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第4章:古代遺跡の真相
しおりを挟む都市の外れ、廃墟と化した地区に鳴海悠斗は立っていた。
「ここが次のダンジョン……?」薄暗い廃墟には、
古代の魔法文明の痕跡が残り、壁には謎の紋章が浮かぶ。
空気は静かで、かすかに低い振動が体を震わせる。
「悠斗、警戒しろ」白川透の声が響く。
「わかった」悠斗は拳を握り、炎の魔法で足元を照らす。
紗月は双眼鏡で周囲を確認しつつ、無線で情報を伝える。
「前方、魔力反応が強い……上位魔物がいるかも」
悠斗は心臓が高鳴るのを感じた。
足を進めるごとに、廃墟の床が光を帯び、魔法陣が浮かぶ。
「罠か……」悠斗は氷の刃で床の魔法陣を破壊しながら進む。
白川は側面から魔法で支援する。
「悠斗、魔法を感じながら攻撃をコントロールするんだ」
広間に入ると、巨大な上位魔物が悠斗たちを待っていた。
黒い鱗と赤い眼、翼からは闇のオーラが放たれる。
「……こいつがこの遺跡の守護者か」白川がつぶやく。
悠斗は手を握り、全力で魔法を放つ準備をする。
「紅蓮の業火よ、我が拳を焦がせ!」
掌から炎の竜巻が生まれ、魔物を追い詰める。
だが魔物は闇の盾を展開し、攻撃を受け止めた。
「くそっ……!」悠斗は焦る。炎だけでは通じない。
「氷と雷を同時に使え」白川が冷静に指示する。
悠斗は掌に雷を帯びさせ、氷の刃を展開する。
光と闇、炎と氷、雷が交錯する戦場で、悠斗は初めて
魔法の概念を体感した。
「手の中で力が融合する……!」心が熱くなる。
魔物は翼で衝撃波を起こし、巨大な岩を飛ばして攻撃する。
悠斗は飛び上がり、炎で防御しつつ、氷で攻撃を貫通させる。
紗月は魔法陣を解析し、安全ルートを指示する。
「悠斗、右側に弱点が見える!闇鎖で!」
悠斗は掌から黒い鎖を放ち、魔物の翼を縛り上げた。
魔物は暴れながらも徐々に力を失う。
「やった……上位魔物を……!」胸が高鳴る。
白川が穏やかに頷き、悠斗を評価する。
「魔法の概念を理解し、自在に操れるようになったな」
広間を進むと、壁の紋章が光り、古代文字が浮かぶ。
悠斗は直感的に意味を理解した。
「ここは……魔法文明の遺跡……力の源がある」
紗月も驚きながらメモを取る。
「悠斗、これで街の魔法研究も進められるかも」
遺跡の奥には封印の扉があった。
光の魔法陣が守り、闇の魔物が周囲を警護する。
悠斗は深呼吸し、全ての魔法を展開する準備をする。
「これが俺の全力……魔法の力、完全覚醒だ」
掌から炎、氷、雷、光、闇――
五つの属性の魔法が一体となり、魔物と封印を破壊する。
轟音と光が広間を包み込み、悠斗は力を全身で感じる。
「やった……俺、やったんだ!」歓喜と達成感に包まれる。
白川と紗月が駆け寄り、肩を叩く。
「見事だ、悠斗。これで君は上位魔物とも渡り合える」
紗月も笑顔で言った。
「すごい……悠斗、本当に頼もしくなったね」
遺跡ダンジョンは静かに消え、都市の外れの廃墟が戻る。
だが悠斗の胸には、強く燃える決意が残った。
「これで街も人も守れる……俺が強くなる」
都市に知られざる魔法が存在する世界で、
鳴海悠斗の戦いは、より大きな局面を迎えようとしていた。
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