293 / 378
288話 気怠さと大事発生でございます。
しおりを挟む
「では行きましょうか」
「いってらっしゃーい」
「楽しんできてねー」
準備ができたガーベラさんは私達の部屋まで迎えに来てくれた。そして眠そうな目を擦っているロモンちゃんとリンネちゃんに見送られながら私達のデートは始まる。
私の方から手を絡ませてみると、ガーベラさんは特に何か言う事もなくそれに答えてくれた。私の気怠さはこうして吹き飛んだわけだけど、外は相変わらずドヨンとした重たい空気が流れている。今しがた出てきた宿屋のご家族もいつも元気に商売してるのに今日はお休みの看板をカウンターに掲げていたし。
「今日は本当に空気が淀んでるな」
「ええ、もし何者かがわざとこういった空気を作ってのでなければ、雨季の境目だからかもしれません。まあ何者かによるものだとしたら魔力でわかりますしね」
「魔法に長けてるアイリスが自然のものだって言うなら俺もそうだと思うよ」
だからと言って異常な空気なことには変わりないけど。
私達は軽く手を繋いだまま街中を歩く。どこもかしこもお店はやっていない。だいたい『体調不良の為本日はお休みします』と張り紙がされており、やる気もないみたい。そのせいかお店の前で立ち止まっては一つ大きなため息をついてトボトボと去っていく人がとても多い。もちろん目に生気は篭ってない。
「……どこかカフェに入ったり、お店を見学したりってことはできなさそうだね」
「ええ。お弁当作ってこれば良かったです」
「せっかくのデートなのに……」
「私はこうして散歩してるだけでも十分ですよ」
「そうか」
そういえばこの人は気だるくなったりしてないのかしら。朝からウチまで全身重装備を固めて走ってくるくらいだし、周りと比べて元気があるのよね。私やリンネちゃんですらダメだったのに。
「そういえばガーベラさん、どうしてそんなに元気なんですか?」
「え? 元気じゃないよ、皆んなと同じで普通に怠い」
「では一時間前のアレは……」
「まあ、アレはその」
ガーベラさんは私の顔をちらりと見ると、すぐに目をそらした。そしてすぐにまた私の方を振り向く。どうやら照れてるみたい。私のことを思って、と言いたいけどって感じかしら。
「……ありがとうございます」
「な、何も言ってないよ」
「いいんです、私のためだというのはわかってますから」
それから私達は無言でそのまま歩き続けた。目的がないわけでなく、昼食が取れるようなお店を探すために。ただ全く見つからない。どこもかしこも急なお休みか、営業している数が少ないため非常に混んでいるか。仕方がないのでガーベラさんの家に行って食材を頂戴し、私がお昼ご飯を作ろうかと提案しようとしたその時、後方から何者か複数人が駆けてくる気配がした。
振り返って駆けてくる人達を確認すると、なんとそれは高速で猛ダッシュしてくるリンネちゃんと、ケル君に乗ったロモンちゃんだった。
「みんな……!?」
「ん? あれほんとだ、なんでケル君達がこっちにきてるんだ?」
「わかりません、私、忘れ物でもしたのでしょうか?」
そんなはずはない。今日忘れるものがあるとしたらお財布くらいだし、それはきちんと所持してるのはわかってる。しかもただデートに出かけるための忘れ物程度だったら、あんな必死な顔で追ってきたりはしないだろうし。
「「アイリスちゃん!」」
「皆さん、どうされました?」
「実はお城の兵士さんにアイリスちゃんが呼ばれたの。ついさっき宿に来て」
【なんか酷く慌ててる様子だったゾ。早く行くべきだゾ。だからアイリス、オイラの背中に乗って! それが一番早いゾ】
私がお城に呼ばれる? おじいさん達が私達四人をセットで呼ぶんじゃなくて、私だけ? ……となると魔王軍幹部の封印に関することかしら。うかうかしている場合じゃないわね。
「もしかして、今朝のはこれか……? 三人とも、俺も連れていってくれないか?」
「そっか、心配だよね」
「アイリスちゃんのことを予感をした後に、お城からアイリスちゃんへの用事だもんね。わかった、一緒にケルに乗って!」
【……? 話が読めないけど、この場にいる全員乗せるくらい余裕だからついてくるなら早く乗るんだゾ】
私とガーベラさんはケル君の背中に乗り込んだ。スピードを出すためにオルトロスの状態になってるし、筋力的にも本当に全員乗っても大丈夫そう。ただリンネちゃんはこのまま走って行くみたいだけど。
ケル君とリンネちゃんが駆けることによってすぐにお城まで辿りついた。門番として立っている人の様子からして相当慌ててるのがわかる。なんか空気が気だるいとか気にしてないみたい。
「やや! アイリス殿をお連れしていただけたのですね!」
「このまま入城しますね!」
「どうぞ、すでにジーゼフ様がご説明のために城内入ってすぐ中央でお待ちになられております」
このまま入っていいと言われた通り、ケル君とリンネちゃんはスピードを落とすことなくお城の敷地内に入る。入口の前で急停止した。お庭とか荒れてないかしら、大丈夫かな。
さっさとそのまま場内へ入ると、たしかに真ん中あたりに神妙な面持ちをしたおじいさんがうろちょろしていた。私を発見するなり急いで駆け寄ってくる。
「おお、きたか!」
「はい。急用だそうで。私がメインの呼び出しといつことは、まさか……」
「そのまさかじゃ。む、デート中じゃったのか、ガバイナもおるようじゃが……。まあいいじゃろう。とりあえず付いてきてほしい」
おじいさんの後ろを私達はゾロゾロとついていく。そのままお城の地下へ向かい、魔王軍幹部を血液と身体を別にし、冷凍保存しておいた部屋へ。ここまできたら、ロモンちゃんやガーベラさんみたいに勘が鋭いわけじゃない私でも察することができる。
部屋の中に入ると、氷った血が入ったタルと保存用棺桶が丸ごとなくなっておりもぬけの殻になっていた。
「こういうわけじゃ」
「……見事に全員……ですね……」
「おかげで今や大騒ぎじゃ」
ちょっと現実が受け入れられない。あんな厄介な存在がみんな忽然と消えてしまった。それも、お城に保管してあったのにもかかわらず。お城はこの国の中で一番と言っていいほど厳重に警備されており、持ち出すことなんて不可能なはず。スペーカウの袋が存在してるから棺桶とタルの持ち運びはできるとはいえ、一体どうやって……。
「そこでアイリスにとりあえず聞いておきたいのは、闇氷魔法が解除された感覚があるかどうかじゃ。解除されたらわかるものなんじゃろ?」
「え、ええ。ある程度は。今のところ魔力にそのような反応はありませんが……」
「そうか、それがわかっただけでもまだマシじゃな」
魔法は解除されてないとはいえ、同じ魔法特化の魔王軍幹部なら簡単にできてしまいそう。とんでもない特性を持ってる存在も多かったし。
【そうだゾ、お母さんがこの部屋や中で臭いを嗅いだりしてないかゾ? 目で見てわからなくても、鼻ならなんとかなるかも】
「おお、そうじゃの! さすがはケルじゃ。しかし現状が判明したのは十数分前。まだそこまで偉い者達も頭が回っておらんようじゃの。ただでさえ今日は体が重くなるような空気じゃというのに」
【じゃあいまからオイラがやるゾ】
「わかった、ならば人員を連れてこよう」
おじいさんは人を呼びに急いで地下室から出て行った。すぐ戻ってくるでしょう。この気怠い空気とこの事件が無関係とは私は思えない。やはり、また別の魔王軍幹部の力なのかしら。でも今までの魔王軍幹部なら、気がつかれないうちに即死するか、良くてもいいしばらく動けないような毒を空気に混ぜるくらいのことはやってきそうなものだかれど……。
まだオーニキスさんも見つかっていないというのに、本当に大変なことになったわ。
#####
次の投稿は5/27です!
「いってらっしゃーい」
「楽しんできてねー」
準備ができたガーベラさんは私達の部屋まで迎えに来てくれた。そして眠そうな目を擦っているロモンちゃんとリンネちゃんに見送られながら私達のデートは始まる。
私の方から手を絡ませてみると、ガーベラさんは特に何か言う事もなくそれに答えてくれた。私の気怠さはこうして吹き飛んだわけだけど、外は相変わらずドヨンとした重たい空気が流れている。今しがた出てきた宿屋のご家族もいつも元気に商売してるのに今日はお休みの看板をカウンターに掲げていたし。
「今日は本当に空気が淀んでるな」
「ええ、もし何者かがわざとこういった空気を作ってのでなければ、雨季の境目だからかもしれません。まあ何者かによるものだとしたら魔力でわかりますしね」
「魔法に長けてるアイリスが自然のものだって言うなら俺もそうだと思うよ」
だからと言って異常な空気なことには変わりないけど。
私達は軽く手を繋いだまま街中を歩く。どこもかしこもお店はやっていない。だいたい『体調不良の為本日はお休みします』と張り紙がされており、やる気もないみたい。そのせいかお店の前で立ち止まっては一つ大きなため息をついてトボトボと去っていく人がとても多い。もちろん目に生気は篭ってない。
「……どこかカフェに入ったり、お店を見学したりってことはできなさそうだね」
「ええ。お弁当作ってこれば良かったです」
「せっかくのデートなのに……」
「私はこうして散歩してるだけでも十分ですよ」
「そうか」
そういえばこの人は気だるくなったりしてないのかしら。朝からウチまで全身重装備を固めて走ってくるくらいだし、周りと比べて元気があるのよね。私やリンネちゃんですらダメだったのに。
「そういえばガーベラさん、どうしてそんなに元気なんですか?」
「え? 元気じゃないよ、皆んなと同じで普通に怠い」
「では一時間前のアレは……」
「まあ、アレはその」
ガーベラさんは私の顔をちらりと見ると、すぐに目をそらした。そしてすぐにまた私の方を振り向く。どうやら照れてるみたい。私のことを思って、と言いたいけどって感じかしら。
「……ありがとうございます」
「な、何も言ってないよ」
「いいんです、私のためだというのはわかってますから」
それから私達は無言でそのまま歩き続けた。目的がないわけでなく、昼食が取れるようなお店を探すために。ただ全く見つからない。どこもかしこも急なお休みか、営業している数が少ないため非常に混んでいるか。仕方がないのでガーベラさんの家に行って食材を頂戴し、私がお昼ご飯を作ろうかと提案しようとしたその時、後方から何者か複数人が駆けてくる気配がした。
振り返って駆けてくる人達を確認すると、なんとそれは高速で猛ダッシュしてくるリンネちゃんと、ケル君に乗ったロモンちゃんだった。
「みんな……!?」
「ん? あれほんとだ、なんでケル君達がこっちにきてるんだ?」
「わかりません、私、忘れ物でもしたのでしょうか?」
そんなはずはない。今日忘れるものがあるとしたらお財布くらいだし、それはきちんと所持してるのはわかってる。しかもただデートに出かけるための忘れ物程度だったら、あんな必死な顔で追ってきたりはしないだろうし。
「「アイリスちゃん!」」
「皆さん、どうされました?」
「実はお城の兵士さんにアイリスちゃんが呼ばれたの。ついさっき宿に来て」
【なんか酷く慌ててる様子だったゾ。早く行くべきだゾ。だからアイリス、オイラの背中に乗って! それが一番早いゾ】
私がお城に呼ばれる? おじいさん達が私達四人をセットで呼ぶんじゃなくて、私だけ? ……となると魔王軍幹部の封印に関することかしら。うかうかしている場合じゃないわね。
「もしかして、今朝のはこれか……? 三人とも、俺も連れていってくれないか?」
「そっか、心配だよね」
「アイリスちゃんのことを予感をした後に、お城からアイリスちゃんへの用事だもんね。わかった、一緒にケルに乗って!」
【……? 話が読めないけど、この場にいる全員乗せるくらい余裕だからついてくるなら早く乗るんだゾ】
私とガーベラさんはケル君の背中に乗り込んだ。スピードを出すためにオルトロスの状態になってるし、筋力的にも本当に全員乗っても大丈夫そう。ただリンネちゃんはこのまま走って行くみたいだけど。
ケル君とリンネちゃんが駆けることによってすぐにお城まで辿りついた。門番として立っている人の様子からして相当慌ててるのがわかる。なんか空気が気だるいとか気にしてないみたい。
「やや! アイリス殿をお連れしていただけたのですね!」
「このまま入城しますね!」
「どうぞ、すでにジーゼフ様がご説明のために城内入ってすぐ中央でお待ちになられております」
このまま入っていいと言われた通り、ケル君とリンネちゃんはスピードを落とすことなくお城の敷地内に入る。入口の前で急停止した。お庭とか荒れてないかしら、大丈夫かな。
さっさとそのまま場内へ入ると、たしかに真ん中あたりに神妙な面持ちをしたおじいさんがうろちょろしていた。私を発見するなり急いで駆け寄ってくる。
「おお、きたか!」
「はい。急用だそうで。私がメインの呼び出しといつことは、まさか……」
「そのまさかじゃ。む、デート中じゃったのか、ガバイナもおるようじゃが……。まあいいじゃろう。とりあえず付いてきてほしい」
おじいさんの後ろを私達はゾロゾロとついていく。そのままお城の地下へ向かい、魔王軍幹部を血液と身体を別にし、冷凍保存しておいた部屋へ。ここまできたら、ロモンちゃんやガーベラさんみたいに勘が鋭いわけじゃない私でも察することができる。
部屋の中に入ると、氷った血が入ったタルと保存用棺桶が丸ごとなくなっておりもぬけの殻になっていた。
「こういうわけじゃ」
「……見事に全員……ですね……」
「おかげで今や大騒ぎじゃ」
ちょっと現実が受け入れられない。あんな厄介な存在がみんな忽然と消えてしまった。それも、お城に保管してあったのにもかかわらず。お城はこの国の中で一番と言っていいほど厳重に警備されており、持ち出すことなんて不可能なはず。スペーカウの袋が存在してるから棺桶とタルの持ち運びはできるとはいえ、一体どうやって……。
「そこでアイリスにとりあえず聞いておきたいのは、闇氷魔法が解除された感覚があるかどうかじゃ。解除されたらわかるものなんじゃろ?」
「え、ええ。ある程度は。今のところ魔力にそのような反応はありませんが……」
「そうか、それがわかっただけでもまだマシじゃな」
魔法は解除されてないとはいえ、同じ魔法特化の魔王軍幹部なら簡単にできてしまいそう。とんでもない特性を持ってる存在も多かったし。
【そうだゾ、お母さんがこの部屋や中で臭いを嗅いだりしてないかゾ? 目で見てわからなくても、鼻ならなんとかなるかも】
「おお、そうじゃの! さすがはケルじゃ。しかし現状が判明したのは十数分前。まだそこまで偉い者達も頭が回っておらんようじゃの。ただでさえ今日は体が重くなるような空気じゃというのに」
【じゃあいまからオイラがやるゾ】
「わかった、ならば人員を連れてこよう」
おじいさんは人を呼びに急いで地下室から出て行った。すぐ戻ってくるでしょう。この気怠い空気とこの事件が無関係とは私は思えない。やはり、また別の魔王軍幹部の力なのかしら。でも今までの魔王軍幹部なら、気がつかれないうちに即死するか、良くてもいいしばらく動けないような毒を空気に混ぜるくらいのことはやってきそうなものだかれど……。
まだオーニキスさんも見つかっていないというのに、本当に大変なことになったわ。
#####
次の投稿は5/27です!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる