺しても良いって事か?」
「だって、ここにはモンスターを選んで遊んでるプレイヤーも居るんだよ?爬虫類系のモンスターになった奴とかだとピグミー辺りなんか丸呑みしたり出来るし他にも小さいサイズならムシャムシャ行けちゃうからね。」
そう言えばモンスターっぽい奴を昨日何匹?か、見た気がする。
「それで食事を伴わない殺傷の禁止ね。」
モンスターなら見つかっても食べさえすれば殺人はOKかぁ…恐い世界だなぁ…
「まぁでもそんな感じに緩い場所ってここぐらいよ。他の街はほとんど種族専用の場所になるからもっと厳しいわ。」
「なるほどね。さてと、そろそろ食べ終わるけど今日どうする?とりあえずwiki情報を読んでた感じだとギルド経由の日銭を稼ぐ必要が有るって話だったけど?」
「そうね、装備も少しづつでも揃えて行かないといけないしパーティーを作る必要も有るからね。」
とりあえず俺とアリエルは食事を終えてそのまま宿を出ると街の中心を東西南北に通る大通りの交点に有る建物に向かった。
ここは中央庁舎。
大十字路の北東部分に有り、この最初の街が所属する国の色々に関する施設が揃っている。
建物は10階建の木造漆喰作り…に見える外観で、そして冒険者ギルドやその他諸々のギルドもここに有る。
職業別に部屋が存在していて、その中でリオンを支払えば色々とスキルを取得できたりそのギルド特有のクエストなども受ける事が出来るらしい。
そして俺とアリエルは冒険者ギルドの入ってる階層までエレベーターみたいな転送装置を使って移動してきた。
「魔法便利だなぁ…こんな設備が有ったら仕事場で移動する度に汗かかなくても済むのになぁ…」
「あぁ、元の世界に戻ったら1ヶ月位の間エレベーターに乗って気分が悪くなる人が居るみたいよ。他にも階段に向かって行ってそのまま躓いたり落ちて行ったりする人も。」
RLSアルアルだな。
内部時間の10年間を1週間の間に経験するから戻った奴はこっちで普通だった事をよくするらしく、SNSなどでたまに見かけた報告が呟かれたりする。
階段アルアル以外にも服を脱ぐのにステータスビューを開こうとしたり、薬を飲む時に錠剤を見て固まったりするそうだ。
ちなみにRLS内にも薬は存在するが、基本水薬の形だったりする。
物流がインベントリと言うナゾ空間を使える事からセット包装だとか物流の事を考えた基本寸法包装などを使う必要が無い為。
他にもお店なんかも賞品陳列の棚などが基本的に無い。
店の中での試着と販売に関しては交渉ビューを使い、気になる装備なんかを試着したり値段交渉したりするそうだ。
だからお店の中に入ると人は基本そこらの空いてる空間に移動して情報確認した後に会計専門の人の所に行って値段交渉だとかをするって流れみたいだ。
そしてここ冒険者ギルドではもう少し違う感じで処理が進む。
基本はパーティー単位で部屋に通されてそこで交渉が進むらしい。
ギルドの階層に移動するとそこは8畳ぐらいか?部屋が1つ有るだけでその部屋の中には壁の一番奥の辺り中央にカウンターが有り、1人の女性がその裏側に座ってる。
見た目は…
「ハー○イオニー(一年生)みたいだ。」
「ん?冬物語の?あなたそっちの趣味を持ってるの?意外ね?」
アリエルが何を言ってるか判らないが、俺の目の前に座って微笑みを浮かべてこっちをみてる少女は、ちょっと変な受け答えをしたら、『よくお気付きですこと!』とか言ってくれそうな気がする♪
「こちらへどうぞ。」
仮称ハーマ○オニーさんが期待通りのロリボイスでそう言って自分の前を手で示してくれた。
「声が祐実ちゃんだぁ~♡」
「その祐美ちゃんが何してる人か知らないけど行きましょう。」
俺の感動をまったく理解して無いアリエルがさっさとカウンターに向かって歩いて行った。
「今日はどの様な用件でしょうか?」
祐実ちゃんボイス(12~13歳辺り♡)で聞いてくれた♪
「何しに来たんだっけ?」
あっ…アリエルが俺を見下した感じがした。
昨日はさんざん『もうらめぇ~♡アリエルいっちゃうのぉ~♡』とか言ってたくせに。
「パーティー登録と受けられるクエストの確認をお願い。」
「はい、了解しました。」
俺のアリエルへの心の声が完全に無視されて話が進んで行く。
「パーティー名はどうしますか?リーダー名をそのまま使うか何かお好きな名前を指定いただければそれを使える様になりますが。」
「そうねぇ…アリエルと変なご「チョット待ってくれ!」」
こいつ変な名前を勝手に付けようとしやがった。
「何よ?文句でもあるの?」
「あるに決まってるだろ?そもそもアリエルは俺に従属してるんだから俺がリーダーになるんだよな?」
「だからちゃんと『変なご主人様」って言おうとしたじゃない。」
何か問題でも?みたいな事を考えてそうなマリラ・カスバートみたいな顔で俺を見てきた。
ちなみにアニメの方のね♪
「ご主人様…なんかまぁ…そこまで悪くない感じかなぁ…♡」
「では、そのお名前でパーティー名を登録します。次回以降冒険者ギルドへお越しの際には100,000リオンの手数料にて名前の変更が出来ますのでお気軽に申し付け下さい。それと受注可能クエ…」
10万リオンで名前の変更が出来る?
10週間程度のフリーターの賃金が掛かると言う事をさらりと告げられた事でちょっと動揺してしまった。
俺とアリエルの所属するパーティー名が交渉ビューに表示される。
『パーティー名:アリエルと変なご主人様』
これどう考えてもアリエルがメインで変なご主人様はサブだよね?
チョット思ってたのと違うなぁ…
その後俺とアリエルは結成したばかりのパーティーランクで受注可能なクエストを受けてギルドを後にした。
ちなみに部屋を出る前にギルド章だって言いながらドッグタグみたいな物を渡された。
「大通りの反対側に店が有るって聞いたけど装備とかこのままで大丈夫?」
「最初のクエストで行く場所は昨日私とミューが居た辺りだから特に問題無いと思うわ。」
俺とアリエルはそのまま昨日通って街に入った門に向かって移動する。
そう言えば昨日、町に入る時に少し手間が掛かったのだが、それはギルド章を持って無かった為だったのだが…
「そう言えばさぁ、ミューって…すごく犬に嫌われていたわね。」
そう、俺はなぜかとっても動物に嫌われているみたいだった。
街に入る門の所に顔の恐さと大きさだけで十分に抑止力になりそうなドーベルマンとジャーマンシェパードの合いの子の様な犬に親の仇レベルで吼えられた。
ちなみにその犬、アリエルには腹を見せて寝転び撫でられつつ気持ち良さげにチョットだけピンクのアレを半覚醒させていた。
気持ち良かったんだろうなぁ…全身撫でられたのが…
昨日…街をやっと見つけて壁沿いに門に近づいて行ったら誰何されたんだ。
そして慣れていたアリエルが交渉してくれて一応そのまま町に入れたんだけど、次の日(今日)ギルド章を見せるって約束していた。そして門を通り過ぎた所に首輪で繋がれていて寝そべってこっちを見ていた犬を見つけてアリエルが近づいて行ってナデナデしていたので、俺もそのモフリに参加しようと思い近づいて行ったらまぁ…吼えられまくり漏らしそうな思いをしたって訳で…
「お前はなんでここまでジョンに嫌われてるんだ?何か悪い事をしてるのか?ちょっと奥まで…」
今日も俺が半径3m位に近づくと牙を剥き出しにして威嚇をしてくるジョン君。
さすがに身に覚えの無い事で尋問とかされたくなかったのでさっさとギルド章を見せたら納得された。
「お前…ミューはんはタラシテイマーだったのか。それならしょうがないな。気をつけて行けよ。」
そう言ってギルド章をそのまま返してくれた。
アリエルはもう1人居る門番にギルド章を見せながら足元に擦り寄ってきているドーベルシェパードのジョン君の頭をナデナデして満足したのか笑顔で戻ってきた。
俺とアリエル2人、馬車でも定期的に走ってそうな中央に草が生えてるモヒカン路を歩きながら、さっき言われて気になった事を聞いてみた。
「なぁアリエル、さっき俺の事をタラシテイマーってあの門番言ってたけど…どゆこと?」
「あぁ、テイマー(人)の俗称ね。そもそもその職業ってね、ビーストテイマー、死霊使い、インセクターをカンストしたらなれる職業みたいなのね。その場合色んな生物に好かれるからタラシテイマーって認識みたいよ。」
「でも俺すごくジョン君に嫌われていたみたいだけど…」
「…私も全ての情報を詰め込んで来た訳じゃないから想像になるんだけど…本当ならビーストテイマーだとか死霊使いとかってその対象になる生物?って言って良いか判らないけどそんな連中に好かれ易いでしょ?」
「まぁそんな感じだな。」
「で、改変後にチョットだけ修正が入ってたみたいなんだけど、対象の生物以外から嫌われ易い体質になってるみたいでね、それでも順にカンストして行けばそこまで問題にならないみたいなんだけど…」
「そう言えばカンストしたビーストテイマーって他の職業になってもその動物に好かれ易いって話が有ったな。パッシブ系の何かスキルが手に入るって言ってたか?」
「そうね、ビーストテイマーならパッシブスキルのビーストハートが手に入るし死霊使いならアンデットハートをもらえるみたいね。」
あぁ~…なんとなくオチが読めた…
「…俺そんなすごいパッシブスキルとか持ってないな。」
「…まぁ、最初からタラシテイマーだからね?でも人からは好かれ易いって事だから気にしなくても良いんじゃない?」
そうなのかなぁ…なんとなくどこかに見えてない落とし穴がありそうな気がするんだが…
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