赤くて青い

笛鳴ことり

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悲しみや苦しみ

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僕から見えるこの世界はいつからか悲しみ、苦しみに溢れていた。


事故に遭う前は無邪気に走り回っているような本当に普通の子どもだった。

悲しみや苦しみで青く見える人を見つければ、そばに居て寄り添って、なんとかその問題を解決しようと努力してきた。


そして一見して楽しそうに笑っている人もまた悲しみ、苦しみの青が濃く出ている人もいた。


その笑顔の裏に一体何があるのか?


大丈夫。大丈夫!と笑う。


僕の思い違いか、、、。とその時はまだ自信も無かった。



それが大きな間違いだった、、、、、。


彼らを救う事が出来なかった。


分かっていたのに、、、。


心の中では、、、、、



        助けて!


悲しい、、、。


                 もう無理!

       限界、、。



 
1人にしないで!!       誰か助けて!




沢山伝わって来たはずなのに!!


自分の周りでさえ救えていないのに、、、、、


世界なんて、、、、、、。


悲しみ、苦しみに包まれた僕は目に映る青いものが全て本当は自分の悲しみや苦しみであるかのようにさえも思えた。


でも僕みたいな人間が他にもいる、、、。


いつか、いつかその子に出会えたら、、

何から話そう。。。


人々の悲しみ、苦しみの中で小さい小さい光だけが今の僕に力を与えていた。


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