【完結】合法ショタビッチの兄を弟が守ってあげる話

及川奈津生

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 勃てない兄はちんこでの絶頂ができないはずだ。兄が経験あるとすればお尻の方。叶わない理想を声にしているのか、できる現実を俺にねだっているのか分からなかった。兄の両足は俺を逃がすまいと挟み込んでくるのに。尻に指を突っ込んでる方の手首が折れて動かしづらい。
 尻から指を抜き、ちんこから手を離した。

「こっち来て」

 はあはあと息を荒げる兄から離れ、壁に背中を預けて座る。兄には俺の足の間に座るように促した。後ろから抱き込むようにすると、兄の体がすっぽりと俺の前におさまった。「もっと背中預けて」と兄の体重を俺に傾けさせ、寝ころぶ一歩手前まで持っていく。尻穴が浮いて、体の前から股間に手を入れていじれるようになった。この体勢がいじりやすい。

「……あ、これ、」

 兄の背中に俺の勃ち上がったちんぽが当たってる。兄がもぞもぞするたびに体重をかけて擦られて気持ちいい。

「ごめん、我慢して」
 
 仕方ないだろ、こんなかわいい姿見てたら。
 兄は気になるようだったが、俺が断ると何も言わなくなった。仕切り直して、兄の尻穴に指を入れる。

「はあっ、はあっ、ああっ」

 同時にちんこへの刺激も再開すると、兄はのけ反って俺の体にぐりぐりと頭を擦り付けた。逆に俺は前かがみになって兄のちんこと尻を追いかける。尻もちんこもぐちゅぐちゅ弄り続けると、兄はすがるものを探して、俺の髪を見つけた。銀色の長髪がカーテンみたいに兄の横に垂れている。

「うう、ふうう、ううあぁ」

 髪を引っ張られて頭がクイッと下がった。そのまま目線を真下に向けると、兄がふうふう息をしながら俺の髪を口元に持っていっていた。そんな、髪の毛が何本集まったって快楽を支えられるような質量じゃない。すがるためじゃなくて、まるで俺の髪のにおいを嗅ぎながら兄が腰を揺らしてるみたいで、むしろ興奮を増長させる材料にされているみたいで、胸が詰まった。

 日本人離れした俺の容姿を「好きだ」と言ったのは兄だけだった。

 髪の色も目の色も綺麗だと言ってくれて、俺が本家から追い出されるときは泣きながら引き留めてくれた。産まれてからずっと邪魔者扱いされて、親族みんなから居ないものとされていた俺を、本物の弟扱いしたのは兄だけだった。
 本当は、兄弟で遊ぶことは禁止されていたのだ。現当主の正式な嫡男である兄と、婚外子で外国人を母に持つ俺。どちらが正式な跡継ぎかなんて話し合うまでもない。本家に居ても離れに追いやられていた俺を、兄はよく内緒で連れ出して敷地内にある蔵に忍び込んだ。
 蔵の中は屋根近くにある天窓だけが中を明るく照らす。古くてギシギシ鳴る階段を兄に手を引いてもらって一緒に上った。天窓のすぐ下の床が高くなった部分に、ちょうど二人入れる煤けた大きな籠を置いていた。中に入って一緒に丸まって寝た。ほこりと土の匂いしかしないそこは、俺と兄、二人だけの世界だった。
 兄はそのときから全く成長していない。

「……にいちゃん」

 あの頃から俺にはずっと兄だけだ。
 兄が居たから、本家にも戻ってきた。兄が居なかったらこんな家、どうでもいい。
 異能力も、一族も、当主も、跡継ぎも、全部どうでもいい。

「にいちゃん、気持ちいい? いっぱいしてあげるよ」

 二本目の指を中に入れた。

「あ~っ、あっ、ひろがるっ、はあっ、ああっ」

 やっぱりローションがあると違う。中がほぐれてて、ちゃんと入った。
 流石に二本入るとぴっちり詰まってピストンできなくなったから、指を揃えて教えてもらったイイところをすり潰した。

「うんんん~~~、ううぅ、やら、だめ、だめ」

 びくびく動く兄の体を抱きしめるために、ちんこから手を離す。兄は自ら自分のちんこを握りしめて泣き始めた。俺がやったみたいに皮を下げて、尿道を親指でほじる。大人みたいなオナニーをする。

「なんでそんな、ちんこのいじめ方知ってんの?」
「あっ、だめ、いっちゃう、おしり、おしりでいっちゃう」
「だめなの? なんで? おしりでしかいけないでしょ?」

 痙攣する兄の体に刺激されて俺のちんこも気持ちいい。興奮して早くいかせたくて、ぷちゅぷちゅ空気が漏れる破裂音を鳴らしながら指で前立腺を撫でてあげた。兄は感じれば感じるほどギチギチに締めあげてきて、湿った音が大きくなる。顔から胸まで真っ赤にして、こんなに力んでんのに、にいちゃん勃てないんだなあ。
 ぱくぱく息をする尿道は違うものを漏らそうとしていた。

「あっあっ、ああ、も、でう、でちゃう、でちゃ……っ」

 じわあと俺の手の上に落ちてきた。あたたかい。ちんこを握りしめたまま、少しずつ放尿している。

「うう~っ、う~っ」

 腰を浮かせて揺らす兄は多分イってる。お尻でいって漏れちゃうなんて、まんこでいって潮吹く女の子と一緒だ。可愛くて、動かしやすくなった手で手マンを再開したら「やらぁ」と首を振って引っ掴んだままの俺の髪をぎゅっと握りしめた。

「いてて」

 痛いけど、こんな髪、抜けていい。止めなかった。

「あ~~~~っっ、あ~~~~~っ」
「おしっこ出ると気持ちいいの?」
「ああっ、ひっ、ひぐっ、わかりゃにゃいぃ」

 いきっぱなしになった兄が甘ったるい声を上げる。
 お漏らしはやっぱり気持ちいいんだろう。精液も尿も出てくる場所は同じだし、駆け上がってくる感覚が似てるのは分からないでもない。兄は尿意を我慢していたけど、もっとおしっこ出させてあげたくて、色んな液体でぐちゃぐちゃになったお尻とちんこをたくさん弄ってあげた。
 兄を気持ちよくさせてあげたくて、調子に乗りすぎた。

「はああ……はああっ……」

 もう出るものがなくなった兄の尿道の口はぽっかり空いて、呼吸と一緒に少しだけ閉じたり開いたりしている。お尻の穴は弄りすぎて赤くなってしまった。明らかにやり過ぎた。べしゃべしゃになった手を止める。終わりだ。もう洗うしかない兄の布団を手繰り寄せて、体を拭いてやった。

「にいちゃん、大丈夫? 俺の部屋行って寝よ」

 う、と言う前にずりっとちんこにお尻が押し付けられた。

「はう、うううぅ」

 起こしてあげようと兄の脇に手を入れて持ち上げたら、兄はそのまま俺の足に手をついて、俺の動きとは反対に腰を下ろした。俺の股ぐらに兄のお尻が乗る。ぐりぐり押し付けられると、履いたままの俺のボトムと下着が濡れて、ずち、ずちゅっと音を立てる。火照った兄の体温が移る。体が固まってしまった。
 俺は何もしていない。
 一人で俺のちんこに尻穴を擦り付けてオナニーしていた兄がハッと気づいた。

「ち、ちがう……」

 違うって何が。
 俺のちんこ欲しいんじゃないの。
 俺だって入れたいよ。今だって勃ってる。でも入らないだろ。いや、入ったら入れていいのか? 腹違いでも兄弟だ。それに兄は生きてる年数はともかくこんなに小さくて、子供じゃないか。何をどう考えても許してもらえる理由がない。
 ――許してもらうって、誰に?

「……わかってる。にいちゃん」

 俺は誰に許してもらえなくてもいいよ。
 本当なら誰よりも強いのに、可哀想になあ。セックスしか楽しみがないなんて嘘みたいだ。俺のような浅ましい人間でも兄に何かしてやれる気がしてくる。兄の隣にいる理由があるような気がしてくる。でもそれは本当に兄の望みなんだろうか。
 理性が吹っ飛ぶ前に、もっと二人きりになれる場所に行かなきゃ。

「俺と一緒に家、出よう」
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