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152話 私vs.破滅蟹でございます!
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「……へ?」
グラブアは私を見つめ、ポカンとした顔をしている。
【どうかしましたか?】
なーんて言ってみて、わざわざ煽ってみるの。
それでもまるで信じられないものを見るような目で……いえ、実際に信じられないものを見ているのでしょう、彼にとっては。
「どういうこと…?」
【ああ、言ってませんでしたね。私も貴方と同じ、半魔半人なんですよ】
「マジかよ。は…ははっ」
引きつった笑いをするグラブア。
驚かれた程度じゃなんにも仕返しにならないけれど、ちょっと気分は良くなったかな。
「え、アイリスちゃん…だよね?」
【ええ、私はアイリスですとも。強姦魔さん】
「半魔半人…か。いや、心の底から驚いたよ」
驚きを通り越して、もう笑っている。
自分の襲おうとした相手が同類だったとしって、これから彼はどんな反応をするのか見ものだけど…。
「訊きたいことが色々とできたんだけど、訊いてもいいかな?」
【どうぞ】
時間稼ぎになるからね。
なるべく答えていってあげよう。
「………ゴーレムの半魔半人だとはね。そんなものがいるなんて。初めて見たよ」
【私が世界で初めてらしいですよ。ゴーレムの半魔半人】
「へぇ、やっぱり。ゴーレムのメスが人化すると、あんな可愛くなるのか。いやぁ、知らなかったなぁ。……確かにアイリスちゃんはゴーレムの姿になっても、魔物視点で美人さんだね。良く言われないかい?」
確かに、アイスゴーレムだとかに可愛いって言われた記憶がある。そんなの、最初から思考が人間な私にしてみればどうでもいいけど。
【確かに、何回か言われました】
「それで、胸にあったハートの痣や、頭についていた装飾品はゴーレムの時の名残だったんだね。合点がいったよ。なら、どうして俺に襲われそうになった時にゴーレムに戻らなかったんだい? ゴーレムなら犯されることもないだろうに」
ふん、それに関してはこの強姦魔が偶然やらかしたことに原因があるんだけどね。
【路地裏で狭かったですからね。私、ゴーレムなのでこのように腕と身体が太いんです。それに、貴方に内臓が破裂する寸前まで思いっきり殴られましたから集中力が…】
「なるほど。半魔半人で化けるのも精神力いるものね。俺は偶然に、アイリスちゃんを無効化してたわけだ」
グラブアは悔しそうな表情を浮かべるの。そう、心の底から悔しそうな顔。
「あの時にさっさと君を犯せばよかったね。…….女の子に戻る予定は?」
【今日はもう戻らないですね】
「だろうね。身長が下がったと思ってたのも、幼体化か何かか。女の子だからそんなに身長に差がなくて気がつかなかったよ」
なにやら彼の中で色々とつじつまが合ったようで、とても納得しているみたいだ。
私も結構、時間を稼げてる。
もっと質問してこれば良いんだけど。
「となると……考えられるのは、あのヘルドッグを所持していた女の子、あの子が君の主人かな」
【……そうです。私はあの子の元で進化し、あの子の元で人間になりました】
「相当若いように見えたけど…やっぱり優秀だったんだね」
まだ来ないのかな。近くに時計がないからどれだけ経っているのかがわからない。とにかく、時間を稼ぐことだけを考えなければ。
「こんなことになってなかったら、アイリスちゃんの後はあの子たちのどちらかを俺は獲物にしていたよ」
【ふざけないでください。私にとってあの二人は大切な人。そんなことはさせませんよ】
「わかってるよ。だから真っ先に逃がしたんだろ」
ただ、質疑応答をしているだけなのにこの緊張感。
なんだかグラブアからの殺気が強くなってるような気がする。……もしかして、私がゴーレムだから話を聞けるだけ聞いた後は殺そうと思ってるのか知らん。
「あー、あとそれと、アイリスちゃん、ゴーレムなのにパワーではなく魔法を使うだなんて珍しいね。いや、だから半魔半人になれたんだろうけど。……種類は何? 俺と同じ超越種だろうね」
【ええ、まあそんなところですね。この種族のゴーレム自体も新種らしいですし】
「へぇ、すごいなぁ。俺も似たようなもんだったけど」
グランルインクラブもオンリーワンだものね。
普通の人に話すよりは驚いていない。
「君、Bランク程度だろう」
【ええ、その通りです】
「俺さ、SSランクに近いんだよね。……アイリスちゃん瞬殺だよ?」
例の盾剣を私に突きつけてくる。はっきりいって仕舞えばもう怖くない。だって、もしやられても痛みなんて感じないし。
【それはどうでしょか】
「どこからくるの? その自信」
【どこからでしょうね? 大切な人が居るからですかね? ゴーレムになれば痛みを感じないからでしょうか。……どっちもですかね】
「………はぁ」
グラブアはまるでバカにするように、思いっきり溜息をついた。やれやれ、とでも言いたげに。
「君は頭がいいと思ってたんだけど。…いや、実際にお勉強はできるんだろうけどさ。……あそこまでボッコボコにしてあげたのに挑んでくるなんてね。となると、やっぱりあの子たちが大事なのかな」
【ま、早く言って仕舞えばそうですね】
盾剣を肩に担ぎ、私の方を見てくる。
そしてゆっくりと、言い聞かせるように口を開いたの。
「よし、ラストチャンスだ。俺は街には手を出さない。もちろん、君の仲間二人にも…だ。その対価として、君は今すぐ人に戻り、俺に身を委ねなよ。君は苦しむかもしれないけど、アイリスちゃんの悲願通り、被害はアイリスちゃんだけにしてあげる」
【それも、お断りします。……死ぬのなら綺麗なまま死にますよ。あと私、こう見えて純愛主義なんです】
「そっか………じゃあ死ね」
肩に当てていた盾剣を、グラブアは思いっきり振り下ろした。街中ではやらなかった技。
空気が歪み、重たい斬撃が空を切りながら飛んでくる。
私の身体、人でいうみぞおちに被弾した。
「痛みを感じずに済むのはシャクだけど…さよなら、アイリスちゃん。俺はしばらく港町に帰ってから……半年後あたりかな、君の大切な人を嬲ることにするよ」
そっか……今、私、思いっきり身体が真っ二つになったもんね。斬撃を飛ばすだけでとんでもない破壊力。
街の中で存在に気がつかれたくなかったからこんなことしたんでしょう。
斬る……というより、空気砲を飛ばすのに近い。
ま、私には無意味なんだけどね。
【それは、どうもやめてください】
「なんだ、まだ喋れて……え!?」
また、グラブアは私に驚いてくれた。
それもそのはず。今の私には傷一つないんだから。
「確かに当たった…よね?」
【ええ、当たりました。路地裏で受けたどの攻撃よりも威力が高かったのでしょう。人間の時の私が受けていたら肉塊が散らばってましたね】
「………防御力、か。俺と同じ、それが取り柄かな?」
まずはグラブアはそう推測したみたい。
土埃が上がっていたせいで、私の身体が修復されるサマを見られなかったのね。
「いや、Bランク超越種程度が受けたら普通は粉々になるはずだ。やっと耐えられるのがSランクの魔物なのに。ということは素早く回避? いや、やっぱり俺は君に当たるところを見た」
グラブアは悩みに悩んでいる。余裕そうな表情では既にないわね。ちょっと厄介だったら思われ始めてる可能性もある。
「じゃあ、接近して見たらどうだろうか」
グラブアは私に向かってかけてきた。
片方の手を蟹のハサミに変化させ、そのハサミを私に向かって振り下ろしてくる。
遠距離攻撃で手応えが無かったからか、近接に入るのね。さて、私も本気だそっと!
######
次の投稿は6/25です!
グラブアは私を見つめ、ポカンとした顔をしている。
【どうかしましたか?】
なーんて言ってみて、わざわざ煽ってみるの。
それでもまるで信じられないものを見るような目で……いえ、実際に信じられないものを見ているのでしょう、彼にとっては。
「どういうこと…?」
【ああ、言ってませんでしたね。私も貴方と同じ、半魔半人なんですよ】
「マジかよ。は…ははっ」
引きつった笑いをするグラブア。
驚かれた程度じゃなんにも仕返しにならないけれど、ちょっと気分は良くなったかな。
「え、アイリスちゃん…だよね?」
【ええ、私はアイリスですとも。強姦魔さん】
「半魔半人…か。いや、心の底から驚いたよ」
驚きを通り越して、もう笑っている。
自分の襲おうとした相手が同類だったとしって、これから彼はどんな反応をするのか見ものだけど…。
「訊きたいことが色々とできたんだけど、訊いてもいいかな?」
【どうぞ】
時間稼ぎになるからね。
なるべく答えていってあげよう。
「………ゴーレムの半魔半人だとはね。そんなものがいるなんて。初めて見たよ」
【私が世界で初めてらしいですよ。ゴーレムの半魔半人】
「へぇ、やっぱり。ゴーレムのメスが人化すると、あんな可愛くなるのか。いやぁ、知らなかったなぁ。……確かにアイリスちゃんはゴーレムの姿になっても、魔物視点で美人さんだね。良く言われないかい?」
確かに、アイスゴーレムだとかに可愛いって言われた記憶がある。そんなの、最初から思考が人間な私にしてみればどうでもいいけど。
【確かに、何回か言われました】
「それで、胸にあったハートの痣や、頭についていた装飾品はゴーレムの時の名残だったんだね。合点がいったよ。なら、どうして俺に襲われそうになった時にゴーレムに戻らなかったんだい? ゴーレムなら犯されることもないだろうに」
ふん、それに関してはこの強姦魔が偶然やらかしたことに原因があるんだけどね。
【路地裏で狭かったですからね。私、ゴーレムなのでこのように腕と身体が太いんです。それに、貴方に内臓が破裂する寸前まで思いっきり殴られましたから集中力が…】
「なるほど。半魔半人で化けるのも精神力いるものね。俺は偶然に、アイリスちゃんを無効化してたわけだ」
グラブアは悔しそうな表情を浮かべるの。そう、心の底から悔しそうな顔。
「あの時にさっさと君を犯せばよかったね。…….女の子に戻る予定は?」
【今日はもう戻らないですね】
「だろうね。身長が下がったと思ってたのも、幼体化か何かか。女の子だからそんなに身長に差がなくて気がつかなかったよ」
なにやら彼の中で色々とつじつまが合ったようで、とても納得しているみたいだ。
私も結構、時間を稼げてる。
もっと質問してこれば良いんだけど。
「となると……考えられるのは、あのヘルドッグを所持していた女の子、あの子が君の主人かな」
【……そうです。私はあの子の元で進化し、あの子の元で人間になりました】
「相当若いように見えたけど…やっぱり優秀だったんだね」
まだ来ないのかな。近くに時計がないからどれだけ経っているのかがわからない。とにかく、時間を稼ぐことだけを考えなければ。
「こんなことになってなかったら、アイリスちゃんの後はあの子たちのどちらかを俺は獲物にしていたよ」
【ふざけないでください。私にとってあの二人は大切な人。そんなことはさせませんよ】
「わかってるよ。だから真っ先に逃がしたんだろ」
ただ、質疑応答をしているだけなのにこの緊張感。
なんだかグラブアからの殺気が強くなってるような気がする。……もしかして、私がゴーレムだから話を聞けるだけ聞いた後は殺そうと思ってるのか知らん。
「あー、あとそれと、アイリスちゃん、ゴーレムなのにパワーではなく魔法を使うだなんて珍しいね。いや、だから半魔半人になれたんだろうけど。……種類は何? 俺と同じ超越種だろうね」
【ええ、まあそんなところですね。この種族のゴーレム自体も新種らしいですし】
「へぇ、すごいなぁ。俺も似たようなもんだったけど」
グランルインクラブもオンリーワンだものね。
普通の人に話すよりは驚いていない。
「君、Bランク程度だろう」
【ええ、その通りです】
「俺さ、SSランクに近いんだよね。……アイリスちゃん瞬殺だよ?」
例の盾剣を私に突きつけてくる。はっきりいって仕舞えばもう怖くない。だって、もしやられても痛みなんて感じないし。
【それはどうでしょか】
「どこからくるの? その自信」
【どこからでしょうね? 大切な人が居るからですかね? ゴーレムになれば痛みを感じないからでしょうか。……どっちもですかね】
「………はぁ」
グラブアはまるでバカにするように、思いっきり溜息をついた。やれやれ、とでも言いたげに。
「君は頭がいいと思ってたんだけど。…いや、実際にお勉強はできるんだろうけどさ。……あそこまでボッコボコにしてあげたのに挑んでくるなんてね。となると、やっぱりあの子たちが大事なのかな」
【ま、早く言って仕舞えばそうですね】
盾剣を肩に担ぎ、私の方を見てくる。
そしてゆっくりと、言い聞かせるように口を開いたの。
「よし、ラストチャンスだ。俺は街には手を出さない。もちろん、君の仲間二人にも…だ。その対価として、君は今すぐ人に戻り、俺に身を委ねなよ。君は苦しむかもしれないけど、アイリスちゃんの悲願通り、被害はアイリスちゃんだけにしてあげる」
【それも、お断りします。……死ぬのなら綺麗なまま死にますよ。あと私、こう見えて純愛主義なんです】
「そっか………じゃあ死ね」
肩に当てていた盾剣を、グラブアは思いっきり振り下ろした。街中ではやらなかった技。
空気が歪み、重たい斬撃が空を切りながら飛んでくる。
私の身体、人でいうみぞおちに被弾した。
「痛みを感じずに済むのはシャクだけど…さよなら、アイリスちゃん。俺はしばらく港町に帰ってから……半年後あたりかな、君の大切な人を嬲ることにするよ」
そっか……今、私、思いっきり身体が真っ二つになったもんね。斬撃を飛ばすだけでとんでもない破壊力。
街の中で存在に気がつかれたくなかったからこんなことしたんでしょう。
斬る……というより、空気砲を飛ばすのに近い。
ま、私には無意味なんだけどね。
【それは、どうもやめてください】
「なんだ、まだ喋れて……え!?」
また、グラブアは私に驚いてくれた。
それもそのはず。今の私には傷一つないんだから。
「確かに当たった…よね?」
【ええ、当たりました。路地裏で受けたどの攻撃よりも威力が高かったのでしょう。人間の時の私が受けていたら肉塊が散らばってましたね】
「………防御力、か。俺と同じ、それが取り柄かな?」
まずはグラブアはそう推測したみたい。
土埃が上がっていたせいで、私の身体が修復されるサマを見られなかったのね。
「いや、Bランク超越種程度が受けたら普通は粉々になるはずだ。やっと耐えられるのがSランクの魔物なのに。ということは素早く回避? いや、やっぱり俺は君に当たるところを見た」
グラブアは悩みに悩んでいる。余裕そうな表情では既にないわね。ちょっと厄介だったら思われ始めてる可能性もある。
「じゃあ、接近して見たらどうだろうか」
グラブアは私に向かってかけてきた。
片方の手を蟹のハサミに変化させ、そのハサミを私に向かって振り下ろしてくる。
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