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第6章 創立記念パーティーにて

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「そ、そんな願ってもないことです。本当にいいんですか?」

「ええ、急で大変でしょうけど、年明けに引っ越しを考えておいていただけるかしら」

「は、はい。わかりました。あの、ありがとうございます」

 宗介さんはドアに手をかけ、「後で電話するよ」と言うと、手を振った。


 彼らが出ていった後、わたしは放心状態でしばらくそこにあった椅子に腰をかけていた。

 まだ、降って湧いたような嬉しすぎる出来事に、気持ちが追いついていない。

 宗介さんと同じマンションで暮らす。そして、入籍。

 大声で叫びたくなるほどの喜びに浸りながら、ようやく立ち上がり、会場に戻った。
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