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第三章 RLS-違う世界-
79 アルフヘイム1/3
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とても大きな樹が目の前にある。
視界の中にHPとMPのバーが表示されているのでたまに距離感が迷う。
現実世界で目で情報を得る場合、目のレンズの厚み調節と自分が焦点を当てている対象へ両目が向く角度で距離をおおまかに判断するが、RLSの中でもそれは同じで右目と左目に見えている映像が独立して感じられるからリアル世界と同じ様に距離感を認識できる。
だけど、HPとMPのバーは距離に関係なくそれを意識すれば視界にくっきり見えるせいでたまにおかしな感じになる。
たぶんHPとMPのバーや時計やテロップなどの情報は自分の目の1m程度前に擬似的に表示されている感じで顔の向きや目の向きを無視して見える。
たぶんだけど目で見てる情報(視覚)とは別にもう一つのまったく別の視点(目)を持っていてそれで仮想映像を見ているって感じ?
それが人の頭の中では別映像として認識できないから視覚映像に被って見えてるけど実際には別々の映像を見ている様な気がする。
そしてそんな見えている情報を元にこの樹の大きさをイメージすると…
子供の頃に家族4人でハワイに行った時にテレビで見た事のある大きな樹があったんだけど、その樹が100倍とか1000倍ぐらいの大きさになった感じ?
たぶんあの樹をイメージして作られてるんだと思うけど…実物を知っているせいで距離感がおかしくなる。
確かあの時…遠くから見てる間は『テレビに映ってた樹だぁ~♡』みたいに思って近くで見たいって思い走って行ったんだけど、途中でなんだか大きさが思っていたのと違っていてもっとずっと大きい事に気づいてなんだか怖くなって…最後はお父さんに抱っこされてあまり見ない様にしながら近くまで行ったんだけど…
私が今居る所はその樹が顔とか目を動かさずに視界に全て収まる場所で、距離が…ちょっと判り辛いんだけど一番近い辺りの根元に近い枝の先端辺りまで…1kmまでは無いのかなぁ…
そしてなんとなくこの場所から見えている樹の範囲が…120度よりも広い?
だとしたら円形に枝葉が広がっているなら樹の中心までの距離は…
X=(cos30°+tan30°)X-1kmで…
…計算中…
とりあえず3角関数だとかを思い出しながら計算してよく判らなくなったからざっくり想像してみた結果、大体半径6km程度の大きさの樹じゃないかな?
だとしたら樹のてっぺんまで見えてる事を考えると…もしかしたらもっと遠くから見たらこの樹って杉の樹とかポプラとかプラタナスみたいな感じに見えるのかもしれない。
その場合樹の高さって15km~20km?そんな感じになりそうなんだけど…さすがゲーム世界ね。
物理的な地球上の構造物の限界高度を越えるサイズの樹が生えるとか。
※限界高度の定義は、『積み上げる』又は『持ち上げる』行為を繰り返す事を前提とした構造物の事を言ってます。
あの時はなんとなく怖かったからお父さんに抱っこされて近づいたんだけど、ここにはそんな事をしてくれる人とか居ないんだから自分の足で近づくしかない。
「はぁ…歩くしかないって事かぁ。」
思わず声が漏れた。
「アリエルって歩きたいの?」
右の方からサラちゃんの声が聞こえてきた。
「え~時間かかるよ~?」
左を見たらシルシルちゃんが浮いていた。
「皆さん、アリエルさんは世界樹をほんの少し畏怖しておられるのです。急がせてはなりませんよ。」
「でも…歩いたら時間かかるよ?」
「いいんじゃない?私ゆっくり見て回るのって好きよ♪」
「アリエル?怖くないからねっ♡」
トキさんがなんとなく子供に言い聞かせる感じに言って闇子ちゃんと光子ちゃんが揃って現れ、最後に目の前にディーちゃんが浮きながら現れていい子いい子してくれた。
「あれっ?みんなもここに来れるの?」
「ここを通らないと違う世界に行けないから精霊は全員来れるよ?だからダイジョ~ブッ♡」
ディーちゃん頬の辺りにピトッ♡ってくっついてくれた。
私の気持ちが伝わってるって話をサラちゃんとかシルシルちゃんから聞いていたけど…精霊の全員が私の傍に近づいて来てくれた。
うん、やっぱりディーちゃんはRLSが終わったらもらおう♡
って言うか精霊全員欲しいかもしれない♡
…トキさんはちょっと悩むけど。
確か…リアルマネーを使えば自分の使った武器とか防具だとか最後の時にインベントリに入っていた物などのデータをもらえるってどこかで読んだと思う。
データ量によって金額が変わるって話だったと思うけど…
さすがにゲーム筐体の値段以上って事は無いよね?
とりあえず1人じゃないって事が分かり、心細く感じていた気分も元気いっぱいになりまずは移動することにした。
最初ちょっとだけ飛ぶのを体験してみたけど…私にはムリdeth。
『人とは飛べる様な体に進化してないのだから、飛ばなくても生きていける。』
そんな世界の真理を理解した私は歩いて移動することにした。
…みんなが人じゃなくって本当によかった。
…っていうかここがRLSで本当によかった。
そもそもRLSの中じゃなければ飛んでる状態でもらっ…ちょっとだけそそうするなんて事もなかったんだけど…
はぁ…ミズガルズに移動したらインベントリに入れたアレ…どこかで洗おう。
そして道中精霊の皆と話をしていて分かったのだけど、このアルフヘイムには樹の精霊が居るらしい。
そして各世界に繋がる門の所に小さな町があり、その行き先の門の傍の街で移動の度に試練を受けるか1人樹の精霊と契約する事でその試練を受けずに違う世界に行く事が出来るって感じらしい。
ちなみに樹の精霊がどんな感じの子なのかを聞いてみたんだけど、
「樹の精霊?…よく燃えるよ?」
↑サラちゃん談
「樹の精霊…たまにとおせんぼしてくるからあまり好きじゃないわ。」
↑シルシルちゃん談
「樹の精霊かぁ…私あんまり好きじゃないかなぁ…だって気付いたらあの子私に吸い付いてるんだもん。」
↑ディーちゃん談
「ん?樹の精霊ですか?私は近づきたくないですね。ディーちゃん同様私達も彼女には色々吸われますからね。」
↑トキさん談
「「樹の精霊?よくわかんない。」」
↑光子ちゃん&闇子ちゃん談
精霊ってお互いの力関係に関わる辺りしか気にならないみたいね。
私が聞きたかったのはビジュアル面の事だったんだけど。
「ちなみに樹の精霊って誰に近い感じなの?あぁ、見た目の話ね。」
精霊全員が顔を近づけて相談してる姿って言うのはすごくファンタジーで見てて微笑ましい。
トキさんを視界から除外するスキルを手に入れたらなんだけど。
とりあえず少しの間相談してから教えてくれた樹の精霊のイメージは、
『耳が大きい』『サイズ的には私と同じぐらい。(身長150cm体重40kg台♡)』『髪の色は緑っぽい?』『アリエルさんよりイイ体を持ってるから出来るなら楽しみたい。』『木?』『たぶん木。』
こんな話が聞けた。
とりあえずむかついたのでトキさんを一発殴っておいた。
「私の体はリアルではもっとすっごいんだからね!おっぱいとかバインバインなんだから!」
…少しだけ盛って言っておいた。ほんの少しね?
そんな事をしながら歩いて移動していると世界樹の枝の先端辺りまで来ていた。
見上げると樹の内側まで葉が茂っている様で空がまったく見えないんだけど、樹の枝別れしてる辺りとかが光って見えた。
そして正面に見えてきた樹の幹だけど…
「なんか目がちょっとおかしい感じがするけど…世界樹って透けて見えてない?」
なんか…樹の裏側の景色が見えてる?
「世界樹とは九つの世界を結ぶネットワークとしてのイメージを持っているそうですよ。昔天界人と話をする機会が何度かあったのですが、その方が教えてくれたのは確か…『ネットワークケーブルが縦横に延びているイメージ』という事を言っておられました。」
トキさんがそんな話をしてくれた。
たぶん『天界人』って言うのは勝手な想像だけど運営のアバター使ってこの世界に入って来た人の事を言ってるんだと思う。
もしかしたら世界樹って光ケーブルとかの集合体って感じなのかしら?
そしてそれから1時間程度かかりやっと幹の傍まで移動してきた。
うん。これは壁だね。
なんとなく友人と一緒に卒業旅行に行った時にフィヨルドを船で見るツアーみたいなのに参加したんだけど、その時見た崖がこんな感じだった。
そして傍まで来てやっと気付いたんだけど幹の表面を光がゆっくり上下に移動してる。
赤だったり青だったり黄色だったり…
すっごい大きな光ケーブルってイメージだね。
「それで?ミューの居るミズガルズに行くにはどうしたらいいの?」
世界樹の幹を見る事に気を取られていた私はここまで来た目的を思い出してみんなに聞いてみた。
「行く方法は色々あるけど…アリエルはまたアースガルズに戻る?」
サラちゃんが私に近づいて来て聞いてきた。
…どうかな?
ミューが居る所に居られるならアースガルズでもミズガルズでも他の精霊の世界でも特に問題無い気がするけど…
あっ…やだも~♡私今ミューしか見えてない乙女みたいなことを考えてた~♡♡♡
「アリエルきしょい。」
サラちゃんけっこうな毒舌を披露してくれた。
「サラちゃんにはこの乙女心は理解できないかなぁ~♡しょうがないなぁ~♡って訳でできるだけ早く行ける方法で行きましょう。」
「「「「あっ…」」」」
私がサラちゃんに答えたとほぼ同時にサラちゃんとシルシルちゃんを除いた4体の精霊が声を出した。
そして今まで笑顔だったり無表情だったり私に殴られてちょっと腫れた顔をしていた4人がまったく動かなくなってスッと体が消えて見えなくなった。
?
「ねぇサラちゃん。あの4人ってどこに行ったの?」
「…なんか…今まで繋がっていたミューって奴との線が消えたかもしれない。」
サラちゃん腕を組んで首を傾げながら答えてくれた。
「それってミューと私の繋がりが無くなったって事?」
少し鼓動が早くなった気がする。
「そんな感じかなぁ…でもまた会ったらあの子達にとなら簡単に契約できると思うよ?」
シルシルちゃんが教えてくれたけど…
ミューとの繋がりが消えたって言うのはどういう事?
もしかしたらミューが死んだって事?
視界の中にHPとMPのバーが表示されているのでたまに距離感が迷う。
現実世界で目で情報を得る場合、目のレンズの厚み調節と自分が焦点を当てている対象へ両目が向く角度で距離をおおまかに判断するが、RLSの中でもそれは同じで右目と左目に見えている映像が独立して感じられるからリアル世界と同じ様に距離感を認識できる。
だけど、HPとMPのバーは距離に関係なくそれを意識すれば視界にくっきり見えるせいでたまにおかしな感じになる。
たぶんHPとMPのバーや時計やテロップなどの情報は自分の目の1m程度前に擬似的に表示されている感じで顔の向きや目の向きを無視して見える。
たぶんだけど目で見てる情報(視覚)とは別にもう一つのまったく別の視点(目)を持っていてそれで仮想映像を見ているって感じ?
それが人の頭の中では別映像として認識できないから視覚映像に被って見えてるけど実際には別々の映像を見ている様な気がする。
そしてそんな見えている情報を元にこの樹の大きさをイメージすると…
子供の頃に家族4人でハワイに行った時にテレビで見た事のある大きな樹があったんだけど、その樹が100倍とか1000倍ぐらいの大きさになった感じ?
たぶんあの樹をイメージして作られてるんだと思うけど…実物を知っているせいで距離感がおかしくなる。
確かあの時…遠くから見てる間は『テレビに映ってた樹だぁ~♡』みたいに思って近くで見たいって思い走って行ったんだけど、途中でなんだか大きさが思っていたのと違っていてもっとずっと大きい事に気づいてなんだか怖くなって…最後はお父さんに抱っこされてあまり見ない様にしながら近くまで行ったんだけど…
私が今居る所はその樹が顔とか目を動かさずに視界に全て収まる場所で、距離が…ちょっと判り辛いんだけど一番近い辺りの根元に近い枝の先端辺りまで…1kmまでは無いのかなぁ…
そしてなんとなくこの場所から見えている樹の範囲が…120度よりも広い?
だとしたら円形に枝葉が広がっているなら樹の中心までの距離は…
X=(cos30°+tan30°)X-1kmで…
…計算中…
とりあえず3角関数だとかを思い出しながら計算してよく判らなくなったからざっくり想像してみた結果、大体半径6km程度の大きさの樹じゃないかな?
だとしたら樹のてっぺんまで見えてる事を考えると…もしかしたらもっと遠くから見たらこの樹って杉の樹とかポプラとかプラタナスみたいな感じに見えるのかもしれない。
その場合樹の高さって15km~20km?そんな感じになりそうなんだけど…さすがゲーム世界ね。
物理的な地球上の構造物の限界高度を越えるサイズの樹が生えるとか。
※限界高度の定義は、『積み上げる』又は『持ち上げる』行為を繰り返す事を前提とした構造物の事を言ってます。
あの時はなんとなく怖かったからお父さんに抱っこされて近づいたんだけど、ここにはそんな事をしてくれる人とか居ないんだから自分の足で近づくしかない。
「はぁ…歩くしかないって事かぁ。」
思わず声が漏れた。
「アリエルって歩きたいの?」
右の方からサラちゃんの声が聞こえてきた。
「え~時間かかるよ~?」
左を見たらシルシルちゃんが浮いていた。
「皆さん、アリエルさんは世界樹をほんの少し畏怖しておられるのです。急がせてはなりませんよ。」
「でも…歩いたら時間かかるよ?」
「いいんじゃない?私ゆっくり見て回るのって好きよ♪」
「アリエル?怖くないからねっ♡」
トキさんがなんとなく子供に言い聞かせる感じに言って闇子ちゃんと光子ちゃんが揃って現れ、最後に目の前にディーちゃんが浮きながら現れていい子いい子してくれた。
「あれっ?みんなもここに来れるの?」
「ここを通らないと違う世界に行けないから精霊は全員来れるよ?だからダイジョ~ブッ♡」
ディーちゃん頬の辺りにピトッ♡ってくっついてくれた。
私の気持ちが伝わってるって話をサラちゃんとかシルシルちゃんから聞いていたけど…精霊の全員が私の傍に近づいて来てくれた。
うん、やっぱりディーちゃんはRLSが終わったらもらおう♡
って言うか精霊全員欲しいかもしれない♡
…トキさんはちょっと悩むけど。
確か…リアルマネーを使えば自分の使った武器とか防具だとか最後の時にインベントリに入っていた物などのデータをもらえるってどこかで読んだと思う。
データ量によって金額が変わるって話だったと思うけど…
さすがにゲーム筐体の値段以上って事は無いよね?
とりあえず1人じゃないって事が分かり、心細く感じていた気分も元気いっぱいになりまずは移動することにした。
最初ちょっとだけ飛ぶのを体験してみたけど…私にはムリdeth。
『人とは飛べる様な体に進化してないのだから、飛ばなくても生きていける。』
そんな世界の真理を理解した私は歩いて移動することにした。
…みんなが人じゃなくって本当によかった。
…っていうかここがRLSで本当によかった。
そもそもRLSの中じゃなければ飛んでる状態でもらっ…ちょっとだけそそうするなんて事もなかったんだけど…
はぁ…ミズガルズに移動したらインベントリに入れたアレ…どこかで洗おう。
そして道中精霊の皆と話をしていて分かったのだけど、このアルフヘイムには樹の精霊が居るらしい。
そして各世界に繋がる門の所に小さな町があり、その行き先の門の傍の街で移動の度に試練を受けるか1人樹の精霊と契約する事でその試練を受けずに違う世界に行く事が出来るって感じらしい。
ちなみに樹の精霊がどんな感じの子なのかを聞いてみたんだけど、
「樹の精霊?…よく燃えるよ?」
↑サラちゃん談
「樹の精霊…たまにとおせんぼしてくるからあまり好きじゃないわ。」
↑シルシルちゃん談
「樹の精霊かぁ…私あんまり好きじゃないかなぁ…だって気付いたらあの子私に吸い付いてるんだもん。」
↑ディーちゃん談
「ん?樹の精霊ですか?私は近づきたくないですね。ディーちゃん同様私達も彼女には色々吸われますからね。」
↑トキさん談
「「樹の精霊?よくわかんない。」」
↑光子ちゃん&闇子ちゃん談
精霊ってお互いの力関係に関わる辺りしか気にならないみたいね。
私が聞きたかったのはビジュアル面の事だったんだけど。
「ちなみに樹の精霊って誰に近い感じなの?あぁ、見た目の話ね。」
精霊全員が顔を近づけて相談してる姿って言うのはすごくファンタジーで見てて微笑ましい。
トキさんを視界から除外するスキルを手に入れたらなんだけど。
とりあえず少しの間相談してから教えてくれた樹の精霊のイメージは、
『耳が大きい』『サイズ的には私と同じぐらい。(身長150cm体重40kg台♡)』『髪の色は緑っぽい?』『アリエルさんよりイイ体を持ってるから出来るなら楽しみたい。』『木?』『たぶん木。』
こんな話が聞けた。
とりあえずむかついたのでトキさんを一発殴っておいた。
「私の体はリアルではもっとすっごいんだからね!おっぱいとかバインバインなんだから!」
…少しだけ盛って言っておいた。ほんの少しね?
そんな事をしながら歩いて移動していると世界樹の枝の先端辺りまで来ていた。
見上げると樹の内側まで葉が茂っている様で空がまったく見えないんだけど、樹の枝別れしてる辺りとかが光って見えた。
そして正面に見えてきた樹の幹だけど…
「なんか目がちょっとおかしい感じがするけど…世界樹って透けて見えてない?」
なんか…樹の裏側の景色が見えてる?
「世界樹とは九つの世界を結ぶネットワークとしてのイメージを持っているそうですよ。昔天界人と話をする機会が何度かあったのですが、その方が教えてくれたのは確か…『ネットワークケーブルが縦横に延びているイメージ』という事を言っておられました。」
トキさんがそんな話をしてくれた。
たぶん『天界人』って言うのは勝手な想像だけど運営のアバター使ってこの世界に入って来た人の事を言ってるんだと思う。
もしかしたら世界樹って光ケーブルとかの集合体って感じなのかしら?
そしてそれから1時間程度かかりやっと幹の傍まで移動してきた。
うん。これは壁だね。
なんとなく友人と一緒に卒業旅行に行った時にフィヨルドを船で見るツアーみたいなのに参加したんだけど、その時見た崖がこんな感じだった。
そして傍まで来てやっと気付いたんだけど幹の表面を光がゆっくり上下に移動してる。
赤だったり青だったり黄色だったり…
すっごい大きな光ケーブルってイメージだね。
「それで?ミューの居るミズガルズに行くにはどうしたらいいの?」
世界樹の幹を見る事に気を取られていた私はここまで来た目的を思い出してみんなに聞いてみた。
「行く方法は色々あるけど…アリエルはまたアースガルズに戻る?」
サラちゃんが私に近づいて来て聞いてきた。
…どうかな?
ミューが居る所に居られるならアースガルズでもミズガルズでも他の精霊の世界でも特に問題無い気がするけど…
あっ…やだも~♡私今ミューしか見えてない乙女みたいなことを考えてた~♡♡♡
「アリエルきしょい。」
サラちゃんけっこうな毒舌を披露してくれた。
「サラちゃんにはこの乙女心は理解できないかなぁ~♡しょうがないなぁ~♡って訳でできるだけ早く行ける方法で行きましょう。」
「「「「あっ…」」」」
私がサラちゃんに答えたとほぼ同時にサラちゃんとシルシルちゃんを除いた4体の精霊が声を出した。
そして今まで笑顔だったり無表情だったり私に殴られてちょっと腫れた顔をしていた4人がまったく動かなくなってスッと体が消えて見えなくなった。
?
「ねぇサラちゃん。あの4人ってどこに行ったの?」
「…なんか…今まで繋がっていたミューって奴との線が消えたかもしれない。」
サラちゃん腕を組んで首を傾げながら答えてくれた。
「それってミューと私の繋がりが無くなったって事?」
少し鼓動が早くなった気がする。
「そんな感じかなぁ…でもまた会ったらあの子達にとなら簡単に契約できると思うよ?」
シルシルちゃんが教えてくれたけど…
ミューとの繋がりが消えたって言うのはどういう事?
もしかしたらミューが死んだって事?
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