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見たことのない道路をグネグネ曲がりながら車は通る。
「おいおい、本当にこっちで合ってんのか?」
「ああ!これが最短ルートだ!!」
「確かに信号はないけどよ…」
不安だ。だが、この運転手の実力も知ってるつもりだし、強く言える立場ではない。
「………なぁ、でも、もっと広い道路を使った方が……」
「うるさい!奴らに先を越されたらマズいんだ!」
「奴ら?」
キョトンとして男の子を見ると、解説してくれた。
「…あのね、ほら、ウチの組織のパソコンの情報って、もう相手に筒抜けでしょ?だから……」
「あ!!タンギ気象台も…」
「そう。完全にバレてると思った方がいいの。でね、あのスパイ二人が、まだ『タンギ気象台が怪しい』っていう結論に行き着いてなかったら、きっと今から向かってくると思うんだ。だから、それを防がないと」
こっちが先に見つけたことなのに、それを横取りしようとしてくる可能性があると言うのだ。多分ナギとフミのことだから、自分達はどこかで見物してて、誰かを送り込んでくるんだろうけど、それを超特急でやめさせなきゃいけないわけだ。
「おいおい、本当にこっちで合ってんのか?」
「ああ!これが最短ルートだ!!」
「確かに信号はないけどよ…」
不安だ。だが、この運転手の実力も知ってるつもりだし、強く言える立場ではない。
「………なぁ、でも、もっと広い道路を使った方が……」
「うるさい!奴らに先を越されたらマズいんだ!」
「奴ら?」
キョトンとして男の子を見ると、解説してくれた。
「…あのね、ほら、ウチの組織のパソコンの情報って、もう相手に筒抜けでしょ?だから……」
「あ!!タンギ気象台も…」
「そう。完全にバレてると思った方がいいの。でね、あのスパイ二人が、まだ『タンギ気象台が怪しい』っていう結論に行き着いてなかったら、きっと今から向かってくると思うんだ。だから、それを防がないと」
こっちが先に見つけたことなのに、それを横取りしようとしてくる可能性があると言うのだ。多分ナギとフミのことだから、自分達はどこかで見物してて、誰かを送り込んでくるんだろうけど、それを超特急でやめさせなきゃいけないわけだ。
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