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安易に食事もできないので、俺達はずっと立ち続けるしかない。
絶えず周りに警戒はしているが、疲弊は溜まる一方だから、集中力も削られていっている。あとどのくらい保つか。
「ふ、腹が……」
「うずくまるなっ!」
片手でお腹のあたりを触りながら座りかけた人に副将が怒鳴る。
すると、その人は、頭をブンブン振って起き上がった。
「みんな、今は耐えるしかないだろうが。我慢強い人間しか、この場にはいないはずだ。迂闊に変な行動をとるんじゃないぞ」
副将が静かに、けれどよく通る声で呟く。
「………」
数人が頷き、残りの人はジッと目をつぶったり、自分に何かを言っていたり、無表情のままだったり、様々な反応をしていた。
その時だった。確かに部屋の扉が開いて、かすかに風が入ってきたのだ。
ザザザッ
すぐさま全員が構え、そこを睨みつける。
すると、ゆっくり歩いて来たのは………
「ん?」
俺が目をしばたかせたのと、一斉射撃が炸裂したのが、ほぼぴったりのタイミングだった。
(違う!あれはっ!)
攻撃した物から煙が出てくるのを凝視する。
「…………毒ガスだっ!」
俺が叫ぶと、素早く何人かが風系の技で煙を向こうに吹き飛ばした。
「…くっ、敵の罠か。………これで、少なくとも一人には、既に侵入を許していることは明らかになった、と」
ザクが悔しそうに呟く。
まさか味方がこんなことをするとは思えないから、そうなのだろう。やっぱり、ここは安全ではない。油断すれば、すぐだ。
絶えず周りに警戒はしているが、疲弊は溜まる一方だから、集中力も削られていっている。あとどのくらい保つか。
「ふ、腹が……」
「うずくまるなっ!」
片手でお腹のあたりを触りながら座りかけた人に副将が怒鳴る。
すると、その人は、頭をブンブン振って起き上がった。
「みんな、今は耐えるしかないだろうが。我慢強い人間しか、この場にはいないはずだ。迂闊に変な行動をとるんじゃないぞ」
副将が静かに、けれどよく通る声で呟く。
「………」
数人が頷き、残りの人はジッと目をつぶったり、自分に何かを言っていたり、無表情のままだったり、様々な反応をしていた。
その時だった。確かに部屋の扉が開いて、かすかに風が入ってきたのだ。
ザザザッ
すぐさま全員が構え、そこを睨みつける。
すると、ゆっくり歩いて来たのは………
「ん?」
俺が目をしばたかせたのと、一斉射撃が炸裂したのが、ほぼぴったりのタイミングだった。
(違う!あれはっ!)
攻撃した物から煙が出てくるのを凝視する。
「…………毒ガスだっ!」
俺が叫ぶと、素早く何人かが風系の技で煙を向こうに吹き飛ばした。
「…くっ、敵の罠か。………これで、少なくとも一人には、既に侵入を許していることは明らかになった、と」
ザクが悔しそうに呟く。
まさか味方がこんなことをするとは思えないから、そうなのだろう。やっぱり、ここは安全ではない。油断すれば、すぐだ。
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