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九の一
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大きな欠伸が口をついて出ると、水鳥ははっとしたように口元を覆い隠した。
とりあえず誰も見ていなかったことに安堵を覚え、水鳥は授業中だというのにほぼ日課となりつつある人物観察を始めた。
近頃何かをずっと考え込んでいるらしく、無表情の中にも幾分か厳しい色合いが時折見られ、近寄りがたい雰囲気を醸す里留の姿を水鳥は複雑な思いで眺める。
―なんか、あったのかな?
もやもやとした疑問がわき上がるが、そんなことを簡単に簡単に里留に聞けるわけがない。想像してはみるが、昇魔とやらに関係するであることは簡単に考えついてしまい、そう簡単に里留が口を割ることはないのも十分に分かっていることだ。
小さな溜息をついたとたん、間延びしたチャイムの音が水鳥を強制的に現実に戻した。
慌てて日直の声に合わせて席を立ち、教師に向かって頭を下げる。
一気に賑わいを増した教室内に、水鳥は身体から力を抜いて椅子に全体重をかけて座り込んだ。今日一日が終わったという感想はさておき、机の中から教科書類をとりだして鞄に詰め込む。
今日も何事もなく無事に終わった。
教室にいる皆同じ考えなのだろう。どことなくほっとしたような空気を感じ取りつつ、水鳥は教科書類すべてを鞄にしまい終えると、椅子を引いて立ち上がる。さて帰るか、と鞄を持ち上げたとたん友人が水鳥を呼んだ。
「みーどーりー。今日掃除当番でしょ」
「あ……」
言われて思い出す。
週周りで全学年に回ってくる時計塔付近の掃除は、生徒達から不満の多い場所でもあり手抜きの清掃を行う場所でもある。余りにも古い時計塔は、どうにも圧迫感と不気味さを漂わせているため、掃除以外で近づく生徒は皆無と言ってもよいだろう。
「忘れてた」
「まぁ、あそこ行きたくないし、面倒だよね」
鞄を置いて友人と一緒に教室を出て行こうとする水鳥の背中を、里留が難しい表情で見送っていることに気付かず、水鳥はたわいない話を友人と交わす。
思い思いに帰途につく生徒達の群れを抜け、水鳥達は静けさに満ちた時計塔付近へと近づくと小さく溜息をついた。
時計塔の清掃と言っても、塔内部に入るわけではない。時計塔の周辺を掃き清め、ゴミを出すだけで終わりという至ってシンプルなものだが、時計塔の周囲は一周がかなりの長さになるためにどれだけ手を抜いたとしてもそれなりに時間を食ってしまうのだ。
「箒とってくる」
「ん。お願い」
小走りに駆け去る友人の姿を見送り、水鳥は嫌々周囲を見回した。
それほどゴミが落ちているわけではないし、さっさと嫌なことは片付けるに限る。そう考え、頭上を見上げた。
学園が設立された当時は綺麗であったろう壁面は、今は蔦がはびこりちらほらと隙間から見える壁の色は当時の面影など感じさせぬほどに汚れきっている。ゆっくりと時を刻む針だけが輝いているように見え、水鳥は小さく溜息をはき出す。
人気がない、というだけでも不気味なのに、この時計塔には色々と気持ちの悪い噂話が絶えたことがないのだ。
「やだなぁ」
そう呟いた時だ。カチャン、と、小さな金属音が聞こえた。
何気なくそちらに視線を向けた水鳥の瞳が、わずかに大きく見開かれた。
いつもは堅い南京錠で締め付けてある扉のそれが外れて、小さくだが扉が開かれて内部の暗闇を外に漏らしている。
だらりと垂れ下がった南京錠を元に戻すべきか否かを迷いながら、水鳥はゆっくりとそちらに近づいた。
内部の様子など誰も知らないということもあり、ほんの少しではあったが好奇心が水鳥の中に産まれたのは仕方のないことだろう。南京錠を手に取り、水鳥はわずかに迷った後そっと扉を開けた。
小さな明かり取りの窓から入ってくる光以外光源はなく、薄暗い内部はどうなっているのかがよく分からない。
どうしよう、と迷ったのは一瞬だけだ。意を決してそっと中に足を踏み入れ、埃臭い空気に鼻をつまみそうになりながら、水鳥はぐるりと内部を見回した。
静かだと思ったのは気のせいだ。内部は時を刻むための機械音が満ちており、頭上を見上げれば思ったよりも高い天井は明かり取りの光も差さぬ暗闇に満ちていた。
歩くたびに上がる埃は、この中がここ数年は掃除されていないことの証明だ。
がらんとした空間には上に登るための階段しか見当たらない。これといったものが置かれていることもなく、再度水鳥は頭上を見上げた。
「へーこうなってたんだ」
もっと雑然としたものに溢れているのでは、と思っていたが、あまりにも拍子抜けするほどに内部には何もない。体育用具入れのようなものだと噂話に聞いていたが、それはあっさりと否定された。
さて戻ろうか、と考えた時だ。
バタン、と大きな音を立てて背後の鉄扉が閉じた。
ぎょっとしたように振り向いた水鳥が、慌てて扉に駆け寄りドアノブを思い切りひねるが、それはぴくりともう動こうとはしない。友人が帰ってきているのでは、という望みを込め、水鳥はがんがんと勢いよく扉を叩く。
だが、音はひどく内側に響くように陰鬱な色を帯び、開くことはないと水鳥に告げているかのようだった。
「ちょ!誰か開けてよ!」
悪戯にしては悪質だと思い込もうとしながら、顔色をなくした水鳥は悲鳴のような声でそう叫ぶ。そのうちに、ふと一つの事実に気がついた。
いくら扉が分厚くとも、明かり取りの窓から外の音が聞こえてきてもおかしくないはずだ。ただでさえ下校の時刻だ。いくらここら周辺に人が来ないとはいえ、遠くの方から人のざわめきが聞こえてきてはいたのだから、それが耳に届いてもおかしくはないはず。にも関わらず、外界の音が全くといってよいほど聞こえない。
自分がこの場からいなくなれば、大声で友人が呼んでもおかしくはない。なのに、それすらも、聞こえることはない。
事態の異常さに、水鳥はドアから少しずつ距離を取り始めてた。
あの時と、同じ空気が自分の周りを取り巻いている。
第二校舎で見せつけられた惨劇。あの時肌で感じた空気が、今この空間にひたひたと満ちつつある。
ぞわりと冷たいものが背筋を走り抜けた。
ここにいてはいけない。警鐘はがんがんと頭の中で鳴り響くが、どうしたらよいのがか全く分からない。
パニックを起こした水鳥が、出口が他にないかを慌てて探す。
その時だ。
するり、と水鳥の首筋に冷たい何かが触れた。
何が、と思うこともできず、水鳥が慌てて周囲を見回すが、薄闇の中には自分以外の何も見つけることは出来ない。
誰、と声を上げようとした瞬間、水鳥の首を何かが力強く締め付けた。
「ぐっ!」
息が、詰まる。
呼吸の出来ない苦しさに、口が大きく開き、首を引き締める何かを引っ掻くために指先が首の皮膚を抉り取る。
どろりと生暖かい何かが指先を伝い、ぼたぼたと床に広がっていくことにすら気が付かず、水鳥はただ闇雲に首回りの肉まで爪先が食い込む事に気が付かずに闇雲にそれを取り払おうと暴れ狂った。
痛みがあるはずだが、それすらも分からずにいる水鳥の意識が、どんどんと暗闇に引きずり込まれる。
「―オ帰りなサいませ」
意識が途切れる寸前に聞こえた声。
ひどくしわがれた声音には、抑えきれない喜悦が宿っていた。
とりあえず誰も見ていなかったことに安堵を覚え、水鳥は授業中だというのにほぼ日課となりつつある人物観察を始めた。
近頃何かをずっと考え込んでいるらしく、無表情の中にも幾分か厳しい色合いが時折見られ、近寄りがたい雰囲気を醸す里留の姿を水鳥は複雑な思いで眺める。
―なんか、あったのかな?
もやもやとした疑問がわき上がるが、そんなことを簡単に簡単に里留に聞けるわけがない。想像してはみるが、昇魔とやらに関係するであることは簡単に考えついてしまい、そう簡単に里留が口を割ることはないのも十分に分かっていることだ。
小さな溜息をついたとたん、間延びしたチャイムの音が水鳥を強制的に現実に戻した。
慌てて日直の声に合わせて席を立ち、教師に向かって頭を下げる。
一気に賑わいを増した教室内に、水鳥は身体から力を抜いて椅子に全体重をかけて座り込んだ。今日一日が終わったという感想はさておき、机の中から教科書類をとりだして鞄に詰め込む。
今日も何事もなく無事に終わった。
教室にいる皆同じ考えなのだろう。どことなくほっとしたような空気を感じ取りつつ、水鳥は教科書類すべてを鞄にしまい終えると、椅子を引いて立ち上がる。さて帰るか、と鞄を持ち上げたとたん友人が水鳥を呼んだ。
「みーどーりー。今日掃除当番でしょ」
「あ……」
言われて思い出す。
週周りで全学年に回ってくる時計塔付近の掃除は、生徒達から不満の多い場所でもあり手抜きの清掃を行う場所でもある。余りにも古い時計塔は、どうにも圧迫感と不気味さを漂わせているため、掃除以外で近づく生徒は皆無と言ってもよいだろう。
「忘れてた」
「まぁ、あそこ行きたくないし、面倒だよね」
鞄を置いて友人と一緒に教室を出て行こうとする水鳥の背中を、里留が難しい表情で見送っていることに気付かず、水鳥はたわいない話を友人と交わす。
思い思いに帰途につく生徒達の群れを抜け、水鳥達は静けさに満ちた時計塔付近へと近づくと小さく溜息をついた。
時計塔の清掃と言っても、塔内部に入るわけではない。時計塔の周辺を掃き清め、ゴミを出すだけで終わりという至ってシンプルなものだが、時計塔の周囲は一周がかなりの長さになるためにどれだけ手を抜いたとしてもそれなりに時間を食ってしまうのだ。
「箒とってくる」
「ん。お願い」
小走りに駆け去る友人の姿を見送り、水鳥は嫌々周囲を見回した。
それほどゴミが落ちているわけではないし、さっさと嫌なことは片付けるに限る。そう考え、頭上を見上げた。
学園が設立された当時は綺麗であったろう壁面は、今は蔦がはびこりちらほらと隙間から見える壁の色は当時の面影など感じさせぬほどに汚れきっている。ゆっくりと時を刻む針だけが輝いているように見え、水鳥は小さく溜息をはき出す。
人気がない、というだけでも不気味なのに、この時計塔には色々と気持ちの悪い噂話が絶えたことがないのだ。
「やだなぁ」
そう呟いた時だ。カチャン、と、小さな金属音が聞こえた。
何気なくそちらに視線を向けた水鳥の瞳が、わずかに大きく見開かれた。
いつもは堅い南京錠で締め付けてある扉のそれが外れて、小さくだが扉が開かれて内部の暗闇を外に漏らしている。
だらりと垂れ下がった南京錠を元に戻すべきか否かを迷いながら、水鳥はゆっくりとそちらに近づいた。
内部の様子など誰も知らないということもあり、ほんの少しではあったが好奇心が水鳥の中に産まれたのは仕方のないことだろう。南京錠を手に取り、水鳥はわずかに迷った後そっと扉を開けた。
小さな明かり取りの窓から入ってくる光以外光源はなく、薄暗い内部はどうなっているのかがよく分からない。
どうしよう、と迷ったのは一瞬だけだ。意を決してそっと中に足を踏み入れ、埃臭い空気に鼻をつまみそうになりながら、水鳥はぐるりと内部を見回した。
静かだと思ったのは気のせいだ。内部は時を刻むための機械音が満ちており、頭上を見上げれば思ったよりも高い天井は明かり取りの光も差さぬ暗闇に満ちていた。
歩くたびに上がる埃は、この中がここ数年は掃除されていないことの証明だ。
がらんとした空間には上に登るための階段しか見当たらない。これといったものが置かれていることもなく、再度水鳥は頭上を見上げた。
「へーこうなってたんだ」
もっと雑然としたものに溢れているのでは、と思っていたが、あまりにも拍子抜けするほどに内部には何もない。体育用具入れのようなものだと噂話に聞いていたが、それはあっさりと否定された。
さて戻ろうか、と考えた時だ。
バタン、と大きな音を立てて背後の鉄扉が閉じた。
ぎょっとしたように振り向いた水鳥が、慌てて扉に駆け寄りドアノブを思い切りひねるが、それはぴくりともう動こうとはしない。友人が帰ってきているのでは、という望みを込め、水鳥はがんがんと勢いよく扉を叩く。
だが、音はひどく内側に響くように陰鬱な色を帯び、開くことはないと水鳥に告げているかのようだった。
「ちょ!誰か開けてよ!」
悪戯にしては悪質だと思い込もうとしながら、顔色をなくした水鳥は悲鳴のような声でそう叫ぶ。そのうちに、ふと一つの事実に気がついた。
いくら扉が分厚くとも、明かり取りの窓から外の音が聞こえてきてもおかしくないはずだ。ただでさえ下校の時刻だ。いくらここら周辺に人が来ないとはいえ、遠くの方から人のざわめきが聞こえてきてはいたのだから、それが耳に届いてもおかしくはないはず。にも関わらず、外界の音が全くといってよいほど聞こえない。
自分がこの場からいなくなれば、大声で友人が呼んでもおかしくはない。なのに、それすらも、聞こえることはない。
事態の異常さに、水鳥はドアから少しずつ距離を取り始めてた。
あの時と、同じ空気が自分の周りを取り巻いている。
第二校舎で見せつけられた惨劇。あの時肌で感じた空気が、今この空間にひたひたと満ちつつある。
ぞわりと冷たいものが背筋を走り抜けた。
ここにいてはいけない。警鐘はがんがんと頭の中で鳴り響くが、どうしたらよいのがか全く分からない。
パニックを起こした水鳥が、出口が他にないかを慌てて探す。
その時だ。
するり、と水鳥の首筋に冷たい何かが触れた。
何が、と思うこともできず、水鳥が慌てて周囲を見回すが、薄闇の中には自分以外の何も見つけることは出来ない。
誰、と声を上げようとした瞬間、水鳥の首を何かが力強く締め付けた。
「ぐっ!」
息が、詰まる。
呼吸の出来ない苦しさに、口が大きく開き、首を引き締める何かを引っ掻くために指先が首の皮膚を抉り取る。
どろりと生暖かい何かが指先を伝い、ぼたぼたと床に広がっていくことにすら気が付かず、水鳥はただ闇雲に首回りの肉まで爪先が食い込む事に気が付かずに闇雲にそれを取り払おうと暴れ狂った。
痛みがあるはずだが、それすらも分からずにいる水鳥の意識が、どんどんと暗闇に引きずり込まれる。
「―オ帰りなサいませ」
意識が途切れる寸前に聞こえた声。
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