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レオの女 権力の章
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約束の時間に麗子のおそらく自宅であろうマンションにやってきた。田舎にしては高級で二つほどのロックを解除してもらい彼女の部屋にたどり着いた。
「どうぞ」
室内はこざっぱりとしており過度な装飾はない。ただテーブルやらソファーやらの家具は重厚感があり上質だ。そして昼間だと言うのに麗子はワインレッドのベルベット仕立てのガウンを着ている。胸元の隙間から覗くランジェリーの繊細なレースがこれから何が行われるのか容易に想像ができた。
「失礼します」
シックで上質な革のソファーに腰かけて彼女と向き合った。
「わかるでしょ?」
「ええ。まあ」
「講座ではよくもまあ私のこと好きかって言ってくれたわね」
「すみません」
「ふん。――悔しいけど当たってるわ。だけど不感症じゃなくてよ?」
「わかってます。寧ろ感度のいい方だと思いますよ」
「理論はわかったから実践してもらうわ。当てるだけじゃだめよ。問題を解決しなきゃね、先生」
「いいでしょう」
「ふうん。意外。緋月さんって断るかと思ったんだけど」
確かに以前の僕なら断った。ここ数ヶ月で自分自身が変わりつつある感覚がある。
「お望みどおりに女王様」
ふふんと鼻を鳴らし麗子はベッドルームにいざなった。どっしりとした重そうなブラウンのベッドに真っ白な寝具というシンプルさだ。
「意外?ヒョウ柄だとでも思ったかしら。私がゴージャスだから他はシックでいいのよ」
全く堂々と言い放つ麗子に納得して感心した。
ベッドにガウンのまま横たわる麗子が「きて」と手招きする。豪華な獣のようだ。獅子座の逸話を思い出す。人食い金獅子をヘラクレスが倒す物語だ。――ヘラクレスか……。
柄じゃないなと思いながらも彼女のガウンの帯をほどき胸元をさらけ出す。肌は張りがあり小麦色で若々しく輝いているようだ。真っ白いシルクのキャミソールのレースが肌をより瑞々しく引き立たせている。キャミソールの細い肩ひもを肩から滑らせると乳房があらわになった。張りのある硬めの乳房は横たわっててもたいして崩れず堂々とそびえている。大きめの乳輪と桃色の乳首と小麦色の肌のコントラストが美しい。彼女は中途半端なことを嫌うはずだと思い、キャミソールもお揃いのレースのショーツもはぎ取った。ショーツを外すと上品(じょうぼん)の相の陰毛が燃える炎のように情熱的な様子で待ち構えている。――いざ往かん。ネメアの渓谷へ。
仰向けで寝そべる麗子は長いウエーブの艶やかな髪をたてがみの様にベッドに広げ、均整の取れた肉体と筋肉でメリハリのある四肢は美しい肉食獣のようだ。僕はスーツのジャケットだけとりあえず脱いでドレッサーの椅子に掛けた。そして持ってきたバッグから白いシルクの手袋を取り出しはめた。
「プレゼントがあります」
「何かしら」
黒のレザーでできたロンググローブを差し出した。彼女は初めて華やかな笑顔を見せた。
「SM趣味はないのよ?レザーは好きだけど」
「ええ。あなたはレザーがよく似合う。プレイ的なものじゃないですよ。象徴的なものです。僕はこの手袋」
「象徴ねえ」
「きっと麗子さんを満足させられるのは同格の王様か、下僕。でも下僕はきっと趣味じゃないでしょうから残るは騎士。及ばずながら仕えさせていただきますよ」
「ふふ。いいわ。グィネヴィアとランスロットごっこかしら」
「まあ騎士道からは思いっきり外れてますからね」
黒い手袋を身に着けた麗子は不思議なものでより気品と風格が増した。
「とても似合います」
シルクの手袋をはめたまま彼女の身体を撫でまわす。頬から首筋、肩から二の腕をゆっくり滑らせるように触っていく。
「はあん」
張った両乳房を両脇からつかんで中央に寄せもみしだきながらサーモンピンクの突起に舌を這わせる。
「んん、ふううん」
舐めたり吸ったりすると乳首は硬く尖り鎧のような硬さになった。腹筋がついたウエストに手を這わせ、横腹を撫で上げると身体をくねらせ身悶える。
「うふっ。くすぐったいわ」
「してほしいことがあったら要求してください。命令でもいいですよ。ちゃんと従いますから」
彼女の両ひざを立てM字に開脚させ深い秘境を思わせる茂みを抜けネメアの谷へ突入する。茂みは深いが臆病さがない様でさっと手でかき上げるとその谷の全貌を露わにした。大きめのクリトリスがすでに起立して迎えている。じゃ香の淫靡なにおいとそびえる赤い塔に吸い寄せられるように僕は唇をつけた。じゅるるる、じゅるるるる……。
「あ、ああん、そ、そこ、き、もちいい……。もっとぐるぐる舐めまわして吸ってちょうだい」
言われるままに舌先をぐるぐる回し吸った。催眠術にかかったように彼女の命令は絶対的に思え、奉仕する喜びすら芽生えてくる。じゅじゅじゅるるるるっ、ずっじゅっじゅる。
「あっ、はっああ、あああん、ああん、はああっ、ああああああっ」
赤い花芽がビクンと震え、支えている太腿の筋肉が一瞬強張りぶるんと揺れた。
「早いですね」
「はあっ、はあっ、そうね。はっ、ふぅっ、興奮しすぎたから?でもこれで終わりじゃないんでしょう?」
「ええ、続けて良ければ」
「続けて頂戴」
僕も全裸になりバッグからコンドームの箱を取り出した。
「つけてあげるわ」
ピッと指先からコンドームをつまんで取り上げおもむろに僕の股間へ顔をうずめた。
「あっ、麗子さん」
「まだ少し柔らかいじゃない。もっと硬くしなさいよ」
ラウンドカットされたワインレッドの爪が肉棒に食い込んで見え少し委縮してしまったが、カリをぱくりと加え大きな舌でべろべろと舐めまわされると硬度が戻ってきた。フェラチオが奉仕ではなくご褒美に思えるのは麗子くらいだろう。陰嚢の付け根あたりから鈴口まで舐めあげられ背中に電流が走るような感覚を覚えた。
「うっ」
飲み込むように咥えながら起立した男根を眺め満足げに頷いた。
「いい硬さになったわね。緋月さん、ってなかなかいいモノ持ってるじゃない」
舌なめずりをしながら麗子は男根をぎゅっと握りコンドームを器用にするするとつけた。そのまま上に乗って自分で肉棒を渓谷にあてがい身体を沈めてくる。
「うっ……。あっ……」
「あっ、ん、んん、硬くていい感じ。あっはああん、はあぁん」
麗子の中は初々しい狭さでざらつきを感じさせる。さらに根元を締め付け始めた。簡単に逃れられないような圧迫がまるで覚悟を決めろと言っているようだ。
「き、きついですね。あなたの中は……」
「うんん、あふうぅ、緋月さ、んも硬くていい感じ、だ、わ」
女性上位で見下ろされながらゆっくり麗子のくびれた腰を持ち、グラインドさせる。日本人離れした丸いヒップが転がるバスケットボールの様に僕の腰の上を回る。地面から水平に腰を回転させる麗子へ僕は上下運動で応える。
「あっ、あっ、あうっ、んん、はうっ、いい、あはっ、いい、も、もっとぉ」
ベッドがきしむがあまりギシギシ言わない。持っていかれそうな肉棒の感覚に集中しないようにベッドの上質さを感じることにした。タフな彼女は腰をグラインドし続ける。彼女は不動の王の獅子座の女性。体位をころころ変えることはない。自分にとって良いものを何よりも知っていて気まぐれを起こさない。
「ううううぅぅっんん、あうううん、あああん、あっ、あっん、んん、ふううん」
「うっ、ぐうっ」
ココナッツの様な乳房が弾むように揺れるのを抑えるようにつかみ乳首に愛撫を与えるがこのままではこちらが完全に征服されてしまう。苦悶していると麗子がレザーのグローブをはめたまま僕の両乳首をつねった。
「あっ、痛っ」
「んん、あん、ま、まだよ?イってはダメ」
麗子もクライマックスに到りそうな歪んだ表情で僕を見据える。彼女から溢れ出る愛液が僕の陰毛を濡らしキラキラと夜露の様に輝かせた。
「もっと、お、奥までガンガン突いてっ!」
汗ばんだ尻をしっかりとつかみ、後先考えずに麗子の奥を突きあげた。
「ぐううううっ」
「あああああっ、いいいいっ!あ、あ、あああ、くっ、くるううぅう」
同時にチラッと目に入った赤い花芽が発射ボタンのように見え親指でくるくる回していじった。
「あっはあああああ!いっくううううっ!くううううっ」
びゆっ!びゅっっと僕の腹に愛液が飛び散った。――潮吹きか。
ある程度の女性経験があったが潮吹きにお目にかかったのは初めてだった。
「あああ、ダメだ。僕もいきますよっ。ふっ、んん、うぅっ……」
潮に感動しながら達した。麗子は僕の立てた太腿にもたれて快感の余韻に浸っているようだ。
「あっ、はあ、はああ、は、はあ。ふぅ」
上体を起こして僕の腹の上にある透明な液体をぼんやり見つめてレザーグローブを脱ぎ、それに触った。
「やだ、あたし、おしっこしちゃったのかしら」
恥じらうこともなく堂々と状況を見ている。
「これが潮吹きってやつですよ。ご存じないですか?」
「ああ、聞いたことがあるけど、これ、そうなの」
「ええ。僕も見たのは初めてですが」
「汚してしまったわね」
彼女はまたがっていた僕の身体から離れ柔らかいしっとりしたティッシュペーパーで優しく拭き取った。
「いえ。綺麗なものですよ」
気だるそうな彼女は身体をまた僕の上に重ね胸の上に頭を置いた。
「実践もさすがだったわね。先生」
「ありがとうございます」
「これだけ感じるとなんだかすっきりするものね」
「これが僕の限界ですがね」
あははと笑って彼女は髪をかき上げベッドに胡坐をかいて座った。
「今だからいうけどね。最初からあなたのことは気に入ってたのよ。ただちょっと講師としては弱いのかなあ、なんて思ってたけど、案外人気なのね。この前見て思ったの。男性としてもまあまあね」
「転職考えなくて良さそうですね」
ぷっと吹き出して麗子は笑った。
「これからも頑張って続けて頂戴。一緒にお風呂に入りましょうよ。身体中ベタベタだわ」
「どうぞ」
室内はこざっぱりとしており過度な装飾はない。ただテーブルやらソファーやらの家具は重厚感があり上質だ。そして昼間だと言うのに麗子はワインレッドのベルベット仕立てのガウンを着ている。胸元の隙間から覗くランジェリーの繊細なレースがこれから何が行われるのか容易に想像ができた。
「失礼します」
シックで上質な革のソファーに腰かけて彼女と向き合った。
「わかるでしょ?」
「ええ。まあ」
「講座ではよくもまあ私のこと好きかって言ってくれたわね」
「すみません」
「ふん。――悔しいけど当たってるわ。だけど不感症じゃなくてよ?」
「わかってます。寧ろ感度のいい方だと思いますよ」
「理論はわかったから実践してもらうわ。当てるだけじゃだめよ。問題を解決しなきゃね、先生」
「いいでしょう」
「ふうん。意外。緋月さんって断るかと思ったんだけど」
確かに以前の僕なら断った。ここ数ヶ月で自分自身が変わりつつある感覚がある。
「お望みどおりに女王様」
ふふんと鼻を鳴らし麗子はベッドルームにいざなった。どっしりとした重そうなブラウンのベッドに真っ白な寝具というシンプルさだ。
「意外?ヒョウ柄だとでも思ったかしら。私がゴージャスだから他はシックでいいのよ」
全く堂々と言い放つ麗子に納得して感心した。
ベッドにガウンのまま横たわる麗子が「きて」と手招きする。豪華な獣のようだ。獅子座の逸話を思い出す。人食い金獅子をヘラクレスが倒す物語だ。――ヘラクレスか……。
柄じゃないなと思いながらも彼女のガウンの帯をほどき胸元をさらけ出す。肌は張りがあり小麦色で若々しく輝いているようだ。真っ白いシルクのキャミソールのレースが肌をより瑞々しく引き立たせている。キャミソールの細い肩ひもを肩から滑らせると乳房があらわになった。張りのある硬めの乳房は横たわっててもたいして崩れず堂々とそびえている。大きめの乳輪と桃色の乳首と小麦色の肌のコントラストが美しい。彼女は中途半端なことを嫌うはずだと思い、キャミソールもお揃いのレースのショーツもはぎ取った。ショーツを外すと上品(じょうぼん)の相の陰毛が燃える炎のように情熱的な様子で待ち構えている。――いざ往かん。ネメアの渓谷へ。
仰向けで寝そべる麗子は長いウエーブの艶やかな髪をたてがみの様にベッドに広げ、均整の取れた肉体と筋肉でメリハリのある四肢は美しい肉食獣のようだ。僕はスーツのジャケットだけとりあえず脱いでドレッサーの椅子に掛けた。そして持ってきたバッグから白いシルクの手袋を取り出しはめた。
「プレゼントがあります」
「何かしら」
黒のレザーでできたロンググローブを差し出した。彼女は初めて華やかな笑顔を見せた。
「SM趣味はないのよ?レザーは好きだけど」
「ええ。あなたはレザーがよく似合う。プレイ的なものじゃないですよ。象徴的なものです。僕はこの手袋」
「象徴ねえ」
「きっと麗子さんを満足させられるのは同格の王様か、下僕。でも下僕はきっと趣味じゃないでしょうから残るは騎士。及ばずながら仕えさせていただきますよ」
「ふふ。いいわ。グィネヴィアとランスロットごっこかしら」
「まあ騎士道からは思いっきり外れてますからね」
黒い手袋を身に着けた麗子は不思議なものでより気品と風格が増した。
「とても似合います」
シルクの手袋をはめたまま彼女の身体を撫でまわす。頬から首筋、肩から二の腕をゆっくり滑らせるように触っていく。
「はあん」
張った両乳房を両脇からつかんで中央に寄せもみしだきながらサーモンピンクの突起に舌を這わせる。
「んん、ふううん」
舐めたり吸ったりすると乳首は硬く尖り鎧のような硬さになった。腹筋がついたウエストに手を這わせ、横腹を撫で上げると身体をくねらせ身悶える。
「うふっ。くすぐったいわ」
「してほしいことがあったら要求してください。命令でもいいですよ。ちゃんと従いますから」
彼女の両ひざを立てM字に開脚させ深い秘境を思わせる茂みを抜けネメアの谷へ突入する。茂みは深いが臆病さがない様でさっと手でかき上げるとその谷の全貌を露わにした。大きめのクリトリスがすでに起立して迎えている。じゃ香の淫靡なにおいとそびえる赤い塔に吸い寄せられるように僕は唇をつけた。じゅるるる、じゅるるるる……。
「あ、ああん、そ、そこ、き、もちいい……。もっとぐるぐる舐めまわして吸ってちょうだい」
言われるままに舌先をぐるぐる回し吸った。催眠術にかかったように彼女の命令は絶対的に思え、奉仕する喜びすら芽生えてくる。じゅじゅじゅるるるるっ、ずっじゅっじゅる。
「あっ、はっああ、あああん、ああん、はああっ、ああああああっ」
赤い花芽がビクンと震え、支えている太腿の筋肉が一瞬強張りぶるんと揺れた。
「早いですね」
「はあっ、はあっ、そうね。はっ、ふぅっ、興奮しすぎたから?でもこれで終わりじゃないんでしょう?」
「ええ、続けて良ければ」
「続けて頂戴」
僕も全裸になりバッグからコンドームの箱を取り出した。
「つけてあげるわ」
ピッと指先からコンドームをつまんで取り上げおもむろに僕の股間へ顔をうずめた。
「あっ、麗子さん」
「まだ少し柔らかいじゃない。もっと硬くしなさいよ」
ラウンドカットされたワインレッドの爪が肉棒に食い込んで見え少し委縮してしまったが、カリをぱくりと加え大きな舌でべろべろと舐めまわされると硬度が戻ってきた。フェラチオが奉仕ではなくご褒美に思えるのは麗子くらいだろう。陰嚢の付け根あたりから鈴口まで舐めあげられ背中に電流が走るような感覚を覚えた。
「うっ」
飲み込むように咥えながら起立した男根を眺め満足げに頷いた。
「いい硬さになったわね。緋月さん、ってなかなかいいモノ持ってるじゃない」
舌なめずりをしながら麗子は男根をぎゅっと握りコンドームを器用にするするとつけた。そのまま上に乗って自分で肉棒を渓谷にあてがい身体を沈めてくる。
「うっ……。あっ……」
「あっ、ん、んん、硬くていい感じ。あっはああん、はあぁん」
麗子の中は初々しい狭さでざらつきを感じさせる。さらに根元を締め付け始めた。簡単に逃れられないような圧迫がまるで覚悟を決めろと言っているようだ。
「き、きついですね。あなたの中は……」
「うんん、あふうぅ、緋月さ、んも硬くていい感じ、だ、わ」
女性上位で見下ろされながらゆっくり麗子のくびれた腰を持ち、グラインドさせる。日本人離れした丸いヒップが転がるバスケットボールの様に僕の腰の上を回る。地面から水平に腰を回転させる麗子へ僕は上下運動で応える。
「あっ、あっ、あうっ、んん、はうっ、いい、あはっ、いい、も、もっとぉ」
ベッドがきしむがあまりギシギシ言わない。持っていかれそうな肉棒の感覚に集中しないようにベッドの上質さを感じることにした。タフな彼女は腰をグラインドし続ける。彼女は不動の王の獅子座の女性。体位をころころ変えることはない。自分にとって良いものを何よりも知っていて気まぐれを起こさない。
「ううううぅぅっんん、あうううん、あああん、あっ、あっん、んん、ふううん」
「うっ、ぐうっ」
ココナッツの様な乳房が弾むように揺れるのを抑えるようにつかみ乳首に愛撫を与えるがこのままではこちらが完全に征服されてしまう。苦悶していると麗子がレザーのグローブをはめたまま僕の両乳首をつねった。
「あっ、痛っ」
「んん、あん、ま、まだよ?イってはダメ」
麗子もクライマックスに到りそうな歪んだ表情で僕を見据える。彼女から溢れ出る愛液が僕の陰毛を濡らしキラキラと夜露の様に輝かせた。
「もっと、お、奥までガンガン突いてっ!」
汗ばんだ尻をしっかりとつかみ、後先考えずに麗子の奥を突きあげた。
「ぐううううっ」
「あああああっ、いいいいっ!あ、あ、あああ、くっ、くるううぅう」
同時にチラッと目に入った赤い花芽が発射ボタンのように見え親指でくるくる回していじった。
「あっはあああああ!いっくううううっ!くううううっ」
びゆっ!びゅっっと僕の腹に愛液が飛び散った。――潮吹きか。
ある程度の女性経験があったが潮吹きにお目にかかったのは初めてだった。
「あああ、ダメだ。僕もいきますよっ。ふっ、んん、うぅっ……」
潮に感動しながら達した。麗子は僕の立てた太腿にもたれて快感の余韻に浸っているようだ。
「あっ、はあ、はああ、は、はあ。ふぅ」
上体を起こして僕の腹の上にある透明な液体をぼんやり見つめてレザーグローブを脱ぎ、それに触った。
「やだ、あたし、おしっこしちゃったのかしら」
恥じらうこともなく堂々と状況を見ている。
「これが潮吹きってやつですよ。ご存じないですか?」
「ああ、聞いたことがあるけど、これ、そうなの」
「ええ。僕も見たのは初めてですが」
「汚してしまったわね」
彼女はまたがっていた僕の身体から離れ柔らかいしっとりしたティッシュペーパーで優しく拭き取った。
「いえ。綺麗なものですよ」
気だるそうな彼女は身体をまた僕の上に重ね胸の上に頭を置いた。
「実践もさすがだったわね。先生」
「ありがとうございます」
「これだけ感じるとなんだかすっきりするものね」
「これが僕の限界ですがね」
あははと笑って彼女は髪をかき上げベッドに胡坐をかいて座った。
「今だからいうけどね。最初からあなたのことは気に入ってたのよ。ただちょっと講師としては弱いのかなあ、なんて思ってたけど、案外人気なのね。この前見て思ったの。男性としてもまあまあね」
「転職考えなくて良さそうですね」
ぷっと吹き出して麗子は笑った。
「これからも頑張って続けて頂戴。一緒にお風呂に入りましょうよ。身体中ベタベタだわ」
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