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秒で大盛り
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僕の家の近くに新しいお店が出来たらしい。
母が物凄い勧めて来たので休日に来てみたのだ。
「いらっしゃい。」
小さいお店だけどなんだか居心地が良さそうだ。
キッチンではマスターが仕込みをしていて忙しそうだ。
「あのー。メニュー表はどこですか?」
「うちメニュー表なくて。マスターが気分で作ってるんです。」
「そう、、なんですね。じゃあそれを一つ。」
「はい。かしこまりました。」
なんだよ。気分で作るって、、、、、。
日替わりランチみたいなものなのかな。
そんな風に考えていると10分後に料理が運ばれて来た。
そこには到底1人では食べれない量のカレーライスだった。
びっくりしたが、とりあえず大口で無心になって食べ続けた。
デザートまで食べようとしていたけれど、そんな余裕は僕のお腹には全くなかった。
ぼくの方をチラッと見たマスターがこちらをみてニヤニヤしているような気がした。
何だよ!こんな量も食べれないのかってバカにしてんのか?ニヤニヤしてこっちみやがって!
くそ!よし!こうなりゃ最後まで食べてやる!
うおーーーーーー!!!
僕は初め到底食べることが出来ないと思っていた大盛りカレーライスを完食することができたのだ。
「お会計お願いします。」
「マスターがお会計はいらないって言ってます。」
「え?いやいや払いますよ。」
「受け取れません。ですがこれから毎日来て欲しいそうです。」
「あ、、、はい。分かりました。」
それから三年以上毎日そのお店に通い続けた。
でもいつもお会計は断られてしまう。
ある日僕は思い切ってマスターを呼んでほしいとホール担当の方にお願いした。
「いつもありがとうございます。でもさすがにずっとタダという事では申し訳ないので、今日からちゃんと払わせて下さい。」
「光一。お父さんだよ。忘れてしまったかい?」
「父さん?!」
「そうだよ!母さんから連絡が来て光一が来るって言うから急いでカレーを仕込んだんだよ。お前カレー好物だっただろう?」
父さん、、、。
僕の中での父さんの記憶と言えば、、、
女遊び、ギャンブル、借金、酒で暴れると言う姿だった。
「何だよ!今更。母さんも母さんだよ!お前なんか父親だと思った事なんてないんだよ!」
「待ってくれ!俺はお前を立派に育てたとそう思っているよ。何もかも俺のお陰じゃないか!そうだろ?
光一、お前はもう立派な大食いファイターだ!」
た・し・か・にだ!
僕はこの店に通い始めてからというもの、前よりとてつもなく大食いになってしまっていた。
しかも数多くの店の大食いチャレンジでも成功していて、もしかしてこれは行けるんじゃないかと思い始めていた。
そしてそして前はもやしのような男だと周りからバカにされていたが、見る見るうちに体は大きくなり逞ましい男へと成長していた。
確かに僕の人生は好転し始めている。
「父さんの言う通りかもしれない。これからは立派な大食いファイターになれるように頑張っていくよ!」
完
「ことりさん、ことりさん。この店のホール担当の者です。」
「うぉ!何ですか?私は大盛り食べれないですよw w」
「違うんです!うちのマスター息子さんが大食いしている所を勝手にライブ配信してるんです。それで人気YouTuberにして自分が儲けようとしてるんです!」
「何と!凄いプロデュース力ですな!ww
これからもこの親子から目が離せませんね!」
母が物凄い勧めて来たので休日に来てみたのだ。
「いらっしゃい。」
小さいお店だけどなんだか居心地が良さそうだ。
キッチンではマスターが仕込みをしていて忙しそうだ。
「あのー。メニュー表はどこですか?」
「うちメニュー表なくて。マスターが気分で作ってるんです。」
「そう、、なんですね。じゃあそれを一つ。」
「はい。かしこまりました。」
なんだよ。気分で作るって、、、、、。
日替わりランチみたいなものなのかな。
そんな風に考えていると10分後に料理が運ばれて来た。
そこには到底1人では食べれない量のカレーライスだった。
びっくりしたが、とりあえず大口で無心になって食べ続けた。
デザートまで食べようとしていたけれど、そんな余裕は僕のお腹には全くなかった。
ぼくの方をチラッと見たマスターがこちらをみてニヤニヤしているような気がした。
何だよ!こんな量も食べれないのかってバカにしてんのか?ニヤニヤしてこっちみやがって!
くそ!よし!こうなりゃ最後まで食べてやる!
うおーーーーーー!!!
僕は初め到底食べることが出来ないと思っていた大盛りカレーライスを完食することができたのだ。
「お会計お願いします。」
「マスターがお会計はいらないって言ってます。」
「え?いやいや払いますよ。」
「受け取れません。ですがこれから毎日来て欲しいそうです。」
「あ、、、はい。分かりました。」
それから三年以上毎日そのお店に通い続けた。
でもいつもお会計は断られてしまう。
ある日僕は思い切ってマスターを呼んでほしいとホール担当の方にお願いした。
「いつもありがとうございます。でもさすがにずっとタダという事では申し訳ないので、今日からちゃんと払わせて下さい。」
「光一。お父さんだよ。忘れてしまったかい?」
「父さん?!」
「そうだよ!母さんから連絡が来て光一が来るって言うから急いでカレーを仕込んだんだよ。お前カレー好物だっただろう?」
父さん、、、。
僕の中での父さんの記憶と言えば、、、
女遊び、ギャンブル、借金、酒で暴れると言う姿だった。
「何だよ!今更。母さんも母さんだよ!お前なんか父親だと思った事なんてないんだよ!」
「待ってくれ!俺はお前を立派に育てたとそう思っているよ。何もかも俺のお陰じゃないか!そうだろ?
光一、お前はもう立派な大食いファイターだ!」
た・し・か・にだ!
僕はこの店に通い始めてからというもの、前よりとてつもなく大食いになってしまっていた。
しかも数多くの店の大食いチャレンジでも成功していて、もしかしてこれは行けるんじゃないかと思い始めていた。
そしてそして前はもやしのような男だと周りからバカにされていたが、見る見るうちに体は大きくなり逞ましい男へと成長していた。
確かに僕の人生は好転し始めている。
「父さんの言う通りかもしれない。これからは立派な大食いファイターになれるように頑張っていくよ!」
完
「ことりさん、ことりさん。この店のホール担当の者です。」
「うぉ!何ですか?私は大盛り食べれないですよw w」
「違うんです!うちのマスター息子さんが大食いしている所を勝手にライブ配信してるんです。それで人気YouTuberにして自分が儲けようとしてるんです!」
「何と!凄いプロデュース力ですな!ww
これからもこの親子から目が離せませんね!」
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