30 / 39
戴冠式の日
しおりを挟む
ーー傭兵を雇いフラン王太子を暗殺しようとしたとして、ルクター公爵が逮捕された。家宅捜査によって、他国から武器を密輸した証拠や度重なる賄賂などの余罪が次々と発見された公爵は、フラン暗殺未遂で捕まった傭兵と共に断頭台にて処刑されることとなり……。
国王交代間近のこの時期に、衝撃的なニュースとして国全体が驚愕したのだった。
「……ルクター公爵閣下って、三大公爵家の中でもトップの資産家じゃない」
「殿下のお命を狙うだなんて」
「公爵の座がひとつ空いちゃったわね」
「侯爵家のうちのどこかが繰り上がるんじゃないかしら」
戴冠式当日ーー王城の大広間に集まった貴族達、その開式を待つ間の話題は、やはり公爵の件で持ちきりだった。
会場の隅、フランが登場する予定の舞台の袖で最終確認をしながら、俺は密かに貴族達の方を盗み見る。
(……改めて見ると圧巻の光景だな。国にはこんなにたくさんの貴族がいるのか)
国王交代という重要行事のため、今日は国中のほぼ全ての貴族が王城に集まっているのだ。今からフランと共にこの前に立って式を行わなければならないと思うと、緊張に鼓動が早まった。
目立たないように気をつけながら、キョロキョロと会場を見渡しているとーーやがて、左端の奥の方に見知った顔を発見する。
父親のスフォルツァ伯爵とその夫人。腹違いの兄のフレデリックに、その婚約者となったリリーシアだ。
久しぶりにその顔を見たが、相変わらず伯爵は息子の尻拭いに疲れ果てた様子で、義母である伯爵夫人の高慢ちきな立ち振る舞いも全く変わっていない。
変わっているとすれば、フレデリックとリリーシアの態度だ。
以前、俺からリリーシアを略奪したときのフレデリックは、容姿の美しいリリーシアにデレデレ鼻の下を伸ばして、人目もはばからず腰や肩を抱いてイチャイチャしていたものだが。
今のフレデリックはどこかふてくされた様子でそっぽを向いており、リリーシアと目を合わせようともしない。
リリーシアもリリーシアで、フレデリックのことなど眼中にないといった様子で無視しており、明らかに二人が不仲になっていることが見て取れる。
(……一体なにがあったっていうんだ。弟から略奪までしておいて、結局その程度の愛だったなんて馬鹿馬鹿しいな)
フン、と鼻で笑いつつ、舞台袖から廊下に出て、フランがいる控えの部屋へと戻る。
そこでは、煌びやかな装飾で彩られた国王の正装に着替えたフランが、鏡とにらめっこをしながら襟元の調整をしているところだった。
皆の前に出るため、真白い布を被って吸血鬼特有の白い髪と赤い目を隠したフランは、俺が近づいていくとふっと笑ってこちらを向く。
「ーー会場の方はもう準備大丈夫そうかな。僕は今丁度着替えが終わったけど」
「はい。皆フラン様のご登場を今か今かと待ち望んでいらっしゃいますよ」
俺がそう答えると、フランは一度、ゆっくりと深呼吸をして……それから、しっかりと胸をはって頷いた。
「……よし、じゃあ、行こうか」
ーーーーー
ーーフランと俺が舞台に上がると、会場に一気に緊張感がはしる。大勢の視線を一身に受けながら、フランは先に待っていた現王オルフェの前にひざまずいた。
オルフェは今60代ということになっているが、フランと同じく吸血鬼でほぼ不老の肉体であるため、声を発すればその若々しさで聞く者に違和感を与えてしまう。
そのため、オルフェは無言で自身の王冠と王笏を手に取ると、それをフランの両手に渡るようにそっと持たせた。
「ーー陛下に代わり、今日からはこの私が国王として……この国を治め、豊かで強い国へと導いて見せます」
フランの宣言に、オルフェがゆっくりと頷く。そのまま立ち上がったフランが短く演説をすると、会場中がわっと歓声に湧いた。
新国王フランの、誕生の瞬間である。
(……次は、俺か)
ごくりと息を呑み、今度は俺がフランの前に跪く。腰の剣ーーさすがに今日ばかりは刀という訳にはいかなかったーーを抜いてフランに捧げ、頭を下げると、その剣がそっと左肩の上に添えられた。
「――この時より、汝は我が剣にして盾である。ここに騎士の誓約をたて、正義を護り、理を重んじ、誇りを胸に歩むことを誓うか」
フランの声に応えるように、何度も練習していた台詞を唱える。
「ーーはい。この身、この命の全てをもって、陛下に忠を尽くすことを誓います」
心からの誓いをたててそう告げると、頭上から「立て」と声をかけられた。俺はゆっくりと立ち上がり、フランの顔を真っ直ぐに見据える。
布に隠れていてその目を見ることは叶わないが、二人の目線が真っ直ぐにぶつかり合い、しっかりと見つめ合っているという確信が胸の内に強く刻まれた。
「我、フラン=ディ=アヴェーヌは、汝、悠馬=スフォルツァを騎士としてここに認める」
フランが宣言し、剣を俺に手渡した瞬間、会場が再びわっと湧いた。
二人共に、拍手と歓声が鳴り響く会場の方へと身体を向ける。
新国王と騎士の誕生を祝う貴族達の声に、俺はつい涙ぐみそうになるのをぐっと堪えた。
異国から連れてこられた愛人の芸者の子、不義の子などと言われて伯爵家で蔑まれ、存在すら否定されてきたあの日々から……まさかこんな大舞台で皆からの歓迎を受けることになるとは。
全ては、フランのおかげだ。婚約者を奪われ、腐っていた俺を、救い出してここまで導いてくれた光なのだ。
彼のためなら、俺の持ちうる全てを捧げられる……確かに、そう思える。
「ーー今日は、皆の前で重大な発表がある。先日、ルクター家が反逆罪によって爵位を失い、公爵の位に空席が生まれてしまったのは皆知っていると思う」
フランが再び語り出すと、湧いていた会場が一瞬のうちにシンと静まりかえった。
(……ついに、この発表をするときが来たのか)
俺は緊張に身体を強張らせながら、努めて冷静な面持ちでフランの横に立つ。
先日、ルクター公爵が逮捕された時に、俺はフランからあることを提案されたのだ。
「ーーそこで、ここにいる騎士・悠馬に新たに一代公爵の爵位を与えることにする!!」
フランがそう告げた瞬間……会場がどっとどよめいた。
国王交代間近のこの時期に、衝撃的なニュースとして国全体が驚愕したのだった。
「……ルクター公爵閣下って、三大公爵家の中でもトップの資産家じゃない」
「殿下のお命を狙うだなんて」
「公爵の座がひとつ空いちゃったわね」
「侯爵家のうちのどこかが繰り上がるんじゃないかしら」
戴冠式当日ーー王城の大広間に集まった貴族達、その開式を待つ間の話題は、やはり公爵の件で持ちきりだった。
会場の隅、フランが登場する予定の舞台の袖で最終確認をしながら、俺は密かに貴族達の方を盗み見る。
(……改めて見ると圧巻の光景だな。国にはこんなにたくさんの貴族がいるのか)
国王交代という重要行事のため、今日は国中のほぼ全ての貴族が王城に集まっているのだ。今からフランと共にこの前に立って式を行わなければならないと思うと、緊張に鼓動が早まった。
目立たないように気をつけながら、キョロキョロと会場を見渡しているとーーやがて、左端の奥の方に見知った顔を発見する。
父親のスフォルツァ伯爵とその夫人。腹違いの兄のフレデリックに、その婚約者となったリリーシアだ。
久しぶりにその顔を見たが、相変わらず伯爵は息子の尻拭いに疲れ果てた様子で、義母である伯爵夫人の高慢ちきな立ち振る舞いも全く変わっていない。
変わっているとすれば、フレデリックとリリーシアの態度だ。
以前、俺からリリーシアを略奪したときのフレデリックは、容姿の美しいリリーシアにデレデレ鼻の下を伸ばして、人目もはばからず腰や肩を抱いてイチャイチャしていたものだが。
今のフレデリックはどこかふてくされた様子でそっぽを向いており、リリーシアと目を合わせようともしない。
リリーシアもリリーシアで、フレデリックのことなど眼中にないといった様子で無視しており、明らかに二人が不仲になっていることが見て取れる。
(……一体なにがあったっていうんだ。弟から略奪までしておいて、結局その程度の愛だったなんて馬鹿馬鹿しいな)
フン、と鼻で笑いつつ、舞台袖から廊下に出て、フランがいる控えの部屋へと戻る。
そこでは、煌びやかな装飾で彩られた国王の正装に着替えたフランが、鏡とにらめっこをしながら襟元の調整をしているところだった。
皆の前に出るため、真白い布を被って吸血鬼特有の白い髪と赤い目を隠したフランは、俺が近づいていくとふっと笑ってこちらを向く。
「ーー会場の方はもう準備大丈夫そうかな。僕は今丁度着替えが終わったけど」
「はい。皆フラン様のご登場を今か今かと待ち望んでいらっしゃいますよ」
俺がそう答えると、フランは一度、ゆっくりと深呼吸をして……それから、しっかりと胸をはって頷いた。
「……よし、じゃあ、行こうか」
ーーーーー
ーーフランと俺が舞台に上がると、会場に一気に緊張感がはしる。大勢の視線を一身に受けながら、フランは先に待っていた現王オルフェの前にひざまずいた。
オルフェは今60代ということになっているが、フランと同じく吸血鬼でほぼ不老の肉体であるため、声を発すればその若々しさで聞く者に違和感を与えてしまう。
そのため、オルフェは無言で自身の王冠と王笏を手に取ると、それをフランの両手に渡るようにそっと持たせた。
「ーー陛下に代わり、今日からはこの私が国王として……この国を治め、豊かで強い国へと導いて見せます」
フランの宣言に、オルフェがゆっくりと頷く。そのまま立ち上がったフランが短く演説をすると、会場中がわっと歓声に湧いた。
新国王フランの、誕生の瞬間である。
(……次は、俺か)
ごくりと息を呑み、今度は俺がフランの前に跪く。腰の剣ーーさすがに今日ばかりは刀という訳にはいかなかったーーを抜いてフランに捧げ、頭を下げると、その剣がそっと左肩の上に添えられた。
「――この時より、汝は我が剣にして盾である。ここに騎士の誓約をたて、正義を護り、理を重んじ、誇りを胸に歩むことを誓うか」
フランの声に応えるように、何度も練習していた台詞を唱える。
「ーーはい。この身、この命の全てをもって、陛下に忠を尽くすことを誓います」
心からの誓いをたててそう告げると、頭上から「立て」と声をかけられた。俺はゆっくりと立ち上がり、フランの顔を真っ直ぐに見据える。
布に隠れていてその目を見ることは叶わないが、二人の目線が真っ直ぐにぶつかり合い、しっかりと見つめ合っているという確信が胸の内に強く刻まれた。
「我、フラン=ディ=アヴェーヌは、汝、悠馬=スフォルツァを騎士としてここに認める」
フランが宣言し、剣を俺に手渡した瞬間、会場が再びわっと湧いた。
二人共に、拍手と歓声が鳴り響く会場の方へと身体を向ける。
新国王と騎士の誕生を祝う貴族達の声に、俺はつい涙ぐみそうになるのをぐっと堪えた。
異国から連れてこられた愛人の芸者の子、不義の子などと言われて伯爵家で蔑まれ、存在すら否定されてきたあの日々から……まさかこんな大舞台で皆からの歓迎を受けることになるとは。
全ては、フランのおかげだ。婚約者を奪われ、腐っていた俺を、救い出してここまで導いてくれた光なのだ。
彼のためなら、俺の持ちうる全てを捧げられる……確かに、そう思える。
「ーー今日は、皆の前で重大な発表がある。先日、ルクター家が反逆罪によって爵位を失い、公爵の位に空席が生まれてしまったのは皆知っていると思う」
フランが再び語り出すと、湧いていた会場が一瞬のうちにシンと静まりかえった。
(……ついに、この発表をするときが来たのか)
俺は緊張に身体を強張らせながら、努めて冷静な面持ちでフランの横に立つ。
先日、ルクター公爵が逮捕された時に、俺はフランからあることを提案されたのだ。
「ーーそこで、ここにいる騎士・悠馬に新たに一代公爵の爵位を与えることにする!!」
フランがそう告げた瞬間……会場がどっとどよめいた。
56
あなたにおすすめの小説
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
できるかぎり毎日? お話の予告と皆の裏話? のあがるインスタとYouTube
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日投稿だけど時間は不定期
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる